山茶花談

さざんかだん

ペンと色鉛筆

2017-11-21 | ペン画


智恵の実 (ロットリング)

今個展で展示中の作品は
色鉛筆画とペン画とで、同じ絵柄で並んでいるものがあります。
最初にペン画を描いた後に、それをトレースして色鉛筆で描いています。
たまに色鉛筆で起こさないほうが良さそうに感じられるときは
ペン画だけの作品もあります。

ペン画はロットリングや丸ペンで描いています。
インクはどれも耐水性が良いので
墨汁や、インクはドクターマーチン・ピグメントを使っています。

墨汁の黒は、濃い黒からセピアのような
繊細な墨の濃淡が微妙に出て、絵に深みが出やすいようです。

ドクターマーチンは墨よりもさらっとしていて
同じ紙に描いても、手早く線も描きやすいですが
インクの補充がスポイトなので
補充の度に絵を中断しなければならないのと
ボトルが細く倒れやすいのが残念です。





黒猫   (ロットリング・墨)

今個展でお世話になっている、蔵前のgallery kissaさんの近くに
ノートやインクを扱っているお店・カキモリさんがあるそうです。
カキモリさんはテレビで、手作りのノートと
万年筆に入れるインクを、好きな色を混ぜて作っているのを観ました。
東京店は大人気ですごい人だそうです。
ギャラリーに来てくださったお客様から
高崎駅前に最近できた大きなビルOPAに
カキモリさんが入っているとお聞きして、早速行ってみました。

耐水性のインクは、Lichenesという一種類だけで
高崎のお店ではインクを混色することはできず
11色のインクが販売されていました。
カキモリさんと画材メーカーのターナーが合同で開発した
万年筆用水性顔料インクだそうです。

染料と違って、顔料インクは耐光性に優れ、耐水性ですが
使っている間に乾燥しやすく
ペン先にこびりついてしまうので
わたしはいつも、もうひとつ水を入れたビンを隣に置いて
何度かペンにインクを付け足した後は
ペン先を水で軽く洗っています。

プリンターなどでも、顔料インクは目詰まりしやすいと聞きますが
あえてそこに挑戦したというカキモリさん、すごいです!
カキモリ 万年筆用水性顔料インクHP

お店でボトルを持ったときに、インクが滑らかな感じがしました。
今使っているインク類と比べるとカキモリさんのインクはすこし高いのですが
あの滑らかさが気になっていて
今度使わせていただきたいなと思っています。




飯岡千江子展 「気配」

会期 11月3日(金)~11月26日(日)
(水)~(土)12:00~19:30 (日)~17:00  
(月)(火)休み
作家在廊日 11月26日(日)

gallery kissa
東京都台東区浅草橋3-25-7 NIビル4F
Tel 03-5829-9268 
HP
アクセス JR浅草橋駅東口徒歩7分 / 浅草線蔵前駅A1徒歩3分 / 大江戸線蔵前駅8分



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