山茶花談

さざんかだん

雨のいろ

2022-06-13 | ペン画



通りに雨は降りしきり、

家々の腰板古い。

もろもろの愚弄の眼(まなこ)は淑(しと)やかとなり、

わたくしは、花辨(くわべん)の夢をみながら目を覚ます。


中原中也 「雨の日」より



田んぼに水が入りました。
毎日のように雨が降って
水の張った水田が広がるのを見ると
とてもさわやかな風が胸を通り過ぎます。
雨は無色透明ですが
これから水田に苗がびっしり植えられた緑色は
わたしの中の雨のいろ。


「にわか雨」   ペン・グワッシュ




にほんブログ村 美術ブログ ペン画へ
にほんブログ村


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする