山茶花談

さざんかだん

豊穣

2018-11-01 | 日誌


横浜での展覧会では、お忙しい中お越しくださったみなさま、
大変ありがとうございました。

初めての場所の横浜中華街は、人も物も多種多様、
最近作品に影響している江戸時代周辺の吉祥・縁起の意匠や人形などと、
中華街の中国・台湾の布や小物の世界が重なり
ご縁を感じました。

日本と中国の縁起物は、若干違いもあるような気がするのですが
以前から実物を見たかった「懸鯛」や、知らなかった魔よけの赤唐辛子、
そして鮮やかな赤の色、
日本も昔、子どもを病気から守るために赤の布を着せたりしましたよね。
こういったものが一つの場所(中華街)に集まって
吹きあがるような、生きる力が感じられてきました。


写真は、しばらく所用で帰省していた時に
友人が誘ってくれた名古屋の水族館です。
海の中、そして魚は豊穣、
わたしの描くペンの細密も豊穣のような感じです。
最近制作している日本の文様を取り入れたペン画は
とても細かく描き込んでいくので
銅版画に負けず劣らず、ものすごく体力を消耗しやすいのですが
この消耗も作品が仕上がると
かたちの吉祥に消化されたような気がして
自分もまた、心地よく消化・リセットされています。




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