元気老人？パワーです！

・　　　　　　　　　　【７５歳という年齢を感じさせません！】

下田の港でのんびりと「あじさい公園」行きの渡し舟を見ていたら
自転車ヘルメット＆サイクルウエア＆サングラスをバッチリ決めた一見青年風の
お兄さんが遠くの景色にカメラの焦点を当てています

（平凡な港風景ですから何があるのか興味ついでにお聞きしました）


「あのう、何かあるんですか？」
振り返ってサングラスをはずすと結構なお年に見えます
「松崎からバサラ峠抜けて下田へきたものですから証拠の写真なのです」
なるほど、確かに下田にやってきました、僕が証人になってあげます
松崎は一人暮らしですか？
川崎にも家があるんだけれどカミさんが南伊豆：雲見出身だったのよ
３年前に亡くなったけれどね！


これから話は延々と３０分以上の長い話になりました

奥様の事、自転車の事、生まれ出るのは偶然、彼の世に行くのは必然と
聞くも涙の物語でした

奥様の思い出を熱く語ってくれました

奥様は松崎の隣町「雲見」出身で腕の良い大工さんの娘さんでして、年季奉公で
修行したのがこのおじいさんでした
年季が空けると松崎で働いていました、松崎は漁師町でしたから大工さんは目面しく
良く「もててね」と遠い過去を振り帰り顔をほころばせます！

（もてて楽しい事が沢山あったみたいですね）

雲見と松崎は近くでもありましたから２５歳の時晴れて結ばれたそうで、
以来７２歳で亡くなるまで自分は幸せでした

（「カメラ」、「車」に「釣」と夢中になった事は何でもやらせてくれました）

リュックにはお二人で行った日本海：「東尋坊」を背景に写った写真が入っていて、
これが一番気に入ってるんだよ、葬式写真もこれから撮ったんだよと見せてくれました

（人工透析で１０年近く患ったから辛抱したし、苦労もしたけれど、妻のほうが
　幸せだったかそれだけが気になるね！
　ある時、病院仲間達がやってきてプライバシー丸出し明け透けに語ってくれて
　最後に「奥様は十分幸せでしたよ！」と言ってくれたのが思い出になっています・・・・涙です）



前から自転車には興味があったそうです！


・　　　　　　　　【パンクし難い硬いタイヤが付いていました】

ヘルメット姿に自転車ウエアーを着込んだ姿はとても７５歳には見えません
松崎～バサラ峠～下田、これから南伊豆に入りマーガレットラインを通って
松崎に帰ると言います、結構アップダウンがあります、奥様の写真を胸に
がんばりますと元気なんです
担いでいるリュックにはカメラが２個も入っていてずっしり重い、こちらは
下田の「あじさい公園」散策してマーガレットラインに入りますから
何べんかすれ違う事になるでしょうね

（都合２回すれ違いました！最後は松崎手前の岩地海岸を上ってサヨナラでした！）

お言葉通り松崎には「○×庵」なる平屋建ての別宅がありました、今度はお邪魔しますよお～