薩摩川内市の助産師の藤崎るみ子先生を講師にお招きして,「いのちってなぁに?」をテーマに,性教育の授業を行いました。
これは,薩摩川内市の「カンガルー事業」により,里小学校では2年に1回実施しているものです。
まず,助産師さんの仕事について紹介していただいたあと,「自分のいのちについて考えてみよう」と命のつながりについて考えました。たくさんの御先祖様のつながりがあって,いま自分のいのちがここにあるということを,改めて実感して,「いのちのバトン」について考えました。
次に,男の子のからだ・女の子のからだについて,二次性徴がどんなふうに始まるのか教えていただきました。また,私たちの命がどんなふうに始まったのか知り,400分の1の卵子と1~3億分の1の精子が出会うという奇跡的な命の確率にびっくりしていた様子でした。
胎児がどんなふうに母体で成長していくのかをエプロンシアターで紹介してくださり,子供達は「胎盤」や「へその緒」「羊水」の働きを知り,命の神秘を実感しているようでした。
命の誕生では,胎児自身が誰に教わるでもなく,顎を胸にギュッとくっつけたり,頭蓋骨を重なり合わせたり,回転させたりして生まれてくることを知って,びっくりしていました。
また,出産時と同じくらいの大きさの赤ちゃん人形を抱っこする子供たち。とても優しい顔になっていました。また,妊婦ジャケットを着て,その重さにびっくり!座ったり,くつしたを脱いだり,立ち上がったりといった日常の動作がどれだけ大変かを体験して学びました。この体験を経験した子供達は,きっと妊婦さんの立場に立って,思いやりのある行動がとれることでしょう。
まとめでは,「生きているだけで100点満点」という言葉をもらい,自分に自信をもって生きることの大切さ,自分のいのち同様友達のいのちも大切であること,悩みを一人で抱えないで相談してほしいこと等をお話してくださいました。
6年小川浬央くんが,「赤ちゃんの育つ様子や生まれる時の様子を知って,自分の命の大切さ,友達の命の大切さについてもしっかりと考えることが出来ました。」とお礼のことばを述べました。
藤崎先生が保護者の方に伝えられたいこととして 「ご家庭で子供さんが生まれた時の話をしてほしい」とおっしゃっていました。どんな日に生まれたか,どんなふうに生まれたか,周りの人はどんなふうに支えたか…。ひとりひとりの誕生のドラマについて,「あなたは待ち望まれて生まれてきたいのちなんだよ。」とメッセージを込めて伝えることで,「わたしは大切に思われている」という自己肯定感が育つと思います。
講師としてわざわざお越しいただいた 藤崎るみ子先生,参観してくださった保護者の皆様ありがとうございました。保健だよりでも授業の様子を紹介しますので,ぜひご覧ください。
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