南青山なでしこ日記

南青山なでしこ(撫子)の音楽業界漂流事情日記

Coccoの背中

2005-08-08 10:47:36 | Weblog
どこから話せばいいのかな。
ロックインジャパン2005。

この背中はこっこちゃん。
久しぶりに、何年ぶりかな、私は彼女のデビューから3年くらいは時々そばにいたりもした。

こっこ!とこの後声をかけたら走って抱きついてくれた。
いつもそういう感じの出会い方をする人だった。

そして口から出た言葉が「なに、してたん?」

どんなときも普通の言葉が出る、彼女の性格なのか、生き方なのか、いつもその私よりも普通なリアクションに驚く。

あの頃、タワーレコードの屋上で、大雨の中、ライブ直後、抱きついたら、「風邪、ひかんように、雨大丈夫?」とすかさず。

いつも特別なところで、特別な彼女と会っているのに、まるで、通りでバッタリあったような言葉が口をついて出るCocco.

親しくなりすぎることもなかったけれど、私の中にはあの頃の続きで今の彼女がいる。

「岸田なんかはうんこもれそうなくらい、緊張してた、テレビ、でも私は平常心でした。でもあそこではなんか、でもその分ここでがんばりま~す」
みたいなMCの中にも彼女でなければ言えない愛情や、大きな優しさ、非常に個人的な想いが、そこにあった。
ライブは素晴らしかった。
どうしてこんなにこころ深く音楽で言葉を伝えることが出来るのだろう。

間違いなくいつも彼女はロックシンガーだった。
何がロックか、いつも説明は出来ないのだけれど、やはり彼女はロックシンガーになった。
はじめは違っていた、別の目的があった。
それを越え、一つづつ越えながら彼女自身がロックになっていった。

「初夏凛々」は素晴らしい歌声が響いた。

あんな素晴らしいメンバーに囲まれ、美しく咲く。
ソロの時代とは別人のように音楽を体中に滲ませて。

去年だったかなあ、フジロックや、ライジングサンで遊んでいたね。
ちゃんと遊びに来て、そしてやろうと決めたんだね。
その豊かさ、あなたらしいね。

岸田君も変わった、ように見える。
たまたまレコード会社が同じだったりしたから、と言うこともあるだろうが、素晴らしい出会いが彼女を待っていたんだね。

今こころを満たしているその気持ちにいかに忠実に生きるか、それが明日を、美しい明日を連れてくる鍵になる、彼女を見ているとその風のような生き方に感動さえ感じる。
そのすべてが「ばらいろポップ」というアルバムにある。

彼女の後のミスチルが素晴らしいライブを実現したことも、翌日の坂本龍一、もちろん、3日間の最後が23年ぶりのフェスというサザン、まだまだ話したいことは尽きない。

大物が活躍するグラスステージだけでなく、他のステージで今を実現したいっぱいのアーティスト。
フェスは最悪の暑さの中で、最高の音楽を生んだ。

まだまだ続く2005の夏。

そういえば峯田君、またまたやってくれました。

ねえ、あれはなんなの?