南青山なでしこ日記

南青山なでしこ(撫子)の音楽業界漂流事情日記

ケンイシイに。

2005-04-30 09:08:02 | Weblog
シアターブルックの佐藤タイジの結婚パーティーはまだやってるんじゃないかなあ。
二次会は原宿のモントークだったから、昨日の夜だし、どっかでまだやってるんじゃないかと思わせるほど、ミュージシャンやDJだらけだった。
ひさしぶりのケンくん、ケンイシイのDJから。
一緒にアジアのどっかへ行ったよねえ、なんて話した。あの時の彼女は?「ああ、終わってしまいましたね」などといきなりの会話にもさらっと答えてくれる、ケン君は変わってなくて、ますます、カッコ良くなってて嬉しかった。
あ、バクチクの桜井君も10年前よりずっと素敵になってた。

かんじんのタイジは?

待ってて。

女の子の青の季節

2005-04-29 09:36:37 | Weblog
昨日の夜は連休前でどこの店も満員だった。
私たちは神楽坂にいた。
3人の女の子がいた。
27歳、沖縄から六本木ヒルズのデザイン事務所で働きはじめたばかりの大きな瞳の女の子、24歳、小説家志望、劇団を立ち上げていた事もあり、危なっかしい美少女、20歳歌手志望の白系ブラジル人のおっぱいがクッションみたいな女の子、3人は私とそこにいたおじさんたちに囲まれてそれぞれ女のコ同志興味しんしんという感じだった。
私は一緒にいる間、彼女達を見ていた。

まだ人生はキチンと始まっていない未来と可能性ではちきれそうな彼女達が昨日の私の何よりのごちそうだった。
私は若いという才能を眺めるのが大好き。
若い、なんて、しわのない男なんて気持悪い、といった女史の言葉をよく思い出す。
それでも、私はまだ、生き方を決められないシーズンを精一杯彼女達なりに生きている姿は美しい。
しかも、3人とも可愛かった。
ブスじゃない事も選ばれるためには重要なアイテムである。
やっぱり可愛い方がチャンスは多い。もちろん危険にも近いけれど。

先週久しぶりにあったイケメン君は学生時代から27歳の今まで付き合って来た彼女と別れた、と言った。新しい女の子は取りあえず確保したようだが、それは見せびらかして自分の不幸をごまかすための小道具のようだった。
彼も本気で仕事に取りかかる気分だったし、その彼女も彼から離れて銀座のホステスを本気でやってみたいと言ったそうだ。
大人の顔になっていた。ルックスに磨きをかけたそれぞれの旅立ち、まぶしかった。

物語りの始まる音がする。
春は本気で夏に向かう。

ジル・サンダー

2005-04-28 11:07:52 | Weblog
伊勢丹でグレープフルーツを3つ買った。
ジル・サンダーのショップを覗いた。
すごく素敵だった。
ちょっと懐かしいような、リゾートエグゼな感じ?
プラダがジルを買収し、ジルさんはクビになった、だけど、なにがあったかは知らないが彼女が戻って来て2度目のシーズンだと聞いた。

初めて彼女の服を知ったのはザ・ギンザの隅っこのコーナーだった。
買い占めたいと興奮した。
オリーブ色のコートは34万円だった。
どうしても、どうしても欲しくて、でもすぐには買えなくて、帰って電話して友達に相談して、考え倦ねたあげく、その頃、付き合っていると私は思っていた彼が「そういう時は買った方がいいよ」この一言でお金を握りしめて銀座へ走った。
88年くらいかなあ。
「もう売れてしまったんです」
腰から地下へ落ちて行くような気分だった。

あの時のあのコート、今でも覚えている。
でももしも買っていたとして今もここにあっただろうか?

2年後くらいかな、ドナ・カランとすり変わるかのようにジルは注目され、95年、パリのジルの店を訪ねた時はもう世界的なデザイナーになっていた。
ジルは高い。
でもシャネルやグッチとは違う。
なんとなく昔のコムデギャルソンにあったダンディーなところがジルの女らしさだ。
でもジルさんにも色々あったのだろう。
ザ・ギンザと伊勢丹のジルでは並んでいるデザインが違う。
バイヤーが違うからだろう。
ジャック・ジョンソンが話題になり、サーフィンが夏の匂いを連れて来る今年の夏。
白くて軽いジャケットがいるよね。

そうだ、中島だ。
中島みゆきライブ。

昔から彼女のセンスはどことなくプリンセス天功と似ている気がしてならない。
歌もそうだがあの独特の水っぽさは変わらない。
彼女のライブの衣装に黒と赤は外せない。
黒の場合はなぜか、Sのお姉ちゃんが被る。アマゾネスの風情で睨むと彼女の可愛い顔の奥の瞳が怖い。黒の場合、ドレスが黒なら靴からイヤリングまですべて同じ色になる。
やばっ。
行かなくちゃ。

キャラヴァンが聞こえる。

2005-04-27 11:21:31 | Weblog
ホームページはなかなか上手く行かなくて残念だわ。
もう少し研究しなくちゃ。

あゆちゃんの打ち上げでもらって来た薔薇は今日もこの部屋を元気にしてくれている。
昨日の雨のせいでベランダも美しい。
ずっとこんな朝だと上手く行かない事だらけの人生も仲良くやって行ける。それにしても昨日の嵐、あなたはどこにいたの?

昨日私は突然偉くなってしまった人とご飯を食べた。
音楽業界の人じゃなかったのに、この仕事を引き受ける事になったと、だから毎日ライブばかり見ているんだと。
「おもしろいけれど、よくわからないことばかりですよ」と常識人がやくざ業界に入ってしまったような気分を感じた。

男の人にとって仕事は生きる事なの?
精神的ゲイの男達ばかり見て来た私には彼の話は興味深いものだった。

音楽業界は精神的ゲイの方がクリエイティブには多い。
アレンジャー、ディレクター、のだいたいヒットを出している人はゲイ心の持ち主が多い。
女の人はダンディな人が仕事のできる人で、男たちの魅力的な人はゲイふう。

しかし、社長になる人のほとんどにゲイはいない。
恋人を守ることにかけてゲイは素晴らしいが社員を守ったり会社を育てたりは男の仕事になる。

私の前にいる人はちゃんとした大人の男性だった。
大変だなあ。
「会社が成功したら、この業界からまた以前の大人の証券関係に戻るつもりでしょう、でも、成功までゲイにならなくちゃ、見えないかもよ、この業界の成功までの道のりが」などと私は意地悪を言う。

スーパースターの卵を今みんな必死で探している。
新しい人を。
人にもよるけれど、大ヒット曲でスターに躍り出た人の2年目を守るのは大変だ。
彼が、彼女が、あるいはそのバンドが、音楽以外で魅力的であれば、かなり違う、それをアーティスト性と呼ぶ。
しかし、昔のユースケサンタマリアみたいに全く音楽じゃダメというアーティスト性もある。それにしてもビンゴボンゴの頃の彼があんなふうになれるとは思わなかった。何かつかんだのだろう。芸能界と音楽業界は呆れるほど違う。売れてから行けば、音楽で売れている間だけは居心地の良い場所だけれど。そこで生き抜く事にした所からもうパンダにはなれない。ただのサルにされる。

音楽業界は子供たちのパレードだ。
最初から大人のシンガーソングライターはスガシカオ以来出ていない。彼はサラリーマン経験もありすでに30歳だった。
あれから何年が過ぎたかなあ。
平井堅はデヴューは若かった、ただその時は売れなかった、リニューアルが当たった。黒っぽい音楽が彼のルックスを素敵に見せ、時代もそこにあった。
ただスガ君には奇妙なキャラクターと、それにふさわしい作品を生む力があり、平井堅は見事なスタッフワークが彼を守った。

新人を探す方法はいくらだってある。
たまたま同じクラスだったやつ、という場合だってあるし、インディーズから、今はここが一番多い。しかし、探すとなると、そこそこばかりで疲れて来ると、ちょっとでも良いものがあると無理やり良かったと思いたくもなる。

私は今日もこれを書きながらキャラヴァンの「RAW LIFE MUSIC」というアルバムを聞いている。
このアルバムは本当に素晴らしい。
今出ているものより、これの方が私は好き。
でも今頃になって、なぜこれをいいと思ったりするのかなあ。
たまたまライブを見たからかなあ。
こういう気持はどこから来るのだろう。

この人も30歳だと聞いた。
しかも10年近く歌ってるって。

時代ってことなのかなあ。
この軽いフォ-キ-な、それでいて潮風の匂い、なんてしないんだけれど。
サーフィンミュージックだって。
福山雅治に声が良く似ている。
でも福山君とは音楽が違う。

でも今この人が一番気にかかる。







浜崎あゆみはだれ?

2005-04-26 11:00:37 | Weblog
今、このページへ引っ越しの企画中。
どこで書いてもいいのだけれど、引っ越してみる?という話が来たので今練習中。
新しい事が大好きで、新しい事にびくびくして、情けない。
引っ越しても付いて来てね。
誰だか知らないだれかさん。

3日間ライブざんまい。
ケツメから浜崎あゆみ、そして昨日が中島みゆき。

あゆのライブは、ここまで書いて、言葉が出ない、なんて言ったらいいのだろう。
バンドと一緒に噴水が歌う、そして空中を人が揺れて踊って、長い長い布の先をあゆが拾い上げ、空中の彼女達と笑顔を交わす、んだから。
ダンサーの数だって衣装のレベルや数、半端じゃない、これってミュージカル?
エンタテインメント、になったエイベックスのこれがオープニングかも。
そうか、今浜崎を語る時、エイベックスが付いて来る。
彼女はエイベックスという会社のシンボルには違いがない。今はまだ浜崎あゆみは浜崎あゆみをやっているが、彼女はここからどこへ向かおうとしているのだろう。
彼女が本当にここから何をやりたいのかなあ。夢はほとんど形になった彼女がそれでも歌い続け、ライブを続けるのかどうか、今は見えない。このライブが最終日だったこともあり、そう感じた。
でも誰もがアルバムを完成させたとたん、もうこれで作れないと思うだろうし、ツアーが終わった時はこれ以上のライブなど見えないのは当たり前だからここが彼女の今の終わりだとしても不思議はないのだけれど。

ツアーの最終日、やっている人たちにとっては特別の夜である。

これだけの事をやったというんだからリハーサルは大変だっただろう。今これがコンサートと呼べるかどうかはともかく、こんなの見たことがないし、誰もやっていない。ミーシャ、ドリカム、ユーミン、確かに。でもここまでスペクタクルじゃない。
浜崎あゆみでなければ出来ないこと、である。アーティスト、ミュージシャン、彼女はスーパースターという呼び名しか浮かばない。
打ち上げで彼女を見た。
完璧なルックスとオーラがステージにいた時とは全く違った光でまぶしかった。
あれはなんなのかなあ。打ち上げ用の浜崎だったのだろうか。ケツメイシで見かけた小雪は女優ではなく、普通の美しい人だった。アーティストでも女優でも続けて行くカテゴリーの中の職業の一つだが、浜崎あゆみはどこにも入らない。
初めて彼女に会った頃は19歳で、最初のPVに写っている女の子だった。でも今彼女はこれまで、とこれからの、岐路にいる。

中島みゆきは?










ケツメイシ、は。

2005-04-25 11:26:37 | Weblog
長く続いていた仕事がクビになった日、コムデギャルソのしわしわ加工のジャケットはクリーニング屋のミスでおやじのジャケットみたいに、ピンと伸ばされて戻って来た。
悪い事は続く。
クビはフリーで仕事をしていたら当たり前のようにやっては来る。
もちろん信じられないほどの上り坂だってあった、だからこそ、クビもやって来る。
ただ仕事を決めてくれた人からでなく、この人にだけはクビだと言われたくなかった人からの電話だった。

さすがの私もこういう話は、書く事をためらう。でも、書くってこういうことだとその昔教えられた。もちろんこれはブログで、誰も何も期待してはいないわけだし、自分のためでしかない、だからこそ、私は自分とちゃんと向き合って行かなくちゃと思っている。

生きていると嫌なことはたくさんある。
みんな、誰だってそれとどうやって折り合いを付けて行くのかが、生き方につながってく。

書く事、それは書きたい事を書くという以上、最も書きたくない事をどれだけ書けるかが、作家としての力量になると。
シンガーソングライターも同じだ、もっとも歌いたくない事をどうやって歌に変えて形にして行くかがたぶん、始めてのアルバムでは問われる事だと思う。

ケツメイシの埼玉アリーナは彼らにとって最高の時期が来た事の証拠のようなライブだった。
明日にでも、今すぐにでもケツメイシのメンバーになれたら、今までのすべてを犠牲にしたって安くはないだろうと思わせてくれるくらいの、そこには旬の力が溢れていた。

安田第さあーかすで幕が開くまで、リハーサルが遅れたせいもあり、客入れは1時間以上遅れたが、誰も文句を言わない、それよりもここで彼らを待つ身分になれた事にさえ誇りを持っている、それほどのエネルギーが客席を包んでいた。

ハッキリ言うが、このチケットを手に入れるのは大変だった。
どうやって手に入れたかはここでは話さないけれど、行ってみてわかった。
スタンディングに人が溢れて入り切らない状態だった。
埼玉アリーナ2日間である。
ハコとして約万人の会場でそういうことだ。
ケツメイシがいかに旬か、わかってもらえただろうか。

Ryo、Ryoji、大蔵、DJ KOHNO、メンバー二人が薬剤師でこの名前がついたくらいの事は誰でも知っているけれど、「さくら」で一気に火が付いた。

今一番トレンドな人たちで客席は埋まっていた。
あの女優の小雪さんの顔も見えた。
ジャック・ジョンソンの話をするような今の音楽好きと女の子達はオシャレで可愛い、たぶんデフ・テックとも被っているが、音楽業界の今よりも彼らの方が早い、このズレってなんだろう。
音楽が生活に完全に入っているって事だろう。

メンバーは全員歌える、しゃべれる、そして笑わせてくれる。
しかもヒップホップのスタイルでありながら歌が上手い、詩とメロディーは音楽ジャンルをこえる力を持つ。
和製ヒップホップが始まってスターを生んだ時、キック、リップ、ケツメと言われた。
まず、キック・ザ・カンクルーが飛び出した、そこに並んで、リップスライムが化けた。ケツメはねえ、ヒップホップの寅さんというのが私の最初の印象だった。
sかし、彼らは着実にヒット曲を送りだした。
「よるかぜ」の時にあれッと思わせ、「夏の想い出」「君にBUMP」「さくら」である。
これはあきらかに、新世代のサザンだ。

ライブ途中のコントにダイノジも出てきて盛り上がった。
「おっさん」のライブのノリですべてが進行していくのにカッコ良いのは彼らが知的で、バンドがやりたくて、という時代からは離れた、存在感のせいだろう。

冗談とノリの良さ、すべてが大人のライブだった。
始まる前にコンプレックスの「ビーマイベイビー」が流れる。
彼らが通り過ぎて来た思春期がライブのベースにスープのように煮込まれている用意周到な男の子の「やりたかったこと」の一つの完成に胸打たれた。

アンコール開けて、「こうして振り向けばみんなが」と客席を明るくさせ、「みんながさくらに見えるよ」などと。
いやでも「さくら」は合唱で。
久しぶりにライターを付けて真っ暗な中明かりがちらちらと言うのを見た、そして携帯を明るくして照らしながら歌って踊る少女たちはロックバンドのライブにはいない。
ヒップホップから始まる音楽シーンの成熟がここにあった。


ケツメイシ

2005-04-24 09:00:55 | Weblog
埼玉アリーナ、これほどのチョウ満員は見た事がないくらい。
1時間遅れて開演。
今もっとも熱いライブだったと言える。
バンドの圧倒的な力とメンバーのエネルギーに感動。
猫一匹は入れないような状態だけれど、今夜で最後。
会場の外に立ったままでもいい。
今日、ケツメを見ないと今年の春は終わらない。

詳しい事は今はまだぼーっとしていて。

ステップ

2005-04-22 14:03:16 | Weblog
やりたい事だけヤッテ暮して行く。
やりたくない事や会いたくない人には、できるだけ会わないようにして、それでも仕事人として認められたりもして、うまく人生をやり過ごして行く事なんて、
できないね。

上手く行かない日は、みんながすごく素敵に見えて、背中が曲がるよ。

明日を信じて歩いて来たのに、いつのまにか、昨日だけが降り積もって重なっているね。

自分のいる場所を音楽に決めて歌い続けていく。
デビューなんか出来なくても歌う事はできるのに、取りあえずの目的はデビューになる。
でも売れなかったら逆戻り、それなのにアマチュアだった頃の様に夢は同じ形じゃない。
デビューしてやるだけやっても売れず、それでも歌っている人はたくさんいる。

スーパースターになる。
女優としてきれいに咲く。
主演ドラマが続き、視聴率女優などと呼ばれ、CMの女王にもなる。
でもその内突然見えなくなる。

桃井かおりは新しい選択を決めたらしい。
ハリウッドへと引っ越すとスポーツ紙に書いてあった。

彼女はいつも次へ次へとステップを変えて、行ける所まで行く覚悟の女優だった。

坂本龍一を紹介しようとした時、「ウーン、素敵だけれどかおりの人生に関わるような人じゃないなあ」と言った彼女の言葉に驚いた事を思い出す。
あれはどういう意味だったのかなあ。
その言葉通り、坂本龍一とはすれ違う事もなかったのかな。

この2~3年、化粧品のCMで美肌で売り上げを伸ばした彼女は次の場所をアメリカへ決めたんだ。
女優が年を取ると舞台へとステージを変えるか、主役を諦め、脇役で女優から役者へと変わって行く。でもここが辛い。
「若いね」とどこにいてもスター風情を守っているのに、主役は本当の若い女優がさらっていく。
なにかの映画に出演した記者会見での主役の横にいた桃井かおりの言葉が気になった。
「お母さんなんだし、もっと老けてもらわないと困りますって言われたのよね、年相応に見えないと困りますって」
記者会見に並んだ彼女は確かに若かった、でもバラエティじゃないから出演者全員が主役というわけにはいかない。
大人の女の映画で勝負するなら日本じゃない、そう感じての旅立ちだったのかな。
何かやってくれる、彼女なら。
期待したい。


雨の次の日

2005-04-21 10:59:40 | Weblog
Caravanを聞きながら。
なんて素晴らしい朝なんだあ!
もうちょっと大きいといいんだけれど、このベランダは今日はとてもきれいだよ。
少女だった彼女の写真集のカメラマンまでやった私だけれど、デジカメの使い方がわからなくて、写真を見せられないのが残念だな。
昨日は雨がたくさん降ったのかな。
ベランダのテーブルがいい感じに汚れていたから。
つたがきれいにくるくるしていて、きれいだ。
起きて、カーテンを開けて、太陽を見つけて、朝が大好き。
でもそうなったのは最近の事、西日しか入らないアパートが好きだったりしたくらい、朝は死んでいた時間だった頃もある。
ベッドルームは暗くても平気だった事もあった。
ここに決めたのはベッドルームに一番最初に朝が届く。そしてこの部屋、リビングへとドラマのセットのように横へと部屋が流れて行くところだ。
でも8個あるつたの鉢の一つが元気がない、一度枯れて入れ替えてもらったんだけれど。
なんとなく。
うぐいすが二羽、時々やって来る、すずめも鳩も来る事はあるけれど。
初めて暮した六本木もあの頃は良かったけれど、今は街中がパチンコ屋みたいになってしまった。
南青山はTUTAYAが消えて、ヒルトン姉妹がやって来るバッグ屋になった。
ブランド商店街になっていくのかな。クロエもできるんでしょ。
それにしてもサマンサタバサの隣になったふとん屋はすごい。
ブランドに関係なく、昔の気分そのまま、パジャマやふとんを売っている。

「空中庭園」のブログを読んでくれた小泉嬢と話した。
「怖いなあ、今日子、あのフォークもって笑顔見せるの、後から思い出しちゃったよ」と言うとけらけらと笑った。「撮影は1年くらい前かな。暴力的じゃない?だいじょぶ?フフフ。女の人が主人公の映画って少ないよねえって夜な夜な友達と話していていろんな監督に会って話して、そこから見つかった作品なの」と言ってた。
秋の公開だからまだ先の話だけれど、彼女のこの映画で見せる表情はこれからの小泉今日子の未来にきっとつながって行くだろう。
「でもねえ、音楽忘れちゃいけないなあって思うの、この頃。歌うことはやめない方がいいよって友達からも言われてるしなあ」とつぶやくように。

いいなあ、Caravan。
二週間前の桜の下北を抜けて代々木のライブハウスで見て始まった私のCaravan。
30才ってことだったけれど、その事が声に影を作っていて甘くなく優しい声がこの部屋からベランダへと流れて行く。
どんな人なのかな。
これだけ歌えてライブだって良かったから今から六本木アリーナで歌う姿が見える。
彼に「桜」は似合わない。
「海風」みたいな音楽だから。
メジャーとの契約が決まったらしいから、ここから彼もまたもう一つの旅に出て行くんだ。
友達のAMADORIもデヴューしたし、夏に向けてみんなフェスに出るといいな。




空中庭園

2005-04-19 10:50:59 | Weblog
女の子の野心が大好き。
セレブもロハスももうそのメニューになっている。
成功ってなに?

負け犬もあったね。
結婚は離婚のための小道具としちゃ、悪くないね。
子供も生んだ方がいいね。

でも飽きた男にこだわると人生のレースに遅れるよ。

何もかも経験し一気に捨てる、通り過ぎて、ふるいにかけてメニューに戻る。
取りかえしのつかない事なんてないのよ。
私はそう思う。

今朝は寒いな。
冷暖房のすべてがこの時期は止められているこの古いアパートが私は好きだけれど、寒い。
切り替え時期という感じなの。

家族かあ。
「空中庭園」を見たら誰もがきっとそう思う。

「空中庭園」を見た。
小泉今日子主演、直木賞作家の角田光代原作、監督と脚本は「青い春」の豊田利昌。
舞台挨拶付きの特別試写だったから久しぶりの小泉さんも見た。
薄い素材の黒のワンピース姿、笑顔で共演者の挨拶を見ている姿は女優だった。
女優になるとは思っていたがこの頃は本気で作品に取り組んでいる。
顔も女優の顔になったね。
考える女の顔になる。
音楽の人は季節に流される顔をしている。

広田れおなの長男が17歳のデヴューだった。
「小泉さんが怖かった」と言った理由は映画を見るとわかる。
笑顔で家族を守って行きたいと幸せの形を決めた女が主人公なのだ。
顔を揃えた出演者全員がこの作品に戻りたいというような話をしていた。
一つになれる撮影だったのだろう。

私も女優になりたいなどとあさはかに考えたりした時期があった事を思い出した。
そしてそれをあっさり諦める事になったわけも思い出した。
ある有名な女性マネージャーから言われた言葉だった。

「新聞を見て。これだけのドラマもあるし、番組だって朝から晩までやっている。でもこの中で、良くなりそうな作品の脚本、演出、プロデューサー、視聴率の取れそうな時間帯の質の高い番組の、しかも、良い役を決めるなんて並大抵の事じゃないの。すでに成功して有名な俳優を守りながら新人を売り込んで行く、その中にあなたを入れる事は今のうちの体制では無理ですね。
あなたのような感じで売れないコは山ほどいるの。でも今いる人を押し退けてあなたがその席に座る、それほどの才能は感じないわ。まあ、諦めた方が良い気がするけれど・・」

俳優になりたい?