南青山なでしこ日記

南青山なでしこ(撫子)の音楽業界漂流事情日記

ELLEGARDEN

2005-12-31 13:22:27 | Weblog
今さら、「RIOT ON THE GRILL」そう、ELLEGARDEN。
ロックなんか、好きじゃないとか、いっててて。

ジャパンカウントダウンの1日目の幕張で最高のライブだった。

夏にライジングで見たのに、あの時はピンと来なくて。

大ファン突入。

ああ、大晦日なんです。

お掃除のBGMとしても最高です。

彼女のリサイクル

2005-12-29 10:53:04 | Weblog
引っ越してきて以来、空けることのなかった引き出しを空けてみる。

内装工事以来、全くお掃除したことのない場所を覗いてみる。

このシーズンは誰でもそう言う気分になるのだろうか。

たしか、5年前、オーディションで注目を一心に集め、7つのレーベルやA&Rの面接から彼女自身が一つに決め、もらわれて始まったレコーディング、そして、ジャケットやPVの撮影、取材。必ずデビューにはつきまとう怒濤の日々。売れているからでなく売り出すための準備にも怒濤の日々は付いてくる。
やがて、ライブのためのリハーサル、もちろんすべてのための打ち合わせ。

ここまでで売れてるような気分にもなる。
今までと全く違う日々が毎日を塗りつぶしていく。

次々と知らない人たちが笑顔で現れ、新人という名の未来に向かって一人じゃないんだと気持ちが引き締まる思いになる。

夢の先へ。
もっと先へ。

ギターで作ったみずぼらしい曲もアレンジでヒット曲のようなフォーマルな姿に変わり、自分が自分じゃなくなっていくような時間がすぎていく。

けれど、3ヶ月、6ヶ月過ぎると、夢の先が不安に変わり始めたりもするんだ。

デビューしたとたん賞味期限が目の前に迫ってくる。

1年もすれば、回りから答えが勝手に見えてくる。

まだはじまってもいないのに、と彼女だけが取り残されて。

あの頃にあった人たちに会うのが怖くて。笑顔であの時と同じように現れた人に彼女だけがバーゲンに出されたコートのような気分になって。

このあたりからズレていく。

彼女はレーベルを移籍することに決めた。
再出発の12月は5年前の彼女を以前より輝かせただろうか?
一度通った道だから、もう迷わないと、彼女は心に誓う。

レーザー・ラモンHG見ていると去年のギター侍を誰だって思い出す。

それでも、売れた方がいいんだ、売れないままに消えていくよりは。

切った張ったのゴールへ

2005-12-28 10:59:38 | Weblog
なんて素晴らしい朝が、毎日。
どこも雪だというのにね。
夜が来るのがとても早いね。
夕方が短いね。

みんな飲んでる。
私もお茶を飲んでる。
でも、つくづく、東京に暮らしていると、お酒が飲めないと辛いなあ。だからって練習する気ももう全くないのだけれど。

それでも誰かと一緒に夜のカウンターにいることは大好きだったりするのだけれど。
でも、やっぱり、はじめて行った恵比寿和食屋のカウンターに3時間はもう限界だった。
飲む方にとって3時間はたいしたことじゃないでしょ。
でもご飯の感じで座って飲まなかったりすると2時間が執行猶予。
でも誰かが隣で酔っぱらっていくのを眺めてるのが大好き。
でも酔っぱらったら逃げ出すんだ。

酒ぐせでなく、飲めない癖にくせが悪いね。

飲めない人がつまらないくらいは知っている。
でも私は飲めないし飲まない。
酔っぱらってみたことだってないことないけれど、あの同じ時間がだらだらとまるでピッツアみたいに延びていくのが大嫌い。

私がそこにいたから、彼女はカウンターだしってことで、タバコを吸わなかった、もう3時間でそこにいた3人は酔っぱらいはじめて次の店に電話をかける。
みんなに笑顔を残し、私は冬の恵比寿の街へ。

日曜もある女の子の壊れそうな恋物語のヘビーな話を聞いて、男の子に助けをねだった。
「とても私じゃつとまらないから、どうしても来て!」と。
妻から奪って暮らしていた男がバスルームで誰かに打っていたメールが気になって、見ちゃった、女がいる、わかった、彼女を見届けたくて、合コンしこんで、彼女を混ぜてみつめて、でも彼には話していないの、もう別れるしかない、彼はこの頃帰ってこない、私ももう限界なの、と。

クリスマスや年末には最高と最低のドラマが舞う。

その彼女は私の友達でもある男に投げたら、明け方までワインを何本も空けたって。

でも忘れられない夜にはなったね。

誰にだって最高もあるのだから最低はどこからか忍び足で近づいてくる。

2005年が遠くなる。

でもただそれだけさ。
それだけのことなのさ。

いくつも、いくつも恋をしても、一つかせいぜい二つくらいしか、ゴールが迎えられない。そしてそのゴールが、どこかで行き止まりを滲ませる。

どうすればいい?

この部屋を撮影に使いたいと黒沢清「赤い女」、役所広司、オダギリジョー、小西真奈美などが
出るらしい。
助監督、すがる瞳で「あのう、バスルームでの殺人シーンが」

お断りした年末です。

それにしても今日のCD、あまりにもつまらない、このアルバムどうしよう。
誰って、全くつまらないアルバムなんていっぱいあるでしょ。それでもつまらないとわかるまで聴いたのだから。

フィオナ・アップルに変えて、今日が始まる。

清志郎からのジャンパー

2005-12-28 10:21:19 | Weblog
35周年、一口に言えるけれど彼は本当に変わっていない。
結婚し子供がいて、父親を失い、国立をでて、ある日作成したからと、RCサクセションを名のり、17才で反逆児アイドルとしてデビューし、売れなくなって、彼らが売れているときに前座、今じゃオープニングアクトだけれど、をやっていた売れなかったアンドレカンドレと名のっていた頃の井上陽水が売れたからと、今度はRCサクセションが前座になり、久保講堂を越えて爆発し、ライブざんまいの暮らしぶりは今も変わらない。

RCに陰りがでてきた頃、清志郎になったり、タイマーズもあったり、「いけないルージュマジック」で坂本龍一とジョインしたり、「野ブタ~」にまで出演したり。

でも彼はどこにいても、何をしても清志郎しかできないし、やる気もないし、やっていない。

25日のライブでは「ダーリンミシン」や、「大家」などを歌った。
もう20年以上前のナンバーだけれど、彼が清志郎である限り色あせる事などない素晴らしい作品だった。

タバコをやめてくださいと何度言っても止めてはくれない井上陽水さん、タバコは越えに悪いよ。
清志郎のヴォーカルは凄い。
この頃はキャリアのある方々のライブの完全熱唱ぶりには圧倒されるけれど。

35周年の締めくくりは幕張のロックインジャパンだ。


27日の朝に

2005-12-27 10:39:00 | Weblog
クロエのカフェ。
1月13日までの限定カフェ。
でも、ここは紀伊国屋が建つ予定だから、イベントカフェ。
混んでるよ~
クロエのオープンまで営業するみたいだ。
洋服は文化だからカフェでもなんとなくメッセージを感じてもらおうと言うこと?
トートバッグが売れてた。
限定ものにみんな弱い。
そう言って私たちも並んでカフェ。
インスタントの窓から見える青山通りがセンチメンタルに冬をそそってる。
この写真はぼけてる上にうまく撮れなかったな。

クリスマスが終わった街はお正月ムード突入なんだけれど、昨日はまだ余韻が残っているような、もうそんな夜などなかったかのような、中途半端をいいことにみんな忘年会?
私は六本木の36周年もずっとやってる一億というトーフステーキのお店で懐かしい話を聞く。
ロックが、しかも洋楽と呼ばれたロックが全盛だったころの想いでをマスターの昔から奇妙なオヤジとおしゃべり。
タクシーから降りた女の子は着ぐるみスタイルだったな。
どこへいくのところだったのだろう。
道ばたで、地下鉄で、誰かを待ってるカフェで、みんな携帯をみつめてメールで、誰かを捜している。
誰かがはっきりしている人もいるし、5人くらいの中なら誰でもいい人だっているでしょう。

寒いけれどこのシーズンの街を歩くとドラマでいっぱい。

届いたばかりのRip Slymeの「ホットチョコレート」が今朝のBGM.

リップスライム ディナーショウ

2005-12-26 11:08:52 | Weblog
24日クリスマスイブ。
友達のお宅から車でお台場へ。
どうしても昨日のテリヤキ打ち上げホテルクラスカから、さあ、リップはどうなったか?
二日間続けて出演することになっちゃったりょうじ君といるまり君は無事にリップになってるかなあと気になって出かけたまでは良かったが、やっぱり。
混んでるとは思ってたけれど、全く動かないね~と渋滞クリスマスもいいよねと楽しみながら向かいましたが、今度は駐車場がない!よゼップにいる人からの連絡にまたもや、どうする?
帰る?
いえいえそんな。
路上しかないよ、と放りだして駆けつけてゼップの2階へ。
え、え、えっ、なんだかみんなドレスアップした男女でぎゅうぎゅう。
ここはここでもうクリスマス大パーティーの真っ最中。
熱気にあおられ、一気にリップ気分!
うああっ、あいかわらずのおっしゃれっ!
テリヤキでりょうじ君と話したとき「それしかないすからね、僕たち、そこだけはほんと」なんて言ってた。
ステージ全体を覆うようなスクリーン。
メンバーのスタイルがさすが。
ヒップホップのスマップ!まさに。
アイドルのいるまり君、ブルーがよく似合う。
りょうじ君はおデブだけれど赤いハットが可愛いし、4人が揃うとケツメイシとは全く違ったセンスが舞う。
センチメンタルでロマンチック。
抽選で選ばれたカップル二つが、カメラと照明に照らされながら豪華なディナーを楽しむという奇妙なアイデアにも堂々と受けて上機嫌のカップル、ワイングラス高くかざして幸せそうな笑顔でライブを最高の場所で。
アリーナは真夏の勢い。
「楽園ベイビー」がぐっと温度を上げる。
アンコールまで一気にホール全体に幸せムードがたちこめる。
ここでイブを楽しむことが最高!とみんな右手を挙げて揺れてる。

そして1万円のディナーショウはどう終わるのかなあ、とアンコールを待ってたら、なんと全員にリップロゴ入りのバスローブのプレゼント。
「最後はやっぱりこれでしょ」と飛び出した曲は「クリスマスイブ」そう、山下達郎の。そして「マタ逢ウ日マデ」へと。

いやはや。おしゃれで笑えるライブでした。
こうして2005のイブは暮れたのです。

井上陽水ライブ ヒッキー付き

2005-12-26 11:07:48 | Weblog
久し振りだった、井上さんのライブ。

ひょんなことで、この日の遅いブランチが、あの直木賞作家の山本文緒さんと版画家の安井須磨子さん、文春のかたと、私にしては知的な午後となりちょっと緊張して遅れ気味に駆けつけるガーデンホール。

そう言えば去年もここで井上さんを見た。

広告界のクドカンだと私は彼に興味シンシンの風とロック野郎の箭内君が先にきちんと座ってる。
だいたいなんでも忙しいからと現れないのにさすが、井上陽水だとまじめに来てると納得。

そこへ、今度はなんとステージにヒッキー現る。
どよめきが。
宇多田ヒカルが、客席から、あのちょっときょろきょろした目で。

あれっ、さすがの井上さんも緊張してるのか、挙動不審な感じ。
そして、まずは井上さんが「一緒に歌いましょう」とあの「オートマティック」を歌い出す。しかし、井上さん途中でどうやら諦めた様子で彼女はしかたなくというか、井上さんをたぶん、助ける気分できちんと歌った。
「あれっ、難しいねえ、家で練習したときは完璧だったんだけれどね」と。
そうなのだ、彼女の歌はかなり難しく、小田和正も「クリスマスの約束」の時、「難しくて大変でした」と言ってたくらいの作品。
そして今度はヒッキーが「氷の世界」、しかし、これもまた途中からダウンし、迷子になってるヒッキー可愛いなあ。
そんな彼女をいつもより、ずっと優しく気遣う井上さんがいましたね。
あれ、飛び入りで、しかもここで初対面みたいなものだと、たまたまギターの今剛さんが二人ともレコーディングなどで親しいということから実現したとだけなのに、気が付いたら新聞記者がぞろっと並んでメモも、カメラもいつの間にか並んでる。
二人がこうして並んでるだけでクリスマスの特別な出来事だし、きちんと一緒に曲など作ったら面白いなあ。
二人ともお互いの曲が上手く歌えなかったことも新鮮なツーショットでした。
あら、もとろん宇多田パパも一緒でした。

打ち上げパーティーになり、ヒッキーもワイングラス片手に。
彼女はどこにいてもすごく自然で、良質のオーラが漂う。
デビューしたばかりの頃、お会いしました、とたった一度話したくらいのことを彼女に、このときとばかりに話したらあの瞳で、あの口元で「あ、けっこう前ですよね、覚えてる」などと言ってくれて。
いろんな打ち上げがあるのだけれど、ここはさすが大人ばかりで、ゆっくりとワインを片手におしゃべり。
そう言えば坂本龍一の楽屋での軽い乾杯も、また陽水さんとは違うロハスな雰囲気だった、どういう感じかはまた今度。
1年に一度くらいは井上さんの歌声を何があっても聞きたいし楽しみたいという大人で会場のロビーにはリッチな大人のカップルが多かったなあ。

この日のラストはなんとキャンティ西麻布でのクリスマスディナーに誘ってもらったのはいいんだけれど、ああ、イタリアンレストランはコースのみの、しかもクジ付きだったりしたのに、ああ、私のおなかが間に合わない。
美味しいものざんまいのクリスマス初日ではありました。

ニルギリス

2005-12-26 10:21:35 | Weblog
22日は北青山の「月見るきみ想ふ」とか言うライブハウスで、移籍でSMEのデフスターへ行った女子ドラムが気になると噂のニルギリス。
トイズのセーニャというゆずのいるレーベルでがんばってたけれど、取りあえず移籍して2005に向かう。

UKロックだよ、と誰かが。

歌ってる女子も若い女子にしては70年代を想わせるロックな感じ。
酒とたばこと明け方の匂いのする女の子。比べてドラムはサブカル風に見えた。

これからどう変わるのかな。

その後、ラムライダー君とご飯。
ラムちゃんはライブ続きで腰が痛いとニヒルな笑顔で。
ラムちゃんのママのお話になり、なかなか素敵なお母さんみたい。
A&Rの男子、そしてポールスミスの企画の女子、お鍋を囲んで、クリスマスの初日を見送って。

ギャルソンのセーターの行方

2005-12-22 10:21:00 | Weblog
あったの!
ギャルソンのセーターが。

昨日このブログに書いたらよけいに気になって、ずっとスケジュール帳とにらめっこして、どこに忘れたのか、またいつがこのセーターを着た最後の夜だったか、ずっと追っかけてみたりして。
それでも思い当たらなくて。
CKBの武道館の後の中国飯店、良く行くコーヒー屋のつたはわざわざ覗いたら、大きな瞳がこっちを見て、中村うさぎさんだった。後は電話を片っ端から「あのう、忙しいところ、すみません、すでに3週間は過ぎているのですが、ひょっとしてそちらに・・・・」
皆さん、親切だった。
薮原十区などのお兄さんも無理言ってランチ1000円を予約して行ったりする程度の客なんだけれど探してくれた。でも、なかった。
道ばたってこともあるしなあ。
あれっ、あまどりと久しぶりに行ったあのごった返していて、しかも暑くて、あの夜、代官山の若者でいっぱいだった立道屋?
こういうときにきちんとスケジュール帳を付けていると、レーコード会社の人の指定だったからはじめての店だった。
夕方、店の準備をしている頃を狙って「あのう、すみません、もしかして・・・」
「あれっ、ギャルソンの?あるよ」とあっさり。

こうしてクリスマスの街をすり抜けてセーターは無事に戻ったのでした。
「処分しようと思ったんだけれど、でも、ギャルソンだから、なんかね~。良かった、こっちも」

電話で尋ねた店が11軒、行った店が3軒、悩んだ時間が15時間25分。

ドラマはどこにでも落ちてる。
こういう事だってあるんだ。

ほとんどのものは戻っては来ないけれど。
人生だね。
仲良しの男の子と、彼女へのリハーサルだと丸の内のミレナリオ?を抜けて走った。
丸の内から銀座へ。
たった来月になるだけの街が今年のすべてのシーンを振りまいていく。
それぞれの12月がくるくる回っていく。

まだ21日だったのに。

でも今夜からもうクリスマス。

横メシ屋に今夜のための予約を入れたら全滅。
今夜は鍋ですね。

恋などしていない私や、もうすっかり義務化した関係の方々には。

今朝のBGMは2005年の12月のための平井堅「歌バカ」なんです。

車で走った丸の内、ラジオから聞こえたのは、エルレガーデン、こんなにロックなのにぐっと来ちゃいました。
あなたは今夜はどこに?