神奈川・千葉・埼玉の各知事が、東京オリンピックの大会経費分担問題で、小池知事に分担の枠組みを早期に決めるよう求めた。
「三月末まで待ってほしい」との要請だったが、期日を超えても連絡がないことへの不満が噴出したようだ。遅れている理由の説明がないことが引き金となった。
その後、三知事は首相官邸を訪ね「早期解決」を要請。首相は丸川珠代五輪相に東京都の案を待つことなく、組織委員会との調整を行うことを指示したという。
小池知事は2016年度末に発表する予定だったが、調整の遅れなどにより、「5月中に結論を出す」としていた。
5月11日午前、小池知事は首相と会見し仮設施設費用500億円全額の拠出を伝えた。
小池知事は「首相との会談は決まっていたのに、3知事たちの圧力で急きょ面談が決まったようにとられたくない」ような内容を述べたが、「メンツ」の問題などではないだろう。
「施設費用500億円」という数字は、前知事の時に森氏から言われていたこと。なぜ3月末発表の約束を反故にしたのか。またなぜ、発表できなかったら、できない経緯を説明しなかったのか。そういう状況を無視して「立場・メンツ」を匂わせる小池知事の行為は、都民のみならず国民もがっかりしたのではないか。
国立競技場設計のやり直しに始まって、エンブレム盗用疑惑・前知事の職権乱用による辞職・選挙等々、開催が果たして間に合うのか心配になってくる。
思い出せば、震災の復興の最中にオリンピック招致したのが問題の発端。
国・森氏・東京都知事の三つ巴。誰が「船頭」なのか不明。そこへ各々がオリンピックを「政争の具」にしようとしている。
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