新横浜-小田原間を走行中の東海道新幹線のぞみ車両内で、男女三人が死傷した事件。
「この手の犯罪者」は、またしても「誰でもよかった」という常とう句を口にした。
誰でもいいわけではないことは、過去の被害者たちを見れば一目瞭然。多くは女性・子供が加害の対象になっている。
「誰でもよかった」は犯罪者の対警察用の言葉なのだ。たまたま「隣にいた女性・子供」が対象になっただけで、暗に俺は「卑怯者」ではない、と言いたいのだろう。
この期に及んでも「体裁」を気にする哀れな一面を見せつけるようだ。
ニュースショーで「どうしたら防げるのか」に時間をかけても埒が明かない。「二度とこのような……」とこざかしいことを言ってみたところで何の確証も得られないだろう。
ならばこのような事件が、目の前で「起きたらどうするか」を真剣に議論するほうが現実的だ。
列車内の「シートを外して身を守る」のも、知っている人は少ないはずだ。
事に及んだ暴漢の心理としては、乗客がちゃちなシートなどをかざしたら、もっといきり立つに違いない。この手の輩は、相手が弱いと判断すると強く出る傾向にある。身を守るためとはいえシートなどをかざすと、暴漢の逆上を誘うことになる。逆上させたくなければ、相手より強い武器を見せることに尽きる。
しかし日本では、懐中電灯やドライバーを持っていても、職質に会い逮捕されることがある。ましてや、暴漢に重傷を負わせたり、死に至らしめたら「過剰防衛」で捕まってしまう。治安の良さや平和国家を謳うあまり、善良な市民が犠牲になることだけは避けなければならない。(続く)
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