光画繚乱

映画と写真、どちらも「光」が関わるので、そしてそれが「錯綜し合う」ということから、ブログタイトルを光画繚乱としました。

ジムニーの思い出

2018-07-11 10:30:18 | 私見偏在

新しいジムニー発表。なかなかの人気だ。

初代のジムニーに乗っていた。今もそうだが「武骨」なモノにずっとあこがれていた。

しかし新車で買える立場にはなかった。

数年後、整備会社の社長から「特別に」10万円で売ってもらえた。

当時のジムニーは360cc2サイクル・空冷・幌タイプ。

夏場はいいのだが、冬は地獄。何せ空冷なので、ヒーターは灯油を使った代モノ。冬場はエンジンをかけてから灯油ヒーターに点火。石油ストーブのような匂いが車内に漂う。灯油の匂いだけは一人前なのだが、なかなか暖かくはならない。暖かくなってきたころにはフロントグラスが曇る。それが嫌なのでヒーターはあまりつけず、厚着をして鼻をかみながら運転していた。

冬場、岐阜の高山に行った時、早朝出かけることになった。走行中、たまらずヒーターを入れた。いつまでも寒いと思ったら、フロントグラスの前についているエアーを入れる口が開いていた。ハンドルポストの上のレバーを引いて開いている口を閉めたが、その時はもう車は土手の斜面を下っていた。車が斜めに斜面を下っていたので、ハンドルはそのままに、気が付けばひざ下ほど積雪のある田んぼの中にいた。二駆で走っていたので、四駆の低速にギヤを入れ恐る恐る動かしたらスタックもせず動いた。雪道についた轍をトレースしてゆっくり斜面を登り、途中からフル加速した。土手を登り切り、車から降りて一人感慨に浸っていると、犬を連れたおじいさんが拍手している。おじいさんは「テストですか」と聞いてきた。何とも言えず返事に困ってしまった。あの時の一件から私の「ジムニー愛」は続いている。

 

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