ポーランド戦終盤、日本は負けていながら後方で10分以上時間稼ぎの「パス回し」をした。
しかし、ベスト8出場をかけたベルギー戦では、「2点先取」で日本はリードしていた。
にもかかわらず、その「2点先取」を守り切れず、連続3点を入れられベスト8にはなれなかった。マスメディアでは「惜敗」という文字が躍った。しかし本当に「惜敗」なのか。
結果的には勝っていたのに逆転負け。
「2点先取」していたのに連続3点入れられ、これでマスコミの言う「惜敗」には無理がある。負けていながら時間稼ぎ、勝っていながら逆転負け。「ルールを順守」しての結果であるが一貫性に欠ける。
スポーツと教育は、武骨なまでの青臭ささや「原理・原則」がまかり通る世界でなければならない。それが「ルール内だから……」という世間一般の下世話な理由だけで、スポーツを語るのはいかがなものか。
日大アメフト悪質タックル・女子レスリングのパワハラ・高校ハンドボールでのひじうち・横綱の殴打事件等々。最近のスポーツ界は汚れた空気で覆われているようだ。
スポーツマンを総称した「すがすがしさ」や「潔さ」はどこへ行ったのだろう。
不祥事を指摘された時の「説明や会見」を行わず、逃げ回ってほとぼりの覚めるのをひたすら待つ。そんな姿勢が目立つようだ。全然スポーツマンらしくない。
しかしこれがスポーツマンの実態なのか。我々が勝手に理想の「スポーツマン像」を作り上げてきたのだろうか。