
ナミブ砂漠は世界で最も古く、最も乾いた砂漠の一つです★
気温は40度近く、風が何週間も吹き続けます★
生きものにとっては、毎日が生き抜く為の戦いです★
それでも、みんなこの砂の海に適応しています★
美しいもの、奇妙なもの、その姿形は様々です★
不毛の砂丘を歩き回るブラウンハイエナさんやライオンさんが、遠くスケルトンコーストの海岸まで足を伸ばすこともあります★
何千年も前の岩の彫刻にもあるように、こんな砂漠にもゾウさんが生きています★
つい最近まで、ゾウさんが砂漠に居るなんて、伝説にすぎないと思われていました★
1984年、デスとジェーンのバートレット夫妻が、砂漠の生きものを撮影しに来ました★
素晴らしい自然環境を数多く見てきた二人ですが、これ程美しく、そして過酷な場所は初めてでした★
広大な荒野に挑む為、二人は空へ飛び出しました★
砂漠の風の中を鷹のように舞い上がり、ナミブ砂漠の生きものを探します★
とりわけ、ゾウさんに二人は関心を寄せました★
ある日のこと、遠くの泉に、どこからともなく、砂漠のゾウさんが現れたのです★
スケルトンコーストに生きる野生動物さんたち…そのサバイバルの物語です★
アフリカの南西部に、何百キロと伸びているスケルトンコースト★
冷たいベンゲラ海流が南極から流れてきて、この静かな海岸に豊かな食べ物を運んでくれます★
海岸は様々な生きもので満ち溢れています★
深い霧に強い風、そして危険な海流が、何世紀もの間、船乗りをこの浜に打ち上げてきました…ここは船の墓場です
浜辺には夢の残骸が散らばっています
スケルトンコースト…つまり、骸骨海岸という名前は、古びた船の骨組みや海岸や内陸で見つかった人骨からつけられました
海から逃げ延びようとした船乗りたちは広い砂漠でもっと悲惨な死を迎えたのです…
スケルトンコーストは、アフリカ南部、ナミビアの大西洋岸の一部です★
誇大な不毛の砂漠が海と接する珍しい場所です★
海岸の一部は、スケルトンコースト国立公園として保護されています★
長さ500km、ただし、幅はわずか40kmの区域です★
風が容赦なく吹き続けて、この不気味な景色を変えています★
まるで砂が生きているようです★
天敵や焼けるような暑さ、夜の冷気をさける為に、生きものの多くは砂の上だけでなく、中に潜って暮らしています★
ここは変わった場所で、トカゲさんが一匹通るだけでも、奇妙な轟音が起こります★
滑り落ちる砂が、ゴーッと唸るような音を立てる現象は説明がつきません★
何キロも先まで、音が届くこともあります★
厳しい環境に耐えて、スケルトンコーストに住み付いた人がいます★
バートレット夫妻は、ここに居ると自然をより近くに感じると言います★
9年間ここに暮らして、ナミブ砂漠との付き合い方を学びました★
アフリカから北極地方へ、また南米からアラスカへと渡り歩きました★
自然は彼らに心を開き、クジラさんとも友達になりました★
カナダでは、親を亡くしたハクガンさんを育てました★
ハクガンさんはよく慣れて、近距離から撮影することが出来、ハクガンさんの渡りを記録した映画の目玉になりました★
各地を転々として32年、夫妻はスケルトンコーストにも少しだけ滞在するつもりでした★
思いのほか野生動物さんが見れなかったのですが、砂漠のゾウさんにはたちまち魅せられてしまいました★
スケルトンコーストに沿って、内陸から海まで、乾いた川床が何本かあります★
自然に出来たこの道は、古くから野生動物さんたちが通り道にしていて、砂漠のゾウさんもしばしば見られます★
砂漠に棲むゾウさんについては、近年まで何も知られていませんでした★
どうやって生きているのか、旺盛な食欲を満たすだけの水や食べ物をどこで見つけるのか、川床に続く恐ろしい砂丘を越える時があるのだろうか★
それを見た人は少なく、映像に収められたこともありません★
砂丘の端にまばらに散在しているのは、天然の泉です★
そうした泉のうちの一つで、夫妻は急な斜面に深いくぼみを見つけました★
ゾウさんがここに最近来たという紛れもない証拠です★
デスとジェーンが夢見るのは、この斜面を滑り降りるゾウさんの姿を写真に収めることなのです★
珍しい野生動物さんを見つけるには、広いナミブ砂漠を自由に動けなくてはなりません★
その為に夫妻は2台の小型飛行機を発注し、それを使って砂漠を飛び回ります★
その甲斐あって、夫妻は以前に見つけたくぼみを滑り降りていくゾウさんの姿をフィルムに収めることが出来ました★
密猟者のせいで、ゾウさんは人を警戒し、怖がります…
砂漠に棲むゾウさんは、常に水と食料を求めて移動する生活を強いられています★
地理をよく把握していて、オアシスからオアシスへ不毛の砂漠を横切り、一直線に80kmも進むことがあります★
この日は一日、夫妻が居ることには気付かず、草を食べたり、ふざけまわったりしていました★
世界一背の高いゾウさんでしょう、大きくて長い足は砂地を早く遠くまで移動するにはもってこいです★
ゾウさんたちは眠る時も立ったままです★
数少ないゾウさんの子供は群れで大切に守られています★
スケルトンコーストが多少なりとも潤うのは霧が発生した時です★
霧は多くの生きものにとって大切なものです★
ある日、夫妻は小型飛行機でゾウさんの群れを見つけます★
水場へ急ぐゾウさんの群れでした★
ゾウさんが砂丘の上を進む姿を、6回旋回する間に夫妻はカメラに収めました★
険しい砂の堤防を登っては斜面を滑り降り、それを繰り返し、時にはどの道が良いか意見が分かれ、二手に分かれますが、また合流して先に進む、そんな光景でした★
内陸に振った豪雨が砂漠を通りぬけて、海に流れ込む時があります★
2~3年置きに出来る即席の川は、2~3時間か2~3日でなくなってしまいますが、その貴重な光景も夫妻はカメラに収めました★
夫妻がマングースの仲間、スリカータさんと友達になったり、ライオンさんがクジラの死骸を食べる光景を目撃したり、ダチョウさんが卵を温めるのを巣の近くで見たり…様々な出来事が映し出されていました★
夫妻は、娘のジュリー、娘の夫のジム、息子のタールに自分たちの仕事を継いで欲しいと考えています★
そして娘夫妻はスケルトンコーストに残りました★
バートレット夫妻の動物さんに対する思いが伝わってくるDVDでした★
砂漠に棲む動物さんたちの生態をこれだけ詳細に映し出しているこのDVDは素晴らしい作品でした★
この国立公園は幅が狭く、どうしても動物さんはそこから出てしまうことがあります。
人間社会との棲み分けの問題で、保護区を出てしまうと命を落としてしまう動物さんも多く、とても悲しい現状も映し出されていました。
このような貴重な野生動物さんが自然のまま生きれる保護区がきちんと保護され、これからも維持されていくことを願います★
NATIONAL GEOGRAPHIC DVD-VIDEOの『ナミブ砂漠:野生動物のサバイバル』を見ての感想でした★
気温は40度近く、風が何週間も吹き続けます★
生きものにとっては、毎日が生き抜く為の戦いです★
それでも、みんなこの砂の海に適応しています★
美しいもの、奇妙なもの、その姿形は様々です★
不毛の砂丘を歩き回るブラウンハイエナさんやライオンさんが、遠くスケルトンコーストの海岸まで足を伸ばすこともあります★
何千年も前の岩の彫刻にもあるように、こんな砂漠にもゾウさんが生きています★
つい最近まで、ゾウさんが砂漠に居るなんて、伝説にすぎないと思われていました★
1984年、デスとジェーンのバートレット夫妻が、砂漠の生きものを撮影しに来ました★
素晴らしい自然環境を数多く見てきた二人ですが、これ程美しく、そして過酷な場所は初めてでした★
広大な荒野に挑む為、二人は空へ飛び出しました★
砂漠の風の中を鷹のように舞い上がり、ナミブ砂漠の生きものを探します★
とりわけ、ゾウさんに二人は関心を寄せました★
ある日のこと、遠くの泉に、どこからともなく、砂漠のゾウさんが現れたのです★
スケルトンコーストに生きる野生動物さんたち…そのサバイバルの物語です★
アフリカの南西部に、何百キロと伸びているスケルトンコースト★
冷たいベンゲラ海流が南極から流れてきて、この静かな海岸に豊かな食べ物を運んでくれます★
海岸は様々な生きもので満ち溢れています★
深い霧に強い風、そして危険な海流が、何世紀もの間、船乗りをこの浜に打ち上げてきました…ここは船の墓場です
浜辺には夢の残骸が散らばっています
スケルトンコースト…つまり、骸骨海岸という名前は、古びた船の骨組みや海岸や内陸で見つかった人骨からつけられました
海から逃げ延びようとした船乗りたちは広い砂漠でもっと悲惨な死を迎えたのです…
スケルトンコーストは、アフリカ南部、ナミビアの大西洋岸の一部です★
誇大な不毛の砂漠が海と接する珍しい場所です★
海岸の一部は、スケルトンコースト国立公園として保護されています★
長さ500km、ただし、幅はわずか40kmの区域です★
風が容赦なく吹き続けて、この不気味な景色を変えています★
まるで砂が生きているようです★
天敵や焼けるような暑さ、夜の冷気をさける為に、生きものの多くは砂の上だけでなく、中に潜って暮らしています★
ここは変わった場所で、トカゲさんが一匹通るだけでも、奇妙な轟音が起こります★
滑り落ちる砂が、ゴーッと唸るような音を立てる現象は説明がつきません★
何キロも先まで、音が届くこともあります★
厳しい環境に耐えて、スケルトンコーストに住み付いた人がいます★
バートレット夫妻は、ここに居ると自然をより近くに感じると言います★
9年間ここに暮らして、ナミブ砂漠との付き合い方を学びました★
アフリカから北極地方へ、また南米からアラスカへと渡り歩きました★
自然は彼らに心を開き、クジラさんとも友達になりました★
カナダでは、親を亡くしたハクガンさんを育てました★
ハクガンさんはよく慣れて、近距離から撮影することが出来、ハクガンさんの渡りを記録した映画の目玉になりました★
各地を転々として32年、夫妻はスケルトンコーストにも少しだけ滞在するつもりでした★
思いのほか野生動物さんが見れなかったのですが、砂漠のゾウさんにはたちまち魅せられてしまいました★
スケルトンコーストに沿って、内陸から海まで、乾いた川床が何本かあります★
自然に出来たこの道は、古くから野生動物さんたちが通り道にしていて、砂漠のゾウさんもしばしば見られます★
砂漠に棲むゾウさんについては、近年まで何も知られていませんでした★
どうやって生きているのか、旺盛な食欲を満たすだけの水や食べ物をどこで見つけるのか、川床に続く恐ろしい砂丘を越える時があるのだろうか★
それを見た人は少なく、映像に収められたこともありません★
砂丘の端にまばらに散在しているのは、天然の泉です★
そうした泉のうちの一つで、夫妻は急な斜面に深いくぼみを見つけました★
ゾウさんがここに最近来たという紛れもない証拠です★
デスとジェーンが夢見るのは、この斜面を滑り降りるゾウさんの姿を写真に収めることなのです★
珍しい野生動物さんを見つけるには、広いナミブ砂漠を自由に動けなくてはなりません★
その為に夫妻は2台の小型飛行機を発注し、それを使って砂漠を飛び回ります★
その甲斐あって、夫妻は以前に見つけたくぼみを滑り降りていくゾウさんの姿をフィルムに収めることが出来ました★
密猟者のせいで、ゾウさんは人を警戒し、怖がります…
砂漠に棲むゾウさんは、常に水と食料を求めて移動する生活を強いられています★
地理をよく把握していて、オアシスからオアシスへ不毛の砂漠を横切り、一直線に80kmも進むことがあります★
この日は一日、夫妻が居ることには気付かず、草を食べたり、ふざけまわったりしていました★
世界一背の高いゾウさんでしょう、大きくて長い足は砂地を早く遠くまで移動するにはもってこいです★
ゾウさんたちは眠る時も立ったままです★
数少ないゾウさんの子供は群れで大切に守られています★
スケルトンコーストが多少なりとも潤うのは霧が発生した時です★
霧は多くの生きものにとって大切なものです★
ある日、夫妻は小型飛行機でゾウさんの群れを見つけます★
水場へ急ぐゾウさんの群れでした★
ゾウさんが砂丘の上を進む姿を、6回旋回する間に夫妻はカメラに収めました★
険しい砂の堤防を登っては斜面を滑り降り、それを繰り返し、時にはどの道が良いか意見が分かれ、二手に分かれますが、また合流して先に進む、そんな光景でした★
内陸に振った豪雨が砂漠を通りぬけて、海に流れ込む時があります★
2~3年置きに出来る即席の川は、2~3時間か2~3日でなくなってしまいますが、その貴重な光景も夫妻はカメラに収めました★
夫妻がマングースの仲間、スリカータさんと友達になったり、ライオンさんがクジラの死骸を食べる光景を目撃したり、ダチョウさんが卵を温めるのを巣の近くで見たり…様々な出来事が映し出されていました★
夫妻は、娘のジュリー、娘の夫のジム、息子のタールに自分たちの仕事を継いで欲しいと考えています★
そして娘夫妻はスケルトンコーストに残りました★
バートレット夫妻の動物さんに対する思いが伝わってくるDVDでした★
砂漠に棲む動物さんたちの生態をこれだけ詳細に映し出しているこのDVDは素晴らしい作品でした★
この国立公園は幅が狭く、どうしても動物さんはそこから出てしまうことがあります。
人間社会との棲み分けの問題で、保護区を出てしまうと命を落としてしまう動物さんも多く、とても悲しい現状も映し出されていました。
このような貴重な野生動物さんが自然のまま生きれる保護区がきちんと保護され、これからも維持されていくことを願います★
NATIONAL GEOGRAPHIC DVD-VIDEOの『ナミブ砂漠:野生動物のサバイバル』を見ての感想でした★
おはようございます。
説明にありました、ゾウさんも過酷な環境で「生」を全うしているのですね。
わたしも、このような内容のBS放送を拝見する機会も有りますが・・・その後あの仔ライオンは、どうなった・・・などと心配してしまいます。
園の動物さん達もそれなりの環境で育っていますが、やはり貴重・少数の野生動物さんの環境保全は願うところですネ!
今日は、天気も良いので「銀」「さくら」を引いて低山へ散歩してきます~
そうですね、私も野生動物さんの環境保全…本当に願っています☆
放送を見た後、出ていた動物さんのその後が気になるのは、私もよく分かります☆
野生は本当に厳しい世界なので、毎日が生存競争で、例えば空腹のチーターの親子に密着していて、数日ぶりに獲物を捕らえたところでお話が終わっていたら、その後、元気にしているのか、立派に子供は一人立ちできたのか、など、気になってしまいます☆
さくらちゃんは川上犬さんでしたよね?
銀くんとさくらちゃんとのお散歩・・・素敵ですね(^-^)
とっても、うらやましいです♪