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3号の勝手に赤い畑のトマト

私の赤いトマトたち。
いつまでもみずみずしくて、初々しくて。

最後の秋

2009-12-01 | ミニバス
ミニバスで一番大きな大会が、秋季大会です。

1月の全道大会で男女それぞれ優勝チームだけ代々木で行われる3月の全国大会に行くことができます。


もちろん、うちのチームも毎年この大会に向け練習をしてきています。


今年、男子はブロック大会(予選)で残り1枠をかけた試合に負けて、全市大会には出場できず、女子だけが全道への望みをつなげました。



今年の6年の女子は、4年のころから少し違う4年生でした。
というのも、4年の頃の6年は、全道でベスト8になった子達。練習の時、プレスを破る練習を手伝ってもらうのに、

ここでこうやってね。

と言っても、練習を見ていてもすぐにはできないのが4年生。でも、プレスにいく位置などしっかりはいってきて、6年に言ったことを自分に言われたかのように吸収してやっていました。


だから、この子たちの時代は楽しみでした。


今年はインフルエンザによる学級閉鎖、学校閉鎖があり、ブロック大会から出場できないチームもたくさんありました。



うちは、ブロック大会、一つの学校のクラスが学級閉鎖になり、女子2人が初戦だけ出場できませんでしたが、大会中は誰もかかることなく、後は全市に挑むだけでした。


そして、全市大会の代表者会議の日、その会議に行くことになっていた私に連絡が来て、


代表者会議行かなくていいことになったわ。

なんで??

辞退になった。

はぁ!?なんで??

学校閉鎖になった・・・。


女子は4校から集まってチームを作っていますが、6年の7人のうち6人が同じ学校でその学校が閉鎖になりました。しかも、1,2,3年生の低学年の学年閉鎖で。

まったく信じられなかったけど、車に乗った時に連絡が来て、泣きながら運転してました。


子供たち大丈夫かな・・・。


それが一番心配でした・・・。


あと一つ勝てば全道。その道が出場できずに閉ざされてしまいました。



でも唯一学校の違うセイナが


どうしても出たい。みんなの分まで頑張るから、出してください。


と言ってきて、2選手メンバー変更をして出場することになりました。
ミニバスは必ず10人出場することになっていて、一人でも欠けると辞退又はオープン参加になり、たとえ勝ったとしても上には進めません。
今回うちは15人の登録メンバーのうち、メインの6人が出場停止になったので辞退の方向で進みましたが、このセイナの言葉で、辛い試合になるけど出場しよう。となりました。

この時私たち大人は、負けは当たり前。100点ゲームをされてもおかしくない、子供たちも傷つく内容になるんじゃないかな。って思っていたのですが、子供たちは


つながった。勝てば全道だ!絶対勝つんだ!!


って思ったみたいです・・・。
もし私がセイナだったらそう言ってたのかな・・・って諦めていたんじゃないかな・・・ってセイナのその気持ちの強さに自分を振り返させられました。


出場できないルナは、辞退の連絡の時、ひたすら本を読み続け、出場に変わった時は出場できるセイナ他5年生以下に手紙を書いて涙は一度も流さなかったようです。


それから試合当日まで、試合相手の『何番になるね』とチームが勝てるように一生懸命練習相手にってくれました。

そして、試合当日。
バスで一緒に来て、会場には入れないのでバスの中で待っててくれることになり、キャプテンのウイに携帯を1台預け、アップや試合ごとのエールに一緒に参加できるように、途中経過がわかるように私がそれごとに繋げていました。

結局負けてしまったけど、20点くらいの差で、残った子達でものすごく頑張ってくれました。


その後、子供たちはいつ諦めたのか親が聞いたらしく、セイナは残り18秒でフリースローをもらった時、時間をみて、もう追いつけない・・・。とその時諦めたと。バスで待ってた子達は、私から、負けちゃったよ。と電話で言われた時に諦めたそうです。


本当に最後まで諦めなかったんですね・・・。

それまで一度も泣かなかったルナはずっと泣き続け、家でもずっと泣いてたようです。

5年生以下が誰も泣いていなかったのも、6年がいない中で自分たちがしっかりしなきゃいけないから。って泣くのも我慢していたそうです。



普段私たちは、自分を信じろ。仲間を信じろ。絶対最後まで諦めるな。って子供たちに言っていたけど、この大会はそれを子供たちから深く教えてもらいました・・・。


本当にえらいなぁって思いました。



今回は、インフルエンザの影響で辞退しなければいけないチームがたくさんあり、悔し涙を流したのは私だけではありませんでした。

ウイママは、おととしのベスト8に入った全道で感動して、それから毎日1日1羽鶴を折って、そして一言書いて、千羽鶴を作ってくれていました。

親も子供も指導者もこの大会に懸ける想いはみんな一緒。

そんな大会に出場できなかったことは、本当に悔しいものでした。


この子たちとも一緒にバスケができるのもあと数カ月。
楽しい時間を過ごしていきたいと思います。




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