ものづくりあれこれ

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ふるさとのミカン

2019年01月01日 23時19分10秒 | 日記・エッセイ・コラム
ふるさとのミカンは、甘い。
広島の家の庭に育つミカンです。



私の故郷は、瀬戸内海に浮かぶ能美島(のうみじま)。
そこで60年間暮らしました。
ミカンやレモンや夏みかんが育つ暖かい気候の島です。

「故郷は、遠くにありて思うもの。」
島を離れて5年経ちました。
その語句がしみじみと真実に思えます。

かつて、広島県は全国に知られたミカンづくりをしていました。
私の子供時代、島の段々畑で両親はミカンを育て、出荷していました。
初夏に咲く甘い甘いミカンの花の香りは忘れられません。

夏、緑の小さなミカンが小枝に鈴なりになるころ、畑に連れていかれ、青い実を摘果します。
山の近くの急な段々畑で、父の言うままに消毒のための長いホースを引き寄せる手伝いをしました。

秋になり、オレンジ色の実に育つまで、何度か摘果作業がありました。
ようやく甘いミカンに熟れる頃、家族総出でミカンの採り入れをしました。
手伝いの合間、美味しそうなミカンをいくつももぎ取って、おなか一杯食べたものでした。

時代の流れの中で、島のミカン農家は減少していきました。
ミカンの安値、台風の塩害で大量のミカンの木が枯れたこと、重労働のため後継者不足でミカンづくりを止める農家の増加、イノシシ被害が広がるなどの諸事情があったのです。

段々畑は、イノシシに崩されてミカン栽培どころではなくなった。
実家のミカンは、鉄柵に囲まれた庭の中に植えられています。
帰省したとき、母から少し分けてもらってきたミカン。
一粒一粒味わって食べています。

次は、レモンの紹介です。
実家の畑に、一本のレモンの木があります。
毎年、いい実をならせます。



東北では、なかなか広島レモンが手に入りにくく、冬場広島から持って帰ります。
農薬を使わない美味しいレモン。
カフェで、皮ごと使ってレモンケーキにします。

*****************

福島に来てよかったなと思う理由が二つ。
その一つは、日々、東北でしか味わえない貴重な体験をしていること。
もう一つは、生まれ故郷で育んできた体験や考え方の良さを再確認できたことでした。

ものづくりの知恵が、カフェさんぽみちで活かせることが楽しいです。








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