ベランダのキュウリの木が、次々と美味しい実を収穫した後、たくましい茎と葉を残し、花芽が一つもなくなった。
実をつけようにも、花が咲かない。
◆青々と濃い緑色のきゅうりの葉っぱ。
もう、日陰の役目しかないかもしれないと思っていたら、
根元近くから、ほっそりとしたわき芽を発見。
ひ弱でねじれていたわき芽を真っ直ぐに直して、ひもで支えてやった。
すると、めきめき色鮮やかな若芽が伸びて、雌花が次々と花開き、実を付けたのだ。
太くて短いが、食べ応えのある実だ。
わき芽はするすると伸びて、
今では1メートルくらいになった。
古い大きな葉は、やがて黄色くなり勢いを無くし、
下から順に枯れていく。
若い目を出させるために、しっかりと役目を果たしたのだ。
新旧の素晴らしいバトンタッチ。
◆左は、葉の間から出た新芽。右は、黄色くなって枯れていく葉っぱ。
足元では、細かい根をびっしりと張り、毎日、黙々と栄養を吸い上げている。
そうしてけんめいに育ったきゅうりの実を、私達人間が食する。
何だかいとおしい。
「いただきます。」と手を合わさずにいられない。
毎日の観察と、ちょっとした手助けで生き物は成長するのですね。
わき芽は、脇目のように少しネガティブな印象をもっていました。
新旧交代は、主路線から外れた私に置き換え忸怩たるものがあります。
旧の葉も、枯れ切るまで役目があるのですね。
私も、もう少し頑張りましょう。
野菜たちから学ぶこともたくさん。
そうですよ!
人も最後の最後まで、誰かの役に立てる。
がんばりましょ!