三蟠鉄道が昭和6年に廃線になって、その後役目を失ったドイツ製蒸気機関車の
コッペルが沼尻鉄道に引き取られてたことで、福島と岡山は不思議なご縁が、いろいろ
とある。
昨年は古関裕而が主演の朝ドラエールで脚光を浴びている「高原列車は行く」の舞台がある。
先日、福島の「沼尻鉱山と軽便鉄道を語る会」事務局長から
、NHKの大河ドラマで放映が始まった「蒼天を突く」を応援してほしいと
お電話をいただたことに始まる。
この連続ドラマは、今も経営の神様とも言われている渋沢栄一のドラマで、
喜作は栄一のひとつ上の従兄に当たる。
渋沢喜作が沼尻鉱山区を取得し、次男(渋沢仁之助)に沼尻鉱山初代
の鉱山長(工場長)に据えた。
渋沢栄一の推薦もあったのかもしれないが、定かではない。
沼尻鉱山は硫黄の鉱石では当時日本一の採掘量を誇っていた。
ところが渋沢仁之助が鉱山長に就任後、僅か3年後の
1900年(明治33年)7月17日夕刻、突然鉱山のある安達太良山(あだたらやま)
が大噴火、一瞬にして、鉱山長以下、死者82名の死者を出す大惨事が発生した。
ほとんどが生き埋めだった。
このことを悔やんだ渋沢喜作や渋沢栄一など親族は一周忌を迎えた際、
中ノ沢温泉に鎮座する湯泉神社の境内に供養碑を建立し、仁之助と従業員並びに
その家族たちの冥福を祈った。
又ひとつ福島県とのご縁を感じます。
参考文献 続・懐かしの沼尻軽便鉄道 (歴史春秋社 出版)
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