エールの主人公である古山裕一の妻「音」の実家は、愛知県豊橋市の関口馬具店で、当時は県内
有数の陸軍お抱えの馬具店でした。
岡山県護国神社には騎兵の碑があり、その一角に小さな「軍馬の碑」と書かれた石碑があります。
説明書きには中国大陸に進出した騎兵の活躍を称えて祀っている碑であることが分かります。
戦場で馬は乗馬する兵と一身同体で、兵士にとっては日頃から家族同様の扱いとしていました。
第14週「弟子がやって来た!」
ある日、古山家に作曲家を目指す田之上五郎という青年が訪ねてきた。
五郎は裕一に弟子にしてくださいという。裕一は驚くとともに、まだ自分自身作曲家として軌道に
乗ったわけでもなく、躊躇したあげく、謝絶したものの、日参して来る五郎の熱心な態度に負けて
弟子入りを許し、自宅の一室を貸し与えた。
時を同じくして豊橋から音の妹、関口梅が小説家を目指すため上京してくる。梅は文学の新人賞
を受賞したことで、表彰式に臨むこともあり、暫く古山家に住み込みすることとなった。
五郎も梅も自分の夢に向かって修行の毎日を過ごすが、お互いのことが気になって、なかなか実を
結ばない。そこへ佐藤久志が梅に一目ぼれし、2人はデートを始め、裕一も音も大騒ぎする。
第15週「先生の歌」
世間一般に戦時色が漂い始め、古山裕一(窪田正孝)は、「露営の歌」を作曲すると50万回をこ
える空前の大ヒットになった。一躍戦時歌謡の旗手として注目されると、音(二階堂ふみ)の妹、
吟(松井玲奈)の夫で、陸軍に勤めている智彦(奥野瑛太)から作曲を依頼される。詞を村野鉄男
(中村蒼)、歌を佐藤久志(山崎育三郎)が担当する゛福島三羽ガラス”がついに始動するが、曲
作りは難航。きっかけをつかもうと三人は福島へ帰郷して恩師の藤堂先生(森山直太朗)に再会す
るが、藤堂先生が近く出征することを聞かされる。そこで出征する恩師を思い、いい曲を作ろうと
奮起した。
第16週「不協和音」
昭和16年12月8日に太平洋戦争が勃発し、裕一(窪田正孝)は戦時歌謡に加えて、ニュース
歌謡の作曲にも携わるようになる。佐藤久志(山崎育三郎)は福島に帰郷し慰問活動、村野鉄男
(中村蒼)は新聞記者の仕事に戻って、三人のタッグによる活動は休止するなど、時代の荒波が
押し寄せていた。
音(二階堂ふみ)も自宅で開いていた音楽教室を締めざるを得なくなり、落ち込んでいたが、
戦意高揚の音楽活動を行う”音楽挺身隊”に参加することになった。