四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

染め・織り・仕立て

2013-05-02 | 着物書籍
昨日購入した2枚の布を、今日は早速.. 岩間帯裁縫所に持って行き仕立ての相談をしてきました


歌舞伎座近くの裏通りにある小さなビルの中に入っているclover 裁縫所 clover
ここを訪れたのは8~9年ぶりです・・
当時の自分を懐かしく思い出しながら階段を上りました

目まぐるしく変わり続ける銀座において、職人の方々が仕事をされる畳の部屋も当時のまま・・こんな些少な相談にも丁寧に対応して下さる奥さんも少しもお変わりなく、嬉しかったです
持ち込んだのは「帯地」ではなく、あちこちに擦れや汚れもある大きさも帯地サイズには程遠い布。。
あちこちから次々に依頼される帯の仕立てでお忙しい中に、手間のかかることをお願いしてしまうことに恐縮しながら...おそるおそる布を風呂敷から出したのですが、気持ちよく相談に乗って下さいました
頼りにさせて頂きながら本当に心強く有難い気持ちでいっぱいです
帯になって出来あがったら、またご紹介したいと思います(^^)/

そのあと、日本橋へ向いました run
昨日は生徒さんと日本橋にも足を伸ばす予定だったのですが、布選びに時間を忘れて夢中になりすぎ、夕方になってしまったので断念したのでした(^-^;)
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日本橋高島屋で 5/6 まで開催中の【龍村平藏「時」を織る。】


連休の谷間の平日にも関わらず、会場はとても混雑していました
着物好きとお見受けする着慣れた着物姿の方がたくさんおいででした

昨日、むら田染色ギャラリーや古民藝もりたさんでみたような日常の美ではなく、完成度の高い洗練の極みにある美の世界でした
日常の美には、完璧ではないずれや滲みやかすれたような色にこそ何ともいえない安らぎを感じるのですが
洗練された美には、鋭い観察ときめ細かいフィルターとゆるぎない自信に裏打ちされた大胆さを感じました
どちらも胸にせまりくるものがあります

きっと人は同じものを見ても、皆それぞれ違う部分や色を見つめている気がします
そしてさらに感覚器を通して体内にとりこまれたものは、すぐに自分の感覚が加味されて消化されます
再現しようとするとそれはもう独自のイメージになっているように思います

美しい色をたくさん見ていると、平面は幾重にも重なって深みのある立体になり.. 色の世界は限りなく広がっていきますね
「形」としての文様や柄が洗練されたり組み合わされるのも、美しいものをたくさん見た記憶の蓄積と再現の繰り返しがあってこそなのでしょうね


展覧会会場を出たところで、書籍やグッズがたくさん売っていたので
本を2冊買って帰りました

今日は、もっさり伸びていた髪を切りに美容院に行ったり(^-^;)、修理に出していたカメラを受け取ったり、色々な用事があったのですが
連休後半はこの2冊を読んでゆっくりすごそうと思います(^-^ 

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