四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

初めての一枚

2008-02-17 | 思い出の着物
新しい扉を開くきっかけになった記事でした・・
「愛着のあるものだからきれいに再生し手を通したい」

        
「メイプル(集英社)」2003年11月号掲載記事


それまでの私の着物観をまるで変えるような記事でした
「私も着物はこんな風に着たい・・」心からそう思いました


     
】父の箪笥にたたまれたままだった男物の大島紬
もう父が袖を通すことはありません
そのまま眠らせておきたくない気持ちの一心で 
記事に掲載されていた衣裳らくやへ(当時は西麻布にありました)
私の着物へ仕立て直してもらえないものかと石田節子先生に相談
それが衣裳らくやの扉を叩いた初めての日でした

自分のお金で買った初めての帯 
それまではお嫁入りのときに持たせてもらった着物や帯だけを
かわりばんこに着ていましたので

】義母に初めて譲ってもらった大島紬と帯  
私の気持ちを見透かすように「これが似合うはず」と・・
私にとっては記念すべき初めての紬でした 

・・それからは紬の魅力にのめりこんでいき今の私があります
今でもこの2枚は、私の心の中の奥深くに畳まれていながら 
ふと袖を通したくなる着物です
あの日の切羽詰った気持ちや明るい情景は、
いつでもどこでもするすると紐解けるように私の目の前に現れるのです

 
その時初めて紬用の長襦袢を衣裳らくやで誂えました
長襦袢のお洒落が楽しくなった初めての1枚です
石田節子先生の影響ですかね(^^

長襦袢はそれまでピンクやぼかしのものだけと信じていましたから


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集英社の「メイプル」は本当に大好きな雑誌でした
2004年~2005年には
誌面づくりのお手伝いもさせて頂いていました
色々な意味で不思議な縁を感じることの多かった雑誌です
この雑誌が私に新しい世界を開いてくれたことは 
他にもたくさんあったように思います
清野恵理子さんの「きもの熱」「樋口可南子のきものまわり」も
メイプル連載当時の楽しみなページでした

「メイプル」は昨年廃刊になりました 本当に残念です



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