子宮内膜症による卵巣のう腫と付き合う

さなの治療、手術、術後の記録

MRI撮影

2011年01月12日 | 日記
さて、大きな大学病院にも関わらず、MRIの予約は、前回の診察の直後でした。

土曜の午前中に診察をしてもらったのに、MRIの日は翌週の月曜でした!

同じ病院で、主人が腰痛のためにかかってMRIを撮らねばならなかった時には、数カ月先まで予約が埋まっているので、他機関でMRIだけ撮ってきた方がいい、と別の機関でMRIを撮影してデータを持って戻ったのに!!!

私はそんなに重症なのとちょっと一抹の不安を感じながら病院へ

そして診察カードをMRIの受付へ出しました。

通路を挟んだところにあるベンチに腰をおろし、受付に目をやると、事務員のお姉さんが手に持っているファイルに「至急読」と、ものっすごい大きなフォント(100ポイントと言っても大げさじゃないくらい、本当に大きく太い字!)で書かれたカルテを持っています。

あぁ、こういう病院には本当に重症な患者さんが色々いるのね。私は元気にこうして歩いて病院に来れるくらいだもの、感謝せねばならないわね。そう思いながら眺めていました。

すると数分後に名前を呼ばれました。「さなさ~ん」。

「はいっ」シャキンと立って、ツカツカとカウンターに歩いていきます。

「はい、こちらを持って、あちらのドアの前辺りでお待ちください。お名前を呼ばれたら、中に入って下さいね」とカルテの入ったファイルを渡されました。

ファイルに目をやると…



「至急読」

あれ?え?アタシ?

さっきのあのファイル、私のだったのぉぉぉ~~~~?!?!



あたし…ヤバイのかなぁ…。。。。

変な所に引っかかってしまい、何だか涙が出てきてしまいました。

もうこの数日間、自分の腫瘍が悪性なのかもしれないという不安に押しつぶされそうで…でもそこにはあまり目を向けないように無意識にしてみたり、ユラユラと心揺れる日々だったところに、大きな岩でガンっと頭を突かれたような気持でした。

いやいや、大丈夫大丈夫。きっと大丈夫さ

そうこうしているうちに名前を呼ばれました。

MRIは実は初めてで、どんななのか未知の世界でした。

夫や母からガンガンとうるさい音がする、というのだけ聞かされていました。

で、受けてみた結果…確かに工事現場みたいな音がしましたが、覚悟をしていったからか、さほどに苦痛だとは思いませんでした。

ただ緊張しすぎて、息をとめたり吐いたりするタイミングが

何だか焦ってしまいましたが、一応、無事に終了しました。

この日は本当にただMRIだけで、短時間で済みました。

大学病院へ

2011年01月12日 | 日記
胃腸科からの紹介状をもらった翌朝、もうとにかく何が身体の中で起きているのか一刻も早く知りたい!という思いから、朝一番で大学病院へ行きました。

前夜に焦りのあまり、泣きついた姉が心配をして付き添ってくれました。

この姉のヘルプは本当にずっと私の支えになっています。

(夫は、かなり拘束時間の長い仕事をしているのと、いない間の子供のお世話をお願いしているので)


予約なしで行ったので、朝8時には病院で受付をしましたが、実際に診てもらった時にはもう12時くらいだった記憶があります。

エコーと触診などをして、先生は図に描いて説明をしてくれました。

右側卵巣は6センチ。左側は4センチ。のう腫の中身は、どうやら血液などの液体のようだが、詳しいことは今度MRIを撮影してみてからですね、と。

大腸などともひどく癒着をしているので、手術をしようにもこのままでは、他の臓器を傷つける危険性があるので、とりあえずホルモン療法でのう種を小さくしてからにしましょう、という説明でした。

ホルモン注射の効果がはっきり出るのは4カ月以降なので、ホルモン療法の期間は4~6カ月。その後に手術をして、卵巣のう腫を摘出するとのことでした。

そして生理のタイミング的にも、この日に注射してちょうどいい時期だったようで、いきなりその場でゾラデックス注射となりました

何に驚いたって、お腹に注射!てっきり腕にするもんだと思っていたら、「おへそを出して下さい」と言われ、びっくりしました!

パンフレットを渡され、ほてりや不正出血などの副作用の説明をしてくれました。

そして「注射を続けることができないほど、大変な副作用に悩まされるのは100人いたら3人くらいですよ。何か症状があったら、また漢方など対応はできますので、おっしゃってくださいね」とのことでした。

ん~3%が多いのか、少ないのか、この時点では不安でいっぱいで、とにかく気にしないようにしよう!と心に決めました。

突然やってくる身体の不調は、不安になるけど、来ると分かっていれば、受け止め方も違うかなぁと思い、とにかく何かあったら「注射の影響だ」と思っていよう!と。

発覚

2011年01月12日 | 日記
脇腹が痛いなぁ。

ここから全てが動き始めました。自覚症状の最初です。
何となく脇腹の奥の方が痛い。でもまだ最初は我慢できました。なんとなく。
脇をかばいながらも出かけたり、普通に生活をしていました。

それがとうとう立っていられないくらいの痛みとなりました。
痛い場所も、脇腹の奥~の方。ここは一体どこなんだろう??と。

何となく胃の出口辺りにでも潰瘍ができたのかしら??と思い、翌日に胃腸科を訪ねました。
これが2010年9月のことでした。

レントゲンを撮ると、胃のあたりに多少ガスは溜まっているとのこと。
更に尿検査をすると、潜血反応と白血球が異常値でした。しかし先生も微妙に首をかしげます。
「胃の不調だと右の脇腹なんだよねぇ~。ん~腎臓かもしれないし、とにかく下腹部CTを撮りましょう!そうすれば、万が一婦人科系でも異常は分かるしね」とCTの予約を入れてくれました。

この先生の判断が素晴らしかったです!

それから翌週に再度、採血と採尿、CTを撮りました。
今回は採決と尿は異常なし(潜血は生理の最後の方のために出たもの、白血球も微妙な炎症だったのか、今回は何も出ず)。

そしてCTの結果です。
先生が上(胃)から説明するか、下(子宮側)からいくか、迷ってから「あ、こっちが先がいいか」と上から説明を始めます。 この時点で、あ、何か異常があったんだなとは感じました。

胃、小腸、大腸、腎臓…「何も問題はないですよ」と続きます。

「さて、卵巣なんですがね。腫瘤ができているようです」と。
「あ、女性には珍しくない病気ですよ。大丈夫ですよ。でも婦人科に紹介状を書きますね」とテキパキと話を進めます。

もう頭が真っ白けになりました!

「シュリュウ?」なんだなんだ
検査結果の印刷された文字を覗き込んでみました

「両付属器に腫瘤がみられ、右側は機能性の可能性もあるが、左側は充実性腫瘤の可能性があるので、要精密検査」
(後から調べて分かったことですが、要するに右側卵巣は排卵などの影響で腫れているだけの可能性もあるが、左側卵巣には腫瘍がありますよ、という主旨)

意味不明です。でもなんかヤバそうそれだけが分かりました。

多分先生も色々と優しい言葉で説明してくれたのだと思いますが、
もう頭がぼーっとして先生のお話も右から左

とりあえずかかったことのあった近所の婦人科の名前を伝え、紹介状を書いてもらいました。
そして頭真っ白けのまま、紹介状を握りしめ、帰宅しました。

さて、薬剤アレルギーを持つ私は、治療を受けるときは何でもお医者さんにお任せというわけにはいきません。
とりあえず病気について、治療に使う薬剤について、あれこれ調べて自分でもある程度知識を得た上で、
進めることにしています。
というわけで、帰宅してすぐに調べました!

するとすると…大きくなってしまった卵巣のう腫は殆ど手術するしか道がないということが何となく分かりました。
しかも「充実性腫瘤」の場合は、悪性の可能性が結構あるということ。
とにかく手術で生検をして、中身を判断するということのようで。
ここを読んで、もうクラクラしてきました

いやぁ、近所の婦人科に行っている場合ではない!
しかもとりあえず電話をしてみたら、予約が満杯で一カ月先になると言われました
そんなに待っている余裕はありませ~ん!

というわけで、同じ日の夕方、急いでもとの胃腸科の病院に戻り、近所の婦人科は予約が取れないことを説明して、大学病院にもう一度紹介状を書きなおしてもらいました。

この辺の柔軟な対応にも救われました!先生に感謝感謝です。