
9月にIMFの総会が開かれるまではまるで熱病に憑かれた感じすらあった「カスタマー・サービス向上キャンペーン」ですが、最近はそれがあまり感じられなくなったのは私だけでしょうか(笑)。
先日ある飲食系のお客様と話をした際に私が、「やはりこの国ではサービスの質やレベル向上というのは難しいのでしょうか。。。」ともらしたところ、その方はこんなお話をして下さいました。
「例えばお店のサービスって、“お客さんと店のスタッフとの飽くなき戦い、攻防戦”なんだよね。お客さんから苦情があって、店のスタッフ側がそれを改めて、次回はもっと良いサービスを提供しよう、お客さんから喜んでもらおうと努力する。で、それをお客さんが認めたり、あるいはまた別の提案をしたりと、要はお店はお客さんによって育てられるんだと思うんだ。でもこの国は、お客さん自体が本当に良いサービス、最高のサービスを受けたことがないから分からないというのと同時に、そういうサービスを受けたいというニーズもあまりないんじゃないかなあ。」(注:あくまでも一般論としてです:笑)
なるほど、そう言われればそうかもしれません。ま、シンガポールの名誉のためにも一言付け加えておきますと、一頃よりはずっと良くなって来ているし、とても素晴らしいサービスを提供しているお店やスタッフの方々もたくさんいるのは確かです。また私も経験したことがありますし。ただ、もっともっと頑張ってもらいたいですねー。まず始めに、時計の針が9時または9時半を打つや否や、普段呼んでもなかなか来てもらえなかったリするのがその時は飛ぶようにやって来て、「ラストオーダーありませんか?」と嬉しそうに訊くのは止めて欲しいですね。早く家に帰りたいのは分かるのですが、こちらはまだ食べているのだし、調味料類の片付けに入るのももう少しだけ後にしてもらいたいです(笑)。
写真は、一瞬ヨーロッパの街角?いえシンガポールです。