先週金曜日にお伝えしたお金はありそうだけど怪しい会社の続きです(笑)。
地元のエージェンシーさんと比べるとはるかに高いと思われるうちの契約書に一発サインしてくれたのは有り難いものの、依然として疑いは晴れません。その「疑い」というのは、無事採用が決った暁に
「本当にお金を払ってくれるのか?」
という疑いな訳です(笑)。契約書にサインしてもらっていると言っても本当に履行すると言うのはまた別の話。払わなければ「裁判」という手もこちらにはありますが、訴訟費用は決して安くありません。実際そうなったとき「紹介料より訴訟費用の方が高くつく」のは間違いありません。そんなことは海千山千の地元系企業は百も承知、私なんかは赤子の手をひねるに等しいでしょう。
ましてこの会社はまだ「オフィスがない」のです。会いたいと行っても「会う必用はない」というのです。こんな会社をどうして信用できましょうや。
そんなこともあって、実は私、この案件を長い間ほったらかしにしていました(笑)。
ところがある日先方から電話があったのです!
「先日依頼した人材の件ですが、候補者は見つかりましたか?」
「い、いえ、まだです。条件が厳しくて、その条件では中々適材はつからないのです。」
この辺のところをサラリと言えるようになって、自分も人材稼業が少し板についてきたなという思いがします(笑)。
そのときの電話で新たに判明したことは、
①うち以外他のエージェンシーさんへも声をかけていた。(やっぱり)
②一名面接したが適材ではなかった。(ホントに面接したの?したとしても候補者さんから断られたんじゃないの?)
③最近工事が終って新しいオフィスに移った。(ホント?だとしたらなぜ見せない?)
④シンガポール企業ではなかった。隣の国だった。(ますますもって)
もはやこれは時間の無駄だ、まして成功したとしても回収不可能の事態もあり得ると判断した私は思い切ってこのサーチ案件を電話口で断りました!
「済みません、折角サインを頂いたこの案件ですが、うちでは力不足でできません。エージェンシーさんは大手さんも含めて他に沢山ありますから、そちらの方へお声をかけて下さい」と、少し鼻息が荒くなってしまっていたかも知れませんが、そう切り出しました。ところがなんと、先方の担当者は急に悲しそうな声のトーンになってこういうのです。「なんとかお願いできませんか、すでにオフィスの工事も終って、そのポジションの上司にあたる人も着任してくるのです。なんとか早く探さないといけないのです。なんとかご協力を。」
こう出られると弱いです(苦笑)。以前「あなたしかいない!」と言われてその気になって屋根に上ったら梯子を外された経験から、危険マークが頭の中で点滅していましたが、これは何とかしてあげねばという気持ちが少しずつ、、、で、
「明日○○時にあなたのところに行く。だから会社が実在して、というかちゃんとオフィスがあって、あなたも実在しているということを確認させて下さいっ!」と。
相手は電話口で一瞬驚いた感じでしたが、「え、ええ、分かりました。その時間でしたらおります」と、私の訪問を承諾してくれました。
ということで、次の日文字通りの「幽霊会社」かどうか自分の目で確かめに行くことになった次第です(笑)。
長々と引っ張って済みませんっ(笑)。
最終回を乞うご期待!
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それから、佐藤さんのスキル勉強させて頂きました。