『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

好きなことに言葉は要らない

2008年03月29日 | スリランカのこと

 
 昨夜食事先でばったりお会いしたT社長から誘われるままに、向かい側に立つホテルのラウンジでウィスキーを頂きました。

 お互いの近況を話しているうちに、話題はなぜか私のスリランカ時代の話になりました。

 「なぜ君はそんなにスリランカの事が好きなのか?」とT社長。
 「わかりません(笑)」と私。

 シンガポールの滞在年数はスリランカよりも断然長いです。私は人からシンガポールは好きかと問われれば「好き」と答えて、その理由をとうとうと並べたてることができるでしょう(笑)。街が綺麗だとか、便利だとか、諸手続きがユーザーフレンドリーだとか、ちょっと思っただけでも10や20は直ぐ出てきそうです。また同時に「シンガポール」の嫌いな点も同じように直ぐに上げられると思います。

 ですが、スリランカに対してはそうは行かないのです。大好きなのですが、よく分らなくて、あえて数えたら、好きな点より嫌いな点の方が多くなってしまいそうです(笑)。

 そんな、なんだかんだ少し酒が回った状態で話を続けていたとき、ふと、昔読んだある本の中に書いてあった文章だったか、または誰かがテレビでしゃべっていたことだったかは忘れてしまいましたが、たしか男女の間柄を次のようにいい表していたのを思い出しました。

 “相手のどこが好きとか好きな点を並べ立てることが出来ているうちは、まだ本当に相手の事を好きになってはいない。相手を本当に好きになったときは、何がなんだか分らなくなってしまうものだ。何にも見えなくなってただ好きということだけ。ここが好きあそこが嫌いという分析などできなくなる。”

 と、いうような内容だったかと思います。

 昨夜のあの場面では、この内容は当てはまりませんが、酔いも手伝ってか、そんな能書きをたれてT社長の追及を煙に巻きました(笑)。

 スリランカ。正確には「スリ・ランカ」。もっと正確には「シュリ・ランカ」で、「シュリ」はシンハラ語で“光り輝く”という意味で、「ランカ」は“島”、またはスリランカ人にとっては“国”となるのでしょうか。そのような綺麗な名前を持つ国なんですから、一日も早く平和になってもらいたいものです。


 写真は、スリランカ北東部のポロンナルワという都市に旅した際に撮ったものです。湖とそこに落ちてゆく夕日ですが、この湖は古代の人工湖です。雨の少ない北部、北東部にはこのような灌漑用の巨大な人工湖がいたるところにあり、何世紀も経た現在でも人々に利用されています。そのとき宿泊したホテルのマネジャーが言っていたことを思い出します。「当時の王たちは、自分たちの治世の間だけでなく、人々が何世代何世紀にもわたって利用できるものを作ったが、現在の為政者たちは自分たちのことしか考えていないようだ。」ん~ん、座布団一枚でしょうか(笑)。


 それでは皆さん、どうぞ良い週末をお過ごし下さい!


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