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医療崩壊に瀕した大阪、トリアージの議論が必要に

2021-05-02 15:30:00 | 日記

下記の記事は日経ビジネスオンラインからの借用(コピー)です

新型コロナウイルスの感染拡大で3度目の緊急事態宣言が東京都と大阪府、京都府、兵庫県に発令された。だが、大阪では既に医療は限界を超え始めている。感染力の強い英国型変異株が広がり、若い世代に感染者が増えて重症患者も増え続けている。一部の医療現場では、人工呼吸器などの重要な医療機器を誰から優先で使うかを迫られかねない状況になっているという。患者の重症度によって治療の優先度を決定するトリアージの議論が必要な時が迫りつつある。
大阪府の新型コロナの新規感染者数は4月25日の日曜日に1050人となった(写真:共同通信、26日午前)
 「寝たきりの高齢者でした。新型コロナウイルスの感染者で。恐らく大学病院でも受けなかったのでしょう。うちに回ってきて……。実は当院も少し前に新型コロナ患者の関連で色々苦労して、いったん外来の受け入れを止めていたのです。でも、市内に病床がなくなって、『受けてくれないか』と頼まれたのです」
 西日本のある中規模病院の院長は昨年春の出来事をこう振り返る。新型コロナ患者の重症者を受け入れるのは大半が大学病院など高度医療のできる医療施設。ところが、その大学病院が新型コロナ患者の急増で病床が逼迫し、「ECMO(体外式膜型人工肺)や人工呼吸器を若い患者に回すために(高齢者は)受けなかったのではないか」という。そして、「それはやっぱりトリアージですよ」と打ち明ける。
 トリアージとは、患者の重症度によって治療の優先度を決定して「選別」をしていくことだ。結果から見れば、大学病院は、より若い世代を“優先”したかのようだ。
重症者の中で若い世代が増える大阪
 東京都、京都府とともに緊急事態宣言が発令された大阪府や兵庫県の医療はそれに近い状態にあるのではないか。大阪府内のある総合病院の医師は「若い人を優先的にということは現実に起きている」とつぶやく。
 実際、大阪府の新型コロナの新規感染者数は4月25日の日曜日に1050人となり、6日連続で1000人を超えた。719人だった同19日を除くと、同13日以降、25日まで1000人超えが続いた。
 「非常に厳しい状況が続いている。うちはコロナ患者用病床を20設けているが、医療の状況があまりにきついのでさらに3病床増やした。なんとかやっているが、これ以上は……」。大阪市内で加納総合病院などを経営する社会医療法人、協和会の加納繁照理事長は顔を曇らせながら言う。約300床の中堅病院だが、コロナ患者などを主に受け入れる急性期と呼ばれる病床は150。ここを中心にコロナ病床を捻出しながら、第4波では重症者の入院まで受けた。中等症以下を主に受け持つ民間病院としては思い切った対応である。
 大阪府の重症患者数は25日現在で362人に上る。しかし、重症患者用病床は288で284人が入院。そこに入りきれない77人の重症者が中等症の病床などで治療を受け、1人は滋賀県に搬送されている。加納総合病院が受け入れているのもその「中等症病床入院」の患者だ。
「大阪の医療状況は極めて厳しい」と、大阪市で加納総合病院などを経営する社会医療法人、協和会の加納繁照理事長は言う(写真=太田 未来子)
 現状は医療逼迫を超えた状況であり、容易に解決するとは思えない。「重症病床は常時、看護師が1人張り付いていなければならず、人員の面でも負担は極めて大きい」(加納・協和会理事長)上に、物理的に病床を広げるのが難しい面もある。民間病院は50床程度の病棟やフロアが多いが、その一部をコロナ患者用に充てると、一般患者と接触しないように人やモノの動線を分ける必要が出てくる。それ自体が容易ではない上に、病棟の状況によっては一般患者の病床を大きく減らさざるを得なくなることもある。
この記事の連載
コロナ後の医療、危機管理なき日本の隘路
新型コロナウイルスの感染は収まらず、第4波が迫っていると指摘されるようになった。日本の人口当たり…
 さらに言えば、日本の病院の81.7%は民間(残りは公立・公的病院)で、その4割は赤字。経営に打撃を及ぼすコロナ患者の受け入れは容易ではないからだ。
 大阪をはじめ第4波の感染拡大をもたらしている主因の1つは、感染力の強い変異株の急拡大である。大阪府では4月2日以降、新型コロナ陽性者に占める変異株の比率が約8割を占めている。特に英国型のN501Yは従来株の1.3~1.9倍の感染力があるとされ、若い世代への感染が増えている。この結果、「重症者の中での若い世代の比率が大きく上昇」(藤井睦子・大阪府健康医療部長)し、重症者に占める50代以下の比率は、第3波(2020年10月10日~21年2月末)の17.5%から35.6%(4月19日)へ倍増している。
医療現場に新たな重い負担
 トリアージが現実のものになりつつあるのは、感染者の急増で医療が崩壊の危機に瀕(ひん)し、しかも若い世代の感染者数が大きく上昇したためだ。
 だが、これは「医療現場にとって重い負担になっているはず」と医療倫理が専門の児玉聡・京都大学大学院准教授は指摘する。重症者の急増で人工呼吸器やECMOなどの医療機器が逼迫した時、医療の現場ではいや応なく、誰にそれを使うかという判断を迫られる。しかし、感染者数が急増した第3波以降も政府レベルでトリアージの議論は行われていない。
 医療界でトリアージの指針に近いと捉えられているものとしては、日本集中治療医学会臨床倫理委員会が昨年策定した「新型コロナウイルス感染症流行に際しての医療資源配分の観点からの治療の差し控え・中止についての提言」がある。
 この中では、医療資源配分の観点からの治療の差し控え・中止の判断について「個人でなく医療・ケアチームの議論を経て行う」などとしている。患者に判断能力がある場合は、「それを基本とし、家族の合意を得る」、判断能力がない場合は、「家族らの合意による代理承諾で医療を進める」などとしている。
 これは厚生労働省が18年に策定した「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」をベースにしたとされる。根底にあるのは「医療・ケアチームが患者の意思を尊重し、その最善の利益を考えて決定する」(児玉准教授)という考え方だが、現実問題としては分かりにくい。重症の状態で次々と患者が搬送され、しかも、重要な医療機器が逼迫している状況が生まれた場合などの判断指針としてはより具体的なものが必要になるはずだ。
 児玉准教授は、トリアージの議論が進んでいる欧米では具体的な指針に踏み込んでいると指摘する。「イタリアでは、より多くの人の命を救うために、高齢を理由にICU(集中治療室)を利用させないガイドラインが策定されている。75歳以上や60歳以上はICUに入れないとしている地域もあり、若い世代に優先的に使うようにしている。英国医師会のガイドラインでも、年齢だけを理由に治療を拒否するのは法に触れる差別だが、基礎疾患を持つ高齢者の場合は治療中に亡くなる可能性が高いため優先度が低くなるといった判断は、倫理的にも法的にも認められるとしている」
 もちろん、ワクチン接種が進むことなどで感染拡大が収束すればじっくり議論を進めることもできる。しかし、実態はそれには遠い。医療現場の負担をこれ以上重くしない方策を講じる必要があるはずだ。
田村 賢司
日経ビジネス編集委員


「老いの坂道」をゆっくり下りる? 転げ落ちる?女優山本陽子さん

2021-05-02 13:30:00 | 日記

下記の記事は朝日新聞Reライフからの借用(コピー)です

 女優として50年を超えるキャリアを持ち、78歳になった今も現役で活躍する山本陽子さん。誰にでも訪れる「年齢による衰え」に対して、どう向き合っているのでしょうか。老年医学が専門の東京大学教授・飯島勝矢さんとの対談で、丁寧に、潔く、前向きに過ごしている山本さんの日常が明かされた。その暮らしぶりには、「フレイル予防」のためのヒントが隠されていた。
5年前、10年前と違う「衰え」に気づくのがフレイル
女優として50年以上のキャリアを持つ山本陽子さんが、「フレイル」について専門家に質問した
飯島 山本さんは「フレイル」という言葉をご存じでしたか。
山本 いいえ。初めて聞いたのですが、語感がきれいで、明るい感じがしますよね。
飯島 そう言ってもらえるとうれしいですね。フレイルとは、日本語で言えば「虚弱」という意味なのですが、「虚弱」と言うとネガティブなイメージなので、皆さんに前向きにとらえていただくために、和製英語として作った言葉なのです。「虚弱」は、英語だと「Frailty(フレイリティー)」。その形容詞型が「Frail(フレイル)」。例えば、新しい電池を入れてもなかなか動かない機械をたたいて「Frail machine」と言ったりしますが、ちょっとガタがきちゃったかなというときに使います。
東大高齢社会総合研究機構 機構長・未来ビジョン研究センター教授の飯島勝矢さん。老年医学が専門で、「フレイル予防」を提唱している
山本 そうなんですか。どうしてそういう言葉を普及させる必要があったのでしょう。
飯島 「健康長寿」とか「介護予防」ということは日本のあちこちで叫ばれていて、やらなければいけないことは皆わかっている。でも、現実に自分は今どれくらいの位置にいて、何が課題かわからないと実行に踏み出さないんです。高齢者医療に携わるなかで、寝たきりの方へのケアはもちろん必要ですが、その何歩も手前の段階で、「あれっ」と衰えを感じる時期が必ずありますよね。
 山本さんはいつもシャキッとしていて、ほとんど問題の感じられない典型的なアクティブ70代ですが、ご自分で5年前、10年前と比べると、多少の違いはあると思うんです。そのちょっとしたサインに気づくと、自分の立ち位置を「見える化」できる。そこに新しい風を入れていこうというのが「フレイル予防」の概念です。
山本 なるほど。わかります。
飯島 そしてこれは「あなた次第」でがんばれる、というエールでもあるんです。かかりつけのお医者さんから薬をもらうのではなく、フレイル予防は自分でがんばれる。ちょっと、こちらの図をみてください。
年をとるにつれて、こころや身体が徐々に衰えていく様子を表しています。ちょっとした衰えに早く気づき、適切な対処を行うことが大切です。 (出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島研究室のサイト「フレイルを知ろう」)
飯島 右に向かって下がる三角形、これを、「老いの坂道」というのですが、年をとるにしたがって、肩が痛い、ひざが痛いというような体の衰えを感じると同時に、「なんだか面倒」というような心理的な衰えもある、そして結果的に社会とのつながりが薄くなっていく。「体の衰え」「心の衰え」「社会的衰え」は、互いに絡み合いながら負の連鎖となって老いの坂道を下っていくんです。坂をゆっくり下がるかストンと転げ落ちてしまうか、それは十人十色です。下がったことに気づいたら、少しでも上がる努力をすることです。
山本 その三つは、その人のものの考え方と環境にもよりますよね。どう下っていくかは。
飯島 ええ。やはり、健康に資する話をすぐに取り入れる意欲のある方と、まったく無関心な方では違います。
山本 私は、健康にいいというサプリメントなどは、薦められても飛びつかないんです。薬は嫌いなんですよ。
飯島 そうですか。日本人の多くは薬好きなんです。我々が処方する薬は「効くけど怖い薬」。でも、自分で自由に飲めるサプリメントには、お財布のひもが緩むんですよね。山本さんは自分の判断にこだわりがあるのですね。
山本 ええ。サプリメントだって怖いですから。一つだけ、高麗ニンジンエキスを30年以上飲んでいるんです。いろいろ調べて、自分の体にはいいかなと。そのせいか、風邪をひいても3日以上は長引きませんし、元気ですね。
年を取ったら「メタボ予防」からギアチェンジ
山本陽子さんと学ぶ「フレイル予防」(中)
#フレイル対策で健康長寿
2020.04.03
 毎日をアクティブに過ごしている女優の山本陽子さん。老年医学が専門の東大教授の飯島勝矢さんとの対談で、健康と要介護の中間の状態を意味する「フレイル」という新しい概念を知りました。飯島さんの研究チームがフレイル診断のために考案した「イレブンチェック」を試してもらうと……?
女優の山本陽子さん
飯島 「イレブンチェック」をしてみた感想はいかがですか。
山本 これ、意外と悪い答えの「赤」が多かったです。毎日2回以上もお肉やお魚を食べているかというと、そんなことはないですし……。
山本陽子さんには対談前に「イレブンチェック」に答えてもらった
飯島 この質問は、皆さんにたんぱく質をとる大切さを知ってもらうためにあえてハードルを上げています。「たんぱく質を毎日とっていますか」と聞けば、皆さん「はい」と答えるでしょう。でも、それでは足りないのです。体重60kgの人がとるべき1日のたんぱく質の目安は、最低限でも60gです。筋肉が落ちやすい高齢者は、その1.5倍はとらないといけないのです。
山本 私は食べることが大好きで、食事は全部自分で作っています。前の日にどれだけ食べても、朝起きたらおなかがすいています。
飯島 それはすばらしい。やっぱり世の一般的な70代とは違いますね。
山本 カロリー計算もしたことがなくて、食べたいものを食べています(笑)。だから、最近太ってしまって、体重を落としたいと思って。
飯島 70代後半でも「メタボ予防をしなければ」「2〜3キロ痩せなければ」と思っている人が6~7割います。40~50代と同じような「メタボ予防」をしなければならないという考え方がずっと残っているのです。
山本 そう、私はもう少し減らすと、今までのお洋服も問題なく着られるのですが……。
東京大学高齢社会総合研究機構 機構長・未来ビジョン研究センター教授の飯島勝矢さん
飯島 ですが、年齢を重ねてからは、痩せてしまうほうが問題です。人は、ある時期に、「メタボ予防」から「フレイル予防」へとギアチェンジする必要があります。それは、「65歳になったから」「75歳になったから」と急に変えるものではないのですが、年をとってから痩せようとして、つまらないダイエットをしてしまうと、筋肉を失ったり、顔がしわくちゃになったり、風邪をひきやすくなったり、「負の部分」が出てきます。
山本 私も、食べなければすぐ体重は落ちますが、なにせ食べることが大好きで。
飯島 いや、だからこそお元気なのでしょう。ここで体重を落としたら、洋服は入っても、何か失う面が出てくるかもしれません。筋肉を失うと、そう簡単には戻ってこないのです。
山本 そういうものですか。
飯島 はい。カロリーを抑えるのではなく、しっかり食べて、しっかりと動いて、筋肉を失わないこと。それが、若々しく現役で自立した生活を維持するための一番の近道なのです。
意識して運動することにも勝る、活動的な日常と人づきあい
山本陽子さんと学ぶ「フレイル予防」(下)
#フレイル対策で健康長寿
2020.04.08
 女優の山本陽子さんが、老年医学の専門家・東大教授の飯島勝矢さんに質問し、「フレイル予防」について学ぶ対談。前回、年齢を重ねてからもダイエットをすると、筋肉を失ってしまうので注意すべきと指摘されました。では、いつまでもイキイキと暮らすには、運動はどれくらい必要なのでしょうか。

飯島 フレイルを診断する「イレブンチェック」に答えてみて、他に気になった点はありますか。
女優の山本陽子さん
山本 「1回30分以上の汗をかく運動を週2回以上、1年以上実践していますか」という質問も「いいえ」でした。でも、とにかく私は一日中動いています。立ったり座ったり、1秒たりともぼーっとしていられなくて。毎日掃除機をかけて、窓を磨いて、ベランダの落ち葉を掃いたり、マンションの植え込みの枯れ葉も片付けたりしちゃいます。
飯島 え? マンションの庭まで!
山本 そう、熊手で。池に枯れ葉が浮いているのも気になって、管理人さんにゴミをすくう網を借りることも。お洗濯も好きです。ベランダの手すりにお布団を干して。
東大高齢社会総合研究機構 機構長・未来ビジョン研究センター教授の飯島勝矢さん
飯島 すごい! 山本さんのような人は、専門用語でNEAT(non-exercise activity thermogenesis非運動性熱産生)が高いんです。これは「ノンエクササイズ」、つまり意識的にする運動ではなく、日常の動作で使う熱量が多いということです。実は、我々の大規模調査では、運動を毎日しっかりやっているだけの人よりも、運動はほどほどでも文化活動や地域活動によく出かけている人のほうが、フレイルになるリスクが少ないという統計結果が出ています。
山本 私はまさにそれですね。お友達づきあいでも、ずっと続いているマージャン仲間もいますし、41年前のあるドラマのスタッフ仲間とは毎年新年会をしています。これがすごく楽しい。14〜15人で箱根に1泊して、お食事をしながらビンゴゲーム、終わったらマージャン組と他の組に分かれて。
飯島 そんな風に長く、ずっと年に1回会う仲間はなかなかいないですよ。
山本 普段も、2、3日誰かと話していないと思うと、マンションの住人同士でお茶会を開いておしゃべりします。私がコーヒーをいれてフロントロビーに持って行く。そういうのが好きです。
飯島 なるほど。山本さんは「老いないように努力」しているのではなく、ごく自然体ですね。日常生活の自然体の活動が、結果的には同世代の何もやっていない人との差になるのでしょう。
山本 ですが、確実に1年1年、年はとっているわけで、それは認めつつ、過信はしないようにと思っています。飛び越えられると思っていた水たまりにある日ボチャッとはまってしまうかもしれない。それが、あの図でいう「プレフレイル」なんですよね。
年をとるにつれて、こころや身体が徐々に衰えていく様子を表しています。ちょっとした衰えに早く気づき、適切な対処を行うことが大切です。 (出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島研究室のサイト「フレイルを知ろう」)
飯島 ただ、フレイルの概念には「可逆性」があって、努力次第で「老いの坂道」を逆に上がることもできるのです。山本さんはもしかしたら、上がっているのではないでしょうか。
山本 チャレンジが好きです。7〜8年前に東京の住まいを売って引っ越したのも、自分で決めて、すぐ実行しました。
飯島 全国で山ほどご高齢の方に会ってきましたけど、ここまでの人はなかなかいません。
山本 まだ78歳ですよ。まだまだこれから。私は「いくつになったからだめ」とは考えません。どんな世代でもやることはありますし、出会いがある。これからどんなことに出会うのか、興味津々です。
女優の山本陽子さん(右)と、東大高齢社会総合研究機構 機構長・未来ビジョン研究センター教授の飯島勝矢さん
飯島 すばらしい。生活そのものに、意識しなくても「老いの坂道を1センチ下がったら、また1センチ戻す」という活動が組み込まれているのですね。「やらなきゃ、やらなきゃ」と努力してやるのではなく、それが楽しくて自分のこだわりでもあって。こういう例があるということを今日は私も学びました。
山本 こちらこそ、ただ痩せればいいわけじゃないということも含め、いいお話を聞きました。ありがとうございました。


「大きく息をすることが…」美智子さまが憂慮される“小室さん問題

2021-05-02 11:00:00 | 日記

下記の記事は女性自身オンラインからの借用(コピー)です


「62回目の結婚記念日となった4月10日も、上皇ご夫妻はどなたもお招きすることはありませんでした。お二人だけで静かに過ごされました」

そう語るのは宮内庁関係者。東京・高輪の仙洞仮御所にお住まいの上皇陛下と美智子さまは、国民の模範となるべくコロナ禍に対応する自粛生活を続けられているのだが……。

「美智子さま運動のために毎日、朝と夕方、上皇陛下とご一緒に御所のお庭を散歩されています。ところが最近になって、美智子さまが散歩の途中で立ち止まって、呼吸を整えるように大きく息を繰り返されることが多くなったと聞きました。ご高齢でいらっしゃいますし、1年以上にわたる“おこもり”生活もあって、次第に体力や気力が弱っているのではないかと気がかりで仕方がありません」(前出・宮内庁関係者)

結婚記念日の前々日の4月8日には、小室圭さんが母親と元婚約者の金銭トラブルを説明する文書を公表した。すると、約4万字という長すぎる文書に日本中から戸惑いの声が上がり、元婚約者が真っ向から反論するなど波紋が広がっている。

美智子さまは、この“小室文書”騒動をどのようにお感じになっているだろうか? 美智子さまの知人が心配そうに話す。

「美智子さまは平成の時代からずっと眞子さまの結婚について心配されてきました。それでも『見守っているしかないのです』とお話しになるだけで、ご意見を口にすることは控えていらっしゃいました。令和になってずいぶんと月日も経ちますが、心配されるお気持ちは変わっていません。国民の祝福からさらに遠ざかる状況に、初孫の眞子さまを心配されるお気持ちは増しているのではないでしょうか」

前出の宮内庁関係者も、コロナ禍だけではなく“小室さん問題”が、美智子さまの心身に負担となっていないかと心配する。

「今回の文書に関して、眞子さまが『文書を読まれていろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい』と小室さんの気持ちを代弁するようなコメントを公表されたり、小室さん側の対応方針には眞子さまのご意向が働いていたことまで明かされました。美智子さまはご自身が発言する立場ではないと、静かに見守られていらっしゃいますが、その心労たるや、察するに余りあるほどだと思います」

美智子さまはかつて、古希(70歳)のお誕生日を迎えられた際の記者会見で、ご自身のご結婚の日に思いを馳せてこう述べられた。

「私は今でも、昭和34年のご成婚の日のお馬車の列で、沿道の人々から受けた温かい祝福を、感謝とともに思い返すことがよくあります。東宮妃として、あの日、民間から私を受け入れた皇室と、その長い歴史に、傷をつけてはならないという重い責任感とともに、あの同じ日に、私の新しい旅立ちを祝福して見送ってくださった大勢の方々の期待を無にし、私もそこに生を得た庶民の歴史に傷を残してはならないという思いもまた、その後の歳月、私の中に、常にあったと思います」

日本の安寧を第一に願い、国民に寄り添い、上皇陛下とご一緒に築き上げてこられた皇室のあり方。眞子さまもご存じだったはずだが……


「末期がんすら告知されずに退院させられた患者さんも少なくない」 コロナでひっ迫する病床状況が招く“信じられない恐怖”

2021-05-02 08:30:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です

 変異ウイルスによって勢いを増した新型コロナウイルス感染拡大の第4波が押し寄せるなか、病床のひっ迫が深刻化している。大阪府や沖縄県では、これまでに新型コロナウイルスの重症者向けの病床使用率が100%に達したと報じられている。こうしたなか、大阪府や奈良県は、改正感染症法に基づき、医療機関に対して病床確保を要請している。
 しかしその一方で、非コロナ患者が不本意に病床を奪われる例も増えていくことになりそうだ。
とにかく急いで退院させたがる医師
「面会謝絶でご家族に会えないせいなのか、認知症の症状が出はじめている。退院させてあげてはどうか?」
 昨年8月、大阪市在住の西口朱美さん(仮名・55歳)が、市内にあるA病院に入院中だった86歳の母親を自宅に連れ帰ったのは、主治医のそんな勧めがあったからだ。
「2019年に起こした脳梗塞で半身麻痺になった母は、約1年半にわたって入院していました。私はほぼ毎日、面会に行っていたのですが、2020年5月からはコロナ対策の一環で面会謝絶になり、3か月ほど会えていない状況でした。母と意思疎通できるうちにしておきたいという思いもあり、退院させることにしたんです」
 その決断を主治医に伝えると、わずか4日後に退院日が設定されたという。
「介護用のベッドの設置など、自宅の準備が整ってから退院させたいと告げたのですが、お医者様は『特別な準備は必要ない。寝床もしばらくは布団でも問題ない』と。とにかく急いで退院させたいようでした」
 しかし、自宅での母の介護は西口さんの想像を絶するものだった。
再入院は「ベッドが満床だから無理」だと言われ……
「退院した日の夜のこと。私は、母の絶叫で目が覚めました。何事かと思って飛び起きると、母が自室から台所まで這い出してきていて、暴れているんです。昼間とは違って、私のことも全く認識していないようでした。こんなに体力があるのかと思うほどの暴れっぷりで、おとなしくなるまで2時間ほどかかりました。その日だけではありません。同じことが毎晩のように続いたんです。まさかここまで認知症が進んでいるとは、お医者様からも全く聞いていませんでした」
 慢性的な睡眠不足に陥った西口さんは、勤務先のはからいによるリモートワークにも支障が出るようになってしまった。限界を感じた西口さんは、退院からわずか3週間でA病院に母親の再入院を申し入れたというが……。
「もうベッドが満床だから無理だと。ほかの病院を紹介してもらうようにもお願いしたのですが、主治医の先生に『コロナの影響もあり、どこもすぐには難しい』と言われてしまいました」(西口さん)
 結局、再入院はあきらめ、西口さんの母親はグループホームに入所することとなった。退院からわずか2か月後のことだった。
「グループホームの費用は、毎月約13万円。入院させていれば6万円程度だったので、経済的負担は倍以上になりました。それよりなにより、たらい回しにするようなことになって母に申し訳ない。お医者様が、母の病状をもう少し丁寧に説明してくれていたら、退院させることはなかったでしょう。後から知ったことですが、去年の8月には大阪府はコロナ感染者のための病床確保が課題となっていて、A病院でも、優先度の低い入院患者に退院を促していたようなんです。コロナ感染者への対応ももちろん重要ですが、だまし討ちのような形で特定の人にだけ負担を強いるようなやり方は、正直、納得がいきません」
在宅医療にまで影響 週10人ペースに膨らんだ新患受け入れ
 さらに死が近い、末期の入院患者も、コロナ病床確保のために続々と病室を追われている。首都圏にある在宅医療専門クリニックの院長(40)が明かす。
「コロナ禍以前には、新患の受け入れは一週間に3、4人程度でしたが、昨年5月ごろから急増し、1週間10人程度の新患が入ってくるようになった。去年の秋ごろから年末にかけ、一時的に新患の受け入れ数が落ち着いている時期もありましたが、今年に入って第3波がピークに差し掛かる頃になると、再び週10人ペースが続くようになりました。そのうち7、8割が、入院先から退院したばかりの末期がん患者で、東京大学医学部附属病院や東京医科大学病院、がん研有明病院など、都内の大病院からの患者さんもいます。通常なら、緩和ケアを受けながら病床で最期を迎える可能性が高かった方々ですが、ご家族に聞くと『面会謝絶でご家族と会えないのではご本人も寂しいはず。家で看てあげたら?』などと言われ、入院先から退院を促された結果、在宅でのケアを選択したというケースが多い」
 同クリニックの新患増加のタイミングは、まさに東京都の病床使用率と合致している。コロナ病床確保を目的に、“追い出された”患者も多く含まれていると見ていいだろう。
一方、受け入れ側である同クリニックに医師やスタッフの増員はなく、「以前は30分ほどだった患者さん一人当たりの一回の診療時間は、末期がんの新患が増えたことで倍以上になっている。昼休憩を削ったり、診療時間を延長したりして対応しているが、もはやギリギリ」(院長)という。
末期がんであることすら告知されずに退院させられた患者
 もちろん、自宅で死を迎えること自体は、悪いことではない。むしろ、1970年代までは、病院死よりも自宅死のほうが多かったのだ。末期がん患者に重要な緩和ケアについても、「日中の診療時に麻薬や鎮痛剤をある程度まとめて処方し、不測の事態には急患として対応することで、在宅でも可能」(院長)という。
 ただ、本人も家族も準備ができていない状態での“追い出し”は、患者やその家族もまた、大きな負担を背負わせることになる。
「コロナ禍に受け入れた末期がんの新患のなかには、余命が短いにもかかわらず、患者さん本人も家族も全く聞かされていないことや、末期がんであることすら告知されずに退院させられた患者さんも少なくない。告知されていたとしても、死の数か月くらい前までは、自分の身の回りのことは自分でできるので、家族も『これならうちで看られる』と思ってしまう。しかし、急激に弱り始めるのが死の1か月ほどまえから。歩けなくなり、ベッドから起き上がれなくなり、せん妄や痛みも著しくなっていく。そうした患者さんに家族として付き添うことは覚悟がいることですが、コロナ禍ではそうなる可能性があることを十分に説明されずに退院してくる場合がほとんどです」(前出・院長)
 なかには想定を超える在宅介護の過酷さに、SOSを発信する家族もいるというが、「退院したが最後、予想以上の負担に耐えかねて、再入院を望んでもほぼ受け入れてもらえない。私が知るだけでも、退院翌日に同じ病院に再入院を申し入れたものの断られたという患者さんが複数います」と院長。さらに「SOSを発信できる人はまだマシ。情に訴えられる形での退院勧告を受け入れたご家族の多くは、家族愛や責任感が強い人たち。在宅での介護に体力的にも精神的にも限界を感じていても、抱え込んでしまうご家族も多い」という。
 医療崩壊を防ぐための病床確保は喫緊の課題だが、そのしわ寄せによる家族崩壊はあってはならない。