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ワクチン体験記 接種後の高熱に備えて休みの前日に打ちたい&種接「Q&A 10」

2021-05-08 16:31:13 | 日記
下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です


医療従事者や高齢者の先行接種がスタートしている新型コロナワクチン。

 16歳以上の一般向け接種が始まるのは7月以降になるとみられているが、その時に備え、すでに接種を終えた医療従事者の体験談を参考にしたい。

 ある基幹病院に勤務する40代男性のAさんは4月下旬に1回目の接種を受けた。会場は病院内にあるいちばん広いカンファレンスルームで、優に100人は収容できる。10分刻みのスケジュールで5人がそれぞれ個別に受け付けと医師による問診を済ませ接種に同意した後、5人の接種担当者が間隔を空けて待機している会場で接種を受けた。

「だらんと下げたままの腕に垂直に注射されるので、一般的なワクチン注射よりも“刺さっている”という感覚があり、痛みも強いと感じました。接種後は4時間ほどたった頃から筋肉痛のような強い痛みが出ました。腕が上がらないほどではありませんでしたが、それでも腕に力を入れるたびに痛みが強く出るので利き腕ではないほうの腕に接種するのがいいかもしれません。ほかに軽い頭痛もありましたが、こちらも寝込んでしまうほどひどくはありませんでした。どちらも翌日には治まったので、副反応は軽いほうだったのではないでしょうか」

 Aさんより前に接種を受けた同僚の多くは、接種後に38~39度の高熱を発症し、翌日は仕事を休むケースが相次いでいたという。

「接種する際、希望者には解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン錠が3日分渡されるので高熱や激しい痛みがある場合はそれを飲んで対処します。周囲の話を聞くと、仕事を休むくらいの高熱やひどい頭痛、関節痛などの副反応は2回目の接種の後に起こりやすい印象です。すでに2回目の接種を終えている人はほぼ何らかの副反応が出ている感じです。私は5月中旬に2回目の接種を受けますが、休みの前日にする予定です。休日や勤務時間が不規則な看護師も同様のスケジュールで接種を受けている人が多いようです」

 一般接種は自分が希望する日程の予約がとれないケースが多いと予想されるが、可能な限り、重要な仕事や予定がある前日に接種するのは避けたほうがよさそうだ。

接種後30分は安静にして様子をみる

 また、Aさんが勤務している病院ではおよそ500人の医療従事者がすでに接種を受けたというが、3人に「アナフィラキシー」の副反応がみられたという。アナフィラキシーは抗原が体内に入ることで表れるアレルギー反応で、複数の臓器や全身に急激な反応が出る。血圧低下や意識障害を伴って命の危機が生じるアナフィラキシーショックを引き起こすケースもある。

「アナフィラキシーの副反応が起こった場合を想定して、ワクチン接種後は会場に設置された待機所で15~30分ほど安静にして様子をみる決まりになっています。アナフィラキシーは接種後15分以内に起こることが多いからです。いきなりショック状態になって重篤な症状が出るのは極めてまれで、ほとんどは発疹が出たり、唇や舌が腫れるなどの軽い症状が表れることで判明します。アナフィラキシーがあった場合、アドレナリンを注射する処置ですぐに回復します。軽い場合は抗ヒスタミン薬の注射のみで治まることも多く、当院でも全員すぐに回復しました」

 ワクチン接種が進んでいる米国のCDC(アメリカ疾病対策センター)の報告によれば、ファイザー社の新型コロナワクチンでは100万人当たり5・0人にアナフィラキシーが起こっている。ワクチン全体でみると1・3人なので、頻度は高いと考えたほうがいい。接種して30分はその場で自分の体調に異変がないかどうかをしっかり確認し、不安があればすぐに報告したい。

 厚労省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会では、ワクチンを接種した医療従事者を対象にした副反応の調査結果が報告された。それによると、1回目の接種では3・3%だった37・5度以上の発熱は2回目で38・4%、38度以上の発熱も1回目が0・9%、2回目は21・5%と、2回目の接種後で増えている。また、倦怠感や頭痛といった全身症状も同様だった。

 1回目の接種は問題なかった人でも、2回目は副反応が出る可能性が高くなるので注意したい。


新型コロナワクチン種接に備えて知っておきたい「Q&A 10」
    * 公開日:2021年05月04日 
    * 更新日:2021年05月04日
接種するワクチンは選べない(代表撮影)
 医療従事者に続き、高齢者の新型コロナワクチン接種がスタートした。一般向け接種についてはまだはっきりした見通しが立っていないが、その時に備えて知っておくべきポイントを医師に聞いた。

【Q】近所のクリニックに行けば、すぐに打ってもらえる?

【A】厚労省が接種スケジュールを管理しており、接種対象の16歳以上の希望者全員がすぐに接種できるわけではない。計画では4月から65歳以上の高齢者、その後に基礎疾患がある人などを優先しながら接種することになっている。

「接種場所は、原則として住民票を登録している自治体が指定する医療機関や公民館、体育館などです。単身赴任者や入院患者などは、事前手続きすれば例外的にほかの自治体での接種が認められます。接種に必要な『接種券(クーポン券)』は、『新型コロナワクチン接種のお知らせ』と共に事前に自治体から自宅に郵送されます。接種希望者は接種時期を確認の上、希望する接種日時と会場を電話やネットなどで予約しなければなりません」(北品川藤クリニックの石原藤樹院長)

【Q】○○社のワクチンを打ちたい……希望は通る?

【A】国際医療福祉大学熱海病院で新型コロナウイルスワクチン接種の指導医を務めた同院検査部の〆谷直人部長によれば、「日本では接種を受ける時期に供給されているワクチンを接種することになります。つまり、どの会社のワクチンがいいかといった希望は通りません」という。複数のワクチンが供給されている場合は、2回目は1回目に接種したワクチンと同じものを接種する。

 どの会社のものが最も効果があるのか、気になるところだが……。

「ワクチンは有効性や安全性を慎重に審査した上で薬事承認されます。ですから、薬事承認されたワクチンは有効性や安全性が確認されており、いずれも一定以上の効果があると考えられます」(〆谷直人部長)

【Q】変異株に対しても効果はあるのか?

【A】「一般論として、変異株に対しても、ワクチンは効果があると考えられます。なぜならウイルスは絶えず変異を起こしていくもので、小さな変異でワクチンの効果がなくなるわけではないからです。さらに、ファイザー社のワクチンでは、変異株の新型コロナウイルスにも作用する抗体がつくられたという実験結果が発表されています」(〆谷直人部長)

 承認申請されたワクチンは、いずれも変異株の情報も含めて、有効性、安全性を確認している。問題は、現段階ではコロナのワクチン接種が16歳以上を対象としていること。15歳以下の効果を見たデータがないからだ。

 厚労省によると、3月末時点で確認されたコロナ感染者約47万人のうち、10代以下は約9%(約4万5000人)。ところが変異株感染者(673人)に限ると、10代以下が占める割合は23.3%(157人)に上る。専門家は、コロナの変異株が従来株と比べて感染力が強く、全世代で感染リスクが高いとみている。
接種後2日以上発熱や体調不良が続いたら医療機関に相談を(C)PIXTA
アレルギーがある人は副反応が起きやすい?
【Q】副反応はどんな症状が出るのか?

【A】4月9日開催の「第55回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会」で公表された資料によると、2月17日~4月4日の推定接種者数109.6万人のうち「医療機関からの副反応疑いの報告」件数は1755件(男性258件、女性1495件、不明2件)。うち重篤は296件(男性41件、女性253件、不明2件)、死亡5件(男性2件、女性3件)だった。

「最も多かったのは『アナフィラキシー反応』で343件。以下、『発熱』(289件)、『倦怠感』(211件)、『頭痛』(195件)、『そう痒症』(174件)、『悪心』(149件)、『紅斑』(138件)、『発疹』(137件)、『蕁麻疹』(136件)となっています」(弘邦医院の林雅之院長)

【Q】アレルギーがある人は副反応が起きやすい?

【A】すべてのアレルギーが危険というわけではない。ワクチンや薬でアレルギーがあった人や、アナフィラキシーの既往のある人は、慎重接種の扱いになるのでこれらのアレルギーがあった人は、医師に事前に相談して接種するのが望ましい。

 また、厚労省はファイザー社のワクチンの成分である「ポリエチレングリコール」(PEG)に対して重いアレルギー反応を起こしたことがある人には接種は推奨しないとしている。

「PEGはスキンケア用クリームなどの化粧品や大腸検査の下剤などに使われています。こうした物質でアレルギーを起こした経験のある人は、かかりつけの医師に相談してください。PEGと構造が似たポリソルベートに重いアレルギー反応を起こしたことがある人も、専門医に相談した方がいいとされています。ポリソルベートは乳化剤としていろいろな食品に入っているほか、ポリオやロタウイルスなどのワクチンにも含まれます」(石原藤樹院長)

【Q】副反応が出たらどうすればいい?

【A】ワクチンによる発熱は接種後1~2日以内に起こることが多く、必要な場合は解熱鎮痛剤を服用するなどして、様子を見ることになる。

「発熱以外のワクチン接種後に比較的起きやすい症状としては、頭痛、疲労、筋肉痛、関節痛、悪寒(寒け)などがあります。ワクチン接種を受けた後、2日以上発熱が続く場合や、症状が重い場合などは、医療機関などへの受診や相談を検討してください。体調の変化、異常があれば、接種を受けた医療機関や、あらかじめ伝えられた連絡先に相談し、指示を仰ぐようにしましょう」(林雅之院長)
利き腕ではない方に接種するのが望ましい(代表撮影)
左右のどちらの腕に打てばいい?
【Q】副反応で健康被害が出た時に補償は受けられる?

【A】「一般的に、ワクチン接種の副反応での健康被害は極めてまれ。しかし避けられないことから、予防接種法で救済制度が設けられています」(〆谷直人部長)

 健康被害で医療機関での治療が必要になったり、障害が残ったりした場合、医療費や障害年金などの給付が受けられる。コロナワクチンにおいても同様だ。ただし、その健康被害がワクチン接種によるものだと厚労大臣が認定した場合に限る。申請が必要なので、まずは接種を受けた市町村に相談するといい。

【Q】左右のどちらの腕に打てばいい?

【A】「COVID-19ワクチンに関する提言(第2版)」には、「接種する腕は、接種部位の疼痛に備えて、利き手ではない側に接種することが望まれます。ファイザーの臨床試験のプロトコールでは、接種は利き手ではない腕に接種することになっていましたので、2回目の接種も1回目と同側が望ましいと考えられます。ただし、1回目の接種部位に著明な局所反応を認めた場合、2回目は反対側に接種することも可能と思われます」と記載されている。

「とはいえ、利き腕への接種が絶対にダメというわけではありません。左腕を下にして寝ることが多いなど、普段の生活スタイルに応じて決めればいいと思います」(林雅之院長)

【Q】基礎疾患がある場合、早期のワクチン接種のために診断書が必要?

【A】ワクチン接種は医療従事者から始まり、その後、高齢者、高齢者以外で基礎疾患がある人や高齢者施設などで従事している人、いずれにも該当しなかった人へと順番に進められていく。

「基礎疾患があっても、診断書などを持参する必要はありません。場合によっては、医師が問診で病気や治療の状況などを確認します」(〆谷直人部長)

【Q】家族が認知症の場合、接種意思はどのように確認すればいい?

【A】接種には、本人の接種意思の確認が必要だ。確認しにくい場合は、認知症の本人をよく知っている家族などが対応する。

「本人が接種を希望しており、しかし何らかの理由で自署が困難な場合は、家族が代わりにサインすることが可能です」(〆谷直人部長)

「貧困ビジネス」施設が“終のすみか”に…アパートの老朽化から始まる転落人生

2021-05-08 15:30:00 | 日記

下記の記事はAERAdotからの借用(コピー)です

 新型コロナの影響で新たな貧困層の増える可能性がある。それがなにを引き起こすのか? 仮に生活保護制度を利用しても、行政が住まいの確保にまで動いてくれるケースはまれである。福祉事務所の中には、立ち退きに遭っている高齢者が窓口に相談に来た場合、民間の宿泊施設への入所を勧めるところが少なくない。その中には、「貧困ビジネス」と言われる劣悪な環境の施設も多く含まれている。ホームレス問題や「大人の貧困」の実態をルポした『閉ざされた扉をこじ開ける』(朝日新書)の著者、一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事・稲葉剛氏が報告する。

*  *  *
■困難極める単身高齢者の部屋探し

 住まいの貧困は世代を越えて広がっている。2016年12月、私が運営するシェルター「つくろいハウス」(東京都中野区)に80歳の男性が入所した。佐久間さん(仮名)は月に十数万円の年金収入があるものの、2年前、住んでいたアパートが老朽化して取り壊しになり、立ち退きを余儀なくされた。すぐに次のアパートを探したものの、不動産店で自分の年齢を告げると、どこの店でも「それは難しいですね」と言われ、退去までに次の部屋を確保することができなかった。仕方なく、荷物を処分して、カプセルホテルに移り、部屋探しを続けたものの、いつまで経っても見つからない。そこで、ホームレス支援団体に相談し、私たちのシェルターに入居することになったのである。

「つくろいハウス」は、ホームレス状態にある人がアパートに移るまでの一時的な待機場所であり、近隣の不動産店の協力も得て、入所者がアパートに移るためのサポートも行っている。しかし、佐久間さんの部屋探しは困難を極めた。ご自身は持病もなく、足腰もしっかりしているのだが、その年齢ゆえにアパートの大家さんたちが孤独死を恐れ、受け入れてくれないのだ。アパートに入居した後も私たちが緊急連絡先となり、定期的な安否確認を行うと言っても、受け入れてくれる物件はなかなか出てこなかった。

私は過去に80代の単身高齢者の部屋探しを何度かお手伝いしたことがある。その際に協力してくれた知り合いの大家さんに今回もお願いしようと思って連絡をしたところ、大家さん自身が高齢になったため、すでに代替わりしていて、アパートの管理や入居審査は不動産会社に任せることになったという。その管理会社の担当者は親身になって話を聞いてくれたものの、検討の結果、やはり80代の単身者の入居は無理と言われてしまった。

 その後も各方面をあたった結果、最終的に2017年2月下旬、佐久間さんはなんとか6畳一間の風呂無しアパートに入居することができた。ご本人は「銭湯が好きだから風呂無しアパートでも良い」と言っていたが、バスルーム付きの物件にこだわっていれば、いつまで経っても部屋は見つからなかったかもしれない。

■貧困ビジネス施設が「終のすみか」に

 佐久間さんのように、住んでいた賃貸住宅を立ち退きによって追われてしまう高齢者は少なくない。首都圏では2011年の東日本大震災以降、耐震性の弱い木造賃貸住宅の取り壊しや建て替えが進んでおり、その結果、そこに暮らしていたお年寄りが住まいを失ってしまうケースも散見される。立ち退き料が支払われたとしても、次に入居する住宅が見つからないために、高齢者がホームレス化してしまうのだ。

 こうした木造賃貸住宅(木賃アパート)は、戦後の住宅難の時代に作られたものが多く、かつては山手線を取り囲むように「木賃ベルト」と呼ばれる木賃アパート密集地域が広がっていた。木賃アパートの家賃は安く、かつては地方から都市に流入した学生や労働者の受け皿になっていたが、現在暮らしている住民の多くは低年金の高齢者だ。例えば、年金収入が月10万~11万円しかない単身高齢者が家賃3万円の風呂無しアパートに暮らしているといった具合である。

 立ち退きによって木賃アパートを追われた高齢者はどこに行くのだろうか。木賃アパートが建て替えになる場合、ワンルームマンションが新たに建てられることが多く、それに伴って家賃は月6万円以上に上昇することになる。家賃をまかないきれないため、新しい物件に入れない高齢者の中には、立ち退きをきっかけに福祉事務所に相談し、生活保護を申請する人もいる。収入が生活保護基準(東京都内で単身世帯の場合、住宅費を含めて約12万~13万円)を下回っており、資産がほとんどないといった要件をクリアすれば、年金生活者でも生活保護を利用できるからだ(この場合、生活保護基準と年金額の差額が保護費として支給される)。

 しかし、生活保護制度を利用しても、行政が住まいの確保にまで動いてくれるケースはまれである。福祉事務所の中には、立ち退きに遭っている高齢者が窓口に相談に来た場合、民間の宿泊施設への入所を勧めるところが少なくない。その中には、「貧困ビジネス」と言われる劣悪な環境の施設も多く含まれている。

 2016年12月30日、毎日新聞に掲載された「無料低額宿泊所 死亡、年150人 滞在長期化 東京・千葉」という記事によると、住まいのない生活保護利用者の宿泊場所として運営されている民間の宿泊所において、入所者の死亡が相次ぎ、東京都と千葉県の民間宿泊所だけで年間150人以上が死亡退所しているという。また同記事によると、「船橋市の宿泊所で死亡退所した19人は全員男性で、死因はがんが最多の8人。平均年齢は67・8歳、平均入所期間は4年8カ月で、最高齢は80歳、最長入所期間は8年7カ月だった」という。「貧困ビジネス」の施設が高齢者の「終(つい)のすみか」と化している現状があるのだ。

 私自身、生活困窮者の相談活動の中で、「貧困ビジネス」施設に10年以上暮らしていた高齢者に何人も会ったことがある。「貧困ビジネス」施設が社会問題になっていることを受けて、厚生労働省は2019年9月、民間の宿泊施設の設備や運営方法の最低限の基準を定めた省令を公布し、2020年度から運用をする予定である。居室の個室化も盛り込まれたが、従来から存在する多人数の居室については3年間の経過措置が設けられたので、規制の効果が出るのはまだ先のことになりそうだ。

稲葉剛(いなば・つよし)
一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事、認定NPO法人ビッグイシュー基金共同代表、立教大学客員教授、住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人、生活保護問題対策全国会議幹事。


定年後こそ家でゴロゴロしていてよい、納得の理由

2021-05-08 13:30:00 | 日記

下記の記事はダイアモンドオンラインからの借用(コピー)です

定年後は「あること」さえ守れば
自由でよい
 定年後、仕事も何もせず、どこに出かけるということもなく、家で新聞を読んだり、テレビを観たりしてゴロゴロしているのはよくない、ということはよく言われる。最近では定年退職後に夫が家にいることで妻のストレスが溜まる現象は、「夫源病」とか「主人在宅ストレス症候群」と呼ばれている。うつになることさえあるという。
 しかしながら筆者は「家でゴロゴロしていてはいけない」という主張にはどことなく違和感を覚えるのだ。なぜなら、定年退職した後は何をやろうが本人の自由だからだ。筆者は60歳以降もできるだけ働いた方がよいと主張はしているものの、絶対に働かないといけないわけではないし、何か趣味を持たなければならないわけでもない。
 ましてや何も用事がないのに、ただ「家にいるとうっとうしいから外に出て行け」というのも乱暴な話だろう。家でのんびり過ごすことの一体どこが悪いのだろう。何もしたいことがなければ家でボーッと過ごしていても一向に構わないのではないか。「定年後が不安だ」という声をよく耳にするが、それは定年後は家に居ちゃいけないなどと言われるから余計、定年を不安に感じるのだ。
 筆者は勤めていた会社を定年で退職し、それから8年たつが、定年後、家に居ることが悪いとは決して思わない。定年後は何をしようが自由だ。でもたった一つだけやってはいけないことがある。
定年後にありがちな勘違い
妻にべったり…で家庭にヒビ
 それは「人に迷惑をかけること」だ。この場合の人というのは家族のことである。要は、家に居ること自体が悪いのではなくて、家で何もせずにいることで家族に負担をかけることがよくないのだ。だから、そうならないように自分のことは自分でやるべきなのである。
 おまけに定年前に会社で「セカンドライフセミナー」などという研修を受けると、やってきた講師の多くがこのように言う。「定年後は奥さんを大事にしなさい。奥さんと一緒に過ごすようにしなさい」。そこで多くの人は勘違いをしてしまうのだ。
 この奥さんと一緒に過ごすというのは、奥さんにべったりくっつくということではない。よくありがちなのは、ずっと家に居るだけではなく、昼になると「おい、昼飯はまだか?」と催促する、あるいは奥さんが出かける時に「どこへ行くの?」「いつ帰ってくるの?」、そして「僕の晩ご飯はどうするの?」と何から何まで妻に寄りかかりきりになってしまうことだ。
こんな状態が続けば奥さんもストレスを感じるのは当たり前だろう。子どもじゃないのだから、「僕のご飯どうするの」とは、あまりにも情けない言葉だ。ご飯なんて自分で作ればよい。最近は冷凍食品でも、全く手間をかけずにレンジで温めるだけで美味しく食べられるものはいっぱいある。それすら面倒ならコンビニでお弁当を買ったって、近くのお店に食べに行ったっていいだろう。それこそ自分の好きにやればいいのだ。
 出かける奥さんに対して「行ってらっしゃい。ゆっくりしてくればいいよ。メシは適当に済ませるし、天気が良いから洗濯でもしておくよ」と言えば、どれだけ心地よく出かけることができるだろう。
 筆者の場合、妻も働いているので二人とも家にいるということは少ない。したがって家事はできるだけ分担してするようにしている。料理は自分でやってみると案外楽しいし、洗濯だってたいしたことはない。だって洗濯は洗濯機がやってくれるわけで、自分でやらねばならないのは干すだけだ。「自分は会社で大変な仕事をやってきたのだ」と言うのなら、その程度の仕事はどうということもないはずだろう。
会社人間ほど
定年後「大きな子ども」になりやすい?
 以前、女性ばかりの会食に参加したことがあったのだが、その時にある女性の言った言葉がとても印象に残っている。
「子どもはいずれ成長すれば大人になるけど、夫はいつまでたっても大人にならないのよね」
 これは心に突き刺さった。自分を振り返ってみても確かに妻に甘えている面が多く、結局は大人になりきれていない、「大きな子ども」の自分がいることをあらためて感じさせられたひと言であった。
 結局は普段、家でゴロゴロしていようが、何をしていようが一向に構わない。要するに自分が家に居ることで家族に負担がかかっていないかどうかを考えるべきなのだ。つまるところ、定年後に一番大事なことは「自立する」ということだろう。
 思うに会社員時代に地位の高かった人ほど、「自立する」ということができていない傾向がある。例えば、筆者は旅行に行くときは交通手段や宿の手配は全て自分でネット予約する。ところが、会社で役員とか部長になった友人にこの話をすると「信じられない、そんなこと面倒だし、とてもできない」というのだ。恐らく現役時代は秘書や庶務の人が全て手配していたのだろう。
 でも、定年退職するというのは「会社人」から「社会人」になるということである。生活の多くについて、自分一人でできなければ困ることになるだろう。
「定年の常識」に
縛られると損をする
 仮に明日、突然奥さんが病気で倒れて入院したとしても、普通に支障なく生活していけるかどうかを考えてみることが大切だ。そして自分が家に居るのであれば、料理でも洗濯でも掃除でも何でもいいので、それらにかかるパートナーの負担を減らすことを考えるべきだろう。
筆者・大江英樹氏の近著「定年前、しなくていい5つのこと」(光文社)
 家族というのは共同体である。その共同体を構成するメンバーが応分の負担を負ってこそ成り立っていくものなのだ。会社という大きな組織の中でできることが小さな家庭の中でできないわけがない。実際に多くの若い人は共働きをしつつ、家事はきちんと分担してやっている。
 最近はシニア世代の中にも夫の定年後に妻が外で働いているというケースは珍しくない。そういう状況になったのであれば喜々として「専業主夫」になってみるというのも悪い選択肢ではないだろう。我が家は外部から請け負った仕事を妻がしているので、週のうち、3日は外に出かける。ところがこちらは講演などの仕事がなければ、ずっと家で原稿を書く日々だから、家事のかなりの部分は分担しながらやっている。自分が作った料理を「専業主夫料理」と称してSNSにアップするということも時々あり、これはこれで新しい楽しみになっている。
 要するに定年後のライフスタイルは何でもかまわないのである。何もすることがなければおおいに家でゴロゴロしていればいい。強迫観念に駆られて無理やり趣味を始めたり、慣れない地域の人たちとの付き合いでストレスを溜めるくらいなら、家の中でゴロゴロしているほうがよほどマシである。そして家の中でのフットワークを軽くして、家族のために家事をやるほうが、よほど肉体面にも精神面にも良い影響があるのではないだろうか。
(経済コラムニスト 大江英樹)


眞子さま結婚でも皇室行事に呼ばれず?紀子さまは泣く泣く“絶縁”も

2021-05-08 11:00:00 | 日記

下記の記事はNEWSポストセブンからの借用(コピー)です

「国民の祝福」を得ることが難しい以上、“儀式なき結婚”で強行突破するしか、眞子さまが結婚する方法はない。ご婚約延期から3年、皇室では異例の方法であっても、それでも眞子さまは結婚を望まれているという。ならば──母と娘は袂を分かつ。
 当初の予定では、秋篠宮家長女の眞子さまと婚約者の小室圭さんの結婚式は婚約内定会見から約1年後に行われる予定だった。結納にあたる「納采の儀」、「告期の儀」などの儀式を経て結婚式を開く。それが「国民の祝福」を得た上での、通常の女性皇族の結婚だ。
 だが2018年、秋篠宮さまは「現状では納采の儀は行えない」と明言。小室さん側に対応を求めたが、「借金問題は解決済み」とする文書を小室さんが発表したのみで、進展は見られない。国民の祝福を得た結婚が、事実上不可能ないま、眞子さまに残された道は、“女性皇族としては異例の結婚”だけだという。
「納采の儀などの結婚に関する儀式は皇室典範で定められた公的な義務ではなく、プライベートなもの。制度上は行わなくてもいいのです。
 眞子さまが納采の儀を行わなかったとしても、皇族の身分を登録した『皇統譜』の提供を求められたら、宮内庁は断われるでしょうか。皇統譜のコピーを添付した婚姻届の提出を代理人弁護士などに頼まれれば、提出先の役所が拒否することもできないでしょう」(宮内庁関係者)
 見切り発車に近いかもしれないが、婚姻届さえ提出すれば結婚自体は可能なのだ。だが、それが皇室に与える影響は非常に大きい。
「陛下は先の会見で『多くの人が納得し喜んでくれる状況になること』も願われました。その上で“儀式なき結婚”をされるのは、陛下のお言葉を無視し、陛下の顔に泥を塗る行為にほかなりません。そのような“小室夫婦”を、皇室は受け入れられるでしょうか」(皇室ジャーナリスト)
 3月23日、政府内では女性宮家創設を含めた議論が始まった。小室さんが“宮家入り”する可能性につながるため、議論は難航するだろう。「将来の天皇」である悠仁さまへの影響も避けられない。小室さんは眞子さまと結婚すれば、将来の天皇の「義兄」になる。
「悠仁さまは現在14才。将来の天皇としての使命感や責任感をはぐくむべき大事な時期です。姉の結婚延期が繰り返される状況が好ましいわけがありません」(前出・皇室ジャーナリスト)
“小室夫婦”は皇室行事に呼ばない
 強硬に結婚へと進む眞子さまに対し宮内庁ができることは、少しでも影響を減らすための「結婚後の対応」を考えることだけだ。
「現状、皇室典範には元皇族であることを利用して商売をする“皇室ビジネス”を規制する規約はありません。小室さんが将来“天皇の義兄”であることを利用しないよう、“皇室の影響力を使わない”“皇室内のことを外に明かさない”といった契約書の締結が必要となってくるでしょう」(皇室関係者)


歩かない、動かないは万病のもと! メタボじゃなくても死亡率を高める要因に

2021-05-08 08:30:00 | 日記

下記の記事は日経グッディからの借用(コピー)です  記事はテキストに変換していますから画像は出ません

座り時間が長いと死亡率が高くなる
 「私が治療現場で対面しているシニア世代では、新型コロナによる健康二次被害といえる状況が起こっています」。糖尿病や肥満症の治療に当たり、日ごろから患者さんと接している田村さんはこう語った。
 田村さんによると、シニア世代には「これまでと変わらず外に出て運動をする人」と、「感染を恐れて、一切外に出ない人」という二極化が起こっているという。感染を拡大させないためにも外出を自粛することは重要だが、別のリスクも増えるという。
 「外出自粛で活動量が大幅に減ると、筋肉が減り、筋力が低下してしまいます。健康な高齢者が2週間、あまり動かない生活を送ると、脚の筋肉量が3.9%減少したという報告もあります(*1)。60歳から80歳にかけては、1年あたり約1%ずつ下肢の筋肉量が低下するので、不活動状態でいると、単純計算はできませんがわずか2週間でも老化が進むといえるかもしれません」(田村さん)
*1 J Clin Endocrinol Metab. 2013 Jun;98(6):2604-12.
 もちろんシニア世代だけが問題なわけではない。働き盛りの人にもリモートワークによる弊害が出てきている。リモートワークで明らかに長時間化しているのが「座り(座位)時間」。この座り時間と死亡率の関係を調べた調査がある。約100万人を対象にした13の研究を解析したところ、座り時間が長くなり、身体活動量が少なくなるほど死亡率が高くなるというのだ(下グラフ)。
座る時間が長くなり身体活動量が少ないと死亡率が高くなる
約100万人を対象にしたヨーロッパやオーストラリアにおける13の研究をまとめて解析。座り時間が長くなり、かつ、身体活動量が少なくなるほど、死亡率が高くなる傾向にある。また、同じ身体活動量でも、座り時間が長いとリスクは高くなる(データ:Lancet. 2016 Sep 24;388(10051):1302-10.)[注]横軸の値を1日あたりの中強度の身体活動時間に換算すると、>35.5メッツ・時/週=60~75分、30メッツ・時/週=50~65分、16メッツ・時/週=25~35分、<2.5メッツ・時/週=5分、にそれぞれ相当する。
 デスクワーク作業が長くなることは職業柄避けられない人であっても、できるだけ歩数を増やすように意識をしないと、健康リスクを高めてしまうことがわかる。
体重よりも体力低下が危ない
 しかし、中には「自分は運動不足だけど、体重が増えないように注意しているから大丈夫」と考える人もいるかもしれないが、その考えは捨てたほうがいいだろう。もちろん太りすぎのリスクは避けたいところだが、それよりも運動不足が招くリスクにも注意を向けるべきだと田村さんは言う。
 「体重が増えることよりも、体力(心肺持久力)が低下することのほうが総死亡リスクに大きく影響することがわかっています」(田村さん)。下のグラフを見てほしい。これは1万4345人の男性を約6年間追跡したときに、体重が増えることよりも、体力低下のほうがその後の死亡率に大きな影響を与えることがわかったのだ。
体重が増えるよりも、体力の低下のほうが総死亡リスクを増やす
1万4345人の男性(平均年齢44歳)を対象に、6.3年間のBMIと体力(心肺持久力)の前後の変化とそれ以降11.4年間の追跡調査を行った米国の研究。体力が増加し、体重が低下した人の総死亡ハザード比を1とすると、体力が低下した人の総死亡ハザード比は高い値を示した。(データ:Circulation. 2011 Dec 6;124(23):2483-90.)*統計学的有意差あり
筋肉のメタボ化「脂肪筋」を減らすには運動が不可欠!
 どうだろうか。テレワークの普及、長引く自粛生活などにより、体を動かす機会が減り、活動量が減った状態は、体力や筋力の低下を促進させ、さらには死亡率にまで影響を及ぼすということだ。ここで重要になってくるのが、体を動かすこと、つまり日々の運動習慣ということだ。このことは、前回紹介した「やせメタボ」の原因である「脂肪筋」とも密接に関わっている。
 おさらいになるが、前回記事ではメタボは肥満体形の人だけでなく、標準体形ややせ型の人にも起こること、その原因は異所性脂肪の一種である「脂肪筋」であることをお伝えした。エネルギーとして燃焼されなかった結果、脂肪細胞から漏れ出した脂肪が筋肉にたまるのがこの脂肪筋だ。
 脂肪筋は筋肉で糖を取り込むスイッチとなるインスリンが効きにくい状態(インスリン抵抗性)を作ると考えられている。これが進行すると糖尿病を引き起こすことになる。
 脂肪筋が悪さをして、インスリンを効きにくくするわけだが、この脂肪筋を減らすためにも運動は欠かせないと田村さんは話す。
 「2型糖尿病患者さんに、2週間、食事療法のみをした群と、食事療法に運動療法を加えた群で比較したところ、運動療法を組み合わせた群のみでしっかりとした効果が表れました。しかも、行ったのは今よりもプラス3000~4000歩程度、1日のトータルの歩数を増加させた程度の『散歩』。脂肪筋は、活動不足によって生じますが、運動をすることによってわずか2週間でも減らすことができる。つまり、脂肪が燃焼する現場である筋肉を活性化するため、効果も表れやすい、といえます」(田村さん)
食事+運動で脂肪筋が減り、インスリンの効きも良くなる
2週間の糖尿病教育入院となった2型糖尿病患者14人を、食事療法のみ、食事療法+運動療法により治療する2群に分け、治療前後の脂肪筋量、インスリン感受性(インスリンが効きやすいかどうか)を測定した。脂肪筋量は食事療法+運動療法群で19%減少、インスリン感受性は57%増加した。(データ:J Clin Endocrinol Metab. 2005 Jun;90(6):3191-6.)
活動の低下は認知症やがんとも関係する?
 脂肪筋が悪さをして糖尿病への入り口を開く、そしてその脂肪筋を減らすためにも運動が大事だということはわかったと思う。
 しかし、実はそれだけではない。歩くことなど日常の運動は、もっと深刻なリスクを減らすこともあるようだ。それは「認知症」と「がん」だ。
 「糖尿病が認知症のリスクになることは、数多くの研究によって示されていますが、メタボの中年男性において大脳の白質という部位にわずかながら変性が起こり、認知機能低下などにつながるリスクが40代から始まっているかもしれないということが、スポートロジーセンター(放射線診断学)の研究で明らかになりました」(田村さん)(*2)。大脳の白質は、神経細胞のネットワークに重要な部分。変性が起こると認知機能の低下や脳梗塞リスクとなる可能性がある。
 「認知症のリスクとして大きいのは加齢です。長寿となれば誰にでも起こりうる病気と考えるべきです」(田村さん)というが、メタボや活動量の低下によって40代からそのリスクを抱えるのはたまったものではない。しかし、この認知症は、運動によってそのリスクを低減できることが明らかになっている。
 中年期の男女を対象に身体活動とその後の認知症およびアルツハイマー病の発症との関連を平均21年間追跡したスウェーデンの研究では、少なくとも週2回以上の身体活動が、アルツハイマー病を0.38倍、認知症を0.48倍に低下させた(*3)。研究者は「定期的な身体活動は、認知症とアルツハイマー病のリスクを軽減するか、発症を遅らせる可能性がある」とコメントしている。
 また、身体活動は、年齢とともに発症率が増える「がん」のリスクも低下させることがわかっている。米国およびヨーロッパにおいて約144万人の男女(平均年齢59歳)の身体活動レベルと13のがん発生率を解析したところ、身体活動は多くの種類のがんリスクの低下と関連していたという(食道腺がん、肝臓がん、肺がん、腎臓がん、胃がん、子宮がん、骨髄性白血病、骨髄腫、大腸がん、頭頸部がん、直腸がん、膀胱がん、乳がん)。この関連は、BMIや喫煙歴とは独立したもの、つまり、身体活動が高いことによってがんリスクが低下するということを示しているのだ(*4)。
 「認知症というと、シニア世代になってから指先を使ったり、頭の体操で計算をしたりすれば予防できるのでは、と考えている人がいますが、そうではないのではと考えています。認知症もがんも、運動してさえいればかからない、というわけではありませんが、活動量低下がさまざまな病気のリスクとなっているのは明らか。いつまでも健康でいるために自分でできることとして、体を動かすことは大変有効なことといえます」(田村さん)
*2 Diabetes Care. 2013 Mar;36(3):696-700.
*3 Lancet Neurol. 2005 Nov;4(11):705-11.
*4 JAMA Intern Med. 2016 Jun 1;176(6):816-25.
筋肉の状態が健康かどうかが重要
 さて、運動がいかに大切かをわかってもらえただろうか。糖尿病やメタボなど、老化とともに増えていく病気の発症を防ぎ、死亡リスクを低く抑えるためにも、私たちはもっと体を動かすことによって「筋肉の健康度を高める」ことを意識したい。
 「やせメタボの人であっても、太り気味の人であっても、筋肉の状態が健康であるかどうかは重要なファクターとなっています」(田村さん)
 田村さんは、筋肉の状態と必要な運動について、次のような考え方を示す。
    * ●筋肉のインスリン感受性を高めるメタボ改善のためには、有酸素運動
    * ●筋肉の量を増やし、筋力を高めるフレイル予防のためには、筋トレ
 「中高年期にはメタボ化が進みますが、シニアに移行するにつれ、筋肉量が減り、筋力も低下する“フレイル”(*5)のリスクが高まっていきます。メタボ対策はもちろん、生涯において活力ある状態を維持するためには、フレイル対策もしっかり意識したい。ウォーキングや自転車などの有酸素運動をまずは実践して、徐々に筋トレも加えていきましょう。とにかく無理なく継続できることが大切です」(田村さん)
*5 「フレイル」とは、加齢にともなって心身の活力(運動機能や認知機能など)が低下し、心身の脆弱性が起こる、介護が必要になる前段階のこと。
 次回は、「そうはいっても運動は、忙しいし続けるのは難しい」という人にお勧めしたい継続のコツや、リモートワーク中の体の動かし方とそのエビデンス、栄養のとり方など、私たちがアンチエイジングのためにできることを聞く。
(図版制作:増田真一)
田村好史(たむら よしふみ)さん
順天堂大学大学院 代謝内分泌内科学・スポートロジーセンター 先任准教授