S「コトノハラビリンス3、優勝者は… 見事に全問正解されました… 二瓶さんです!!」
一同からは「はっ?」、「えっ?」、「ウソでしょ?」などの驚きの声が止まらなかった。
葛城「じゃあ、今までの二瓶君の反応は全部演技だったって事?」
二瓶「い、いえ、僕は第1問以外は全部不正解でした。」
都丸「じゃあ何であなたが優勝なのよ?」
岩崎「そうじゃボケ!! わしの臨時収入はどうしてくれるんじゃクソが!!」
ここまで口数の少なかった70代男性の岩崎が急にブチ切れ出した。
S「ちなみに最下位は1問だけ正解の田辺さんでした。」
一同からは再び「はっ?」、「えっ?」、「ウソでしょ?」などの驚きの声が止まらなかった。
一ノ瀬「どうした? 天才謎解き王よ。」
S「さて、続きまして優勝者予想の結果発表です。」
上条「二瓶君には失礼だが、いるわけないだろ。彼が優勝すると予想した人なんて。」
S「二瓶さんの優勝を当てた方が1名だけいらっしゃいました。」
一同からはまたしても「はっ?」、「えっ?」、「ウソでしょ?」などの驚きの声が止まらなかった。
S「見事に二瓶さんの優勝を当てたのは… 田辺さんです!」
一ノ瀬「もうわけわからん…。」
葛城「ねぇ、ちょっとどういう事なのか説明してくれる?」
田辺「じゃあ、僕から説明しますよ。本人には失礼だけど、あの簡単な第1問にさえ苦労したと言った二瓶さんの優勝は無いだろうし、誰も二瓶さんが優勝すると予想はしないと確信した僕は、彼と手を組む事を思いつきました。僕はたとえ優勝できても、それを誰かに予想されて、過去の発言の中から1つだけ撤回できる権利も、賞金50万円も手にする事ができないでしょうから、悔しいですが優勝は最初から捨ててました。でも謎解き王として絶対に全問正解はしたくて…。それに過去の発言の中から1つだけ撤回できる権利もあきらめたくありませんでした。」
葛城「じゃあ、それをどうやって?」
田辺「第1問の後の休憩時間に僕は二瓶さんに話をもちかけました。第2問以降は僕が二瓶さんの名前を書いて全問正解し、必ず二瓶さんを優勝させると約束しました。そして二瓶さんには、問題に真面目に答えるか否かはお任せするので、とにかく名前を書かずに解答用紙を投入し続けてくださいとお願いしました。そうすれば間違いなく僕は第2問以降すべて不正解となり、優勝する事はないですから。」
都丸「なるほど。そして二瓶さんが優勝すると予想して、賞品横取りってわけね。」
田辺「はい。でもそれだけでは当然二瓶さんも納得はしてくれません。だから横取りしたうちの賞金50万円だけはお返しすると約束してます。賞金50万円だけが目当てで、自力で優勝する自信の無かった二瓶さんはもちろん納得してくれました。」
葛城「なるほどねぇ。」
上条「さすがだよ、天才謎解き王。」
都丸「悔しいけど、おめでとう。”心からは言わない”けど。」
こうして田辺は翌朝目覚めると、芸能界から干されるきっかけとなってしまった発言がなかった場合の現在へとワープした。
某クイズ番組司会者「さて、ナゾトキグランプリ決勝戦! 見事に決勝に駒を進めたお一人目は、天才謎解き王こと田辺優輝さんです!」
実家のテレビの前の二瓶「田辺さん、頑張れ~!!」
二瓶の母親「あんたが頑張りなさいよ! 50万円返してくれたけど、このままじゃまた借金よ?」
二瓶「大丈夫! コトノハラビリンス4が開催されれば、またどうにかなるから。」
《完》
一同からは「はっ?」、「えっ?」、「ウソでしょ?」などの驚きの声が止まらなかった。
葛城「じゃあ、今までの二瓶君の反応は全部演技だったって事?」
二瓶「い、いえ、僕は第1問以外は全部不正解でした。」
都丸「じゃあ何であなたが優勝なのよ?」
岩崎「そうじゃボケ!! わしの臨時収入はどうしてくれるんじゃクソが!!」
ここまで口数の少なかった70代男性の岩崎が急にブチ切れ出した。
S「ちなみに最下位は1問だけ正解の田辺さんでした。」
一同からは再び「はっ?」、「えっ?」、「ウソでしょ?」などの驚きの声が止まらなかった。
一ノ瀬「どうした? 天才謎解き王よ。」
S「さて、続きまして優勝者予想の結果発表です。」
上条「二瓶君には失礼だが、いるわけないだろ。彼が優勝すると予想した人なんて。」
S「二瓶さんの優勝を当てた方が1名だけいらっしゃいました。」
一同からはまたしても「はっ?」、「えっ?」、「ウソでしょ?」などの驚きの声が止まらなかった。
S「見事に二瓶さんの優勝を当てたのは… 田辺さんです!」
一ノ瀬「もうわけわからん…。」
葛城「ねぇ、ちょっとどういう事なのか説明してくれる?」
田辺「じゃあ、僕から説明しますよ。本人には失礼だけど、あの簡単な第1問にさえ苦労したと言った二瓶さんの優勝は無いだろうし、誰も二瓶さんが優勝すると予想はしないと確信した僕は、彼と手を組む事を思いつきました。僕はたとえ優勝できても、それを誰かに予想されて、過去の発言の中から1つだけ撤回できる権利も、賞金50万円も手にする事ができないでしょうから、悔しいですが優勝は最初から捨ててました。でも謎解き王として絶対に全問正解はしたくて…。それに過去の発言の中から1つだけ撤回できる権利もあきらめたくありませんでした。」
葛城「じゃあ、それをどうやって?」
田辺「第1問の後の休憩時間に僕は二瓶さんに話をもちかけました。第2問以降は僕が二瓶さんの名前を書いて全問正解し、必ず二瓶さんを優勝させると約束しました。そして二瓶さんには、問題に真面目に答えるか否かはお任せするので、とにかく名前を書かずに解答用紙を投入し続けてくださいとお願いしました。そうすれば間違いなく僕は第2問以降すべて不正解となり、優勝する事はないですから。」
都丸「なるほど。そして二瓶さんが優勝すると予想して、賞品横取りってわけね。」
田辺「はい。でもそれだけでは当然二瓶さんも納得はしてくれません。だから横取りしたうちの賞金50万円だけはお返しすると約束してます。賞金50万円だけが目当てで、自力で優勝する自信の無かった二瓶さんはもちろん納得してくれました。」
葛城「なるほどねぇ。」
上条「さすがだよ、天才謎解き王。」
都丸「悔しいけど、おめでとう。”心からは言わない”けど。」
こうして田辺は翌朝目覚めると、芸能界から干されるきっかけとなってしまった発言がなかった場合の現在へとワープした。
某クイズ番組司会者「さて、ナゾトキグランプリ決勝戦! 見事に決勝に駒を進めたお一人目は、天才謎解き王こと田辺優輝さんです!」
実家のテレビの前の二瓶「田辺さん、頑張れ~!!」
二瓶の母親「あんたが頑張りなさいよ! 50万円返してくれたけど、このままじゃまた借金よ?」
二瓶「大丈夫! コトノハラビリンス4が開催されれば、またどうにかなるから。」
《完》