周平本人が目を瞑りながら国語辞典を適当なページで開いて適当な場所を指差し、目を開けた時に指が指している単語(1話につき5個)を全て文章のどこかに組み込まなければいけない「シューピー散文クッキング」の第2弾『ブサメンの音楽隊』の第2話です!
さて、今回の材料は…
「ほぐれる」…小さじ2杯
「極寒」…小さじ4杯
「大将」…大さじ3杯
「八方」…大さじ5杯
「墨」…小さじ6杯
"八方"塞がりにならないためにも大事に行きたい第2話スタート!!
『ブサメンの音楽隊』~第2話~
「なぁ、イヌ…」
「なんだよ、ロバ。」
「僕たち、どうしたら女子にモテるんだろうな?」
「さぁねぇ… 分かったら苦労しないよなぁ。」
昼休みの時間、学校の屋上、もう何十回目か分からない僕(ロバ)とイヌのお決まりの会話。
真夏の青空の下、太陽の光が降り注ぐ屋上での青春シーンを想像してる読者が多い事だろうが、季節はまさかの冬、今にも雪が降り出しそうな”墨”色の空の下、”極寒”の中での会話である。
「僕たち、勉強もスポーツもできないし、顔もイケてないし、どうしようもないよな…」
「ほんと、”八方”塞がりとはこの事だよな。」
そんなロバこと僕・呂畑蓮と、イヌこと犬飼翔の前に1人の生徒がやってきた。
「2人とも、こんな寒いのによく屋上なんかにいられるね。」
その生徒が僕らに向かって言った。
「おう、”大将”。お前こそなんでこんな寒い屋上に来たのよ?」と僕が返す。
この男子は僕らのクラスメイトで、見た目が裸の”大将”に似ているので、皆から"大将"と呼ばれている。
「僕も2人と同じで女子にモテたいんだ。それに”大将”っていうあだ名も本当は嫌で…」
「でも”大将”は男女問わず皆から好かれてはいるじゃん? ”大将”と話してると緊張が”ほぐれる”って言ってる女子もいるよ?」
今度はイヌが返した。
「でも彼氏にしたいかって言われると違うんだと思う。僕、太ってるし…」
「”大将”っていうあだ名が嫌なら、ニワトリはどう? 本名が仁羽桃李(にわ・とうり)だし。その名前でニワトリじゃなくて”大将”っていうあだ名になった方が不思議だよ。どんだけ裸の”大将”に似てるんだよ!」
僕は笑いながら言った。
こうして、仁羽桃李の新しいあだ名は「ニワトリ」となる。
彼女いない歴は年齢×3÷3-5+3+2だ。
《第3話へ続く》
さて、今回の材料は…
「ほぐれる」…小さじ2杯
「極寒」…小さじ4杯
「大将」…大さじ3杯
「八方」…大さじ5杯
「墨」…小さじ6杯
"八方"塞がりにならないためにも大事に行きたい第2話スタート!!
『ブサメンの音楽隊』~第2話~
「なぁ、イヌ…」
「なんだよ、ロバ。」
「僕たち、どうしたら女子にモテるんだろうな?」
「さぁねぇ… 分かったら苦労しないよなぁ。」
昼休みの時間、学校の屋上、もう何十回目か分からない僕(ロバ)とイヌのお決まりの会話。
真夏の青空の下、太陽の光が降り注ぐ屋上での青春シーンを想像してる読者が多い事だろうが、季節はまさかの冬、今にも雪が降り出しそうな”墨”色の空の下、”極寒”の中での会話である。
「僕たち、勉強もスポーツもできないし、顔もイケてないし、どうしようもないよな…」
「ほんと、”八方”塞がりとはこの事だよな。」
そんなロバこと僕・呂畑蓮と、イヌこと犬飼翔の前に1人の生徒がやってきた。
「2人とも、こんな寒いのによく屋上なんかにいられるね。」
その生徒が僕らに向かって言った。
「おう、”大将”。お前こそなんでこんな寒い屋上に来たのよ?」と僕が返す。
この男子は僕らのクラスメイトで、見た目が裸の”大将”に似ているので、皆から"大将"と呼ばれている。
「僕も2人と同じで女子にモテたいんだ。それに”大将”っていうあだ名も本当は嫌で…」
「でも”大将”は男女問わず皆から好かれてはいるじゃん? ”大将”と話してると緊張が”ほぐれる”って言ってる女子もいるよ?」
今度はイヌが返した。
「でも彼氏にしたいかって言われると違うんだと思う。僕、太ってるし…」
「”大将”っていうあだ名が嫌なら、ニワトリはどう? 本名が仁羽桃李(にわ・とうり)だし。その名前でニワトリじゃなくて”大将”っていうあだ名になった方が不思議だよ。どんだけ裸の”大将”に似てるんだよ!」
僕は笑いながら言った。
こうして、仁羽桃李の新しいあだ名は「ニワトリ」となる。
彼女いない歴は年齢×3÷3-5+3+2だ。
《第3話へ続く》