今日のお昼、K社長からの電話で知りました。
作詞家の木下龍太郎先生が肺がんのためお亡くなりになられたそうです。
22日。私のコンサートの日に。
こちらは昨年行われた「堀部安兵衛の妻」新曲発表会での写真。
先生に初めて手がけていただいた作品は「浜あざみ」。
その年に行われたコンサートで、台詞入りのカバー曲を歌ったところとても気に入ってくださいまして、「小桜にB面でもいいから台詞入りの唄を歌わせたい!」とレコード会社の方にかけあってくださったそうです。
そのお蔭で「堀部安兵衛の妻」という、私にとって初の台詞入りの作品が発売となりました。
その作品のレコーディングで、先生は私のことを主人公の『お幸』の名で呼ばれるようになり、私もそれから先生を『父上』と呼ばせていただくようになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/90/484ff857783bdaa202558cfb17079f0d.jpg)
お忙しい中、コンサート・ディナーショー・キャンペーンにも駆けつけてくださって、業界の方や先生方にも「うちの娘をよろしく」とおっしゃってくださいました。
あんな素晴らしい方の『娘』だなんて、冗談でも嬉しかったです。
『舞子ちゃんは誰も持っていない素晴らしいものを持っているんだから、もっと自信を持ちなさい!』
他にもたくさん・・・
先生の言葉に何度励まされ、何度救われたことでしょう。
よく相談にものっていただきました。
感謝してもし足りないくらい、いっぱい可愛がっていただきました。
心から尊敬していましたし、本当に大好きでした。
忠臣蔵の妻・女たちシリーズの作品を私にたくさん歌わせたいと、レコーディングの時とても楽しそうにお話して下さった先生。
先生が背中を押してくださったお蔭で、周りの人に呼びかけてくださったお蔭で、認めてもらえたり広がった人たちの輪もたくさんあります。
私を光のあるほうへ導いてくださった、本当にかけがえの無い方でした。
心の支えでした。
とてもショックです。
自分の体の一部を突然失ってしまったくらいの。
「浜あざみ」
「つゆ草の雨」
「堀部安兵衛の妻」
「倉敷しぐれ」
「小桜音頭」
「おばこ吹雪」
「恋の絵図面取り」
先生からいただいた作品の数々。
これからも大事に歌わせていただきます。
先生が思い描かれた詩の世界がちゃんと伝わるように。
私にとっては、実の父のような存在でした。
心からご冥福をお祈りいたします。
書きたいことが多すぎて、文章が長くまとまらないものになってしまいました。
ごめんなさい。
≪大好きな父上へ≫
娘は元気です。
先日のコンサート、無事に終了しました。
今年は芸者さんの格好で殺陣に挑戦させていただいたんです。
初めてにしてはうまかったって、いろんな方からお褒めのお言葉をいただいちゃいました。
いつもより落ち着いて出来たのは、父上が見守っていてくださったお蔭かもしれませんね。
ところで父上、ダジャレの新作は出来ましたか?
あちらでもお酒、呑み過ぎないように。
これからも見守っていてください。
本当にありがとうございました。
娘より.