今回で千鶴編も終わり。千鶴は徹への想いにどうふんぎりをつけるのでしょうか。今回はその2人の会話に注目です。真田との会話も良い感じでした。
今まで何回も言っている気がしますが、今回は今まで以上に夜の背景に気合いを感じました。星空が綺麗過ぎる…。
前回爽子とあやねの前で泣いたことで気持ちの整理がついた様子の千鶴。あれから千鶴は元の元気を取り戻していきます。カラオケでの千鶴の歌声にはちょっと絶句…。
カラオケの次は真田の家のラーメン屋さんへ。前回真田に傷つけられた千鶴ですが、落ち着いたことで真田のことも許していました。このことでもっと徹と話したかったと気づけた様子。どうやらあと一歩のようです。
あやねも今回真田がいてくれてよかったと感謝していました。確かに真田がいなければ千鶴もこう気持ちを話してくれなかったかもしれませんね。
でも思わぬ人物が千鶴を待っていました…。それは徹。徹はどうやら昨日の真田からの電話を受けて、わざわざ札幌から3時間かけてきてくれたようです。相変わらず良い近所の兄さんっぷりでした。
爽子もミニスカートだよと千鶴の健闘を祈り、送り出します…。制服でよかった~。真田も歩く二人を見て、安心した様子。徹を呼んでくれたのは龍でした。とりあえずこれで千鶴編も終わりが近づいてきたようです…。
その後爽子・あやねと別れ、千鶴は徹を近所を歩くことに。千鶴は制服のスカートで大人の女だということをアピールしようとしますが、徹にとっては昔の姿と変わらないわけで…。千鶴の作戦は失敗してしまいました。でもその後制服を着ていることで、大きくなったといわれたりと千鶴も報われてよかったです。
歩くうち、話題は昔の話に…。近所ということで二人にとっても思い出深い場所が多いようでした。夜中3時に千鶴が虫を探していたという話には驚きました。これは徹もびっくりですね。あんまん・肉まんの話もほのぼのとしていて良かったです~。これは惚れる…。千鶴らしいエピソードでした。
中でも印象的だったのが星の話。徹の含みのある語りがなんかじわっときました。背景・音楽とどの面も素晴らしかったです。
真田のことに関してはさすが兄の徹。優しい・嘘もつかないと、ちゃんと真田の性格を理解していました。龍と徹の兄弟仲に関してはもう少し見たかった気もしました。そして千鶴と真田の関係を微笑ましく思っている様子…。ここでも徹は良い兄さんでした。
ここからは話の核心へ…。千鶴は徹は結婚すると思っていなかったと、さり気に何故結婚したのかとたずねます。近所の子は近所の子なんだと、複雑な想いを抱く千鶴の姿がなんか寂しく思えました…。切ないです。どうやら徹の婚約者もそれなりに強い子らしいようで…。本編では良い兄さんな徹ですが、彼女の前だとまた違うのかもしれません。
それから千鶴の気持ちを察した徹は「ちー」と呼ぶようにと千鶴に促してきます。千鶴の笑った顔が良い感じでした。そして思い出すのは「ちー」と呼んでくれた徹の笑顔…。呼び名以上にそういう意味もあったんですね…。暖かい感じがしました。
それから千鶴は改めて徹への想いを口にするのですが…
「徹…好きだよ」「俺もだよ」
徹は迷ったものの、予想通りな答えを。徹も察してはいたと思いますが、やっぱり兄弟のようなものとさらっと流してきました。でもそれでよかったと思います…。
千鶴もこの結果にそれなりに満足している様子。
『言うと思った、そう意味じゃないってば。
でも嬉しい』
それから2人は改めて思いを確かめ合います。千鶴の思いがなんとなく分かるだけに辛いものが…。
「妹だと想っているよ、龍よりかわいいかもな」
『でもうれしいよ、
大事にしてくれるって分かっているよ。
ずっと兄ちゃんとして…』
恋人にはなれませんでしたが、千鶴の代わりもまたできる子はいないと思います。
千鶴は思い人の前だったら…とまた揺らぎかけてしまいましたが、それも受け入れて、徹を祝福することを決めます――。
「ちー!」「とーる、おめでと!」
こうして2人は笑顔でお別れ。千鶴の笑顔がとても眩しく感じられました…。このシーンに関しては本当言葉にできませんね…。千鶴も気持ちのふんぎりがついたようで一安心です…。
その後の龍・徹の兄弟。真田はパンを徹に渡します。律儀な真田でした。その後背の話に。真田は徹の背もそのうち抜かしてみせると、自信満々。真田も真田で負けていないようです。またこれからです!
別れ際、徹は真田にしかできない話を真田に。真田の兄貴呼びにはちょっと笑いが。いきなりそう言われたら確かにびっくりかも。
「お前もちーも器用なほうじゃねえよな。
頑張れよ、ちーは龍のほうが似合うよ」
「兄貴」
「兄貴!?」
「俺もそう思うんだ」
「男の子だね…」
あれで気付いていなかったらニブいと思っていましたが、徹もちゃんと千鶴が自分へどういう想いを向けていたかは理解していたようですね。まあ何にしてもああするしかなかったと思いますが…。この辺も上手く明かされたと思います。さすがは真田兄でした。
真田の呟きには何か揺るぎない思いを感じました。千鶴がうらやましい…。あの自信はどこからくるのやら…。まあ真田の勝負はまだこれからのようです。
それから徹と別れ、千鶴の家まで向かう真田。ですが千鶴は留守で…。千鶴のお母さんもらしくて納得。千鶴母の一応女の子という言葉に「うん…」と頷く真田も良い感じでした。
それから夜の海沿いへ…。真田はさりげなく千鶴の傍に寄り添います。千鶴が徹と最後と遊んだ場所だったようです。真田はそのことを覚えていました。千鶴、本当に幸せ者ですね…。
最初はむくれた態度をとる千鶴ですが、すぐに嘘だと謝り、誕生日のことなど、これまでのことも謝ります…。そして真田は千鶴にお礼を。真田は誕生日を千鶴が覚えていてくれただけで幸せだった様子。
「袋…サンキューな」
この二人も爽子と風早には負けていないようです…。ニヤニヤが~。もう二人共付き合っちゃえばいいのに…と言いたくなってきました。
また真田が徹を呼んだことも千鶴は分かっていました。その上で千鶴は真田に感謝を。でも失恋の悲しみは癒えず…。
「分かってるよ。
ちゃんと好きだったって、分かっているから…」
「なぐさめてよ、龍…」
千鶴は真田の胸元で涙を流します…。そして空からは雪が…。寒い空気感が出ているのもまた素晴らしかったです。千鶴の気持ちとリンクしているように思えました。
『今年、初めての雪でした』
良い雰囲気の中、終わりに…。いつになくしんみりした終わり方でした…。千鶴の初恋は失恋で終わってしまいましたが、その後に救いのある展開で安心しました。千鶴・真田の恋はまだまだこれからのようです。とりあえず真田頑張れ~。
次回は「クリスマス」千鶴編も終わり、話が爽子視点に戻っていくはず。爽子と風早のニヤニヤタイムが楽しみです。友達が増えた爽子の今年のクリスマスはどんなふうになるのでしょうか。意外なキャラがじゃましてきたりと、最後がなかなか予想できないエピソードでもありました。個人的に光効果に期待。あと野球馬鹿野郎。
そういえば今回風早の出番なかったかも…。千鶴編では爽子・風早は本当に脇役に徹していましたね…。ある意味さすがの2人でした。
ではまた次回に!