コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#132 モーニング43号 感想

2009-09-26 18:17:22 | GIANT KILLING (原作感想)

 中断期間編。今回からまた新しい話に突入です。どうやら話のメインは達海になりそうで…。ようやくあの伏線が回収されそうで楽しみです。今回は達海の置手紙が衝撃的でした。に、しても達海の字はミラクルですね…。


 最初は由里達スタッフが合宿の準備をしているところから。由里も行くということで、色々気になることがある様子。部長は相変わらず信用されていないようですね…。由里の怒りの形相が凄まじいことに…。今後の由里が色々心配です。
 でも部長は部長で色々考えていたようです。そこで部長が由里に見せたのは新聞。そこには横浜の元木監督が解任されたことが記事になっていました…。ジャイキリ本編では少しの出番しかなかったものの、印象的なキャラでした。後半戦でまた戦うことになると思っていたんですけどね…。
 解任の理由になったのはやっぱり最近のクラブの成績がよくなかったこと。でも2人は仕方ないと思いつつも、色々複雑な思いのようです…。が、そこに達海がやってきて…。デリケートな問題だけに2人は大慌て。でも達海は、

「明日は我が身だぜ ホント」
「へらへらしながら
 言うことじゃないでしょ」

 と、あまり気にはしていない様子。でも一度こういう危機があったことを思い出すとちょっと不安になったりも…。今はそれなりに盛り返してきたので当分大丈夫だと思いますが。ここのシーンの部長のほんわかした表情にちょっと和みました。ETUにはマイペースな人が集まっているのかも。

 それから達海はこの記事に関して会長と話をします。二人ともそれに関して感じることがあるようです。ここで横浜の後任監督が出てきますが、この監督も個性がありそうな顔していますね…。後半戦に期待です。
 で、その後任監督は黄金期を指揮した細川という監督のよう。クラブはかつての栄光を取り戻そうと、また細川監督を選んだようです。クラブが期待したいのも分かりますが、昔を振り返るのもちょっとどうかと思うところがありますね…。
 達海もそんなクラブの判断をよく思っていないようです。が、会長は違っていました。

「確かにお前の言う通りだがね……
 俺にはフロントの気持ちも
 わからんではないよ」

 会長もまたETUの会長として、このクラブに思いいれがありました。会長は皆が一つにまとまっていた栄光時代を思い出します。会長もまた達海が選手時代、輝いていたETUのことをまだ夢見ているようでした。

「実際に今季のチームはいい
 俺達はいよいよ……
 あのシーズンのような
 光景が見られるんじゃねえかって
 期待しているんだよ

 皆 お前に 夢を見てんだよ 達海」

 そして今、その栄光時代を率いていた達海がクラブに帰ってきた…会長が達海にまた期待してしまうのも分かる気はします。

 でも達海はどこか浮かない表情…。会長の考えにどこか不満を持っているようにも感じました。そして達海は会長にどうして欲しいのかとたずねようとします。


「おやっさんさぁ……
 俺にどうして欲しいの?」


 それから達海はチームを勝たせたいのか、観客動員数を増やしたいのか、クラブから代表選手を出して欲しいのかと、考えられる可能性をつらつらと出していきます。達海は達海で、クラブの行く先を心配しているのかもしれません。
 で、達海は会長にこう告げます――。

「俺は神様じゃないぜ?
 俺一人じゃ無理だよ そんなん」

 監督は選手を指揮する立場ではありますが、それは監督一人の力で出来ることではないようです。やはりクラブを一つにするには、監督の他にも選手・スタッフ・サポーターなど皆の力が必要になるんじゃないかと思います。それで皆を一つにまとめようと達海はカレーパーティを開いたと思うのですが、まだ会長はその意味についてあまり分かっていなかったようですね…。ETUが一つにまとまるまではまだ色々課題がありそうです。海外でチームを率いていた達海だからこそ、言えることだったのかもしれません。

 その言葉に呆然とする会長…。ですがその後も達海は自分の考えについて語ります。達海は選手一人一人に最低限の役割があり、それをおろそかにしてはゲームは成り立たないと話し、そしてそれは組織にも言えることだと会長に語ります。

「個々がどれだけ役割以上のことが
 できるかだよ」

 やはり監督・選手だけでなく、スタッフ・サポーターの力がないとクラブは向上することはできないのかもしれません…。そんな達海の言葉に会長も何か気づかされたようです。
 そして達海は最後に自分の理想について話します。

「俺がやりたいのはさ……
 そういうフットボールなんだよ
 おやっさん」

 達海は達海でETUが一つにまとまるよう、心がけて頑張っていました…。普段マイペースな達海ですが、サッカーに関してはどこまでも本気でした。で、会長はというと、まだ達海の力になりきれていない気がしますね…。今後に期待します。クラブの今後の根幹に関わる深い話でした。


 それから翌日。由里は達海に聞きたいことがあり、部屋の前までくるのですが、達海の部屋から返事はなく…。そこで由里は部屋に入ってみることにします。
 が、そこにあったのは達海の衝撃的な書き置き…。意外な展開になってきました。


《旅人にってきます
 タツミ》


 一見するとこう読めました。この内容通りだったら監督行方不明という衝撃な展開になりますが…。一瞬ここで最終回のネタを出してしまうのかとか思ってしまいました。まあまだ色々中途半端なのに、そんなことはないと思いますが…。一体どういうことなんでしょうか。波乱の予感です。

 由里はその書き置きをスタッフに見せます。由里は意外に落ち着いているようでした。昔からの付き合いなら許容範囲なのかも…。が、周りのスタッフは大慌て!急いで達海を探そうとします。
 どうやら達海は携帯をすぐになくしてしまうため、携帯を持っていないんだとか…。何となく納得ですが、いざこういう事態になると大変ですね…。特に後藤の深刻そうな表情が重かったです…。後藤は常に苦労人ですね……。

 でもここでスタッフの一人が昨晩、達海が後藤の机にある選手補強リストを見ていたことを思い出します。達海は他チームのスパイに行ったのか…そんな憶測も飛び出します。スタッフは皆達海が何故出て行ったのか分からないでいました。
 ここで会長が昨日達海と話したことについて皆で話します。話を聞いた直後皆は達海が期待をプレッシャーに感じて出て行ったのではないかと思いますが、それもどうも違う気がしました。でもキャンプは明日から…。皆大慌てでした。

 そんな中、これまで静かにしていた由里があることに気づきます。

「本当にそんな意味で言ったのかな――
 達海さん」
「えっ?」

 由里はどうも達海が思いつめて出て行ったとは思えなかった様子。そして由里は書き置きの字について指摘します。どうやら文中の「な」は「あ」なのではないかとのこと…。確かによく見てみると書き置きの「な」には点がついていませんでした。納得です。達海の字の汚さがこんなところでトラブルになるとは…。達海はいつも人騒がせですね。
  というわけで正しくは、

「…てことは
「旅人にってきます」じゃなくて……


「旅人にってきます」


 ……?」

 でした。そうなるとまた意味が違ってきますね。達海は決して監督を投げ出そうとしたわけではなく、ただ旅人に会いにいこうとしていただけのようです。どうやらしばらくすれば戻ってくるようで安心です。

 で、今回最後は達海が一人、鄙びたスタジアムを訪れているシーンで終わり…。一体この寂れたスタジアムには何が待っているのでしょうか…。ワクワクしてきたところで次回へ続きます。


 次回はこの流れでいくと笠野さん登場か?という感じになりそうですが、どうなんでしょう。鄙びたスタジアムでどんなやり取りが交わされるのか気になります。あとは選手増強の方がどうなるかも気になるところです…。

 ではまた次回に!


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