コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#121 モーニング31号 感想

2009-07-04 22:39:02 | GIANT KILLING (原作感想)

 今回でようやく東京V戦が決着!長い戦いでした。その結果は…。まさか今回で試合が終わると思っていなかったのでびっくりしました。
 今回もキーになったのはやはり椿。後半の椿の走りには見惚れました…。これぞまさしくジャイキリです。


 前回東京Vがゴールしたかと思いましたが、なんとここで「オフサイド」…。サッカーマンガなら絶対一度はやるかと思っていましたが、ここで出してくるとは驚きでした。これにより2点目の得点ななしになり同点に。ETU、助かりました。前回ぱっと見た時は選手が結構ゴールに寄っていて入ったな…と思いましたが、なかなか分からないものですね。

 オフサイドでETUのスカルズも一安心。でも皆このままじゃやられる~という感じで決して良い空気ではなさそう。
 で、ここでちょっとどうかと思ったのはサポーターの一人の優勝より、残留争いの方が気になるというセリフ。今シーズンはそれなりにETUも成果を上げているのに、この言い方はどうなんでしょう…。あまりいい気はしませんでした。
 と、ここで沈黙していた羽田がここで皆に一言。

「だったら もっと声だそうぜ」

 ここの羽田の表情がとても力が入っていてよかったです。そして羽田はサポーター達を奮い立たせるように、こう皆に言います。

「俺達は傍観者じゃねぇ
 黙って見てんのがサポーターか?
 こういうギリギリの場面でこそ……
 俺達の声が勝敗を分けると信じろ!!」

  その羽田の言葉に他のスカルズのサポーターは奮起。最後の意地でETUの応援に全力を注ぎます!羽田自身も試合を他人ごとでないように見守ります。

『負けさせねえぞ……
 いや 絶対に俺達が勝たせてやる……!

 善戦なんて言葉じゃ満足できねえんだよ
 俺達だって遊びでやっているわけじゃねえんだ!』

 今一番ETUのサポーターとしての心構えができているのは、やっぱりゴロー達ではなく、羽田なんだなと感じました。最近のゴロー達は本当何をやっているんでしょう…。に、しても羽田をここまでETUの応援に駆り立てる理由は何なのか更に気になってきました。
 一方ゴロー達はそんなスカルズの様子を傍から見ているだけ。今回の試合でゴロー達はこれといって特に何もしなかったように思えます。最近少し弛んでいるようにも見えますが…。
 また山さんの息子さんは、応援するスカルズを見て、こう呟きます。

「ふわぁー 楽しそうだなぁ……」

 山さんの息子はそんなスカルズの応援を見てそう思ったようです。なんか徐々に歩み寄りフラグがたってきたような…。山さんの息子が今のスカルズとゴローの関係を変える存在になるのでしょうか。


 試合も終盤に近づいてきました。が、ETUはただ東京Vの猛攻を凌ぐことで精一杯。投入された堺も丹波も守りに奔走するしかなく、完全に流れは東京Vに傾いていました。東京Vの攻めがETUを襲います…。
 そんな中、達海は黙って試合を見守っていました。そして考えているのは決してチャンスが無ではないということ。

『終了間際のこういう時間帯に限って……
 相手を出し抜くチャンスってのは
 転がっているんだ』

 達海は危機の中でも、まだチャンスはあると選手を信じていました。最後にまた反撃できるのでしょうか…?
 試合では東京Vが前に攻めようとしているところをETUが止めに入っているところ。その中で椿にパスがきますが、前にパスできる味方はいなく…椿はボールをどうするべきか迷います。
 と、そこに持田がマークに!これまでの流れでいくと嫌な流れですが…。と、ここで達海が椿へこう呟きます。何だかまた流れが傾いてきそうな予感がしました。

「こういう瀬戸際でこそ 自分を信じろ」

『ここまでリーグ戦を戦ってきた……
 お前の武器は何だ?
 椿!』

 久々に名セリフの数々が…。最後の一言にはとてもグッときました~。ここのカットがまた素晴らしくて…。ここでもう満足しかけてしまいました。

 そしてその達海の言葉に呼応するかのように、椿は前を進むことを決め駆け出します!それにより、持田とやり合うことに。燃える展開になってきました。でも持田も持田で椿対策を考えているようで、持田は椿がスピードで勝負してくるだろうと読んでいたりと椿を猛マーク。今回も持田が椿の前に立ちはだかります。
 が、椿は今回それで怯むことなく、それを払いのけ、ただ前へと駆けていきます――。前回決意したことで何か振り切れたのかもしれません。これは持田も油断していられないかも…。ここの駆ける椿が相変わらずカッコよかったです。

 その後も東京Vの選手を振り切ったりと前へと前進し続けます――。いや、このシーンは見ていて本当にワクワクしました…!ここはもう文章では表せないので是非本誌でご確認を。有里や黒田もそんな椿に希望を感じ始めます。また東京V側も焦りだしたりと、なかなかいい流れに。このまま行ってくれたら…と思いました。
 が、前へ進む椿の前に今度は東京Vの秋森が行く手を阻みます…。これには椿も焦りを感じます。

『くそっ すぐそこに……
 ボールがあるのに……』

 でもそこで椿は諦めず、ただゴールを目指します――。そしてまた決意し、ボールを秋森の隙をついて蹴って体制を整え、そして椿はゴールへシュートします!

『勝つ……
 勝つんだ……!』

 ここの椿がシュートするシーンには本当シビれました…。勢いがあってドキドキしました。セリフからも椿の勝利への気迫が伝わってきました。久々に気持ちがスカっとしました。

 勝利への気迫がこもったそのシュートですが、無常にもキーパーにあっさり止められてしまいます…。これにETU関係者は残念そう…。椿のシュートが外れたのはちょっと残念でしたが、でも今後へ向けての思いを示すことができたと思います。これは今後の椿にとっても、ETUにとっても良い影響になるはず。
 またこの椿の一連の動きを見ていた持田も椿を止められず悔しそうでした。持田もまた椿のシュートにこめた気迫を感じとったのかもしれません。今後の展開にどう繋がるか気になるところ。あとジーノが小さく隅にいるのが妙に気になってしまいました。

 監督が見守る中、そうして試合は終了を迎えます――。ホイッスルの音が場内に響き渡ります。長いような東京V戦ですが、気づけばあっという間だった気もします。
 結果は引き分けですが、前半はETU優勢、後半東京V優勢と、その結果をよく表すように引き分けで終了。まあ後半の東京Vの勢い的に、東京Vの勝利と言ってもおかしくないですが…。ETUの課題がまた見えてきたようなところで次回へ続きます。
 

 次回は試合も終わったということで、その後の話になるんでしょうか。個人的には椿と持田のその後を楽しみにしたいところですが…ジャイキリなので分かりません。この試合で課題もだいぶ見えてきたということで、この先、色々対策話が入ってきそうな気もします。とりあえず試合も長く続いていたので、違った方向の話をここで読んでみたいなと思います。シーズンの中断期間ということで新展開に期待!
 とりあえず東京V戦に入る前に達海が笠野さんに会いに行くと言っていたので、まずはその伏線を回収してほしいなと思います。あの伏線をあそこで入れた意味があるのか…あれ以来謎に感じています。

 ではまた次回に!