今回は本筋に戻って渚の演劇部再建に。あと春原の過去についても明らかになっていきます。今回はコミカルな面が多く今までで一番楽しく見れました。クラナドを見ていてあんなに笑ったのは初めてです。しかし今回の春原はすごかったです。一歩間違えれば…。
最初はことみルートが終わったからか幻想世界の話。ロボットの体の少年と少女の会話。
『また新しい光が生まれた。いつか遠い昔、或いは遠い未来、
僕は違う世界にいた。その感覚だけは覚えている』
少女は少年が体験してきた場所はどういうところだったのかと聞きます。少年は少女の言うことに頷きます。どうやらこの世界よりは素敵で寂しくはなかったようです。そして少女は少年にこの世界にいて寂しくないのかと問います。その後は意味深な言葉が…。幻想世界の意味はまだ分かりません。
『終わった世界でずっと一人出来て生きた少女。
僕はここは何もなくて楽しくなくて寂しい場所だと知っていたから、
だから生まれてきたんだろう』
「ねぇ、君はこんな世界に生まれることを望んだ?」
それから本編に。演劇部再建話に戻ります。季節は夏になっていき夏服に。夏服良~。人数が揃わない演劇部の現状を知る春原は朋也に人数合わせで名前を貸してもいいと、朋也に話します。
でも春原の名前を貸すことなく、既に部員は渚、杏、椋、ことみで4人揃い春原は必要なく…まあ春原らしい結果。春原のコケっぷりが見事!最後まで助けてもらえませんでした…。ことみはあれから結局すぐに海外には行かず、学校に留まっているんですね~。良かったです。演劇部員にもなりましたし、出番もこれからまだありそうです。
部員も揃い、次は顧問の先生探し。朋也達は早速幸村先生に顧問を頼みに行くことにします。が、そこで幸村先生に言われたのは、まずはことみにバイオリンをくれた仁科さんと話をしてくれということ。これはどういうことなんでしょうか…。
それから4人は仁科に会うために音楽室へ。でも何だかあまり良い雰囲気ではありません…。とりあえず渚がひとりで仁科から話を聞くことになります。
で、渚が聞いた話とは仁科達もまた合唱部を作ろうと、幸村先生に顧問を頼んでいたところだそうで。音楽の先生は吹奏楽部の活動で手一杯、そして学校の先生の中で今手が空いているのは幸村先生だけ。従ってどちらかは部を作るのを諦めてもらうしかないという、困った状況になっていました。これが今回タイトルにもなっている「困った問題」ですね。仁科は仁科なりに双方が納得いくようにしたいようですが…。良い子です。でも合唱と演劇ってそんなにジャンル的にも離れてないですし、「ミュージカル部」とかひとくくりにしてしまえばいいと思うんですけど、ダメなんでしょうか?
これを聞いた渚はすっかり沈んでいました。杏は渚に、
「それでどうするの?渚。まさか、ここで退くつもりじゃないでしょうね?」
と喝を入れてきます。果たして渚はどういう行動を取ることになるのでしょうか。この日は結局何も打開策を見つけられないまま、お開きになります。
その晩朋也は春原の部屋にまたお邪魔。春原まだあの状態?と、そこに美佐枝が来て春原はいないか?と聞いてきます。でも今春原はいなく、美佐枝は仕方ないと朋也に春原の妹から用件を聞くようにと言います。春原の妹と聞き、朋也は「妖怪みたいな子」と想像します。猫~。
ふざけた態度で電話にでますが、相手は意外と普通な子。いつも春原に振り回されていたのか、朋也の冗談にも動じません。そして朋也が自分は春原じゃないと話す間もなく、そのまま電話終了。「ま、いいか」で済ませてしまいます。とりあえず明後日春原を訪ねてくるようですがどうなるのでしょう。そして土偶を持ってくるのかちょっと気になります。
次の日の朋也、春原。春原は昨日のことを根に持っているようです。教室が真っ暗で門はしまっていたって…。と、中庭で渚と会います。が、渚の手には「演劇部を諦めろ。さもないと痛い目にあうぞ」と書かれた脅迫文が…。これは不穏。渚は「一体、誰が…」と悩みますが春原はこれを見て、
「顧問を合唱部と取り合ってるんなら、犯人はそいつらに決まってるじゃん」
と断言。そして仁科達を庇う渚でしたが、春原は「果たしてそうかな?」と言い、
「大丈夫、手荒な真似はしない。僕は女の子に甘いからね」
そう言い残して調査に乗り出します。まあ犯人は間違いなく仁科さん以外の部員によるものですが…。
そして放課後。春原は聞き込みで犯人を見つけ出します。犯人はやはり合唱部のメンバーの赤い子杉坂。春原もこういうときは活躍しますね。事の真相を話す中、春原の呼び出しで杉坂がひとりでやってきます。杉坂はそこで強気な態度で手紙を出したのは、自分ひとりの考えだということをはっきりと言います。春原は杉坂を追い詰めようとしますが、渚に止められます。
そこからは渚一人で杉坂から事情を聞くことに。話は仁科の過去に。仁科は小さい頃からバイオリンを習い才能も開花。それでバイオリンで留学をするはずでしたが、事故に遭い腕に怪我をしてしまい、そのせいで腕の握力が弱まりバイオリンを弾けなくなったのだと話します。まるで朋也のよう…。そして自分達は仁科にまた音楽をしてもらいたい、その為に合唱部を作りたいと渚に話し、手を引いてくれとお願いします。これに渚は戸惑うばかり。
とここですべてを聞いた春原は、激怒!いつになく激しい春原。春原は杉坂に厳しい言葉を投げつけます。
「そんな奴の言うことを聞くな!!
そんな風に人の同情を誘うような奴は卑怯者だ!!
そんなハンデで贔屓されたいなんて考えが甘すぎるんだよ!!!」
こう聞いていると春原に一体何があって、どういう思いを抱えているのか気になります。でもここの春原は男らしくてカッコ良かったです。渚はすべてを知り、身を引こうとします…。春原は止めようとしますが、
「渚ちゃんは何も悪くない!忘れろ!!」「もう…知ってしまいました…」
渚は演劇部再建を諦めて、顧問を譲ると言います。これを聞いた春原はいてもたってもいられず辛そうな様子でその場から去っていきます。残されたティラミスジュースが悲しさを誘います…。
それから朋也は渚と2人で中庭に。そこで朋也は渚に春原の過去のことを話します。
「春原も俺と一緒なんだよ。
スポーツ推薦で入った部を途中で辞める羽目になったんだ。
あいつはサッカー部だった。
でも、先輩と衝突して、大喧嘩して、退部させられて…。
後は俺と同じ。何もすることがなくて、ブラブラしてるだけだ」
「夢を途中で諦めなくちゃいけなくなったのはアイツも同じだ。
だからこそ、その境遇に甘えるのが許せないんだろうな」
春原もまた朋也と同じくスポーツ推薦でこの学校に入学したものの、先輩との衝突でサッカー部を辞めざるを得ない状況におかれ今の境遇に陥ったようです。やるせない気持ちになります。だから同じ境遇の朋也とつるむようになったようです。朋也と春原の出会いもアニメで描いてもらいたいところですが…。
春原の過去話を聞いた渚は朋也にこう語ります。
「とても楽しかったです。今まで一緒に頑張ることができて。演劇部は再建できなかったですけど、もっと大切なこと見つけることが出来ました。
岡崎さんとも仲良くなれました。杏ちゃんや椋ちゃんやことみちゃんや春原さんとも…。
こんな私でも、ここまで頑張ってこれたのは、岡崎さんのお陰です」
「俺は何もしてないよ」
「そんなことないです」
「お前が強くなったんだよ。あの坂の下で悩んでた頃よりもさ。
不器用で泣き虫でもここまで頑張ってきた。
だから強くなれたんだ」
「岡崎さんがいなかったら、私、何も出来ませんでした。
…すいません、泣くつもりじゃないのに…」
「渚…」
そんな渚の想いを聞いた朋也は思わず渚を後ろから抱きしめようとします。ここはドキドキでした。今までの朋也と渚の交流が思い出されてしんみりしてしまいました。
と、そんな2人の時間も長くは続かず。杏がやってきて合唱部に顧問を譲ったことに対し2人に怒りにきます。杏の言い方は強引かもしれませんが
「人に遠慮ばっかしてたら、夢なんか叶えられないわよ!」
という杏の考えは正論。渚ももう少し強気に出た方がいいのかもしれません。
それから朋也と春原。春原も杏の意見に賛成し、実力行使で合唱部を潰すしかないと、とんでもないことを言い出します。目的の為には手段を選ばないようです…。もちろんこの強引な考えに朋也は「それだけはやめとけ。渚はますます悲しむだけだ」と止めに入ります。止められた春原は喚きます。とりあえず何処か寄っていこうと提案する春原でしたが、ことみのガーデニング代がひびいているのか朋也はお金がない様子。
そこで朋也は有紀寧の元に行き、コーヒーをごちそうになることに。やっぱり有紀寧のシーンは和みます。2人は有紀寧に今の悩みを聞いてもらうことに。有紀寧はその悩みに答える為に星占いの本を取り出し悩みに答えようとします。この本の表紙絵が強烈過ぎ…。で、結果は…
「ラッキーカラーはオレンジ色。ラッキーワードはバスケットボール」
「バスケットボール…」
「どっちかと言うと、岡崎の管轄だね」
「友達を心配する優しいあなた。
真剣に頑張る姿勢を見せることで、周りの人は感動します。
不可能に挑むあなたの姿が人々の気持ちを動かすのです」
何だかやけに現実的な占いでしたが、この占い結果を聞いた春原は、
「不可能に挑む姿…バスケットボール…これだ!」
と何かピンときて何かをすべく部屋から飛び出していってしまいます。春原は一体何を思いついたのでしょうか…?波乱が起きそうです。でもこれで渚の心が動けばいいですね。
朋也はそれから廊下を歩きます。、柔道部の勧誘に絡まれ断りきれず困っている智代を見かけ、助けようとします。でも朋也が入っても勧誘はやめず困った状態に。智代は「私にもやることがあるんだ!」と断ろうとします。
その時、ここにまた乱入者が現れます!それは風子!!またまた登場です。智代を助けようとかけつけてくれました。ヒトデヒートに吹いた~!でもどちら側の人も結婚式に参加してくれた人だと知ると、どちらを助けるべきか迷ってしまい…結局「また別の機会に参上します」と言い残し何もしないで帰っていきました…。今回風子の出る意味はなかったのではないかと思いました…。実際この後何もなかったように話も進みますし。まあファンサービスでしょうけど。
その後は朋也の眼力で主将を威圧し、どうにかその場を切り抜けます。朋也の眼力スゴ~。そして朋也と智代は2人で帰ることに。智代は朋也に感心。でも朋也はというとあっさりした様子。
それから智代は生徒会長選挙でこれから忙しくなるのに…と言います。それを聞いた朋也は「お前みたいな会長だったら、演劇部の復活ももう少し楽になるんだけど…」と思わずぼやいてしまいます。それを聞いていた智代は、
「お前、結構良い奴だったんだな」
と思わず笑みを浮かべます。ちょっと智代可愛かったかも。朋也も本当は根は優しいんですよね。何だかこの2人にもフラグが立ったような。
翌日。朋也と渚は2人で登校します。と、そこに春原が。春原はバスケットボールを弾ませながら2人にバスケ部に試合を申し込み、無謀に挑む自分達の姿を見た合唱部を感心させ、顧問を譲らせるのだと話します。何とも無茶苦茶な作戦です。占い真に受けすぎ。これで状況が変わるのでしょうか…。謎です。そしてまったく関係ないバスケ部の皆さんかわいそう…。それに朋也は思わずツッコミ。
「あのな、そんなピントのずれた少年マンガみたいな展開、上手くいくのか~?」
もっともです。でも春原はもうその気のようで張り切って朋也をのせようとしますが…
「お前がシュートを打てないのは知っている…!だからやろうぜ!!」
「…付き合ってられるか、行こうぜ渚」
朋也は呆れてその場から退散。まあ普通の対応ですね。渚は春原が自分の為に頑張ってくれていると、少し後ろめたい様子。朋也はそんな渚を見て
「あいつが他人の為に頑張ることってあったかな…?」
と思います。朋也にとっても今の春原が分からないようです。しかし春原の気持ちは変わることはなく…ここからがある意味恐怖の始まりです!なんと春原は朋也を説得させようと
「バスケやろうぜ!!」「なあ岡崎バスケやろうぜ!!」「岡崎!!バスケしょ!!」
と移動中食堂、トイレとどこへ行くにも朋也にベッタリです!!トイレには引いた…。朋也が「先生ー春原君が勉強の邪魔をするんですけどー」と言うシーンが面白かったです。いや、この一連のシーンはすべてにおいて面白いです!!思わず「ガチホモ」という単語が浮かんできてしまいました…。まあゲームのルートによっては立場が逆転するので何とも言えないですけどね…。春原ルート、プレイ動画でオチを見たんですが、色々凄かったです。
この春原の猛攻に朋也もタジタジになって必死に逃げ出してしまいます。その中で渚も見つけ一緒に走ります。2人共もうバテバテ…。春原のストーカー行為で朋也はもうゲッソリ。
と、ここで朋也がいつもの調子で渚をからかってきます。何だかいつぞやの百合シーンを思い出してしまいます。
「分かった、本当のことを言おう。
バスケの練習ってのはな、俺といる口実だったんだよ。「口実?」
あいつはな、俺のことが好きなんだ。俺を愛しているんだ!」「ええ~!?」
ここの「岡崎…」と言う春原がキモすぎる~。思う存分笑わして頂きました。渚もこれには驚きを隠せません!いつものようにまに受けてしまいます。その後も朋也の冗談は続きます。
「俺、ここんとこあいつのこと放ったらかしにしてたろ?
だから寂しさが募ってあんな行動に走ってるんだ。
考えてみれば可哀想な奴だ」
「でも、それじゃその真剣な気持ちを受け止めるべきじゃ…」
「残念ながら、俺は男に惚れることはできない。
だから、早くアイツを諦めさせた方があいつ自身のためでもあるんだよ」
「岡崎さん、優しいですね」
「分かってくれればいいんだ」
朋也の真剣な様子がまたたまりません!渚が本気に聞いているのがまた面白いですね。こうして渚の春原への誤解は膨らんでいきました。と、そこに当の本人春原登場!!「うわあぁぁ来た~!!」という朋也の驚きっぷりが最高です。
「岡崎、なんで逃げるんだよ~つれないじゃ…」
「あの!そういうことは…岡崎さんも嫌がっていると思いますし、よくないと思います!!」
「なんで~ボクと岡崎が仲いいの知っているでしょ?」
「ダメです!!仲が良くても踏み越えてはならない一線があると思います!!
「岡崎がどうしても必要なんだよ!!岡崎じゃなくちゃダメなんだよ!!」
「ダメです!だってぇ…だって、岡崎さんは私の恋人ですから!!」
「ええ~!?」
だから春原さんに、岡崎さんをお渡しすることは…」
『そうか…俺を庇って……』
「お前ら、いつの間に…馬鹿野郎~!!」
渚は一体どこまで想像していたんだろうか…と気になってしまいましたが、渚ナイス!!春原もまたなんでこんなに誤解を招く発言をこんなに出来るのでしょうか。でも最高に面白かったです!!最後の春原の劇画調の画が素晴らしかったです。これはすごい迫力~。京アニのこういう無駄なこだわり好きです。いや、面白い漫才でした!!今までで一番面白かったかも。
朋也と渚が既に付き合っていたと騙された春原はショックのあまりうめきながら走り去っていきます。春原かわいそう…。阪口さんの演技がまたすごかった…。
取り残された2人は気まずい感じ。渚は誤解を解こうと必死になります。
「あ、おい…」
「すいません!岡崎さんを守らないとと思い、ついとんでもない嘘を!」
「あ…いや、その…ありがとな…嬉しかった」
朋也のデレっぷりに思わずニヤニヤしてしまいます。もうこの際付き合ってしまえばいいのに~。
と、そこに髪を2つに結んだ女の子が現れ、2人に自分が春原の妹だと告げます。
「あの、すいません。今走っていったの春原陽平じゃなかったですか?」
「あなたは…?」
「陽平の妹の芽衣です」
春原に似てない~。カオス化した状況に新キャラ。次回は更に波乱な展開になりそうですね。
次回は「3 on 3」このタイトルで行くと本気でバスケ部にバスケを挑むつもりなんでしょうか。挑んだところで事態が解決するかも分からないのに…。とりあえず芽衣の扱いが酷いことにならないように祈ります。
一方で杏や智代の話もちょくちょく入ってきてきたり、春原の妹の芽衣も登場してきて、カオスになってきたこの状況がどうなるか気になります。