現実(リアル)に抗え!中二病でも恋がしたい、今回でいよいよ最終回。六花は本当に中二病から卒業してしまうのでしょうか。そして六花が戻ってこないことに対して勇太は――。今回はくみん先輩に注目です。くみん先輩が…寝ていない!
全てがひとつに繋がっていく、素晴らしい最終回でした。演出がドラマティックで、アニメの最終回というよりは、映画のクライマックスシーンを観ている感じがしました。不可視境界線の伏線がまさか最終回で…!不可視境界線のシーン、とても幻想的で素晴らしかったです。一人でも多くの人に観て欲しい…!そんな最終回でした。
最初は六花の墓参りシーンから。父親のお葬式の時のことを思い出す六花。お葬式の時、母と姉・十花に言われるまま、父親の死を受け入れようとしますが、その時六花は…?
前回墓参りに向かう六花を見送った勇太。ですがあれから六花はなかなか戻ってこなく、勇太は六花のことが心配に。六花を心配するあまり、双眼鏡で六花の部屋を見ようとしたりと、暴走する勇太面白かったです~。そんなに六花のことを…!
学校でも六花がいないことに寂しさを感じる勇太。そんな中、極東魔術昼寝結社部の部室に行くと、
そこには髪を下ろした凸守がいましたー
ロングヘアーな凸守、美少女すぎてびっくりしました…。しかも中二病が抜け、言葉使いも丁寧!勇太も一色も最初は凸守だと分からず。知った時の驚きっぷりが…!凸守は本当普通にしていれば優等生なんだな…と感じるシーンでした。
どうやら凸守は駅での六花と勇太との会話から色々考えて、自分も中二病を卒業しようと考えたようです。前回の涙って一体…。凸守だけは中二病から卒業しないだろうと思ったので、この展開にはびっくりしました。でもロングヘアーで普通な凸守が見れて嬉しかったですー。
こうして凸守も普通の女の子に戻り、みんなで中二病からさよならするかと思いきゃ、また驚きの展開が……
なんと今度はくみん先輩が中二病に!!
眼帯をしたり、包帯を巻いたりと、見事な中二病っぷり。邪王心眼二代目になりきろうと頑張るくみん先輩の姿にグッときました…!くみん先輩もなかなか様になっているような。前回六花と会話していたのは、こういうことだったんですねー。アニメ誌の最終回あらすじを読んだ時、「二代目邪王心眼の使い手って凸守しかいないんじゃあ…」と思っていましたが、良い意味で期待を裏切られました!でもそれ以上に今回くみん先輩がずっと寝ていないという事実に驚きました。
そんな中二病全開なくみん先輩に戸惑う勇太達…。くみん先輩は今の状況を理解した上で、中二病を演じているように見えました。くみん先輩の狙いは…?
その後、部室の片付けをする勇太と丹生谷。丹生谷はあれから演劇部に行ってみたようですが、部長の高いテンションが中二病っぽいとついていけず、気持ちが冷めてしまったようです。丹生谷は自分達が普通の高校生っぽくしようとしているのも、中二病と同じようにそのイメージにとらわれているのではないかと語ります――
「ただ結局、
人はいつも何かに病んでいるのかなって」
「深いな」
「浅いのよ、冨樫君が」
結局中二病に限らず、人は常に何かになりきろうとしている…なんだか深いような丹生谷の一言でした…。1回目観た時は正直さっぱりなシーンでしたが、2回目観返すとまた違った見方ができたシーンでした。
それからも六花の帰りを待ち続ける勇太。
ですがある日学校から帰ると
妹から六花が本当に部屋を引き払い、
引越しをしたと聞かされて動揺…!
六花は自分が中二病を卒業して家に戻れば、家族皆が幸せになれると信じ、その選択を。ですが勇太は自分が言ったことだと納得しようとしますができず。
そんな勇太を動かしたのが
ダークフレイムマスターだった頃の
自分からの手紙
まさかのダークフレイムマスターからの手紙!どうやら中二病バリバリの頃、今の状況を予測して未来の自分へ手紙を出したようです。数年ならいいですが、十年くらい経つと結構しんどいものがあったり…。
苦笑いしながらその手紙を読む勇太。勇太はそのしょぼさに呆れるものの、その手紙を読んで昔の自分を思い出します――
そして伝えたいことがあるんだと、
六花の実家へ向かいます…!
夜なので電車はもうなく、一色に自転車を借りることに。全力で自転車を漕ぐ勇太がとても生き生きとしていて素晴らしかったです…!青春っていいですね…。
「そう違う
あいつに言いたかったのは、
してやりたかったことはこんなことじゃない、
俺は、俺は…!!」
その途中、中二病バリバリ中のくみん先輩が待ち構えており、六花の過去、何故六花が中二病にかかってしまったのかを勇太に教えます――。
父親が死んだ直後の六花は父親の死を受け入れることができず、ずっと悩んでいました…
『全然実感がなかった、
自分の心が追いついていなかった
だって私はすぐ治ると思っていたから…
パパが亡くなる朝までずっと……』
そしてそんな中、六花が姉・十花の家に行った時、勇太と遭遇――
六花が二年前、
勇太に出会っていたと明らかに…!
中二病バリバリの勇太に憧れ、見つめ続けていた六花。まさかLite版3話がここに繋がるとは思っていなかったです…!勇太が誰かが見ていると自意識過剰になっているシーンが面白かったです~。
「六花ちゃんは思ったんだよ、
あんなふうに思えるなんて素敵だなって
自分の気持ちを押し殺して
なんでも言うことを聞いている自分より、
よっぽど素直でカッコいいなって」
六花は眼帯と包帯を巻き、徐々に中二病へ――。六花が中二病にかかってしまったのは、中学生の勇太(ダークフレイムマスター)を見ていたからでした。
そしてくみん先輩は六花の思いを勇太に伝えます――
「六花ちゃんは中二病に救われた女の子
冨樫君を見て中二病と、その思いの強さに憧れた女の子
あなたに魅せられ、あなたの力を真似しようとした女の子
だから冨樫君だったんだよ、
冨樫君じゃなきゃダメだったんだよ…!!」
「六花ぁ――!!」
叫びながら自転車を漕ぐ勇太。自分の中では、時をかける少女のあのシーンと何か重なって見えました。ここのシーンで早くも
そうして勇太は六花の実家に到着。ダークフレイムマスターになりきり、思いを伝えようとする勇太でしたが、無茶し過ぎて息切れ…。ですがそれでも見せたいものがあると、六花を連れだそうとします…!
「俺と契約を結べ――!!」
「六花来い!
つまらないリアルに戻るのか、
それとも俺とつまらないリアルを
変えたいと思わないのか!!」
六花もその勇太の言葉に心動かされて そうして抱き合う二人。ようやく二人は本当の意味で結ばれました…!
そこに六花の祖父と巡回中の警官が邪魔に入ります
そんなピンチに駆けつけたのが極東魔術昼寝結社部の面々…!
痴漢ごっこをして警官の目をそらそうとする丹生谷・一色、六花の祖父を足止めする凸守(ツインテール復活!)、くみん先輩!極東魔術昼寝結社部の部員は団結して、六花と勇太を助けようとします!海の回以降、六花と勇太に対して極東魔術昼寝結社部の面々があまり干渉してこないことに引っかかりを感じていたのですが、今回を見て納得。皆に見せ場があって良かったです~。くみん先輩、本当に立派な先輩でした…。
二人乗りで海辺へ向かう勇太と六花。
そうして勇太は技を発動(妄想)し、
不可視境界線を出現させます――
ここまで引っ張ってきた不可視境界線の伏線がここに…!不可視境界線の世界は銀河のような幻想的な風景で、とても綺麗でした。なんか今回の風景はジブリっぽくて良かったですー。この光景も二人が見ようとするから見えるんでしょうね。
そして六花はここで父親とお別れを。
「伝えるがいい、お前の思いを、
お前がずっと伝えられなかった思いを」
「さよなら…
さよなら、パパ…!!
さよなら――!!」
父親との思い出が流れてくる演出が泣けました…。そして六花父が何か呟くシーンがまた…!口パクなのでなんといったかははっきり分かりませんでしたが、六花はこれで父親の死を受け入れ、見送ることがきたようです。良い中二病だった…。
その後もまだ逃げ続ける勇太と六花。六花も眼帯をつけ、再び中二病に!いつもの中二病が帰って来ました~。
そしてその最中に大塚芳忠さんのナレーションが!「中二病とは何か」について分かるセリフです。
「それは生まれてから死ぬまで、
人の中で延々と繰り返される
果てしなく繰り返される、
悲しくて、恥ずかしくて、愛おしい、自意識過剰という名の病
自分という名の避けては通れない営み
そう、
人は一生、中二病なのだ――」
全ての人が中二病という言葉に衝撃を受けましたが、言われてみると確かにそういうものかも…とつい思ってしまったり。人の根本的な部分はそう変わるものではないようです。
最後は1話と同じように六花が勇太の家のベランダに降りてくるシーンでおしまい。1話と最終回が上手くつながりました…!
「私の目観る?」
「でもやっぱり中二病は恥ずかしい!」
そして今回のエンドカードは六花からこの一言!中二病もほどほどにならいいんじゃないか…そう思います。
現実(リアル)に抗え!
と、今回で中二病でも恋がしたい!終わりました。感想が書いても書いても終わらず焦りましたが、こうしてうpできて安心しています…。
最初は京アニの新作ということで、なんとなく感想を書き始めたものの、最初の頃はまったりした雰囲気を楽しむ感じの作品で、画には魅力を感じるものの、話にはあまり関心がもてずにいました。
ですが丹生谷が本性を表に出し始め、一色が部員になった辺りから、キャラが生き生きと動き始め、面白くなってきた気がします。ここから話にも興味がわき、中二病にハマってきました。勇太と丹生谷の関係も、他の作品とは一味違っていて良かったです。
中二病に関しては、ちゃんと話を終わらせたことを高く評価したいです。今までの京アニ作品を観てきてちょっと引っかかりを感じていたのが、最終回が大体事件が終わって解決したかと思いきゃ何も終わっていない「俺達の戦いはこれからだ!」エンドで終わってしまうことでした。続編の可能性、原作が続いていることなどを考えるとスタッフにとっても、ファン(自分も)にとっても理想の終わり方の一つではあると思うのですが、それ続きで、どこか物足りなさを感じていました。ですが中二病でその辺がちょっと解消してすっきりしましたー。
中二病に関しては2期というよりは、
総集編っぽい劇場版を制作して欲しいと
今回観終わった後思いました。
中二病は映画の方が向いている気がします。そして不可視境界線を二人で見つめるシーンを大スクリーンで観たいです!極東魔術昼寝結社部の面々のエピローグがちょっとでもあれば観に行くので、是非!
あと中二病は常に画、演出、音楽、全ての面が毎回恐ろしいほど高クオリティで驚かされっぱなしでした!特に画の髪すかしやぼかしの技術。TVアニメの限界を更に超えてきた気がします…!
最終回はもう何もかも素晴らしかったの一言です。
スタッフの皆さんお疲れ様でした!
これで中二病の感想は最後ですが、次にはじまる京アニの新作「たまこマーケット」も感想書いていくと思うので、引き続きよろしくお願いしますー。京アニのオリジナルアニメが連続で観れる幸せ。今週も色々なキャラデザが発表されて、ますます賑やかに!商店街の面々、個性的すぎ~。
ではこれまで感想を読んで下さった方々、
ありがとうございました!
ソウキさまの感想読まさせていただきました。
共感するところが、多々ありました。
スバラでーす!
私的には、中二病11話で、なかなかの重い話になって、どうなるのか?どう、到着地点へもっていくのか、期待が高まりました。
そして、最終話へ
素晴らしい作品だったと私も思います。
そして、DVD&BRで、続き?もあるようですよ(7巻だっけな?
また、立ち寄らせていただきます、これからも、色々な作品の感想期待しています^^
感想読んでくださりありがとうございました。中二病、なんだかんだで素晴らしい作品でしたよね~。1話の頃はここまで重い話をやるとは思わなかったので、終盤の展開には驚かされつつも、夢中になって観ていました。
BDの未放映話も楽しみですよね~。後日談だといいのですが…。
ではでは~。