コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

おおきく振りかぶって~夏の大会編~ 第5話「野球やりたい」感想

2010-05-01 00:20:29 | おおきく振りかぶって(2007-2010)

 今回は崎玉戦決着回。西浦はコールド勝ちすることはできるのでしょうか。今回は脚本・絵コンテ・演出、作画監督・原画と、それぞれ一人の方が担当されていたということで全体的に統一感もあって素晴らしかったです~。大満足な1話でした!


 続く崎玉戦。はじめは花井の打席から。ですが田島の言葉や4番のプレッシャーを気にしすぎてなかなか思うように打てません…。田島に対してムキになるところが面白かったです。その結果、三振でアウトに。何らかの答えを見つけないといけないようですね…。
 その後花井は謝ろうと三橋に話しかけるのですが、三橋は怯えたまま…。逃げ出す三橋の動作が面白すぎでした~。今回はキャラの動かし方が上手いなーと思うところが結構ありました。
 気を取り直して三橋はマウンドへ。調子を上げていきます。田島がファーストに回ったことで、崎玉も気にし始めますが、西浦は好調。怪我をしている田島も何気に活躍。そんな田島を皆も頼もしく感じているようです。

「ナイピッチー」

 田島カッコいいです~。その後も守備で活躍。もうどのポジションもできるんじゃあ…。
 花井は三橋と田島を見て、今の状態に満足しているかどうかについて考え始めます――。自分はどうすればいいのか…花井の悩みはつきません。

 一方崎玉も追い詰められたことで、更に本気に。崎玉にも最後まで試合をしたいという意地がありました。佐倉も市原のことを心配しているようですが…。

 その後グラウンド整備の時間に。ここでも三橋が飛び出したことで、阿部がお怒りに。相変わらずな阿部でした。こうして見ていると何かあった時が心配です…。そこで花井が三橋に戻るように伝えに行きます。どうやら花井には三橋に聞きたいこともあったようです。
 それから花井は三橋と話をしようとするのですが、なかななスムーズにいかず。でも謝る事してないよという辺りは三橋も打ち解けてきたような気もしました。花井はどうにか空気を和らげようとし、三橋を褒めようとするのですが、三橋は更にたどたどしくなるばかり…。三橋は手ごわいようです。
 そこで花井は単刀直入に三橋にあることを聞くことに。

「オレより田島のほうがスゲーだろ?」

『さすがにいいにくいか?
 でもお前かわすワザ持ってねーだろ
 わりーけど田島のが
 スゲーっていっちゃってくれる?』

 花井…なんだか色々ずるいかも。三橋も更に怯えてしまいます…。ですが三橋が意識しているのはピッチャーの方。今回前半の田島の活躍ぶりを思い返すと繋がってくるような気がしました。三橋は田島や沖が上手くなったら…とその座を取られることを不安に思っていました。ですが不安だけでなく、そこにはある効果もあったようです。


「ヒイキないんだ。
 1番もらうためにオレ…競うよ」


 三橋はたどたどしくも花井にどうにか気持ちを伝えようとします。三橋にも負けられないという気持ちがあるんですね…。これは三橋にとって良い効果になると思います。代永さんの演技もここの三橋にとても近くて良い感じでした。
 そんな三橋の話を聞いた花井も、自分だけではなく、三橋も同じように戦っていることに気付きます。


「三橋…毎日闘っているのか?」

「闘う相手がいたほうが
 こいつのためにはたぶん“いい”んだ」


 そのことで花井は自分の思い悩んでいたことがどういうことか気付きます――。意外なところで花井の問題は解決へ向かっていきます。

 整備が終わった後、花井は田島に三橋をいじめているんじゃないかと勘違いされましたが、意外にも訂正したのは三橋でした。

「いじめられてない、よ!」

 大体の人の前ではおどおどしている三橋ですが、親しんできたからか田島とは何か違うようです。に、しても二人のやりとりが面白すぎます~。で、田島が誤解だと気付くとその後すぐ仲直り。相変わらずな二人でした。田島は三橋の兄ちゃん…納得です。
 一方花井もある決意を抱きます――。


『俺は田島と競うぞ!』


 なんだかまた面白い展開になってきました~。やっぱりライバルがいるからきっと頑張れるんですねー。


 後半。崎玉にも試合にかける思いがありました。

「最後まで、試合しような」

 今回は敵チームが和やかで良いチームなので、この先見るのが辛いところです…。こういうチームとの戦いもちゃんと書いてくれるのもおお振りの良いところかも。

 三橋もマウンドに立ったことで、花井の話がどういうものだったのかなんとなく理解。三橋はマウンドに立つと妙に冷静になる気が。もしかして三橋はマウンドだったら普通に話せるんじゃないかと思ったり。その後も西浦はスムーズに守備をこなし、0点に抑えます。

 三橋の打席。三橋もどうにか打とうとします。ここまで注意してくるとなると阿部がウザい…。言い方にも問題があるかもしれません。
 三橋は市原が捕手にリードしていないと気付くと、中学の時を思い出して、外へ投げると推測。これが読める辺り三橋ならではですね。ちょっと寂しくなりますが…。それで打ち、三橋も出塁。またいい流れになってきました。

 それから市原はどうにかしようと泉を敬遠することを選びます。花井は打たない4番だと思われていました…。花井もそれで更に追い詰められます。ですが花井にも負けたくないという思いが。まだ終わっていません。
 そして改めて競う相手はいた方がいいと思い、そしてこれまで空回りしてきたことを反省。花井の表情の変わりようもポイントでした。
 考えていくうちに花井にはある疑問が。

「なら、田島は誰と競うんだ?
 誰と…?」

 それは田島が誰と競っているのかということ…。無敵っぽいイメージがある田島ですが、実際どうなのでしょうか。誰と反対の立場に立つと見えてくるものもあるようです。
 そして花井の打席!気合も十分です!三橋も花井に念を送ります!

『花井君、打て!』

 打席に立つ花井にも力が入ります。この辺の流れが丁寧で良い感じでした~。で、市原は花井のことを軽く見て投げますが、これを花井は打ちます。これで8点目がもたらされることに!またコールドへ一歩進みました。花井は焦って走ってアウトになってしまいますが、結果は残しました。
 その後の花井と田島とのやり取り。田島はいつものように明るく花井を励まします!田島はいつも頼りになりますねー。花井もそれで持ち直してきたようです。こういうやり取りを見ているとなんか和みます~。


 7回目。タイさんは佐倉を勝負させたいと思っていましたが、アウトで佐倉に…。ですが阿部はここで三橋を佐倉と戦わせたいと思っていたようで、ようやく佐倉にも活躍の場が。やっぱり勝負しないと面白くないですね。三橋も力を見せようと集中します――。


「今日はまだ全然疲れていない…
 一番いい球投げる」


 三橋は渾身の一球を投げますが、打たれてしまいます…。実際その立場だったらヒヤヒヤするかも…。ですがこれを花井がキャッチしてアウトに。危なかったです…。今回花井頑張りました。


 そうして7回で0-8で試合終了~。西浦はコールド勝ちすることに成功します!でも崎玉の試合後のシーンが切なかったです…。佐倉も悔しさをかみ締めます。来年更に強くなればいいなーと思いつつ。

 試合後の花井と田島。後ろの三橋と阿部の動きにも注目です。そして花井は気になっていたことを田島に聞くことに。田島は試合中花井に言ったことをちゃんと覚えていました。そして4番をすぐ取り返したいんだろうと訊ねると意外な答えが…
 
「そんなの全然つまんねえよ!」

 田島もやっぱりライバルがいないとつまんないようです。田島も田島で闘っているんですね。
 でもやっぱり悔しく思っているところもあるようで…。

「でも悔しい~」
「俺、背高い奴嫌いだし!」

 花井としてはラッキーだったのかもしれません。と、こうして良い感じに意識改革もできたところで崎玉戦終了です!この辺も今後チームにとっていい影響になると思いました。

 そして試合を視察していた呂佳。呂佳も西浦攻略の足がかりをつかんだようです…。


『この試合、崩すなら捕手からだ…!』


 まず標的にされそうなのは阿部…。これまでなんだかんだで順調にいっていた三橋と阿部のバッテリーに危機が迫ります…。このままでいけばいいのですが、どうなるんでしょうか?波乱の予感です。
 今回は試合後のんきにしている西浦の面々(三橋・阿部・水谷)が映り終わり。アイスによだれたらしている三橋が面白すぎでした~。ムキになる阿部が


 今回も脚本・絵コンテ・演出が山本靖貴さんという方一人、そして作画監督・原画がなんと米澤優さんという方一人が担当!普通のアニメではまずありえないです…。今期は全話こだわって作るとは聞いてましたが、ここまでとは思いませんでした…。
 どうりで今回全体的に統一感があったわけで…。ちなみに制作には約4ヶ月かかったということで大変だったそうです…。でもとても素晴らしかったです!お疲れ様でした~。おお振り恐るべし。


 次回は「大事」電車シーンもちゃんとやってくれそうで楽しみです。次回は三橋と阿部中心になりそうですが…。そして話はいよいよ美丞大狭山戦へ向けて展開していくことに。最初は崎玉戦で1クール半分は使うんじゃないかとか思っていましたが、これなら試合終了までやってくれそうですね。結構はしょられたシーンもありましたけど…。でも試合までの話も色々な出来事があって楽しみです。阿部父に期待。

 ではまた次回に!