機動戦士ガンダムAGE 第1話「救世主ガンダム」感想

　2011秋開始アニメ感想第2弾は「機動戦士ガンダムAGE」。あのガンダム最新作＋前情報もあまりなく、どんな作品になるのか気になっていました。制作にレベルファイブが絡んでいるということで、朝アニメみたいなバトル展開になるのかと思っていましたが、思ったよりシリアスな雰囲気でガンダムしていた印象がありました。とりあえずこれからはＡＧＥならではの個性を発揮していってほしいと思います！

　はじめはスペースコロニー・エンジェルで主人公フリットの母親が戦火に巻き込まれ、いきなり死亡するところからスタート…。フリットは小さい頃、母親をなくしたようです。いきなりドラマティックな展開からはじまりました。そして母親から何かを託されるフリット。

「フリット、あなたの運命をガンダムに――」
「お母さん、お母さん…、お母さん――！」

　そしてフリット母は瓦礫の下敷きとなってしまい…。この大惨事は後に「天使の落日」と呼ばれることになります。
　母親の死を悲しむフリット…。この出来事がフリットが戦う理由に大きく関わってきそうです。というかフリットの母親がマリナで声が恒松さんな件。どうしても00のあの姫様のことを思い出してしまいます～。
　ＯＰは思ったより明るめでびっくりしました。アバンとのギャップがありすぎて最初戸惑いました…。

　そうして現在のスペースコロニー・エンジェル。あれから平和な日常を送るフリット。エミリーという幼なじみもいるようで、それなりに幸せそうな暮らしをしているようでした。エミリー何気にハロ所有。ですがガンダム乗りの才能があり、将来を期待されているようです。フリットはやっぱり戦いに巻き込まれていく運命のようで…。
　フリットは今はよく分かりませんが、お金持ちの息子だったようです。しかも執事付き。父親はどうなったのかは今回だけではよくわかりませんでした。
　執事からガンダムの歴史を聞いたフリット。それからフリットは伝説の救世主・ガンダムを動かしてみせると決意。この時代ではガンダムは伝説の存在なんですねー。
　学校。フリットは教師にいずれ敵が攻めてくる可能性があると訴えますが、平和になれた教師や生徒は皆フリットの意見を聞こうとせず…。それが今のこの世界でした。でももう危機はすぐそこまで迫っていて…。

　プラネタナイトという、星空を見るイベントで語り合うフリットとエミリー。フリットは母親を殺した者達を許せないようです。母親が託したのはガンダムを作るためのデータ。戦うことが母親の望みだと、復讐のことばかり考えるフリット。いつか母親の本当の願いに気づく時はくるんでしょうか。
　そしてお約束のように、ここで敵ＭＳの襲来が…！ガンダムらしい展開になってきました。

　後半。敵軍に抵抗する軍ですが、ＵＥに圧され気味で状況はあまりよくなく、どんどん追い詰められていきます――。
　そしてエミリーのおじいちゃんである、フリット達も博士に誘導され避難。敵軍を許せないフリット。そんな中、ガンダムで戦おうと提案します。ガンダムは自分が一番知っている…なんだかアムロっぽいところが。
　先に出撃したラーガンですが、すぐにやられて撤退。ラーガンのやられっぷりについつい笑いが。なんだか今後もこういう役回りな予感がしてきました…。
　そしてその後フリットガンダムで出撃！すべては母親のために。

「母さん。
　母さんがくれたこのガンダムで
　僕はあいつらと戦うよ！」

　エミリーもそんなフリットのことを見守っていました。主人公を見守るヒロインがちゃんといるってやっぱりいいですねー。最近のガンダムにはこういう存在がいなかったような…。
　そうして出撃したフリットはＵＥと戦闘に。苦戦しつつも、ＵＥを何体か倒し、ひとまずＵＥを追い払います。戦場はやはり酷い惨状になっていましたが…。それでフリットはこれが戦争だと改めて実感します――。
　こうしてフリットの最初の戦いは終わり、連邦軍はＵＥに14年ぶりの勝利。ガンダム投入で14年ぶりに勝利って…ガンダム強すぎです。ですがまだまだＵＥの攻撃は終わらず…。天使の落日は繰り返されようとしていました。
　フリット・連邦軍はこれからも勝利し続けることはできるんでしょうか。そしてＵＥの正体は一体…？これで１話目おしまい。色々謎も出てきて、先の展開がちょっと気になってきましたー。

　ＥＤは栗林みなみさん担当。これまで多くのアニメ作品主題歌を担当されてきましたが、遂にガンダムまで…。ここまできたか…！と何故か感慨深い気持ちになりました。歌も良い感じで、こっちがＯＰでもいいんじゃないかと思ってしまったり。
　声優さん、放送までずっと伏せられていて、誰がくるんだろうときになっていたのですが、事前のリーク通りでびっくりしました…。あのリーク情報、本当に当たっていたんですね…。

　今回は、基本今までのガンダムシリーズ１話の流れの通り、

平和な日常
↓
そこに敵軍が攻めこんでくる
↓
主人公がガンダムに乗り込む

　という、流れでした。でも今までのガンダムとどこが明確に違うのかどうかは１話では分かりませんでした…。ガンダムシリーズのお約束を盛り込んだりと、サービス精神らしきものは見えましたが、他のガンダムシリーズに比べて個性が薄めなせいかまだはっきりと面白いとは言えない感じが…。
　思い返すと同じような流れで、種シリーズはあそこまでよく１話を面白く演出したなと思います。種シリーズは本当どっちのシリーズも序盤は面白かったです。中盤～終盤はどちらもあれでしたが…。

　１話はどうもぱっとしない印象がありますが、良いところは思った以上にあった気がします。前作のダブルオーが色々話が込み入りすぎたせいか、話も主人公メインで分かりやすく進められていたのは好印象でした。
　あとちゃんとヒロインがいるのも！やっぱり主人公を支えるヒロインが必要だとＡＧＥを観て改めて思いました。あとは今後の主人公の成長に期待していきたいです。

　あとガンダム自体の動きとかは結構動いていてよかったと思うのですが、キャラデザはなんかもっと頑張って欲しかったです…。書きやすそうなのはいいのですがリアルな背景との相性があまりよくないような気が。今後表情の変化をもっと出していってくれればと思います。

　次回は「AGEの力」感想は３話まで続けてみて、それからどうするか決めます。今の時点ではＡＧＥがどういう方向に進む気なのかまったく分かりません～。ちなみにＡＧＥは４クール作品ですが、ずっと一人のキャラの話をやっていくのではなく、100年に渡る親子３代（主人公もフリット→アセム→キオと３人）の話になるということで今までのガンダム作品よりメリハリのある展開になりそうで、そこは楽しみです。ＡＧＥはヒット作になるんでしょうか…？

　ではまた次回に！