半年間熱く続いてきたグレンラガンも最終回。グレンラガンは1話1話がどれも濃くてもう1年見てきたような錯覚を覚えます。そしてそのグレンラガン最終回。とにかく全キャラクター、スタッフの熱気を見ている時ずっと感じました。もう何もかもが最高でした。でも20年後には驚き・・・。
語ってみたらやはり語りすぎて文字数オーバーになってしまったので、2つに分けます。よろしければ最後までお付き合い下さい。
始めはOPもなく、ニアとアンチスパイラルのシモンが来る前のやり取り。アンチスパイラルはメッセンジャーになったことも、ニアが螺旋戦士の子と生まれたこと、シモンに愛されたことも「ただの偶然」と言い、「お前だけが特別な存在ではない」とニアに言います。それからアンチスパイラルはニアを消滅させようとします。が、その時前回にもあったように、シモンが現れニアを救出。シモンは「来たぞ、ニア!」と自分の上着を着せニアを抱えます。それから大グレン団の面々も登場!皆の立ち姿がカッコよかったです!多元宇宙から皆脱出したことにアンチスパイラルは動揺します。そんなアンチスパイラルにシモンは、
「なめんじゃねぇ!時間だろうが、空間だろうが、多元宇宙だろうが、
そんなこと知ったこっちゃねぇ。
てめぇの決めた道を、てめぇのやり方で貫き通す!
それが俺達、大グレン団だ!!」
とアンチスパイラルへ言い放ちます!それから
「銀河の輪廻に捕らわれようと!(ニア)
残した思いが扉を開く!(ヨーコ)
無限の宇宙が阻もうと!(リーロン)
この血のたぎりが定めを決める!(ヴィラル)
天も次元も突破して!(シモン)
力で見せるぜ!己の道を!!(全員)
天元突破グレンラガン!!
俺達を誰だと思っている!!」
皆グレンラガンと合体し「天元突破グレンラガン」へと変形!!とにかく皆の言う事が熱すぎます!!ここでタイトルも出るのですが、これがこれ以上なく、決まっていました!!
この合体を前にしてアンチスパイラルは、「驚いた。ここまで来た螺旋族は初めてだ」と言い、
「いいだろう。貴様らが読み解こうとする姿と、同じ地平で戦ってやろう!」
と宣言しシモン達の前には黒いグレンラガンのような機体が。その言葉に戸惑うシモン。その疑問にロージェノムは
「それが奴の手だ。同等の姿で戦い勝利することで、
我々に絶対的な絶望を与えようとしている」
と答えます。そう言うロージェノムにはいつの間にか体が!!ちょっとビックリしました。どうやら超螺旋宇宙の中でかりそめながら実体を得たようで。ロージェノムは「今は共に戦わせてくれ」と言い、協力を申し出ます。そしてニアへは
「ニア、今更父親づらできるとも思わぬが、よく頑張った」
「うん、ありがとう。お父様」
と2部までのロージェノムでは考えられない優しい言葉をニアにかけます。随分変わったように思えます。でもニア良かったですね。その後のヴィラルのコメント、
「千年の倦怠から目が覚めましたか。螺旋王」
「王ではない。今はただの戦士だ。ヴィラル。お前と同じな」「はっ!」
というやり取りも良い感じでした。
ここからはいよいよ大グレン団とアンチスパイラルとの戦いに。この戦いはもう今までの集大成と言える激しいアクションが続き、見ごたえがありました。すごすぎて動きに目が追いついていきません・・・。そしてアンチスパイラル演じる上川さんの迫真の演技にはただ「スゴすぎる・・・」と思うしかありませんでした。しかし戦いはアンチスパイラル優勢に傾き気味。ヨーコ達が射撃するものの、大グレン団は押されています。
しかしそんな戦いの中でヨーコはアンチスパイラルの頭の上にある球体に気づきます。ニアはこれを「アンチスパイラルの母星」と言います。アンチスパイラルは、
「その通りだ。我々アンチスパイラルは元々螺旋族。
だが、螺旋力の進化が宇宙の崩壊に繋がることに
気づいた我々は螺旋の力を持つものを滅ぼし、
残った僅かな生命も宇宙の片隅に押し込めた。
そして我々は進化を止め、この隔絶宇宙に我が身を押し込めたのだ!
母性に肉体を、進化の可能性を封印した。
この醜き姿こそ、我々の決意の印!!」
とアンチスパイラルは自らのことについて明かします。アンチスパイラルが見せた白い人がびっしりと正確に並ぶ図は圧巻の一言です・・・。これでアンチスパイラルが今までどんなに苦心してきたのか分かる気もしました。それからアンチスパイラルは、シモン達にこう問います。
「螺旋の力に溺れるもの達よ、貴様らにそれだけの覚悟があるのか?
元は同族だったものを殺し、我々の進化を閉じ込め、
この宇宙を守ろうとする我々の覚悟に敵う道理があるか――!!
断じて否―――――――――!!」
「決意もなく、覚悟もなく、道理もなく、己の欲望のままに螺旋の力を使い、
その力に溺れる!
それが螺旋族の限界、だからこそ、滅びなければならないのだ!!」
戦いは激しく続きます。この後の腕と腕の戦いも目では追えないくらいすごかったです。見ているこっちも上川さん=アンチスパイラルの気迫には圧倒されます。大グレン団もアンチスパイラルの決死の覚悟を前にして「歯がたたない」と螺旋力を減退させていってしまいます。でもヨーコ始め皆「地球に帰るまでは!!」と気力を持ち直そうとします。
しかし、そんな皆の前に地球が現れます!!話を聞くに、天元突破グレンラガンとアンチスパイラルの戦いが時空転移バイパスを作ってしまった影響で地球がこの場に転移してきてしまったようです。これには皆動揺。しかしそのことを知ったアンチスパイラルは、「面白い。あれがお前たちの母星か」と言い、地球をつかもうとします―――。ここで前半パート終了。アイキャッチのシモン、そして後ろでニコニコするニアのカットが良~。
そして後半。後半は長いです。後半始めには地球に残った3人娘、ロシウが登場。皆空にグレンラガン対アンチスパイラルの戦いが映し出され驚愕。でも地球を守ろうと戦う大グレン団の姿に安心します。「俺の嫁は世界一スイング!!」がウケました。シモンも気合を入れて抵抗。
「当たり前だ。俺達がつかもうとしている明日は、
てめぇが決める明日じゃねぇ!
俺達が、俺達自信が無限の宇宙から選び出した俺達の明日だ!
俺達は戦い抜く。この宇宙を守る!
スパイラルネメシスも止めてみせる!!」
心にグッとくる言葉ですね。とにかくシモンの言うことは熱すぎます!!それからは両者譲らぬ戦いが続きます。しまいにはビックバンが出てくる事態に。アンチスパイラルも熱い!!ビックバンを前にしてグレンラガンもさすがにヤバめ。ですが戦いを見守るロシウは大グレン団を信じます。
「だが、彼らがこれで終るはずがない!」
そして世界の人々も。と、ここでOPの「空色デイズ」がかかってきます!神タイミング~!!シモンは
「まだだ。まだやれる!」
とまだ諦めません。と、ここでロージェノムがシモンに「ここは任せてもらおうか」と黒いグレンラガンで独立。そしてビックバンを前にグレンラガンを守るために立ちはだかっていきます。ここのロージェノムはカッコよすぎ。このロージェノムの行動を見てニアは動揺。しかし、ロージェノムは、
「嘆くな、娘よ」
「一度は絶望と倦怠に沈んだ魂がここまでこれた。
かりそめの体が螺旋の命の明日を作るのなら本望だ」
この言葉にニアも「その通りですわ」とうなずきます。そしてシモンを見ます。そのニアの表情を見てシモンもなにかを悟ります。ここが後半ラストの伏線に。
「あなたはあなたの成すべきことをしに、ここまでしにきた。そうでしょ?」
「分かった。勝つぞ、この戦い。必ずな」
「当然だ!」
ニアの言う事にシモンはうなづきます。そして仲間達も。それからロージェノムはビックバンを前にして「その時を待っていた!!」と、ノージェノムも他のグレン団の仲間のように消えていきます・・・。ですが、ビックバンを取り込み、巨大なドリルに。
「シモン受けとれーい!!」
と、ロージェノムはシモンにそれを託します。ロージェノムの顔が面白かったです!それからグレンラガンはそのドリルを吸収します!ここの緑の効果が良い感じでした。それからシモンは
「ロージェノム、一緒に行くぞ!」
とまたロージェノムの意志をつぎ、螺旋エネルギーを開放します!螺旋力のゲージーがレインボーに!!そして緑色の光に覆われたグレンラガンはそのエネルギーをアンチスパイラルにぶつけようとしますが、アンチスパイラルも黙ってはおらず、激しい攻防が続きます。でも今度はシモン達の方が勝っています!その力に驚くアンチスパイラル。シモンはそれに、
「俺達は一分前の俺達よりも進化する!
1回つまづいては、ほんの少し前に進む!
それがドリルなんだよ!」
それが限界だと何故気づかないと言う声にもシモン達大グレンの皆は負けません。
「それは貴様の限界だ!!
この閉ざされた宇宙で、王様気分で他の生命を封じ込めた
貴様自信の限界にすぎない!!」
「そう、人間にだってもっともっと大きな奴がいたわ!
その人達の為にも私たちは前に進む!!」
「この心は無限!その大きさに私も賭けた!」
「想いで動く、このドリルはこの宇宙に風穴を開ける!
その穴は後から続く者の道になる。
倒れていった者と、後から続く者の希望。
2つの想いを2重螺旋に織り込んで!
明日へと続く道を掘る!!
それがそれが天元突破、それがグレンラガン!!
俺のドリルは天をつくドリルだーー!!」
そう叫んだシモンはアンチスパイラルへと突っ込んでいきます!ここのタイミングがちょうど曲のサビの部分でとても燃えました!!このセリフの合間の皆のカットも良い感じ。ここからはロボットの激しい戦い!!動きが速くすごいとしか言えません。そしてヴィラルがシモンの乗るガンメンを「シモン行けぇーー!!」と飛ばし、アンチスパイラルにドリルをつっ込んでいきます!そして
「ラガンインパクト―――!!」
とアンチスパイラルを撃破!!遂に大グレン団はアンチスパイラルに打ち勝ちました!!消える前にアンチスパイラルは、
「ならばこの宇宙を必ず守れよ」
と言い残し消えていきます。その重い言葉にシモンは重みのある口調で、
「当然だ。人間はそこまで愚かじゃない」
と確かな重みを持ってその声に答えました。戦いはこれで終わり、これで人類は勝利を手に!!地球の人類だけではなく、開放された螺旋族もこの勝利に沸いているようです。シモン、ニアは
「終ったよ、ニア」
「ええ、帰ろう!」
と会話。シモンはその時ニアを抱えラガンの中に。その中に光が注いできます。皆「シモーン!!」とシモンの名を呼びます――。
ここからはその2に続きます。こちらからどうぞ。この後の話にはとにかく泣かされました…。
TB等はできるだけこの「その1」の方にお願いします。