グレンラガン26話はとにかく「感激」の一言でした。すべてにおいて神クオリティでした!!特に後半のあの人物との再会、そしてヴィラルの草原でのシーンが好きです。最後の最後でここまでやってくれるとは恐れ入ります。とにかくスタッフの皆さん、ありがとうございます!!
今まで感想は8話しか手一杯で書いてこられませんでしたが、今回の放送を見てたら書かずにはいられなくなってしまい、書いてしまいました。この調子で次回最終回も書いていきたいと思います!
前々回で、ジョーガン、バリンボー達を失い、前回ではキタンを失ったシモン達大グレン団。しかしシモン達はキタン達の意思を胸に抱き前へと進んでいきます。特に前回は泣けました…。
前半は果敢にも攻めていくシモン達の姿が描かれて行きます。が、確率までも支配してしまうアンチスパイラルの攻撃に苦戦を強いられていきます。
そんな中アンチスパイラルは仲間の死を前にしても先に進むことを皮肉に言い、
「進化することしか考えない人類がこの宇宙を滅ぼす。
お前達は滅びなければならない」
とシモン達に言います。ですがシモンはここで引き下がらず
「ふざけるな!そんな分からない理由で滅ぼされてたまるか!」
と抵抗します。ですがそんなシモンの主張にアンチスパイラルは
「ならば見るがいい。この宇宙の行く末を。
進化しか考えない螺旋のエネルギーが、この宇宙を滅ぼすということを」
と言い、シモンに滅びゆく宇宙の結末を見せます。あまりの衝撃にシモンは愕然。ですが、シモンは決して屈することはありませんでした。同じくロージェノムも抵抗を見せます。その大グレン団の抵抗、ドリルで敵を砕き、本物のニアのところへ跳べるようになります。それを見ていたニアは嬉しそうです。
しかしアンチスパイラルはまだ健在。アンチスパイラルの魔の手が超銀河グレンラガンにまた及ぼうとしていました…。アンチスパイラルは、
「かっての螺旋の戦士達と同じ運命を辿れ!」
と言い、シモン達に力を使います――――。
後半は10歳シモンがいきなり出てくるという「一体どうなってるんだ!?」と疑問を感じざるをえない展開に。しかもハートマークのシャツを着たカミナも登場します。しかしそのカミナは8話までのカミナとは違い、シモンに穴を掘らせて強盗の手伝いをさせたりするなど「お前が掘って俺が捕る」とアニキらしからぬ発言をします。しかも何だか目も今までのカミナとは違い「意志」を感じさせません。「軟弱」という言葉がぴったりです。でもそんな軟弱なアニキの言うことにも「うん、アニキ」と微笑みながらうなづくシモンがかわいすぎます・・・。
この場面の次には何かの画面らしきものが。どうやらTVらしいです。そのテレビをかってのヨーコの教え子の2人がチャンネルをかわるがわるかけながら見ています。が、そんな中2人の見ているニュースでも流れていた強盗が部屋に入ってきて、2人を人質にしようとします!!でもこの2人のピンチに駆けつける存在が。それは「賞金稼ぎ」のヨーコ!!ヨーコは颯爽と現れ強盗を撃退し、2人を助けます。ここのシーンを見て、やっぱり3期のヨーコの服はカッコ良いな~と思いました。
何故別世界のような映像が流れたのか。それはアンチスパイラルの策略でした。アンチスパイラルは「人を宇宙の連鎖」に閉じ込め、皆の思考を奪います。そのせいで大グレンの艦内の人々は皆放心状態に。そして知性のある「人」はそれから逃れられないと、アンチスパイラルはロージェノムに告げます。ロージェノムはシステムであって人ではないので、このアンチスパイラルの攻撃から免れます。あと獣であるブータも。
これまで謎に包まれていたアンチスパイラルですが、ここでその姿が明かされます。それは黒いシルエット。やっぱり抽象的な外見でした。で、その艦内に現れたアンチスパイラルにロージェノムは、本気を出せばその力ですぐに大グレンを葬ることが出来るのに、「何故まわりくどい真似をする」と問います。
その問いにアンチスパイラルは、「不安定な異分子」がいると言い、ロージェノムに攻撃。が、そこをブータが螺旋エネルギーを発動させ守ります。ロージェノムもすかさず一緒に対抗。そしてここでブータが、螺旋エネルギーを開放していく中で、なんと人型に変身!!外見は少年の姿でピンクの線に覆われていました。意外に丁寧な態度をとります。でも鼻は元のブータっぽいです。まさかここまでやるとは・・・考えてもいませんでした。おそるべしガイナ・・・。本来「人型」になるのは不可能とされていたブータですが、ロージェノムの力の影響で、それを可能としたようです。でもこの外見を見て今までヨーコの谷間にいたシーンを見ると…何とも複雑です。
これによりパワーアップを果たしたであろうブータは「シモンに手を出させない!」とカッコ良く攻撃していきますが、このパワーアップでブータも人の身に。ここをアンチスパイラルにつけこまれてブータも「宇宙の連鎖」に閉じ込められてしまい、放心状態となってしまいます・・・。嗚呼せっかく変身したのに・・・。現実の方はなすすべなくピンチを向かえていました。
一方別世界のシモン。こちらの世界では遂にシモン、カミナの盗みがバレて逮捕されようとしていました。その時カミナはただ土下座して下を向いて「すまない、許してくれ、この通りだ。命だけは助けてくれよ」とカミナにしてはカッコ悪い態度をとっていました。そんなカミナを見てシモンは後ろを向いて後ろの箱を見ます。そして鍵の差込口を発見し、その形が自分のドリルと同じ形をしていることからシモンはドリルを差そうとします。不安げに自分の持つドリルを見つめようとするシモン。ですがドリルは胸元になく…。
と、その時、
「どうした、シモン?」
と、白い箱に佇み問いかける存在が。それは刀を携え、赤いマントを羽織り、何か意志を感じさせる目をした、まぎれもなく本物のカミナ!!あの7話からの死からの、この再登場にはもう・・・・・・
アニキ~!!
という叫びと「感激!」という言葉でいっぱいです!まさかまたこうして登場することになるとは思っていなかったです!
まあそれはさておきシモン、カミナの会話。戸惑うシモンにカミナは自分こそがシモンのアニキなんだとここぞとばかりに主張します!
「無くしたのか?ドリル」
「え、アニキが2人・・・?」
「バカ野郎!!ジンハ村に悪名轟くグレン団!!
男の魂、背中に背負い、不撓不屈の
あ~、鬼リーダー、カミナ様がそう何人もいてたまるかよ!」
これでこそアニキです!!ああ・・・アニキが~!本物のアニキが~!!もう見ている最中は終始興奮です!
ですがそれでもシモンは2人いるカミナに戸惑い気味。そんなシモンにカミナは「好きな方を選べ」と言います。その言葉にシモンは最初こそ「無茶だ」と言うものの、この後のカミナの言葉に心を動かされることになります。
「忘れたのか?俺の無茶に中身をくれたのはお前なんだ!!
俺の進めに中身をくれたのはお前なんだよ。
お前のドリルはその辺の石っころとは違うはずだ」
そうカミナは目の前のただ土下座する自分を見てそう言い放ちます。正直このセリフには萌えました・・・。「中身をくれたのはお前」私はこういうセリフに果てしなく弱いです・・・。スイマセン。そしてもう一押し。
「お前のドリルはここだ。
いつまでもこんなところでうだうだしてんじゃねぇ。
お前のドリルはなんのためにある!?」
カミナはシモンの胸を指差してそう問いかけます。そしてこの問いかけにシモンはハートシャツを着た「石っころ」と評された軟弱なカミナを見ます。シモンは「とりあえず下向いて謝っておけ」と強い意志も何もない軟弱なハートシャツを着たカミナを見てなにか納得し、そのカミナに、
「オレの・・・オレのドリルは、天を突くドリルだ~!!」
とすべてを決めてハートシャツのカミナに鉄槌を下します!!画が濃い!!ここはスカっとしました。そのシモンの判断にカミナは満足したというように笑みを浮かべます。それからカミナは白い箱から降りシモンの隣に立ちます。シモンは
「オレのドリルは、オレの魂だ」
と改めて自分のドリルが何なのか悟り、手の中に戻っていた自分のドリルを、白い箱に差し箱を開きます。その箱が開いた瞬間、今まで暗い曇り空は一瞬にして夕焼け空に染まっていきます。ここの演出は見事という他ありません!カミナはシモンに最後の助言をします。
「行け、シモン。
「もし」とか「たら」とか「れば」とかそんな思いに惑わされるな。
自分の選んだひとつのことが、お前の宇宙の真実だ!」
やっぱり最後までカミナはシモンのアニキなんだな~と感じさせる言葉でした。シモンもそのカミナの言葉に、
「ああ、そうだな。その通りだ」
と力強くうなづきます。ここではなんとシモンが青年に戻っていました!!これはまさかの2ショットがあるのか!?とドキドキしながら見ていました。そして・・・
「忘れるな。俺の宇宙もそこにある宇宙だ」
「アニキ」
「俺だけじゃねぇ。こいつらもな!!」
そうシモンの胸を指しそうカミナはシモンに言います。そしてアニキの後ろには今までの戦いで命を散らしてきた、キタン始め大グレン団のメンバー達が!!ニクい演出です。それにシモンの表情も軽やかに。
そこからはシモン、カミナ2人の会話。ここで遂に夢の並ぶマントを背負う2人の後ろ姿のカット、そして2人の2ショットも!!ここのシーンは思い返すたびににやけが止まりません!カミナはふとシモンと自分の背を比べて、
「いつの間にか、背抜かれちまったな」
「ホントだ、はははっ」
「ははっ、ふふ」
ここの2人の笑顔にはもう何といえばいいのか言葉が思いつきません・・・。特に下向きかげんのシモンが良~!とにかく感無量です・・・。青年シモンとカミナの笑顔の2ショットーーまさかここまでやってくれるとは・・・。スタッフさん達に大感謝!!
心地良い時間でしたが、シモンはカミナに別れを告げることに。シモンの今までの経験からの成長が伺えるシーンでもあります。
「―――――行くよ、アニキ」
「ああ。今度こそあばよだ。いけよ、兄弟!」
「あばよじゃねぇ。一緒だろ?」
「―――ああ!!」
とシモンは自分の胸を指して言います。それにアニキも力強く頷きます。アニキ、そして今まで散って言ったグレン団の面々はいつも自分の胸にいるとシモンはカミナにその言葉で示しました。シモンも成長したんだな・・・と感じました。
そしてカミナ、亡きグレン団の面々に見送られ、シモンは動き出します。ドリルを天にかざし力を解放し、シモンはグレンの装甲に身を包みます。そうか、あれ兜になるのか…と妙に納得。そしてシモンは
「いくぜ、ダチ公!!」
と叫び、いざ空へと飛び立っていきます!!
その頃ヨーコは「ヨモコ先生」と生徒達2人に呼ばれヨーコは我に返っていました。その後TVに映る「自分の可能性」を消し、すべてを決めたヨーコは、カミナと対面し「行ってくるね」と告げてシモンと一緒に元の世界へと帰っていきます。そして他の大グレン団の仲間達もその道すがらにシモンに回収されていきます。皆光になってシモンに取り込まれていきます。
最後にはヴィラル。ヴィラルは獣人の女の人、子供と一緒に夕焼けの草原で戯れていました。親子みたいですね。ヴィラルにもこういう願望があったんですね。あまりにもヴィラルが幸せそうでこのままでいいんじゃないかと思ってしまいました。子供を「たかいたかい~」するヴィラルを見られる日がくるとは…。ヴィラルの笑顔がまぶしすぎます~。3期からのヴィラルは特に大好きです~。
でもヴィラルも空を翔けるシモン達を見て
「そうか…俺も甘い夢を見ていたのだな…」
と納得します。切なげな表情をしていたヴィラルでしたが、次の瞬間には野心に溢れヴィラルらしい表情に。ヴィラルもまたシモンの光の中へと取り込まれていきます。そしてシモン達大グレンのメンバーは元の世界へと帰っていきます――。
その頃のニア。ニアはアンチスパイラルに更に苦しめられていました。そんな中アンチスパイラルは
「何故そこまで逆らうのか?」と問います。しかしその問いにもニアは
「あの人は必ず来ます」
と確かな確信を持ってそう答えます。が、徐々に体は侵食されていってしまいます。が、そんな中ニアの指輪が光りだし、ニアは笑みを浮かべます。そしてニアもそれに応えるべく指を目の前にかざします。するとそこから光りに包まれたグレンラガンが現れます!!ここのBGMの切り替えは見事でした!!そしてグレンラガンからシモンが出てきます。そしてマントをたなびかせ――と、颯爽と登場です!!
「待たせたな、ニア!!」
次回のシモン達大グレン団の反撃が楽しみです!
次回はいよいよ最終回「天の光はすべて星」最終回はキャラのセリフがタイトルではないタイトルのようです。もうシモンなら大丈夫でしょう。最終回、今まで以上の何かすごいものを見せてくれるに違いない!と期待して次週TVを見たいと思います。
今回はすべてにおいて神クオリティな素晴らしい出来栄えでした。文句なしです。特にカミナとシモンの対面のシーンが最高でした。またこうして2人の並ぶ姿が見れてとても嬉しかったです!やっぱりこの嬉しさは半年かけて見てきたからこそ感じる嬉しさなんだな~と思ったり。監督も言っていましたが、やっぱりグレンラガンは半年かけて見てこそ本当に思いをかみしめることが出来るんだなと感じました。
では次回、期待して待っています!!