goo blog サービス終了のお知らせ 

コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

おおきく振りかぶって~夏の大会編~ 第10話「5回裏、2対5」感想

2010-06-04 22:20:19 | おおきく振りかぶって(2007-2010)

 今回も美丞大狭山との試合が続いていきます。前半は好調な感じだった西浦ですが、原作でも衝撃的だったあの瞬間がいよいよ訪れることに…。今までそれっぽい伏線があったとはいえ、見るのが辛かったです…。ここからが2期の本番になりそうです…。


 タイトル通り5回裏、2対5からスタートな今回。阿部はモモカンへ今後の配球を伝えます。そのやり取りの中、ここでモモカンに今まで阿部が三橋に首を振らせなかったことに気付き、お怒りに~。叱るのは試合の後にと思いとどまるモモカンですが、今まで気付いていなかったのが不思議です。
 阿部もまたモモカンの反応を見て、三橋に首を振らせていない状況がおかしいことに気付きます。今思えばこの首振りのことが今の状況に繋がったのかも…。とりあえずこの試合が終わったら何か変わるのかもしれません。

 そうして5回裏西浦の攻撃に。泉の打席から始まります。美丞大狭山の投手も変更に。前の投手とは性格も違うようです。泉はどうにか打とうと構え塁に出る事に成功!良い調子が続きます。
 それから試合は進みますが、美丞大狭山の投手はまだ調子が出ない様子。この投手は首をよく振っているようです。三橋とは対照的なピッチャーなのかも。アウトになりますが、泉がサードへ。
 で、田島の打席へ。田島も打ち3点目!その後の花井も打ち4点目!西浦の追い上げが続きます。三橋と花井は今回も喜びの交わし方が微妙な感じ…。面白い二人です。あっさり点が入ってしまいました。
 美丞大狭山の方ではキャッチャー候補だった宮田が倉田が打たれたのにピッチャーに声をかけないことを気にして、見かねて宮田が投手に声をかけます。これで気が引き締まった様子。確かに倉田より宮田の方が腕が上なのは確かなのかも。

 試合を見守る呂佳と河合。河合はキャッチャーのことを考え苦しくなって、帰ろうとします。が、呂佳がトイレで席を外し、それでも倉田が呂佳がいたところを見つめているのを見て、河合はしばらく残る事に。

 守備も順調にこなし、6回裏西浦の攻撃。阿部はフォアボールで出塁。水谷はもう1回打とうとしますが、球の速さにビビってしまい終わり…。今回の水谷は冴えません。
 三橋はバントの指示を守ろうとしますが、ダブルプレーでおしまい…。水谷がフォローしますが、三橋は心配してくれたことに嬉しさを…。沖がフォローしますが、その三橋の様子にどこか違和感を感じているようで…またもや不安要素が出てきました…。


 後半。また阿部に注意される三橋。もう毎回恒例になってきました…。皆に励まされることを喜ぶ三橋ですが、やっぱり三橋が行き着くのは阿部のこと…。三橋の阿部依存が更に強まっていきます。

 美丞大狭山では矢野が皆に注意していました。倉田はラフプレーのことを気にして、色々考えていました。これまでレギュラーになるために、呂佳の指示に従ってきた倉田ですが、相手を負傷させたことに関しては罪悪感があるようです…。
 そして倉田はこのまま野球を続けることはできないと、高校で野球をやめると決めます――。ラフプレーもこの試合もやらない方向で持っていきたいと考え、倉田は皆の思いを背負い打席へ…。
 倉田は冷静に三橋・阿部のバッテリーの考えを読み、出塁。次の打者はアウトで次は川島。ようやく出番が~。バントで出塁させてしまい、倉田がサードに。矢野も気を引き締めます。

 そうして2.3塁が埋まってしまい、危うい状況に…。桐青戦を思い出すかのような状況です。阿部はスクイズを警戒し、三橋に投げるのを躊躇わないようにと念入れをします…。場の空気・BGMと緊迫した状況になっていきます…。
 で、結果美丞側の選手が打ち、倉田がホームへ駆け込んできます――。ですが沖がちょっと危ういところにボールを投げた事で、阿部は無理な体勢でボールをキャッチしなくてはならず、それで滑り込んできた倉田と衝突しかけてしまいます…。

 しかも阿部は倉田の腕を踏む事を恐れ、
 体勢を崩してしまいまい転倒してしまいます…。

 
かなり痛がっているようです。しかもセーフでまた美丞大狭山に1点が…。一気に状況がまた変わってきてしまいました…。

 それから阿部は立ち上がることができず…。田島が駆け寄りタイムと治療の時間を要求。立ち上がろうとする阿部ですが、すぐによろけてしまいます…。阿部が怪我で交代という今までにない危機がアニメでもいよいよ来てしまいました…。BGMがそんな不安を更にあおってきます。三橋も阿部の怪我にしばらく呆然としていましたが、田島の指示で我に返ります…。今まで阿部頼みだった三橋…。試練の時が訪れようとしていました。
 美丞大狭山。倉田も自分のせいではないかと動揺していましたが、矢野が違うとフォローに。原作を読んでいる時は呂佳の指示でラフプレーをするんじゃないかと予想していたりしましたが、実際そうならなくてよかったです…。


 阿部の治療に救護の人があたります。皆ヒヤヒヤ…。どうやら怪我は捻挫だったようです。でも重度の捻挫らしく。阿部はどうにか試合に出続けようとしますが、立ち上がるのがいっぱいいっぱい…。モモカンのストップがかかり、田島がキャッチャー、西広が外野で出ることになります。西広何気に初試合ですね。こっちも気になるところ…。

 阿部の交代で三橋はいつになく動揺していましたが、

 ここで阿部が三橋の腕を無言で掴みます――。

 
そんな阿部の行動に周囲も驚き…。阿部は三橋の腕を掴み、無念そうに下を向いていました……。阿部の腕は震えていました。阿部も三橋との約束を守れなかったことを悔いているのかもしれません…。
 それで三橋も戸惑いつつも阿部の気持ちを感じ取り、阿部を落ち着かせて座らせます…。


「アウトあと2つ…とってくる…よ」


 その三橋の言葉に阿部は三橋の腕を離します…。これまで常に冷静だった阿部の今までにない姿でした…。そして三橋は黙ってまたピッチへと走っていきます――。そんな三橋にはある決意が。


『阿部くんがいなくても、アウトを…!』


 原作を読んでいた時は、阿部が怪我したら三橋も崩れて終わってしまうのではないかと思っていましたが、意外にしっかりしていて驚かされた記憶があります。三橋も三橋でいっぱいいっぱいだったかもしれませんが…。
 原作でもとても印象的なシーンで、アニメでどうやるか気になっていたシーンのひとつでしたが、アニメの山場ということもあってかじっくり描かれていて見事でした。BGMがまた良い効果を出していたと思います。どこか悲壮感があって、阿部の無念な気持ちがよく伝わってきました。

 モモカンは田島を励まし送り出します。今までにない試合が西浦に待ち受けていました…。応援団も心配…。そしてこれまで阿部に依存し続けてきた三橋…この試合で変わることはできるんでしょうか…?阿部の捻挫が西浦に変化を起こそうとしていました。

 気を取り直して試合再開へ。皆阿部の怪我に動揺しているようでしたが、田島の一言で気を引き締めなおします――。

「ボールバック!!」
『田島くん、だ…』

 田島に皆安心…。三橋も田島と打ち合わせ。三橋はわりと平気そうですが、田島は初めての試合でのキャッチャーということで不安になっているようでした…。田島にも不安になる時があるんですね。そんな田島を三橋が励まします!


「田島くんは、オレを頼ってくれ!」
「おしっ!頼らせてもらう!」

 三橋、なんか意外に頼りになりますね。いつもの三橋と何かが違っていました。そんな三橋の励ましに田島も安心したようです。この二人が仲良くてよかったとしみじみ思いました。あとここで田島が三橋の背中を叩いた時のうめき声がなんか面白かったです。このシーンでちょっと暗い気分がとれました。
 それから田島が皆を仕切り、盛り立てます!

「声だしていこ――!」

 田島の元気な声に皆もまたやる気に!危機的状況の中でも皆元気でした。
 三橋もまた周りの様子を見て、自分だけが不安じゃないと気付きます。三橋にもようやく周りが見えてきました…。


『田島くんでもあんな風に思うんだ…。
 俺だけが不安じゃない。

 阿部くんはチームの正捕手なんだ。
 阿部くんのいない分は
 みんなで、頑張るんだ…!』


 ここからが三橋にとって本当の野球になるのかもしれません。阿部が抜けるという、今までにない事態…三橋達西浦の面々はこの危機を乗り越えることができるんでしょうか。ここからが2期本番です!


 次回は「エースだから」阿部が抜けた西浦…。今までにない危機が西浦を襲います。三橋は阿部抜きで最後まで投げ続けることはできるんでしょうか。ここからはそんな三橋達西浦の面々の頑張りに注目です!ここからの話は本当に面白いのでお見逃しなく!原作でこの辺を読んでいる時は毎月本当に楽しみでした。唯一残念な点は単行本でかなりの間隔が空いてしまったことぐらいです…。本誌を購読していなかったのをこんなに悔いたことはありませんでした。
 原作で阿部が怪我した回の衝撃は今でも忘れません。アニメで観ている時は結構三橋が阿部に依存するシーンが強調して描かれていたり、阿部がこれでいいのかと悩むシーンがあったせいか心の準備ができてはいましたが、それでも怪我をしてからの話はやるせないものがありました。感想もまた気を引き締めて書いていきたいと思います。

 ではまた次回に!