空を~最終話、新規パートになれば良くなると思っていましたが…あんまり変わらなくて残念でした。最後までユメミについていけませんでした。ずっと放置されていたムントがかわいそうだったような…。全3部×3話と、まさかの9話で終わったこの作品ですが、とりあえず最終回ということでまた語ってみたいと思います。
前半はユメミ対グンタールの戦い。前回よく分からないノリでムントの待つ光の柱に向かったユメミ・イチコ・スズメの3人。前回この3人がこっちの世界に来たことにも軽く驚きました。あと後半3人ののんきな会話ばかりだったのも。
ムントの待つ光の柱に向かうユメミ達。結局空は飛べませんでしたが…。ですがその一行の前にグンタールが立ちはだかります!グンタールはイチコ・スズメを人質にしてユメミを水晶に閉じ込めようと企んでいました。
この水晶でユメミが固まりそうになるシーンもアレでしたが、見ていてどうしても気になったのはイチコがグンタールに足を持たれ、逆さまにされ続けていたシーン。頭に血が上って辛くないのかな…と気になって仕方なかったです。とりあえずこの世界では重力とか色々違うのかもしれないということで無理やり納得。
グンタールに追い詰められるユメミでしたが、みんなの未来を守るためにと、心を決めてを発揮してグンタールを倒します。でもその無駄な時間のせいでムントは力尽き、光の柱が消えてしまうことに――。
この最中、光の柱で必死に頑張っているムントのことを完全に後回しにするのはどうなんだろう…と思いました。何か間違っていたような。ここはある意味新しい展開だなーと思いました。こうして今回見ているとムントがかわいそうになってきます…。
後半はムント・ユメミ達が力を合わせて世界を救い、2つの世界を繋げることになります。ムントと初めて会い戸惑うイチコ、変な人~と面白がるスズメの反応が面白かったです。予想通り。
で、ここでムントがユメミ達の服がボロボロなのを見て、魔法で服を変えるのですが、ミニスカのセーラー服と、何だか問題のような気が。某セーラー戦士を思い出してしまいました…。何故こんなに丈が短いのか気になりました。こっちの服の方が似合っていると言ったということは、1部の時のことを思い出してのことっだったんだと思いますが、ムントの趣味って一体…。ユメミ達はもう少しツッこんでもよかったと思いました。
その後ムント・ユメミ達4人は力を合わせて光の柱をどんどん上へと押し上げていきます!ここはクライマックスらしく盛り上がっていてよかったと思います。画と演出はやっぱり素晴らしいと思いました。
正直ここでユメミが言ったことは今この記事を書いている時点では「似合わない服を着て…」というところしかよく覚えてないです。これはムントが用意したあの服のことに対してでしょうか…?だとしたらぶっちゃけすぎだと思うんですけど…。最後までユメミはユメミでした。
そうして4人の信じる力によって世界は救われました――。世界は平和に戻りましたが、これでめでたしとはいかず、世界が繋がったことでお互いの世界の人々が理解し合うまでは時間がかかるだろう、時空の歪みが出来てきたなどまだまだ問題が山積み。まだまだユメミ達の試練は続くようです。
ユメミはあの後、家に戻り普通の暮らしに戻っていました。あの出来事のせいか家族は皆ユメミが大きくなったと話します。ユメミもまた傘をささずに青空の下を歩くことができるように。ユメミもまた未来へ向かって歩みだそうとしていました。
ムントもまた天空人代表としてこれからも忙しくなりそうですが…当の本人はどこにもおらず。ムントを知っている人達はどこか諦めている様子。リュエリはムントが戻るまで待とうと言います。どうやら代表の任に着く前に準備が必要らしいのですが、ムントは一体どこへ向かったのでしょうか。これがユメミの元だったら面白そうですが、それはまた別の話に。
と、明るい未来が見えてきた…?というところでこの作品はここで終わりに。よくも悪くも最後までこの作品らしかったです。ただ最後、ユメミがみんなの未来を守るために決意して戦うという流れは良かったと思いました。
京アニ作品ということで新規パートに期待してみていたものの、絵・演出・音楽は素晴らしかったですが、やっぱり脚本がイマイチだったような気がします。キャラの行動原理・心の移り変わりがいまいちよく分からないことがよくありました。世界観が膨大なわりにはそこがあまりしっかりしていなかった印象があります。そのため見ているときには?がよく浮かんでいたり。ユメミのキャラも最後までつかめなかったような…。脚本さえよければ良い作品になったと思うだけに残念でした。他は良かったんですけどね…。
で、放送最後には劇場版公開決定の知らせが!あのタイトル「天上人とアクト人最後の戦い」が出た時は軽く放心状態でした。何かドラえもんの映画のロゴっぽい…。京アニは一体どこに向かうのでしょうか。そして成功すると思っているのでしょうか…。まさか京アニ映画界進出がこの作品になると思ってなかったです…。クライマックスシーンだけ追加してもこの微妙さは結局変わらない気がします。
単館上映に近い+期間も4月下旬と短い期間なのでコケても痛手もそんなになさそうですが、真っ先に浮かんだのは「誰得?」という言葉でした。しかも一通りブログさんを見ても喜びの声はなく…。舞台挨拶の日はそれなりに需要はありそうですけど。本当誰が喜ぶんでしょうか。とりあえず成功を祈ります。
もし今後京アニがオリジナル作品を作るとしたら、監督・武本さんor石原さん+脚本・志茂さんで作って欲しいなと思いました。このタッグなら良作になると思います。というか今回の空を~のスタッフ、キャラデザの方以外分からなかったです。いつかこの面子で作ってくれないかと思いつつ。
とりあえず、次はけいおんに期待します!けいおんは大丈夫なはずだと信じたいです…。