今回でいよいよかれんビーラスト。暦達は貝木を倒し、火憐を助けることはできるのでしょうか…?暦と火憐のバトルシーンはいつも以上に動いていて思わず魅入ってしまいました。そしてラストのひたぎのセリフは反則モノ。さすがはツンデレ…!前半を締めくくるに相応しい回でしたー。
※個別感想追記しましたー。
今回は前半は暦と火憐の格闘、後半は暦・ひたぎ対貝木の会話バトルと、締めの回に相応しい展開満載でしたー。バトルシーンがあるとやっぱり燃えます…!
どちらのシーンもこれまで色々溜めてきた分、爽快感があって観ていて気持ちよかったです。貝木との会話はなんだかすっきりしないまま終わってしまいましたが…。3日ぐらい放置すれば治るって、暦達のこれまでの頑張りって一体…。貝木の話を聞いているとなんだか冷めた気分に…。でもいい悪人を気持ちよく倒して終わりとならない辺り、物語シリーズらしいなと思います。
で、色々あった末に火憐も元気になり、いつもの日常がまた戻って来ました。そしてファイヤーシスターズは今日も正義のために頑張る!という感じでかれんビー終了。貝木との会話がなんだか色々消化不良な感じでしたが、火憐・月火がジャンプするシーン+EDの2ショットでなんか救われた気がしました。爽やかでよかったです~。
以下個別感想ー。
・阿良々木火憐
火憐の元にたどり着いた暦。火憐を落ち着かせようとする暦ですが、火憐がそう簡単に言うことを聞いてくれるわけはなく…。力づくで止めてみろという流れに。
そうして2人の対決に。火憐は必殺技を使い暦をねじ伏せようとしますが、今の暦をノックアウトしきることはできず。ですが暦も火憐を攻撃することはできず、ずっとやられっぱなしに…。ここまでフルボッコにされても意識を失わない暦、やっぱり凄すぎです。二人の戦いは超人同士の戦いに見えました…というか二人共もはや超人。
途中暦・忍の精神の中での会話が。忍は助太刀しようとしますが、暦は忍には頼らず、自分の力で火憐をねじ伏せようと決意。またここで忍を言うことを聞いてもらう更に上の方法が「頭を撫でずに、胸を撫でる」ということが明らかに…!どうして大人バージョンの時に教えてくれなかったんだと悔しがる暦が面白かったです~。
そして決着の時が…!今回のバトルシーンはよく動いていて見応えがありました~。あと火憐ちゃん呼びにまた萌えたり。また暦はフルボッコにされますが、
勝負の途中、火憐が正義は負けちゃダメだという暦の言葉にムキに。ですが強さが伴っていなければ強くはないと暦が反論。暦は本当の強さは「意志の強さ」だと答えます。だから他人じゃなくて、自分達のためにしか行動できない火憐・月火の強さは偽物だと…。これには火憐も動揺…。この言葉には思わず納得してしまいました。やっぱり暦主人公。
ですが暦は火憐の考え全てを否定する気はなく。暦はショックを受ける火憐を抱きしめ、妹達への思いを口にします――
「迷惑はずっとかけられてる。
ただし、悪いなんて一言も言ってない。
劣等感が一生向き合う覚悟があるのなら、
たとえ偽物だろうと、それは本物と同じじゃないか。
いっとくが、僕はお前達が大嫌いだ。
だけど、いつだって誇りに思ってる」
「悔しいと言ったな火憐ちゃん。
僕は確かにそれを聞いた。
だけどな、僕の方がずっと悔しい…!
僕の誇りを汚したヤツを許せるか。
後は任せろ」
偽物語というタイトルがここに繋がっている気がしました。偽物であっても、それをちゃんとした形で貫き通し続ければいつか本物になるのかもしれません。
兄に尻ぬぐいをさせることを後ろめたく感じる火憐ですが、暦は兄としての名誉だと誇らしげに。暦の笑顔が良い感じでした。下手したら近親相姦というのがあれですが…。
そうして火憐も納得し、貝木のことは暦に任せることに。
「もう惚れてる。兄ちゃん…後は任せた」
こうして火憐を説得し、暦はひたぎと共に貝木の元へ向かうことになります――。
・貝木泥舟
貝木と対峙する暦・ひたぎ。暦・ひたぎはあくまで冷静に交渉しようとします。ひたぎは覚悟を決めて貝木の前へ。
数年ぶりに再会したひたぎと貝木。貝木はひたぎは昔に比べてつまらない女になった、騙しがいのない女になったと、ひたぎに対して冷ややかな言葉を投げかけてきます。これでよくひたぎ、キレなかったと思います…。
で、火憐の囲い蜂の怪異は催眠術みたいなもので、三日ぐらい放置すれば治るようです…。ここまで頑張った意味って一体…と言いたくなりますが、貝木にも怪異を知る知り合いがいたりと、それだけではないという感じもします。
貝木は今回の怪異絡みの事件について非を認めますが、反省の色はまったく見えず…。いかにも貝木という感じが。ひたぎの言う通り謝罪させたりしたらでまた厄介なことになりそうな気がします…。貝木、変人だらけな物語シリーズの中でもかなり厄介な分類に入るキャラなんじゃないでしょうか。
また貝木は昔、ひたぎを襲おうとした教団の男が交通事故であっけなく死んだと教えます――
「お前とは何の関係もない場所で、
お前とは何も関係なく、そして何のドラマもなく」
「人生に劇的なことを期待してはならない」
この話をすることによって、ひたぎに人生は平坦なものだと教え用としていた貝木ですが、ひたぎのことを今日まで忘れていたというなら、わざわざこの話をひたぎにするわけはないわけで…。貝木はやっぱり立派な詐欺師です。
・戦場ヶ原ひたぎ
今回過去のことに決着をつけるために貝木と対峙したひたぎ。ひたぎも貝木に惑わされず、最後まで戦い抜きました。そんな中で印象的だったのは、貝木の騙される方が悪い的な言葉に対するこの反論。
「騙される方も悪い」
これには最初びっくりしました…。でも結局その場の空気、上手い甘い言葉に騙されて、よーく考えずにお金とかを渡してしまう方が結局のところ悪く、愚かなのかもしれませんね…。これは自分も気を付けないとなと改めて思いました。ひたぎを振り込め詐欺の宣伝ポスターとかに使ったら効果あるんじゃないかとか思ったり。
ひたぎが昔、貝木に惚れていたというのも、騙される前なら分かる気がしました。それはきっと憧れみたいなものだったんでしょうね…。
そして最後にひたぎは、貝木にはっきりと自分の思いを語り、過去と決別します――
「うるさい。昔の私には何を言っても構わない。
でも今の私を侮辱しないで。
阿良々木くんは私を好きだと言ってくれている。
今の私をよ。
だから私を、今の私を気に入ってるのよ。
私は今の私を否定する言葉を聞き流せない」
貝木と向かい合ったひたぎ。貝木は決して負けを認めようとしませんでしたが、ひたぎは貝木と向かい合い、言いたいことをいったことで気持ちの整理がついたようです。暦の存在とその愛がひたぎを救いました。
その後、貝木と決着を付ける前、思わせぶりにお願いがあると言っていたひたぎ。その願いは……
「褒めて」
と意外なものでした…!ここまでツンツンしていただけにこれには驚きが。ひたぎも表には出さなかったものの、ひたぎで貝木と向かい合うことに不安を感じ、傷ついていたようでした。
これには暦も最初は驚いていたようですが、その後の言葉で昇天。
「今夜は私を優しくしなさい」
照れながらそう言われたら…!ひたぎのツンドラ恐るべし。ニヤニヤがこらえきれず困りました。やっぱり最後は暦とひたぎですね。
あと今回で多分ロングヘアーでツンドラなひたぎを見れるのは偽物語では見納めだと思うので、そんなひたぎが好きだという方はしっかり観ておいた方がいいかも。次回辺りは今回とのギャップに驚くかもしれません。
そしてかれんビーラストはその翌日、元気にまた飛び出していく火憐・月火でおしまい。そんな妹二人をどこか誇らしげに見送る暦。やっぱり暦は良い兄。
「僕の誇り、僕の自慢の妹達。
偽物故にきっと何よりも本物に近い彼女達」
「ファイヤーシスターズは、
火の付いた花火のような勢いで
出撃していったのだった」
と、かれんビーらしい締めくくりでした。やっぱり火憐と月火の元気な姿を観ると話が終わったんだなーという気がします!火憐メインというだけでなく、兄妹ならではのやりとりもあって良かったですー。
偽物語は原作の方を読んだ時は化物語が1話1話濃かったぶん、偽物語はなんか軽い…?と読み終わった後感じ、アニメもその記憶があったので最初不安でしたが、いざアニメで観るとまた見方も違って面白かったです!キャラ絵が動くというのはやっぱり違いますね。特にサービスシーン、化物語からのキャラの変化(羽川・神原・撫子)、忍との会話は原作を知っていてもびっくりしました…!やっぱり物語シリーズは映像映えする作品だったのだと改めて感じました。
こうしてかれんビーが終わりましたが、月火の存在意義、貝木がこれで本当に引くのか?など、いくつか消化不良な点もあったと思います。そこもつきひフェニックスである程度は解消されるんじゃないかと思います。ただ進行具合はかれんビーと同じ感じだと思うので、まったりとした気持ちでまた観ていった方が楽しんで観ていけるかもしれません。
次回は「つきひフェニックス 其ノ壹」次回からは偽物語の後編的なエピソード「つきひフェニックス」がスタート。ファイヤーシスターズのもう一人、月火メインの話になっていく…と思いきゃ、かれんビーと同じように他の会話メインで進んでいくことになるかと思います。でもつきひフェニックスにもひたぎが変化、歯磨きプレイがあったりと、アニメ映えしそうなイベントがあるので楽しみです~。
EDカードは蒼樹うめさん。ファイヤーシスターズ二人のイラストかな?と思ったら、神原×ひたぎ的なイラストでびっくりしました…!さすがうめてんてー。
ではまた次回に!