コツコツ一直線

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機動戦士ガンダム00 第6話「セブンソード」 感想

2007-11-11 15:50:34 | 機動戦士ガンダム00 1&2期(2008-2009)

 今回はミッション中心な話。今までの話より脇役に焦点が当てられていたような気がします。カタギリとスメラギ2人に接点があることが分かり驚きました。でも今回一番際立って見えたのはアリー。刹那と対等以上の戦いをしてきた辺り、今後の重要人物になるような気がします。そして今後の動向が気になるところ。


 始めは南アフリカ地域・鉱物資源採掘現場でのアリーの様子。アリーはそこで悪態をついていました。新キャラのアリーの声は予想通り藤原さん。やっぱりアリーの声は藤原さん以外には考えられなかったです。外見はワイルドな感じがしますね。番宣でのナレーションが藤原さんということもあったので、おそらく今後の重要人物になってくるのではないかと考えています。

「ったく。ひでえもんだな。ソレスタル何とかってのはよぉ。
 ここにある石っころが取れなきゃ、この国の経済は破たん。
 その影響をうける企業や国がどんだけあるか。
 戦争止められりゃあ、下々のものはどうなってもいいらしいや」

 このセリフを聞く限り、アリーはソレスタルビーイングの戦争を終らせればいいという考えに不満を持っている様子。これは刹那達の新たな敵となりそうです。そんな中「隊長、入電です」と連絡が入ります。ですがその入電の内容を聞いてアリーは苛立ちます。

「アリー・アル・サーシェスだ。
 おい、現地まで派遣しといてキャンセルとはどういうこった。
 戦争屋は戦ってなんぼなんだよ!このままじゃモラリアは崩壊すっぞ。
 分かった。本部にもどる」

 
 ですが、そう返事するとアリーは笑みを浮かべ、やる気満々に。

「ふっふふ。ようやく重い腰をあげやがった。AEUのお偉いさん方がな」

 AEU中央議会ではモラリアに軍隊を派遣することについて話していました。今回は政治パートが多かったですね。経済が破たんしかかっているといたとしても、モラリアを擁護するとソレスタルビーイングが武力介入してくるんではないか、兵士を国外に派遣すると世論の反発があるという反対意見もありましたが、宇宙開発競争にこれ以上乗り遅れるわけにはいかないという国々の意見で、結局モラリアへの派遣は賛成国のみで行われることになりました。そしてこのシーンはこの一言でしめられます。

「ただし、この軍隊派遣はAEUの総意であることは容認してもらう。
 我々は、モラリアを救う白馬の騎士になるんだ」

 何だかまたロマンチストのような言葉が飛び交ってきました・・・。グラハムといい、セルゲイといいこの作品ロマンチストが多い気がします。

 それからプトレマイオスの様子。こちらではアレルヤが前回の事件での勝手な行動の罰を受けて、一週間以上独房に監禁されていました。流石にお咎めなしとはいかなかったようですね。アレルヤはその独房の中で頭痛がした時、聞こえてきた声が気になっている様子。

「何者なんだ。一体・・・」
 
 と、考え込んでいる中、ティエリアが中に入ってきます。そしてアレルヤに厳しい一言。

「やぁ、独房入りは終わりかい?」
「その様子だと、とても反省をしているとは思えないな。
 アレルヤ・ハプティズム、君はガンダムマイスターに相応しくない」

 遂にティエリア、この考えを誰かに言ってしまいましたね。人々のことを考えずにこういう言動をするのもどうかと思うんですが。ティエリアの考えは、アリーとは絶対合わないと感じます。ですが、アレルヤはあまりこれに真面目に取り合わず軽く流します。と、そこにスメラギも。

「キュリオスから降ろす気かい?」
「そうだと言いたいところだが、そういうわけにもいかなくなった」
「また、あなたの力が必要なの」

 スメラギはアレルヤに、モラリア共和国大統領が、AEU主要三カ国の外相と極秘裏に会談を行っているって情報が入ったと言い、モラリアに武力介入をすると告げます。ティエリアはこれに

「これは我々に対する挑戦と受け取っていい」

 とやる気満々。スメラギはアレルヤの謹慎を解き、そしてアレルヤ、ティエリアに出撃命令を出します―。

「ハードなミッションになるわ。私達も地上に下りてバックアップに回ります。
 アレルヤの営倉入りは解除。二人とも直ちに出撃準備に取りかかって」

 次に前回暴走してしまったソーマの様子。検査結果が出ましたが、異常はなかったようです。セルゲイはその検査結果に釈然としない様子。ですが外部からの影響を受けたかもしれないという話から話が見えてきます。どうやらソーマに異常を与えたのは「ソーマと同じグリア細胞を強化され、脳領思波を使う者」だそうで。アレルヤも昔何らかの訓練をさせられてきたのかも知れません。とりあえずソーマのスーツに脳領者を遮断する処置をしたことで、同じ轍はもう踏まないということですが、これからも同じことが起きそうですねー。
 マリナはあれから外交でAEUのフランス外務省へ訪問していました。太陽光発電の技術支援を要請しますが、はやり先方は支援を「技術者をほかにまわす余裕があるかどうか」と渋ります。やっぱり中々上手くはいかないようです。結局、アザディスタンへの食糧支援続行を約束し、マリナはその場を去っていきます。それを見送るフランス側はというと、やはり手厳しいコメント。

「うら若き王女が慣れぬ外交をして国を守るか。
 哀れではあるが、われわれとしてもほどこしをする余裕はない。
 それもモラリア次第か」

 一方日本の刹那の様子。刹那もミッションに向かおうとしていました。と、玄関前で沙慈と遭遇。沙慈は絹江が作りすぎたという煮物を刹那におすそ分けしようとしていましたが、刹那は「今から出かける」とそっけない態度。せめてもらってあげればいいのに・・・。その後刹那は「災難だったな」と前回起きた事件に巻き込まれた沙慈を案じます。それに沙慈は軽い調子で受け答えします。それに対し刹那は、

「まさかソレスタルビーイングに助けられるなんて、思ってもみなかったよ」
「俺もだ」「え?」

 と意味深発言を残し、出て行きます。ちょっと今後の伏線を感じます。
 トレインで地上へ移動中のスメラギ、クリスティナ、フェルトの3人。そこでモラリアがどういう国なのか話します。モラリアはヨーロッパ南部に位置する小国で、人口は18万と少ないが、300万をこえる外国人労働者が国内に在住する国であり、その中でもPMCと呼ばれる民間軍事会社が幅を利かせているそうです。本来モラリアは世界の戦争が縮小していけばソレスタルビーイングの武力介入の対象にはならないはずでしたが、AEUが後ろ楯になったことで状況が変わってきたようです。そのことに関してユニオンの2人も話していました。その話をしている中グラハムは、

「ふん。なら今回は譲るしかないようだな。AEUのエースとやらに」

 と今回は出撃しないと話します。こっちとしては残念なことです。でその頃AEUの部隊はモラリアの部隊と合流していました。で、「AEUのエース」ですが・・・

「よぉ、AEUのエース、パトリック・コーラサワーだ。
 助太刀するぜ、モラリア空軍の諸君!
 早く来いよ、ガンダム。ギッタギタにしてやっからよ!!」

 と死亡フラグな小物発言を堂々と言ってのけるこのコーラサワーこそ「AEUのエース」その人。ギッタギタと相変わらずの小物発言が面白すぎます~。まあ、ほどほどに期待しておきましょう。
 その頃留美もそのミッションのことについて知らされます。そして地上に着いたスメラギ達。ですがクリスティナ、フェルトの2人はショッピングに出かけます。「ミッションプランの検証がまだ・・・」と言うも、夜まで振り回されるフェルトがちょっとかわいそう。スメラギはスメラギで飲みにいくと言います。

 刹那は孤島に到着。そしてそこでロックオンと技術者と合流。技術者は、「一刻もはやくおまえに届けたいものがあってな」と刹那にある装備を渡します。と、そこにあったのは「エクシア専用GNブレイド」GNソードと同じ高圧縮したGN粒子を放出し、厚さ3mの板も難なく切断できるそうです。「どうだ?感動したか」という技術者ですが、刹那はただエクシアを見つめているだけ。その反応に不満をこぼす技術者ですが、ロックオンはというと分かったような口ぶりで、

「十分感謝してるよ、おやっさん。刹那は、エクシアにどっぷりだからな」
「エクシア、俺のガンダム・・・」

 どっぷりって・・・まあその通りかもしれませんが。と、そこにMSに乗るアレルヤ・ティエリアも。ミッションへ向けて準備は万全です。

 ミッション前日の夜。スメラギはホテルのバーでモラリア共和国で行われたAEUとの合同軍事演習を伝えるニュースを見ながらお酒を飲んでいました。スメラギは何故この時期に合同で演習をするのか気になっている様子。と、そこに「やはり気になるかい」カタギリが現れます!本来立場的に敵同士である2人の接点。ちょっと驚きました。どうやらその後の2人の会話を聞く限り、2人は大学での同級生だったようです。ここからは2人の会話が続きます。中でも印象的だったのはスメラギの

「女はね、実年齢を言われるとその分だけ若さが減るの」

 という言葉。どうなんでしょうね・・・。カタギリの「誘ってくれて嬉しかったよ」という言葉とかしてカタギリはスメラギに気があるような気もします。
 その後の会話は今お互い何をしているのかという内容に。スメラギはごまかしますが、カタギリは正直対ガンダム調査隊に所属していると話します。スメラギの「何、そのネーミング?」という言葉には強く共感。ちょっとネーミングセンスが微妙。新設されたばかりで正式名称が決まってないとのことなので、改名してもらいたいところです。スメラギはその部隊にカタギリ、技術主任はエイフマン教授がいること、そして教授が既にガンダムが放出する特殊粒子の概念に気づいていることに興味を持ちます。でもカタギリにもその考えは知らされていなく、スメラギは残念にします。 このシーン終わりの会話。ここでの2人のやり取りの、

「あのことは」「もう忘れたわ」

 というのが気になります。ここから推測するとスメラギも過去に何かあったようで。気になるところです。と、この会話を気にかけているとカタギリが

「そう、ならいいんだ。こうして会えて嬉しいよ」

 とスメラギに自分の手を重ねてしまいました!!これは~!!これはまだカタギリはスメラギに気があると見ていいんでしょうか?思わぬ2人の再会でした。2人の今後はどうなるんでしょうか。
 その頃のマリナ。シーリンと通信で話をしていました。相変わらずシーリンは「予想通り食糧支援しか得られなかったわね」とマリナに手厳しい様子。でもマリナはそれでも「どうにかして技術支援を確保しないと」と諦めません。それからシーリンは、モラリアとソレスタルビーイングの戦況が長引けば、一度もどってもらうことになるとマリナに言います。これにマリナはまた「ここでも、ソレスタルビーイング」とソレスタルビーイングを意識します。

 次の日。モラリアでもAEUとの合同演習に向けて準備を進めていました。そしてアリー。アリーは武器格納庫で、AEUの新型機体を預けられます。随分力を入れて開発された機体のようです。そしてアリーはその機体でガンダムを確保するようにと命令されます。アリーも口笛を吹き、乗り気になっていきます。

「一生遊んでくらせる額を用意してある」
「そいつは、大いに魅力的だな」

 一方スメラギ、クリスティナ、フェルトの3人は王留美のいる豪邸へと向かいます。そこで出迎えるのはもちろん留美・紅龍。今回今までになく紅龍がしゃべっていたような・・・。ミッションに向けてこちらも準備は万全です。ここで驚いたのはクリスティナ。クリスティナは昨日あれだけショッピングに明け暮れていたのに、ちゃっかりモラリアとAEU軍の配備状況、PMCのデータを、ハッキングして手に入れていました。これにはフェルトも「いつのまにハックを・・・」と驚きを隠せない様子。クリスティナ、意外に曲者かもしれません。それからスメラギは

「予定通り、00時をもってミッションを開始。
 目標は私達に敵対するものすべてよ」

 と指示。その頃のユニオン。こちらでは昨晩カタギリが教授にスメラギと会ったことを話していました。教授も「あの事件のことは?」と過去にあった事件のことを気にかけている様子。と、この会話を聞いていたグラハム。グラハムは九条という名前を聞いて、

『九条・・・もしやあの事件の戦況予報士か』

 とグラハムもまた過去の事件を思い出している様子。それからそこにガンダム4機のデータが届きます。新装備に驚く部下の2人。また新装備を見たグラハムはというと、

『ソレスタルビーイング。本気とみた』

 と、ソレスタルビーイングが本気だと見ます。それから4機のガンダムはミッションプラン、スメラギの指示で武力介入を開始します。ソレスタルビーイングが武力介入を始めたというニュースは世界中に伝えられていきます。そして沙慈は

「おかしいよ、ルイス。ソレスタルビーイングは僕達を救ってくれたのに、
 戦争なんかしちゃって。そんなことしても世界は変わらない。
 憎しみを生むだけだよ。彼らは世界を混乱させているだけだ」

 とソレスタルビーイングに対して批判めいたことをルイスに言います。何だかこの言いようには無性にギアスのスザクを思い出してしまいました。まあ言っている事はそんなに間違いはないと思いますが、この考えで、ソレスタルビーイングは説得できないだろうなと思います。そして謎な2人の様子も。相変わらず

「リボーンズ、聞こえるようだよ。世界の悪意が」

 と意味深な発言を残します。この2人もそろそろ動き出して欲しいところ。いつも同じことばっかり言っている気が・・・。
 激しい戦闘が続くモラリア対ソレスタルビーイングの戦い。ガンダムマイスターの4人達は新装備とスメラギの予報によって順調にミッションを続けていきます。と、そんな中敵の一団がこちらに向かってきます。その中にはコーラサワーも。コーラサワーは相変わらず、

「見つけたぜ、前のと違うタイプだがお前もガンダムなんだろ?
 なら、俺の敵に決まってんだろうが!!」

 と死亡フラグのようなことを言いながらヴァーチェに攻撃を仕掛けようとします。ですがコーラサワーはヴァーチェに一撃でやられ、飛ばされていきます!!ここの一言が最高!!

「なんだこりゃあ~!!」

 コーラサワーあっさり撃沈。やっぱりコーラは期待を裏切りませんでした!!見ているときはつい吹いてしまいました。この作品の一番のギャグ担当は彼ですね。これからも期待です!
 以降4人は変わらずいつも通りにミッションを遂行していきます。エクシアがセブンソードを使うシーンは今回のタイトルになっているだけあってカッコ良かったです。刀捌きが見事。と、そこにアリーの機体が接近!刹那の乗るエクシアに攻撃を仕掛けてきます!!刹那はその機体を振り払おうとしますが、アリーの方が上手で苦戦していきます。

「何?新型か。動きを読まれている・・・」

「はっはっはっは~。機体は良くても、パイロットはイマイチのようだなあ。
 え?ガンダムさんよぉ!」

 と刹那はその相手の声を聞いて「あの声・・・」と反応を見せます。それからも男の声に反応を見せる刹那。

「商売の邪魔ばっかしやがって!!」

 そんな中、刹那はふと過去のことを思い出します。それは昔自分がいた戦場。刹那達子供が見る先には、銃を持ったアリーがいました。刹那達にとって昔のアリーは希望だったのかもしれません。刹那はその男が今自分の敵になっていると悟り「そんな・・・」とショックな様子に。でもそんな刹那の心境はおかまいなしに、アリーはガンダムを確保する気満々。

「頂くぜ。ガンダム」

 今回のEDの入りは普通で安心しました。やっぱりED入りはイントロからでいいと思います・・・。


 次回は「報われぬ魂」刹那対アリーの戦いの行方が気になるところです。やっと刹那に焦点が当てられそうなので、ここでキャラの掘り下げをしてほしいところ。アリーは刹那のことを知っているんでしょうか?
 今後のあらすじを見ると、やはり刹那とマリナが出会う回があるということで楽しみです。しかしこの先もずっと黒田さん一人脚本で驚き。このまま全話黒田さんが脚本なんでしょうか。まあこっちとしてはその方が良いと思いますが、大変そうです。
 あと今月発売になったニュータイプは必見です!巻頭に高河さんが描くカラーの4人+各キャラのラフ画+高河さんのコメントが~!予想以上にきれいな線でほれぼれしてしまいました。これだけで買う価値があります。これを見ると高河さんが随分キャラデザされていたようで、この作品への意気込みは本気だったんだな・・・と思いました。グラハムに対してのコメントが面白かったです。そして4人のキャラは皆が望むものを描いたということで・・・納得。

 



3 コメント

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変わった略称 (鈴神楽)
2007-11-11 17:52:18
何時も楽しませて貰っています。

変わった略称広めようと企んでます。
ソレスタルビーイングを
『塩豆』
(ソレスタル→ソルト→塩・ビーイング→ビーン→豆)
無理があり過ぎますが、面白そうなので。

これからもガンダムの感想を頑張ってください。
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コメントありがとうございます! (管理人:ソウキ)
2007-11-11 18:49:54
鈴神楽さん、コメントありがとうございました!
塩豆ですか~。確かに「ソレスタルビーイング」と毎回打つのめんどくさいと思っているので、略称が広まるといいかもしれませんね。覚えておきます。
では、今後ともよろしくお願いします~。
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返信ありがとうございます。 (鈴神楽)
2007-11-12 22:13:13
返信ありがとうございます。

覚えて置いてください。
もし広がったらそのときは、よろしくお願いします。

また来週来ますのでよろしくお願いします。
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