その1の感想の続きです。ここからが今回の本番という感じで読んでいてドキドキしました。では行きます!
と、ここで阿部弟が出前を取るからと、何にするか聞きに来ます。が、栄口は
「あ、オレはもう帰るよ。
うち弟1人で待たしてるから」
とここでお別れ。栄口の家は母親がいないんですよね・・・。ちょっと切なくなります。栄口は時計が7時になっていることに慌てつつ、
「阿部
オレもっ
よいせっと
完ぺきに治しちゃうのが
結局は早いと思うよ」
と、言いつつ、今まで立ちっぱなしだった三橋を座らせてから、
「お大事に。
じゃーお先ー」
と、帰っていきます。ここの三橋を座らせる栄口が良~!最後まで気配りは欠かさない。流石は世界の栄口さんです!そこにシビれます(本当かどうかは不明)。
それから残された面々は出前を決めていきます。三橋・田島・阿部弟はカツ丼、阿部はカツ丼と豚カク煮とうなぎ(皿)。頼みすぎ~。阿部は少しでも怪我を治そうと、
「ケガ治すには栄養がいんだって。
治るまでは食えるだけ食うんだよ」
と頑張ろうとしていました。そんな阿部を三橋・田島がまじまじと見つめます。それから田島は阿部に、
「焦っちゃダメだけど、
オレはお前が早く治るよーに応援してっかんなっ」
「なーことはわかってんよ」
「あっそお?
そらーしつれいしました」
と励ました後、阿部弟に、
「出前くるまでスイング見てもらえませんか?」
と頼まれ、田島・阿部弟は外へ出て行きます。この2人の関係も見ていて微笑ましいものがありますね。
そうして次々と面々が出て行き、残されたのは三橋と阿部。残された2人の空気はいつも通りなんだか気まずい感じに・・・。阿部は相変わらず怒っているように見えます。でも三橋は、
『・・・・・・がんばるぞ、と
ちゃんと・・・話すんだ』
と心の中で改めて決意をします。と、そこで今日の高校野球の結果がTVから流れてきたことで話は今日の試合の話に。阿部は、
「・・・負けちったな」
と話を切り出してきます。ここの間がまた何だか試合に負けたことへの寂しさを感じます。それから話は三橋の話したいことへ。と、その話の前に阿部が三橋に話をすることに。
「オレ、約束やぶったから
ごめん!」
「・・・あ・・・の、え」
「ケガも病気もしねーって、
お前の
投げる試合は全部捕るって
言っただろ?」
「あ アレ は オレ 情けないから、安心」
「そーだけど!
おれが捕りゃお前自信持つってのが、オレは…
…嬉しかったのに… ボソッ」
『ケガして、途中退場四球……っ』
ここのシーンでは三橋に頼られて嬉しかったと呟くところがちょっとグッときました。ニヤニヤが~。ここは読んでいて本当にニヤニヤを抑えるのが大変でした。それを言うとこれからのシーンもですが・・・。阿部はこう言ったあと、頭を下げて三橋に謝ります。
「悔しいからあやまらせろよ!
ごめんな!」
「うっ、うんっ」
阿部の必死な謝りに三橋は頷きます。そして話はいよいよ2人にとって本題に。今回見逃せない場面です。阿部は三橋へ今まで三橋に首を振らないことを強要したことを謝ります。
「それから、はじめて会った時
首振んなっつって、ごめん。
あれはオレの間違いだったんだ、ごめんな」
遂にきたこの瞬間にはもう読んでいて本当にドキドキしました・・・。それから三橋も話をします。そして今まで阿部に頼りっぱなしだったことを、一息置いてから謝ろうとします。
「オレも それ 話 あの…
ね オレ今日 首 振ったんだよ
そしたら田島君 と 相談した みたくて
オレは田島君に 頼られた!
スゴイよね!」
「うん、スゲー」
三橋の話を阿部は真面目に頷きながら聞きます。そして三橋は阿部へ自分の今の気持ちを伝えます――。
「オレは オレは阿部君に 頼るばっかだった
オレは エースに なりたい。
オレ、がんばるから
阿部君オレを、頼ってくれ」
ここは三橋の懸命な表情に泣きそうになりました・・・。遂に阿部にこれを言う時が来ましたね~。読んでいてドキドキが止まりませんでした。
懸命な三橋の言葉に阿部も頷き、
「わかった
力合わせて、強くなろう!」
と三橋とお互いの眼差しを見つめながら誓います!三橋も手をグッと握り締めています。ここのカットは見ていてジーンときました。何という良いシーン・・・。
そして三橋もそれに、
「うん!」
とニカっと良い笑顔で返事をします!ここの三橋の笑顔にはもうノックアウトでした・・・。この笑顔に敵うものはおそらくないことでしょう・・・。心が清められたような気がしました。この三橋の笑顔に阿部も
「おっ笑った」
と驚いた様子。やっと阿部に三橋の笑顔が向けられる瞬間がきましたね・・・良かった、よかった。三橋の笑顔はまだ続きます。
でも当の本人はというと・・・
「とこ はじめて 見た ぞ」
と何だか複雑な様子。今まで三橋の笑顔を見たことがないという事実に苦さを感じているのかもしれません。まあ1巻から見ていると・・・確かにそんな感じですね。ここはもう是非原作で堪能してくれればと思います。ここは読んでいて感動・感涙でした・・・。もう感無量です。
それから阿部はそう約束した後、三橋を見て榛名とのことについて思い直そうとします。
『……オレは なんでこいつを
榛名といっしょにしてたんだろうな。
…………もしかすると 榛名のことも考えちがいしてないか
ケガして焦る気持ちは ケガしなきゃわかんねェ』
その時、阿部の脳裏に浮かんだのはさっきの田島とのやり取り。田島の「オレがキャッチャーやるから」という言葉を思いだします。頼もしくはありますが、今の阿部にとっては辛い言葉のようです。
『ケガしてほされて 2ヶ月かけて治して
復帰したのにまたほされて……か』
阿部も徐々に何かに気付き始めているようです。これはいつか和解する日が来るのでしょうか。こちらにも気になるフラグが。しかし座っている阿部は何だか本当にエラそう・・・。
それからは今日の部の話し合いについてに。三橋が「甲子園優勝」を目標に掲げていることを知り、阿部は驚いた様子。それから阿部は三橋にモモカンが何ていっていたか聞くのですが、阿部と和解しても三橋のたどたどしい様子は変わらず・・・まあそう簡単に変わるものではないですね。三橋の言っていることを阿部はすぐに理解できるもんだなーと感心します。阿部は三橋から話を聞き、
「おし オレも"甲子園優勝"にしよ」
と甲子園優勝を目標にすることに決めます!阿部自身もその目標へまだ現実味を抱いていないようですが、
「練習がきびしーのは望むとこだし
まあ…まだ実感はねーけど、
カントクと お前と田島が優勝目指すんなら
オレだってそっち側へ入りてーよ!」
と三橋へ伝えます。この言葉には三橋もどこか嬉しそう。阿部もまた三橋達側につくことになりました。とりあえず三橋よかったね~という感じが。
と、ここで出前到着~。田島、阿部弟もやってきて4人で夕飯です!
「うまそおっ」
という掛け声と共にいただきますに!阿部弟はこれに慣れておらずちょっとびっくりしている様子。しかしこのカツ丼・・・本当においしそうです。4人はご飯をとてもおいしそうに食べていました。
夕飯が終わったところで三橋、田島は家に帰ることに。阿部弟は緊張した様子で田島にお礼を言います。一方三橋、阿部も、
「おめーも
ありがとな」
「あの お 大事にっ」
「合宿は行くから
そん時またな」
「うんっ」
とやり取り。2人の何気ないやり取りが好きです。三橋もまたまたニカっと笑顔で、またもやニヤニヤが~。阿部にも笑みが。2人も結構打ち解けてきましたね。これからは対等な関係が築けることでしょう。これからの2人の野球に注目していきたいと思います!
そうして帰っていく2人。そんな2人を見送っていた阿部弟が阿部ににこやかに、こんなことを聞きます。
「ねーねー 田島さんともう1人の人なんつー人?」
「三橋?」
「ああ ピッチャーの人?
へ── なんかイイ笑顔の人じゃん
オレ スキなカンジだよ」
「……… はーあ お前苦労ねーなー」
「は?どーしてえ?」
案外阿部弟と三橋は気が合うのかもしれませんね。いい組み合わせかも。それに阿部は複雑、そしてどこかご機嫌な様子で返事をしましたが、これはどういうことなんでしょうか。まあ阿部もやっと三橋の笑顔が見ることができたようで良かったと思います。
三橋と田島。外はもう夜。自転車で2人は帰ります。その帰り道に三橋に叶からメールが届きます。その文面は――
前橋瑛徳に負けた
あと3つで
甲子園だったのに
オレ達は
今から
来年夏の
甲子園優勝を目指す
と、今の三橋には嬉しいメール。叶も負けてしまいましたが、来年に向けてとやる気満々なようです。それを見た田島も嬉しそうな様子で、
「ライバルじゃん いいな三橋!」
と羨ましそうに言います。それに三橋は照れている様子。叶は本当に良いライバルですね~。
そしてそのメールに勇気をもらった三橋は田島に改めて、こう表明します!
「オレ 田島君 に そそのかされて ないよっ
オレの 目標は 全国制は だ!」
三橋よく言った!こう今回見返してみると、三橋が最初目標をちゃんと定めていなかったのに、最後でこうちゃんとまとまると、ちゃんと話が繋がっていて驚かされました。この三橋の宣言に田島も喜んで、
「だよなああっ」
と同意します!これで三橋も目標を定めることができました。目標を定めた三橋はその後、
『オレ達の じゃなくて
チームの目標にしなきゃ だ
みんなで 目指さなきゃ できないことだから』
と心に決めます。果たして明日皆の目標をひとつにすることはできるのでしょうか。
今回最後は他の部員が帰宅した後の様子。
・水谷はソファーで寝転がりながらTVを。
・巣山はシューズの手入れ
・西広は妹とお風呂(西広の手には・・・!)
・泉は自宅で素振り
・栄口はゲーム
・沖はベッドでグローブを見つめます
・そして花井はひとり土手をランニングを。
とこんな感じ。最後の花井の頑張っている様子が印象的でした。しかし栄口に関しては、弟が待っていたんじゃないのか~!と思わずツッコミたくなりました。まあ家事とか全部することが終わったからやっているとは思いますが。真剣に画面を見つめているのが栄口らしいです。流石は(以下略)。
ここで過剰に反応してしまったのは西広がお風呂でタオルを膨らませるカットでした!これ小さい頃よくやったよ!と思わず叫びそうになってしまいました。この後タオルの膨らみを握るのがまた快感です。かなり懐かしかったです。
次回はこの流れからすると、改めて部の目標を決めなおすことになりそうですね。今のところ皆の目指す地点はバラバラ。これがどうまとまるのか楽しみです。三橋・田島の出した「甲子園優勝」が有力かな―と思うのですが、どうなるのでしょうか。次回も見逃せません!
今回はやっぱり三橋・阿倍の和解するシーンが見れてとても良かったです。この時をどんなに夢見てきたか・・・!しかも夢にまで見た、三橋が阿部家を訪問する話まで!・・・感無量です。もう読んでいるときはニヤニヤが止まりませんでした。これからの2人の関係も見逃せそうにありません。
そういえば今回アフタを買って気付きましたが、しおんの王も最終回だったんですね・・・!終わるの早~!アニメ・原作とも羽仁兄が犯人だということは変わりませんでしたが、顛末が違っていて面白かったです。アニメがノーマルEDというなら、原作はトゥルーEDという感じで。
結末の後味としてはやっぱり断然原作の方がよかったです。しおんが言葉を取り戻すシーンが特に!アニメでは戻りませんでしたが、原作ではちゃんと戻っています。戻った瞬間は感動でした・・・。その後の父の喜びようがまた良い感じ。あとは歩とのデートシーンでまたまたニヤニヤしてしまいました。歩カッコ良すぎ!とにかく未来への希望が見える幸せなEDでよかったと思いました。
と、何とか発売日前にうpできて安心しましたが…本当に遅れてすいませんでした。次回があればどうにかしたいです・・・。でもこれからも読んでいて気になったら感想は書いていきたいと思います。おお振り感想はやっぱり書いていて楽しいので。今回感想を書いて改めて自分がおお振りが好きだということを再認識しました。おお振り10巻も明日発売、楽しみです。阿部父がようやく見れる~。
ではまた!
訳あって、海外生活をしているのでタイムリーに「おお振り」読めない不幸な者ですが、ソウキさんのブログを拝見し、本当に癒されました。ありがとうございます!これからも頑張ってくださいね。コミック発売、楽しみになりました。コミック(願わくば次巻)での三橋スマイル、楽しみです。
海外で生活されているということで、展開を追うのは大変だと思いますが、めげずに頑張ってください。この回が収録されるまでは、まだ美丞大狭山戦があるのでしばらくかかるようですが、美丞大狭山戦も結構見所があるので、そちらを見つつ楽しみにしていただければと思います。刊行ペースが早くなってくれればいいんですけど…。私もおお振りの最新刊の発売が待ち遠しいです。
最近おお振り感想はサボりがちで、心苦しいところなのですが、またグッとくる展開になってきたら、また感想を書きたいと思います。
ではでは暖かいコメントありがとうございました~。