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コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

機動戦士ガンダム00(セカンドシーズン) 第18話「交錯する想い」 感想 その1

2009-02-09 18:14:25 | 機動戦士ガンダム00 1&2期(2008-2009)

 今回はタイトル通り色々なキャラの思いが交錯する話。新展開です。今回は特に刹那・沙慈が気持ちを一つにするシーンがよかったです。作品のテーマがここに…。
 あれから4ヶ月経過して色々状況も変わっていました。中でもアレルヤがちょっと哀れに思えてきました…。見せ場が欲しいところ。

 
 今回うp遅れすいませんでした。で、語るところが多すぎたせいか、文字数オーバーになってしまったので2つに分けます。よろしければ最後までお付き合い下さい。TBはできればこちらにくださると嬉しいです。


 アフリカの軌道エレベーター崩壊=ブレイクピラーから4カ月後。連邦加盟国の技術支援により、アフリカタワーの送電が再開され、復興が続いていました。異常気象も沈静化に向かっている様子。
 でもメメントモリによって、軌道エレベーターは完全崩壊は免れたと報じられていたり、相変わらず情報統制により情報は偽りだらけ。これには憤りを感じました…。というか前回軌道エレベーター崩壊を見た人がたくさんいるはずなのにこうなっていてちょっと疑問。多分圧力とかなんでしょうけど。連邦も遂にアロウズに統合。と、アロウズによる世界の支配は、衰えることなく更に増していました。
 また前回メメントモリの中で死んだか?と思っていたグットマンは普通に生きていました。何かガッカリ…。でもマネキンはあの軌道エレベーター崩壊後、消息を絶っている様子。マネキンもアロウズをいよいよ見限ったのでしょうか。これが良い方向に向けばいいのですが。またソレスタルビーイングもここ4ヶ月戦力を蓄えるためにアロウズから逃げ続けていました。

 が、そんな中、メメントモリ2がソレスタルビーイングに打ち落とされたという知らせが!これに驚くグットマン。ソレスタルビーイングが再び動き出しました!でも1基目の時はあんなに苦戦していたのに、2基目はあっさりすぎて驚き。ちょっとあっさりすぎたような。
 そんな中、活躍していたのがマリー…ではなく、ソーマ。ソーマはGNアーチャーを見事に操縦し、ソレスタルビーイングに協力していました。ですがそれも、

「協力するのは今回だけだ。衛星兵器を破壊するためなら!」

 と、本意ではない様子。でもこうして協力しているだけマシなのかもしれません。むしろこれまでの経緯を振り返ると出て行かないほうが不思議だと思います。
 で、アレルヤはそのソーマのフォローに回っていると…。これまでトランザム要員→電池と言われてきたアレルヤですが、今度はフォロー…。アレルヤの見せ場がまた遠ざかっていきます…。これはもうハレルヤをまた出すしか挽回のしようがない気がします。いつになったらまた出てくるのでしょうか。
 また沙慈もまたオーライザーに乗り、戦闘に参加しているようでした。これもソーマと同じ理由のようです。そんなダブルオーライザーの活躍によりメメントモリ2も破壊されました。

 その戦闘後、沙慈は以前とは違うマリー=ソーマに戸惑いを感じていました。確かに違いすぎます…。またソーマにはマリー時の記憶はあるにしても、ソーマはアレルヤへの想いは一切なく。呼び止めるアレルヤを拒みます。

「その名で呼ぶなと何度言えばわかる!
 私はソーマ・ピーリス。超人機関の超兵1号だ!」

 そう言い去っていくソーマ。そしてその後アレルヤが読んだ名前は「マリー」アレルヤにも何か足りない気がしました。
 ここでソーマの回想により、ソーマが前に出ている理由が明らかになります。セルゲイの死を目の辺りにしたマリーはショックでまた心を閉ざしてしまいました。そして代わりに前に出てきた人格がソーマ。ソーマもまた大事な存在だったセルゲイの死を目の当りにして、悩み続けていました。

『何故だ?なぜ大佐が死ななければならない!?
 あのジンクスは、アンドレイ少尉…。
 殺したというの?肉親を……
 実の父親を――』

『私が欲しくても手に入れられないものを、
 何故そう簡単に捨てられるの?どうして…』

 ソーマもまたマリーと同じようにそうアンドレイの行為について疑問に思い、悲しんでいました。セルゲイの家族になりたいと願っていただけに、切ないです…。もしこれから何も分かろうとしないアンドレイを変える人物がいるとしたら、それはソーマなのかもしれません。
 アレルヤもまたそんなソーマを見て悩みますが、そんなアレルヤにライルは適確なアドバイスをします。

「大佐に、彼女を二度と戦わせないと誓ったのに僕は――」
「しばらくそっとしておけ。
 心の整理をつけるのに時間が必要だ」

「しかし彼女に危険な真似を…」
「自分の考えだけを押し付けんなよ。
 大切に想ってるなら、理解してやれ。
 戦いたいという、彼女の気持ちを…」

 ここ数回アレルヤの自分の考えをただマリーに押し付けるシーンは見ていてあまりいい気がしなかったので、ここのライルの意見はごもっともだと感じました。まだアレルヤはセルゲイには及ばないみたいですねー。
 またそんなアレルヤ達の様子を見て、同じ部屋にいた沙慈も悩みます。セルゲイの死は色々なキャラに影響を及ぼしているようです。

『ルイスも同じなんだろうか?
 家族を失った悲しみを憎しみに変えて…。
 僕はルイスに何を言えば…』

 沙慈もまた家族を喪うということにそう悩んでいました。でも両親・姉を喪っている沙慈なら、その気持ちを理解して何か言うことができるはず…。沙慈が答えを出す日が待ち遠しいです。
 あとどうでもいいですが、今回このシーンで沙慈がTシャツにパイロットスーツになっているところが良かったな…と思ったり。この組み合わせに自分弱ったりします。今回はそんな沙慈に癒されました。

 一方カタロンサイド。カタロンもアフリカの戦いで戦力を使い果たし、隠れて態勢を立て直そうとしていました。カタロンはいつもその流ればっかりな気が…。でもカタロンのある部隊にはオートマトンの魔の手が…。いよいよカタロンにも危機が迫ってきました。
 そしてクラウス・シーリン・マリナ・子供達は静かな地で穏やかに暮らしていました。ここのマリナが本当に保母さんに見えました。もうスタッフの皆さんはマリナにこの作品で一体何をさせたいのか分からなくなってきました。平和のためにもっと動かなくちゃいけないはずなのに…。
 シーリンもこの状況を不安に思っていましたが、クラウスに励まされます。2期始めからそうでしたが、今回シーリンがクラウスを後ろから抱きしめているシーンを見て、シーリンは本当にクラウスを愛しているんだなーと感じました。1期のシーリンから見ると結構変化したなと思います。これも愛なんでしょうけど。
 そんな穏やかな時を過ごす面々。と、ラジオからマリナ・子供達の歌が聴こえてきます…。これはどういう意味があるのでしょうか。

 一方刹那はまた診療を受けている最中。どうやら刹那はあの時サーシェスに撃たれた弾の疑似GN粒子影響で、肩口の傷を中心に細胞の代謝障害が広がっていました。何かよくないフラグのような…。でも刹那の場合他のパターンとは違っているようで、

「ですが、その進行がきわめて緩やかなんです。
 ラッセさんの症状とはまるで違う。
 何かの抑制が働いているとしか…」

 とのこと。ダブルオーライザーに乗っていることと関係があったりするんでしょうか。今後どう本編に絡んでくるのか気になります。またそんな刹那を見てティエリアは、

『こういうときに、ヴェーダにアクセスできれば…』

 と、悔やんでいました。いよいよヴェーダ奪還の時でしょうか。また刹那はリボンズの策略について思い返し、こう考えます。

『つまり、ツインドライヴの情報は向こうにはないということ。
 切り札は…オレのガンダム』

 これからの作戦でも頼りになるのはダブルオーライザーになるみたいです。刹那の戦いはまだまだ続いていきます。

 またリボンズ・留美。留美は情報統制と軍備増強と、旧世代のやり方を世界規模に広げただけだと言い、今の状況に落胆したとリボンズに強気に出ます。でもここでリボンズは留美にもまた上から目線で強気に出ます。そしてここで留美の目的がようやく見えてくることに。

「人間が知る必要はないね」
「いずれすべての人類は、イノベイターとなるのではなくて?」

 留美はどうやら人類皆、イノベイダーにして世界を変えようとしているようです。そんなこと可能には今は思えませんが、終盤でまあ何らかの手段が出てくるのでしょう。
 で、それから延々とリボンズの留美・人類への悪口が続きます。ここはこれまでの留美に対するモヤモヤが晴れてちょっとスカっとしましたが、リボンズの上から目線もあんまり気にくわないので、結局どっちもどっちだな~と感じましたこういう態度を取る人にこれから世界を変えることはまず無理だと思います。
 その後、リボンズは留美にこう言います。

「一つ言っておくよ。君はイノベイターにはなれない。
 悲しいけど、それが現実なんだよ」

 これにはちょっと驚きが。意外な事実です。一体何故イノベイダーになりたいのか、その辺の事情が気になります。あとリボンズのこの声で悲しいけど~とかいうのは何か妙な気分になったり。きっと狙ったんでしょうね。
 このリボンズの言葉に留美は苛立ちながら、その場を後に。2人の決別でした。と、次に留美と入れ替わるようにして出てきたのがリジェネ。ここの話しからするとリジェネと留美はこの4ヶ月の間けっこう会っていたようです。リジェネはきっとリボンズに自分の存在を示したいんでしょうね。自己顕示欲のようなものでしょうか。その辺人間らしいなと思います。この2人はリボンズ・ソレスタルビーイングにどんな影響を及ぼしてくるのでしょうか。

 一方カタロンのアンドレイ・ルイス。あれからアンドレイはクーデターの首謀者=ハーキュリーの機体を仕留めたことが明らかになり、それで昇進し中尉に。しかもセルゲイを殺したことで罪は問われるもなく、しかもセルゲイを、

「父は反乱分子に加担していた。私は軍務をまっとうしたまでだ」

 と、反乱分子だと勘違いしたまま、セルゲイを殺したことをまったく後悔していませんでした。もう今回見てアンドレイは擁護しようのないほど、どうしょうもない奴だ…と思いました。まさか後悔すらしていないとは…。アンドレイには失望しました。セルゲイの死が報われません…。もうこれはソーマにどうにかしてもらうしかないですね…。
 ルイスは始め、そんな父親殺しの事実を知らず、アンドレイの昇進を祝っていました。ですがそこにヒリング・リヴァイブが来て、その事実を教えます。ここのイノベイダー2人が言っていることにはあまり知性を感じませんでしたが、言っていることには同意です。
 この事実に親・親族を殺されたことでアロウズに入隊したルイスは動揺、アンドレイに父親だと分かっていて殺したのかと問い詰めます。が、そんなルイスの言葉にもアンドレイは「平和のためだ!」と開き直り、理想のためと、綺麗事を並べて自分を正当化しようとします。しかもルイスにも、

「同じ状況になれば、君はどうする?」「えっ」
「他人の命は奪えても、肉親はできないというのか?」

 と問い詰めてくる始末。どこまでアンドレイは視聴者を失望させるのでしょうか…。リボンズ同様、そんなんで世界が変わると思っているのでしょうか。そう思っているなら間違いだと思います。
 最後イノベイダーの2人はこう言い去っていきます。

「父親殺しの男と、家族の仇を討とうとする女。
 お似合いよ、あんたら」

「彼女のことが大切なら、君が守ってやることだ」

 なんか捨てセリフっぽかった…。でも最近のこの2人のノリは結構好きです。その後アンドレイはルイスにもその時はそのうち来ると、決断するようにと言います。それにルイスは迷います。

『できるだろうか、私に…
 彼を、沙慈を撃つことが…』

 そう迷ってしまうのが悲しいところですね。とりあえず2人共一方的すぎ。この2人にはとにかく「対話」することがまったく足りていないと思います。もっと相手の話を聞くということを本当大事にしてほしいです。せめて沙慈・ソーマに対しては…。こう今回見ているとアロウズサイドの面々には色々問題があるように思えます。あとアンドレイにルイスが抱きしめられるシーンはちょっとどうかと…。これ以上の進展がないことを祈ります。
 その頃沙慈もまた戦い続けることに迷いを感じていました。そんな中、思い出すのが刹那のルイスを取り戻すためには戦うしかないという言葉。それを思い出して沙慈は何かを見出していきます。

『それが…僕の、戦い』

 今のこの状況を変えることができるとすれば、それは沙慈なのかもしれません。ここは次回に期待していきたいと思いますが、どうなるんでしょうか。今回指輪が良い味だしていました。

 ここから話は盛り上がってくるのですが、文字数オーバーのためその2に続きます。すいません。TBは2に送っても大丈夫ですが、できればTBはこの「その1」の方にお願いします。

 その2にはこちらからどうぞ~。