コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

うみねこのなく頃に 第26話(最終回) 「EpisodeIV-VIII sacrifice」感想

2009-12-24 23:51:10 | うみねこのなく頃に(2009夏秋)

 今回で2クール続いたうみねこもひとまず最終回。戦人とベアトの戦いは再開されるのでしょうか。縁寿と真里亞の話も決着がつくということでどうなるか楽しみでした。今回はとにかく縁寿が~。縁寿がいつか報われる日がくるといいな…と思います。最終回ということで早めに更新です。


 最終回ということでOPなしで本編へ。本気ですね…。庭園でのんびりしつつ、現実から逃避するベアトリーチェと真里亞でしたが、そこに縁寿が――。いよいよこの時がきました!縁寿は真里亞を連れ戻そうと説得しようとします。
 最初は真里亞は縁寿を追い出そうとしますが、さくたろうの存在について触れた瞬間、真里亞の態度に変化が…。さくたろうのことを切り出された真里亞は苦しみます。真里亞は楼座は出せても、さくたろうを出すことだけはできませんでした…。
 またベアトもさくたろうは出せませんでした。何故ベアトもさくたろうを召還することができないのか…謎です。縁寿はベアトが出せない理由について「本物の魔女ではないから」と指摘。そういわれるとそういう気もしますが、一体どういうことなのかまでは分かりませんでした…。

 そして真里亞と約束を交わし、縁寿はさくたろうを出そうとします。そうして縁寿はさくたろうを魔法で呼び出します…。召還は成功!ぬいぐるみのさくたろうと再会した真里亞はまたさくたろうと出会えたことに喜びます。真里亞が報われてほっとしました。真里亞はさくたろうにこれからは永遠に一緒だと約束し、そして縁寿に感謝します。

「ありがとう縁寿、縁寿の魔法はすごいよ!」

 縁寿は見事真里亞を救うことに成功しました~。逆にうろたえたのがベアト…。ベアトにとってさくたろうの復活は予想外だったようです。何故ベアトはここまで動揺するんでしょう…。ベアトが何者なのか今回のEPで更に分からなくなってきました。

 そして真里亞は縁寿との約束を果たすように金色の光に包まれて消えていきます…。
その後縁寿はベアトにこう事実を突きつけます!

「これが魔法の根源よね?
 愛がなければ、悲しみがなければ、
 魔法は見えない」

 今の縁寿はベアトの更に上を行っているようでした。縁寿も旅を経て成長したんだなと感じました。


 そうしてベアトはゲーム盤の前に引き戻されます。ラムダもやる気。ベルンも戦人を連れてきます。落ち込んだままですが…。
 自分が誰なのか悩む戦人…。そこで縁寿はこれまでのことを振り返り、戦人が金蔵の孫であることを証明させ、何だかんだで戦人にはベアトの対戦相手の資格があると証明してしまいます。今回の縁寿強すぎ。
 それから縁寿は戦人の前で、明日夢は血が繋がってなくても戦人にとっての母親であって、大事なのは絆だと説き、戦人のやる気を取り戻させようとします。縁寿もここでは感情を表に…。

「妹のためにもこのゲームに勝って!」

 縁寿は命がけで戦人を奮い立たせようとしていました…。それで戦人はやる気を取り戻しますが、もう一歩…。
 そこで縁寿はここで自分が縁寿だと名乗り出ることに――。ここで来たかという感じがしました。原作をやっていた時はもっと2人でベアトを追い詰めるんだろうなと思っていたので驚きでした。それだけに涙が…。
 縁寿はすべてを分かった上で、涙を流しながら戦人に帰ってきてとお願いします…。

「家族を取り戻して、私のところに帰ってきて…」

 これには戦人も無反応ではいられず…戦人もここでグレーテル=縁寿だと知ります。普通だったらここで感動の対面になるんでしょうね…。
 名乗り出た縁寿ですが、この行動には代償ありました…。縁寿が戦人の妹・縁寿だと戦人に知られた時、縁寿は切り刻まれて消えることになっていました…。消えていく縁寿を見るのが辛すぎでした…。
 戦人も縁寿がどうなるのか気づき動揺しますが、それでも縁寿は最期まで戦人のことを思い続けていました。縁寿の想いが切なすぎます…。

 そうして残ったのは縁寿の髪飾りだけ…。原作でこの描写を読んだ時は涙が止まりませんでした…。で、戦人は縁寿の想いを胸に、ゲームの再開を宣言…!ベアトもやる気に。お互い闘志をみなぎらせます…!こうして2人の戦いが再開されようとしていました。いよいよ戦人も本気に…!


 後半。戦人とベアトリーチェの戦い。赤と青の言葉で2人は激戦を繰り広げます!金蔵が化け物になったのには驚きました。まあ戦人に倒されましたが…。
 で、その中でいくつか重要事項が明らかになりました。

・この島には18人以上存在しない
・Xなる人物も存在しない
・金蔵は各EPが始まる前に既に死んでいた

 中でも衝撃だったのは、金蔵の死が確定したこと…今回のEPで一番の成果はおそらくこれなんじゃないかなと思います。各EPのはじめから金蔵は死亡していていなかったようです。誰かが金蔵の代行をしていたのかもしれません。まあ誰かが誰なのかがさっぱりですが…。
 戦人とベアトの死闘は原作の方も勢いがあって気分が盛り上がりました。アニメも最終回ということで生き生きとしていて良い感じでした。グロくもありましたけど…。でも結局今回で解決はしないんですよね…。そこが残念です。

 最後ベアトはあることを戦人にお願い…。ベアトは自分の心臓をつぶすように戦人に頼みます。で、その願いを戦人は聞くのですが、その後ベアトの魂らしき存在が出てきて、逆に戦人を殺そうとします…。ここで謎なのが、

「私はだあれ」

 という言葉…。本当どんな存在なんでしょうね。戦人もそのベアトの願いを聞き入れます。

「必ず解いて、お前を殺してやるからな」

 戦人はそうベアトへ誓うのですが――。こうして出題編の戦人とベアトリーチェの戦いは終わりを迎えました…。戦人が縁寿の元に戻れる日がくるのか気になるところです…。とりあえず戦人とその一家の過去が早く明かされることを祈ります。いつ明らかになるのやら…。


 最後はベルンカステルとラムダデルタの会話シーンで終わり。アングルがちょっときわどくて驚きでした。ベルンの尻尾が~。
 2人は戦人・ベアトリーチェを嘲笑うように今回のゲームを振り返っていきます。2人は本当に傍観者なんですね…。ここまで他人事だとちょっとムカっとしてきます…。
 で、実際、戦人の推理はほとんど外れていました。ラムダが相手だったら怖いですね…。にしても結局何も謎は解かれていないとは…恐怖です。本当に今回の一連のEPは「出題編」だったんですね。
 でも残念なことだけではなく。とりあえず今回縁寿が犠牲になって戦人を奮い立たせたことで、戦人が勝利することは確定されました。そしてベルンとラムダは愉快そうにあることを断言。

「ベアトは絶対に勝利できない
 奇跡は絶対に起きない~」

 ベアトの勝利もなく、奇跡も絶対に起きないという2人ですが、原作ではここで2人に何かのフラグが立つ演出があったりと「本当にそうなの?」といいたくなりました。まだこの先は未知数な部分が多そうです。
 そしてゲームは繰り返されることになるのですが、今回のアニメではここまで。あとは原作の解決編である散が解決するのを待つしかなさそうです…。謎がすべて明かされる時はくるのでしょうか…?


 こうしてほとんどのことがうやむやになったまま、今回のうみねこアニメは終わりになりました…。アニメから入った人はこの結末に驚かれたと思いますが、原作の終わりもこんな感じなので、終わり方に関してはあまりアニメに罪はないんじゃないかな…と思います。私も原作でこのEDを見た時はあまりに投げっぱなしで唖然としてしまいました…。まあ面白いシーン・推理シーンをはしょっていた+毎回出来が単調だったこと関しては擁護することはできませんが…。
 今回のEP4は原作でやった時は今までのEPでは一番微妙な感じがしました。でもアニメで画付きで振り返ってみて、ここのシーンはファンタジー展開を否定する材料になりそうだなとか、違った視点で見れて思ったより楽しめました。

 で、原作未プレイな方で、
 アニメしか見ていないという方には、
 原作をプレイすることを強く薦めます!

 本当にアニメではキャラの掘り下げとか面白いイベントシーンがはしょられたりすることも多く、歯がゆい思いでいっぱいでした…。原作ではあまり感じませんでしたが、アニメのキャラは皆チェスの駒のようで、正直ひぐらしアニメほどキャラに魅力を感じることはできませんでした。アニメを見たこそ、じっくりプレイできると思うので、機会があれば是非プレイしてみて下さい!アニメよりキャラに感情移入できる+熱い展開がみれると保障します。

 話がまったく解決していないので、2期に期待したいところですが、DVD・BDとかの売り上げ的に厳しいかもしれませんね…。とりあえず全13巻で2話ずつ収録というのがどうかしていると思います。限定版も高すぎですし…。うみねこアニメこそ、4話収録とかで売り出すべきかと思うのですが…。一気に見て楽しめるアニメだと思います。
 うみねこは宣伝は力入れている気がしましたが、売り方がどうも間違っている気がしました…。とりあえず2期があれば、1期の反省も踏まえた上で製作してくれればと思います。


 ではこれまで感想にお付き合いありがとうございました~。