今回はミハエルの過去に迫る話。その過去を聞いたアルトの行動にも注目です。またブレラも再登場で見逃せない展開になってきました。
でも今回の見所は健気なクランじゃないかと思ってしまいました。まさか本当に幼馴染だったとは・・・今後の2人の仲が気になるばかりです。
始めはミハエルが戦闘中で狙撃を成功させるシーン。この時点ではミハエルに心の迷いは生じていませんでした。
次はランカ・シェリルが転校してきてからの様子。ランカは芸能コースで歌の授業、シェリルはドキュメンタリー番組撮影で、スタッフに囲まれていました。シェリルアイドルモード。
この状況を面白く思わないのはアルト。アルトは自分達の航空練習が潰れると愚痴をこぼします。と、そんなアルトの前にシェリルのマネージャー・グレイスが、
「感謝するわ。あなた方の練習時間を譲ってくださって」
とお詫びします。が、いまいち誠意がこもっていないこのグレイスの言葉にアルトは怒りくってかかろうとします。が、ここでミハエルがフォローに現れ危機一髪。でもミハエルはいつもの調子で、グレイスを美しい人だと口説き、
「ミシェル、親しい友人は皆そう呼びます」
とグレイスに自己紹介をします。いつもだったらこの辺が決めセリフになりそうですが、今回は何か違うようでグレイスはミハエルにこう言います。
「ミシェル・ブラン…そうあなたが…」
「僕のことをご存知だとは、光栄だね」
「残念だったわね、お姉さん」
「・・・!」
このグレイスの一言にミハエルはいつになく動揺を見せます――。
それから宇宙でのバジュラとの戦闘中。いつも冷静に銃を構え戦闘に挑むミハエルでしたが、この日は姉のことが頭にちらつき、いまいち集中できません。これは悲劇の予感・・・。
そうして状況はアルトがバジュラを押さえるという状況に。アルトはミハエルにバジュラを狙い打つようにと頼みますが、グレイスから言われたこの言葉、
『残念だったわね、お姉さん・・・』
と思い出し、ミスをし弾はアルトの機体の頭を掠めてしまいます――。一歩間違えれば死んでしまうところでした。
誤射で命を脅かされたアルトは戦闘後ミハエルに食って掛かります!またちょっと離れたところにはマイクローン化したクランの姿も。
「ミハエル、てめぇ味方を撃つなんてどういうつもりだよ!?
一発必中って吹いてたくせにわざとやったのか!?」
「なわけないだろ」
今回のアルトは何だかチンピラみたいにすぐ切れますね・・・。まあ自分の命がかかっていたら無理もないことですが。アルトの言葉にミハエルは適当に言葉を返します。これはミハエルの言動にも問題があったと思います。最初で謝っておけばこんなことにはならなかったはずですが・・・。
そのミハエルの言葉にアルトは更に怒りを強め、ミハエルを責めます。
「フレンドリー・ファイアーなんて冗談じゃないぜ!
俺を殺す気かよ!?」
「は?」
「何、シカトしてんだ?何とか言ってみろよ!!」
「ダメです、アルト先輩。ミスは誰にでもあります!」
「ミスで殺されて堪るかよ!!
それにこいつはミスをしない!
狙撃の腕は姉貴譲りって自慢してたんだからな!!」
ちなみに今回タイトルにもなっている「フレンドリー・ファイア」は誤射で味方を撃つという意味だそうです。そしてアルトはミハエルに地雷とも言える、言ってはならないことを口走ることに――。
「誤射も血筋か!?」
ああ~言ってしまいました。この言葉にミハエルはブチ切れ、アルトに殴りかかっていきます。そしてアルトもそれに黙っているはずなく喧嘩に・・・。ここはアルトが勝つのか?と思い見ていましたが、ここでもアルトは万年2位。あっさりミハエルにフルボッコにされることに・・・。いつまでたってもアルトはミハエルに勝つことができなさそうです。
2人の喧嘩を前にルカはおろおろすることしかできず、頼みのクランもそんな2人の喧嘩を見て呆然と見つめるしかありませんでした・・・。
その後クランは機械に入り元の大きさに戻ります。その最中思い出すのは
『ミシェル…』
とミハエルのこと。このことはクランにとっても痛く感じることのようです。この機械でマイクローン化することができるんですね。まさしくデカルチャー!でもマイクローン化したクランの方がやっぱり好きです・・・。
この後はランカの出番。アルト達が今日休みで残念そうでした。と、ここでランカは路上でハーモニカを吹いている人を見て、ブレラのことを思い出します。結局あの後進展はなかったようですね。ランカもブレラのことが気になっているようです。それからランカは仕事の作戦会議に行くことに。
一方喧嘩後のアルトはここにはいないミハエルに文句を言います。が、それを聞いた医者は、
「皆基本的にワケありだ。同じだろ?お前も」
とアルトを諭します。これにアルトははっとしますが…。
元の大きさに戻ったクランは、宇宙で狙撃訓練をしているミハエルのところへ。ミハエルは夜寝付けず狙撃訓練をしていました。
その中で思い出すのは姉・ジェシカとの思い出と亡くなった時の記憶。。ミハエルは幼い頃両親を亡くし、姉・ジェシカに育てられてきたらしいです。そしてジェシカは軍のパイロットで、ミハエルと同じく狙撃手だったようで。しかし幼い頃のミハエルはやっぱり可愛いですね~。マクロスのキャラは皆幼い頃は可愛いみたいです。ミハエルの女好きもやはり姉の影響があるのでしょうか。
そんな過去を思い出しつつ訓練するミハエルですが、やはり心の乱れがあってか成果は出ません。そんな中、クランがミハエルを気遣い声をかけてきますが、ミハエルはクランに自分の気持ちを悟られないようにと軽薄な言葉でクランの心を傷つけます。ここはミハエル最低の一言でした・・・。
「それともクラン?今晩お前が相手をしてくれるとでも言うのか~?」
「!?ま…」
「無理か。マイクローンになったお前に手を出したら、淫行罪で捕まっちまう」
「――!うっ」
いつも女性には優しいミハエルらしからぬ言葉。これはいかなる状況でも言ってはいけないことでしょう・・・。その言葉にクランは傷つき、
「バカぁ!!」
と、ミハエルの乗るバルキリーにビンタを食らわせた後、去っていってしまいます!ここはもうスケールが大きく何が何だか・・。シュールですね。それにしてもここのクランはやけに乙女っぽくてかなりびっくりしてしまいました。クランに関してはしっかりした軍人というイメージがあったので。クランも意外にもまだ乙女のようです。とにかくこのクランのビンタに今回はもっていかれた感が・・・。アイキャッチも今回クランで良かったです。
一方アルトはシェリルと通信。どうやらシェリルが学園に入学したのはギャラクシーを大衆に忘れないようにするためのパフォーマンスのひとつらしく。シェリルもよく考えていますね。そして流れるシェリルの特番。その特番には、
『銀河の妖精
故郷のために銃を取る!』
という文字と銃を持つシェリルの姿が。シェリルはこれに「これならインパクトがあるでしょ?」と言いますが、アルトは
「ダサくてな」
と一言。アルトに同意です。でも理由はそれだけでなく、
「それに、一度学校ってものにも行ってみたかったし」
「一度?」
「フロンティアのっていう意味よ」
とのこと。シェリルも育ちが特殊で、学校に通うことに憧れを感じていたようですね。こういうところシェリルも普通の人なのかもしれません。その後アルトはシェリルに何故SMSに入ったのか?と聞かれます。これにアルトははっきり答えることができず・・・。
そんなアルトの脳裏に浮かぶのは、幼い頃稽古で父親に投げ飛ばされたこと。ここを見る限り、アルトは厳しい父親から逃げてきたと見えます。アルトも決意してSMSに入ったものの、
『逃げているわけじゃない…
俺は…!』
と、気持ちはまだまだ半端なようですね。今回も結局アルトは過去に対して悩むだけで終わりましたが、いつか過去を乗り越える日はくるのでしょうか。
自分の過去、そしてミハエルのことで思い悩むアルト。前の戦闘で傷ついたバルキリーを見つめます。と、そこにクランがやってきて、アルトにある質問をします。それは――
「アルト…お前ミシェルのこと、好きか?」
何だか誤解を招きそうな一言ですが、クランが真に知りたいのはアルトがミハエルを本当に友達だと思っているか、その上で過去を教えるに足る人物が見定めたかったのでしょう。これにアルトは――。
一方恋の争いにも一歩出遅れ、アイドル活動もいまいち軌道に乗ることができないランカ。今回もそれは変わらず、あまりセンスの良くない衣装を着て街頭で何か配っています。何だかかなーりしょぼいような・・・。ランカは薄幸少女ですね。これがどうやらマネージャーが考えていたプロモのようで・・・。ランカの歌はいいんですけどね~。
そんなランカを見守る人物はマネージャー、そしてボビー。ボビーは結構その世界では有名なメイクアップアーティストのようで、ランカを手助けします。
が、ボビーもまたランカの宣伝方法に関しては不満がある様子。それに関してマネージャーは、サイトを立ち上げても、プロモを流そうとしても、すぐにハッキングされてしまうと、広報活動が妨害されていると語ります。これはもう犯人はレオンですね。ここまでジャマしれくるとは、ウザイことこの上なしです。その後ボビーはランカに対し、
「いいこと?あの子は私の大事な人の妹なの。
あだや疎かにしたら…」
と話し、そして・・・
「殺すぞ、オラ!!」
とマネージャーに脅しをかけてきます。またまたボビーの本性が~。怖いです。まあ今は頼もしいかも。
と、街頭で何かを配るランカでしたが、ここでまたブレラを目撃・・・しかしすぐに消えてしまいます。またまた現れたブレラ。ブレラの正体は一体・・・。しかし今回ブレラですぎな気がします。もう少し出し惜しみしてもいい気が。
そしてアルト達は次の任務につくことに。任務はバジュラの巣の探索。その前にブレラが井上さん声から命令を受けるシーンがありましたが、これはグレイスなんでしょうか。その後には軍会議をグレイスが盗聴しているシーンもありますし。グレイスももしや重要人物なのでしょうか。
そうして宇宙に出る面々。クランがまずバジュラとの戦闘になりますが、ここでVF-27に乗るブレラが現れ、バジュラを倒していきます。突如現れたブレラへ攻撃を仕掛けるクラン。が、ブレラは余裕を崩さず、クランを追い詰めていきます―。ここのブレラは何だか好戦的な感じで、本当男性って感じがしました。OPのイメージから中性的な印象を受けていたんですが。
このクランの危機に喧嘩の続きをしようとしていたアルト、ミハエルも気付き、急いでクランの元へ。アルトがまず駆けつけ、ブレラを押さえます。そしてアルトはミハエルに、
「俺が囮になる!!
聞いたぞ、お前もお前の姉さんのジェシカも一発必中なんだろ?」
「ミハエル!
撃て、姉さんを超えろ!!」
と言います!このアルトの言葉にはっとするミハエル・・・。ここでジェシカが亡くなった経緯について明らかになります。クランがアルトに話していたことです。どうやらジェシカはある時の戦闘で味方に誤射してしまいそのパイロットを殺してしまい・・・そして軍法会議にかけられ、自殺か、何者に殺されてしまったそうで・・・。しかも間の悪いことにこの相手が当時ジェシカと不倫関係にあった上官で、ちょうど別れ話を持ちかけられていた最中だったということで・・・。クランは最後にアルトにこう語ります。
「ミシェルは探し続けているのかもしれない。
フレンドリーファイヤーの真実を」
と。これがミハエルの抱えるトラウマとなっているみたいです。ミハエルも過酷な過去を持っていたキャラでした。アルトもこのミハエルの過去を聞いて考えが変わったようです。
またここでクランがミハエルの幼なじみだったことが明かされます!大きいクランと小さいミハエルが遊ぶカットには驚き。意外にこの2人の年は近めだったようです。あと幼いクランもまた乙女でした。と、これまでミハエルがクランをからかっていたりしていた理由が分かりました。
そしてアルトのトドメの一言――、
「撃て、ミシェル…
撃て!ミシェ―――ル!!」
アルトのこの魂からのこの一言!これにミハエルも心を動かされ狙撃します!!ここで初めてアルトがミハエルをミシェルと呼びました!!そうして心が定まったミハエルの弾は見事にVF-27に命中!が、VF-27はアルトを振り切り、またどこかへ去っていきます――。VF-27を捕らえることができなかったのは残念でしたが、ミハエルは過去を乗り越えることができて良かったです。
この戦闘後ミハエルは姉の墓参りに。でもそんなミハエルの表情は穏やか。何か吹っ切ったみたいです。
と、そんなミハエルを木陰から見守る人物が・・・本人は隠れているつもりらしいですがバレバレなことに髪が見えていました。それはクラン。何とも可愛らしい姿です。いまどきこんな良い幼馴染はいない~と思わず思ってしまいました。ミハエルも早く気付けばいいのですが・・・。
ミハエルはそんなクランに対し笑みを浮かべますが、そんな中そこにまたおせっかい2人組が。アルトとルカです。2人は
「よく逃げなかったな」
「ふっ…よく撃ったな」
と笑みを浮かべ、健闘を称えあいます。1回はミハエルを見損なったアルトでしたが、今回の戦いでアルトもまたミハエルを見直したようです。2人はこうして仲直りしました。
そしてあと変化がひとつ。それは学校へ行こうというアルトのセリフ――
「授業に遅れちまう。とっとと行くぞ、ミシェル!」
「ああ」
アルトがミハエルをミシェルと呼びました!どうやら2人の友情もますます強くなったようです。そんなアルトの言葉にルカもまた
「今確かにミシェルって…!」
と嬉しそう。そしてミハエルも。ミハエルは亡き姉を思い出し、こう思います。
『でも、俺にはまだ分からない。
姉さんが何を思って、あの時引き金を引いたか…。
でも、いつか分かるかもしれない。
そうだろ?姉さん』
事件の真相は今は分かりませんが、今回の戦闘でミハエルの心の踏ん切りはひとまずつきました。3人はそうして墓を後にして学校へ向かって行きます――。色々ありましたが、めでたしめでしたしです。ここでミハエル、クラン、クラン~と思ってしまったのは私だけでしょうか。
今回最後はそんなミハエルを見守っていたマイクローン化したクランで終わりに。笑顔が可愛すぎる・・・。ここは是非放送で確認していただきたいです!今回見てクランの健気さ・可愛さにやられました・・・。今後はミハエル・クランも応援していこうと思います。
と、今回はアルト達の友情が深まる良い話だと思ったのですが、ただ今回ミハエルの過去を聞いた後、アルトがそれに動揺しつつも、それに納得して戦いへ赴くという過程が省かれていたようで、そこだけがちょっとしこりが残ったような気がします。それ以外のところは文句なしなんですが。
事件の真相は今回明かされませんでしたが、いつか本編で明かされることを祈ります。これは軍の陰謀が絡んでいる気がするのですが、果たして真相は・・・。
次回は「レジェンド・オブ・ゼロ」ゼロと聞くと、どうも最近100万人の奇跡を起こしたあの人物が頭にちらつきますが、どうやらマクロスゼロ絡みだとか。私はゼロは見ていませんが、どう話に関わってくるのか気になります。
あとは海の話ということで皆が海で楽しむ姿・自然が見れそうで楽しみです。またランカが映画に端役で出演ということで、無事出演することができるのかも気になるところ。
ではまた次回に~!