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コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

機動戦士ガンダム00 第22話「トランザム」 感想

2008-03-09 14:23:36 | 機動戦士ガンダム00 1&2期(2008-2009)

 今回はトリニティ3兄妹が危機に陥る話。その先に待つ展開には驚くばかりでした。まさかあの2人が・・・。
 そして今回重要になってくるのはタイトルにもなっている「トランザム」これが一体何なのか最後に分かった時には思わず納得してしまいました。話の持っていき方が上手いと思います。


 前回の戦闘からのプトレマイオス。前回GNアームズを操縦し戦場に出たラッセ視点で始まります。ここにこうして出てくる辺り、すっかりメインキャラ入りですね。個人的にラッセはそこそこ好きなのでこれからも死なない程度に頑張って欲しいです。あんまり活躍するとおそらく死亡フラグが立ちそうなので・・・。私の中ではガンダムの戦闘機のパイロット=死亡率高いというイメージがあるので。
 そんな中ラッセの関心は前回深手を負ったロックオンに。ロックオンは前回の戦闘で負傷し、特に右目の症状は深刻なようです・・・。狙撃を得意とするロックオンにとって右目負傷は大きな痛手ですね。失明はまだ確定ではないようですがこの右目の負傷、フルメタの最新刊のクルツと被って見えてしまい、やるせない思いがあります。ロックオンの右目、ちゃんと完治してくれればいいんですが・・・。
 そのためロックオンはカプセルの中で治療を受けることに。でもカプセルの中に入ると怪我が治るまでその中から出られないようで、皆戦力不足を懸念します。が、ロックオンはそれを良しとせず、戦い続けると皆に言います。ここのロックオンはもう男って感じですね・・・!
 それにアレルヤは「しかし、その怪我では精密射撃は無理だよ」ともっともな意見をロックオンに述べます。が、ここで引き下がるロックオンではなく・・・

「俺とハロのコンビを甘く見るなよ。それにな、俺が寝てると気にする奴がいる。
 いくら強がっていても、あいつは脆いかんな」

 と、強がりを口にします。ハロのことを持ち出してくる辺り、良い感じ。ロックオンはやっぱりカッコ良いですね。で、以降は眼帯付きに。真っ先に思い出したのはハガレンの大佐をでした・・・。
 で、ロックオンがいうあいつは誰だ・・・!と思い見ていると次のシーンには、

「僕がヴェーダに固執したばかりに、彼に、傷を負わせてしまった…。
 僕の、せいで…」

 と落ち込むティエリアの姿が。これで女性キャラだったらきっとフラグが立ったことでしょう。ちょっと残念。ティエリアはロックオンが自分を庇い負傷したことにより負い目を感じているようです。何だかいつものティエリアよりやけに感情的に思えます。これがどう話に影響してくるのか気になるところ。

 そして!次のシーンでは待ちにまった彼の出番が!!・・・何故自分がここまで盛り上がれるのかもう自分でも分かりません。ユニオンイリノイ基地。そこでグラハムとカタギリがフラッグの整備にかかっていました。もう今回はこのシーンだけで満たされてしまった気がします。でもGNドライブを積むのはやめてほしかったような気が…。
 その最中、2人はユニオンのトップがガンダム打倒を掲げ、ジンクスを主力とした作戦「フォーリンエンジェルス」を公表していることを知ります。それを知った2人はというと、

「遂に公表したか」
「まるで自分達が作ったかのような口ぶりだね」
「フラッグの状況は?」
「見ての通りだよ、突貫作業でやっている。もう少し待って欲しいな」

「私は我慢弱い」

「分かってるよ」

 という反応を。カタギリもグラハムの期待に応えようと頑張っているようで良かったです。この調子で2クール終盤に見せ場を!・・・と今回は準備中なグラハムでした。まあ出番があってよかったですが。CMの阿修羅発言に癒される今日この頃。

 プトレマイオスではまだまだ機体の整備が続いてる様子。その中でもデュラメスの損傷が一番ひどいらしく、ユニットごと取り変える必要があるようです。ここら辺でのラッセの一言、

「何がフォーリンエンジェルスだよ。ふざけやがって」

 には激しく同意。何だかネーミングセンスが微妙すぎます…。そんな状況の中、フェルトはロックオンの元へ行こうとしますが、ロックオンがティエリアと

「いつまでそうしているつもりだ?らしくねえなあ。
 いつものように不遜なかんじでいろよ」

 と、励ます姿を見てフェルトは話かけることを躊躇います。それからも

「僕は、マイスターにふさわしくない」
「ふさわしくない、か。いいじゃねえか、別に」
「何!?」
「単にリンクができなくなっただけだ。おれたちと同じになったと思えばいい」

 と、ロックオンはティエリアを励まし、それからもうヴェーダがなければ計画は進められないと弱気になるティエリアに「できるだろう?」と言い、

「戦争根絶のために戦うんだ。ガンダムに乗ってな。」
「だが、計画実現の可能性が―」
「四の五の言わずにやりゃあいいんだよ。
 お手本になるやつがすぐそばにいるじゃねえか。
 自分の思った事をがむしゃらにやるバカがな」

 と、ティエリアを元気づけます。バカというのは刹那のことですね。刹那のガンダムバカなところが少し役にたったようです。
 このロックオンの言葉にティエリアは「自分の、思ったことを…」と何か考えが変わってきたようです。それからその場から去ろうとするロックオン。そんなロックオンにティエリアは声をかけます。

「悪かった」
「ふっ。ミス・スメラギも言ってたろ。失敗くらいするさ。人間だからな」

 それからロックオンは去っていきます。すっかりティエリアはロックオンを慕っているようですね。いい傾向ですが。でもそれを見ていたフェルトは、先の戦闘でのティエリアの不調から

『新システムの変更時にエラーがでたのは、
 リンク中だったティエリア自身が障害となって。
 でも、そんなことが人間に…』

 と何か感づき始め、そしてティエリアに優しくしているところを見てフェルトは

「やさしいんだ、誰にでも…」

 と傷つきます・・・。ロックオンは罪な人ですね。フェルトの想いにロックオンが気づくのはいつになるのでしょうか。

 次はトリニティ3兄弟が人革によって追い詰められているところ。アジトからも離れることになり、トリニティ3兄妹は追い詰められていきます・・・。戦い前トリニティ3兄妹のミハエル、ネーナが缶詰を食べるシーンが見ていてちょっと和みました。

「あ~肉食いてえ!缶詰ばっかで飽きたぜ」「あたしもスイーツたべたい!!」
「いつまで逃げ回らなきゃいけねえんだよ、兄貴!」「残り少ないよ!」

 ネーナのスイーツ発言には思わずスイーツ(笑)が思い浮かんでしまいました。ネーナってそれっぽいかも。この2人のやり取りは2回目で見てみると感じ方も変わってきそうです。
 それから人革に追い詰められていくトリニティ3兄弟。ジンクスを前にスローネですら対抗できません。しかし人革のあのフォーメーションはもう「卑怯」「反則」としか見えません!何機もの機体で固まってグルグル回って弾を撃つなんて・・・・・・。勝てばいいってもんじゃないな・・・と改めて感じさせてくれました。見ていて思わず苦笑。人革の攻撃にヨハンは2人に撤退命令を出し撤退していきます。いよいよ追い詰められていくことに…。
 あと気になったのはこのガンダムの戦闘をTVで見ていた沙慈。ガンダムによってルイス、絹江を失った沙慈はガンダムを見てこう呟きます。

「やられちゃえよ。ガンダム…」

 沙慈に激しくヤンデレを感じました。この沙慈はヤバい~。次刹那が沙慈に会った時、刹那はピンチに陥るのかもしれません……。でもちょっと楽しみです。

 このトリニティの状況は刹那達の元にも。メンバーは皆それぞれの考えを口にします。

「ついに国連軍がトリニティに攻撃を行ったか」
「ガンダムを倒すことで、世界がまとまっていく」
「やはり、僕たちは滅びゆくための存在」
「これも、イオリア・シュヘンベルグの計画」
「だとしたら、なんのためにガンダムはある?」

 そんな風に議論する中ロックオンは刹那に、

「刹那、国連軍によるトリニティへの攻撃は紛争だ。
 武力介入を行う必要がある」

「ソレスタルビーイングに沈黙は許されない。そうだろ?刹那」

 と、刹那へ告げます。アレルヤはまたこの言葉に反論しますが、これに刹那は

「俺一人ででも行く。俺は確かめたいんだ。ガンダムが何のためにあるのか」

 と頷きます。刹那が主人公っぽいです。ロックオンも「俺もつきあうぜ」と行こうとしますがラッセに「怪我人は、おとなしくしてろ」と止められ、GNアームズの性能実験したいというラッセと共に地球へ降りることになります。ラッセ一気に出番増えていますね~。そしてスメラギもこの介入に了承し「ちゃんと帰ってくるのよ」と刹那達を送り出します。それから地球へ向かっていく刹那達。これを見送るロックオン、ティエリア、アレルヤ。ティエリアはともかく、何故今回アレルヤも行かなかったのかちょっと謎でした。

 一方トリニティ3兄妹。追い詰められたトリニティ3兄妹は留美の援助を期待して待ちます。が、留美からの連絡はあてにならないもので、トリニティ3兄妹は途方に暮れます。と、そこに謎の機体が現れ、トリニティ3兄妹に接触をはかってきます。AEUのイナクトのようです。これに警戒しつつもとりあえず話をしようとその機体を迎え入れるヨハン。その機体に乗っていたのはアリー。出だし早々から不穏な空気が漂います。

「よお!世界を敵にして難儀してるってのはあんたらか」
「何者だ?」
「アリー・アル・サーシェス。ごらんのとおり傭兵だ。
 スポンサーからあんたらをどうにかしてくれって、頼まれてなあ」

 この言葉に警戒するヨハン。

「誰に頼まれた?ラグナ?」
「ラグナ。ああ、ラグナ・ハーヴェイのことか。やっこさん、死んだよ」
「何!?」
「俺が殺した」

 この言葉に激しく動揺するヨハン。でもラグナを殺したのがアリーだとしたら、アリーはリボンズ達とつながっていたりするのでしょうか。ちょっと気になります。
 と、次の瞬間、予想もつかない事態がトリニティ3兄妹を襲います―。次の瞬間、アリーは前ぶれもなくミハエルに銃を向け、

「ご臨終だ」

 とミハエルを撃ち殺します――。ミハエルがあっけなく死んでしまいました!!ちょっとあっさりすぎてビックリしました。せめて戦闘中に死なせてほしかったような…。この異常事態にヨハンもアリーに対抗しようとしますが、アリーの方が上手ですぐに追い詰められます。そんな中、ヨハンはネーナを心配してスローネアインに避難するように言います。

「ヨハン兄!」「逃げろ!ネーナ!」「でも!」
「行け!」
「…はい」

 ここはヨハンの妹想いなところが見れて良かったです。でもそれを見るアリーの目は冷ややか。

「美しい兄妹愛だ。早く機体に乗ったらどうだ?これじゃ戦い甲斐がない」

 と呟き、2人をガンダムに乗り込ませます。次にアリーはなんとミハエルの機体、スローネツヴァイに乗り込みます―。そして乗り込みガンダムを動かします!この事態にヨハンは

「バカな!ツヴァイはミハエルのバイオメタリクスがなければ!
 …書きかえたというのか!?ヴェーダを使って!!」

 と動揺を隠せません。それからアリーはヨハン達を始末しようと攻撃をしかけてきます。「何故だ!何故私達を!」と疑問を口にするヨハンにアリーはこう言います。

「生贄なんだとよ!」「そんなことが!」
「同情するぜ!かわいそうになあ!」
「私達は、ガンサムマイスターだっ!」

 必死に対抗するヨハン。ヨハンにも一応ガンサムマイスターの誇りはあるようですね…。が、アリーの攻撃を前にしてヨハンもなすすべなくやられてしまいます…。まだ死亡は確定はしていないようですが。初登場時はキャラ含めて無敵のように感じたトリニティ3兄妹ですが、役目を終えたとなるともうご臨終…。何だか可哀想なキャラに思えてきました…。
 そうなると次に狙われるのはネーナ。ネーナにも危機が迫ります!そんな中助けに現れたのはエクシア!エクシアはネーナを助けます!この刹那の登場に苛立つアリー。

「邪魔すんなよ、クルジスの小僧が!!」
「アリー・アル・サーシェス!?何故だ、何故貴様がガンダムに…!?」

 一方刹那も自分の中で神聖なものであるガンダムにアリーが乗っていると知り、動揺します。これは刹那に頑張って対抗して欲しいところですが―。

 次は月のアレハンドロ、リボンズ。2人はヴェーダの最深部、イオリアのカプセルの前までたどり着いていました。イオリアはコールドスリープで眠りについています。その眠るイオリアを前にしてアレハンドロは、

「世界を変えるのはこの私、アレハンドロ・コーナーだ!」

 と自信満々にイオリアへ小物発言をします!もうアレハンドロが小物に見えて仕方ありません…。だからここでリボンズがアレハンドロを撃ち殺すに違いない!と想ってみていたのですが…そうならず残念。
 が、その時周りの状況が変わっていきます。そして2人の前に現れたのはイオリアの映像!イオリアはこの事態を予測して「システムトラップ」を仕掛けていたようです。そして、

「この場所に、悪意をもって現れたということは、
 残念ながら私の求めていた世界には、ならなかったようだ。

 人間はいまだ愚かで戦いを好み、世界を破滅に導こうとしている。
 だが、私はまだ人類を信じ、力を託してみようと思う。
 世界は、人類は、
 変わらなければならないのだから」

 このイオリアの言葉が流れる中、刹那、アリーの戦闘の様子も。

「ガンダム、こいつはとんでもない兵器だ。戦争のしがいがある。
 てめえのガンダムもそのためにあんだろう!」
「違う!絶対に違う!俺のガンダムは!!」
「こいつで終わりだ!!」

 刹那が押され気味でピンチです!ですが、この戦闘の最中、エクシアの機体の色が「エクシアが、赤く…」と赤に変化していきます―。刹那自身もこの変化に驚き。そしてイオリアは―

「GNドライブを有するものたちよ、
 君達が、私の意志を継ぐものなのかは分からない。
 だが私は最後の希望を、GNドライブの全能力を君たちに託したいと思う。

 君達が真の平和を勝ちとるために、
 戦争根絶のために戦い続けることを祈る。
 ソレスタルビーイングのためではなく、
 君たちの意志で、ガンダムと共に――」

 と、エクシアに希望を託します―。イオリアはちゃんとここまで予見していたんですね。いや、本当にすごい人物だと思います。この瞬間、エクシアは機体全体が真っ赤に!そしてモニターには「TRANS-AM」という文字。これを見て刹那はこう呟きます。

「トランザム…システム。これが、トランザム―」

 これが今回のタイトルにもなっていたトランザムですね。バンドラの箱の底に沈んでいたものは確かに希望だったようです。とにかくトランザムが刹那の希望になるようで安心しました。


 次回は「世界を止めて」またまた宇宙のソレスタルビーイングにジンクスが攻めてきそうな話で、ちょっとうんざり気味かも・・・。ただ相手が攻めてきて、戦うという展開にはなんないで欲しいと思います。
 今回はあっさりミハエル、ヨハンが死んでしまい、ちょっと戸惑い気味です。なんというかあっさりしすぎなような・・・。この末路、中の人が浮かばれないなーと思うのですが。ヨハンは分かりませんが、ミハエルはもうダメっぽいですね・・・。まあ彼らの役割は大体終わったのでしょうけど。残るネーナがどうなるのか注目していきたいと思います。とりあえずエクシアもパワーアップを果たし、戦況がどういう風に変わるのか気になります。
 ではまた次回楽しみにしています。でも残り2話で収拾つくのでしょうか…。




3 コメント

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大丈夫! (空想野郎)
2008-03-09 15:25:15
>CMの阿修羅発言に癒される今日この頃

…多分、貴公子の出番、第一部ラストギリギリでありますよ!
監督と脚本に愛されている人ですから!!
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面白くなってきましたね! (ごろー)
2008-03-09 15:40:19
いつも楽しく読ませていただいております。
丁寧にお話の流れを紹介されているので、番組の追体験ができてよいです。
トリニティ組が出てから展開が速く、毎週驚きの連続です。
次男の瞬殺にはビックリ。ヨハンまでやられてしまって…。悪い子のネーナが生き残ったので、「トリニティ組の秘密」(出生、スローネの開発者、ラグナとの繋がり、ヴェーダへのリンク)「悪ハロの秘密」等を語ってくれることを期待しています。
月ではコールドスリープのイオリアが銃撃されますが、ダミーだといいなと思います。。。
それにしてもアリーは悪者すぎ。嫌なキャラです。ただ、「全てアリーを悪者にすればいい」的な処理は少しゲンナリ。
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コメントありがとうございます! (管理人:ソウキ)
2008-03-10 21:09:58
>空想野郎さん

 空想野郎さんコメントありがとうございました~!
 グラハム今回出番は少なめでしたが、出番があってよかったですよね~。
 私も第一部ラストギリギリでグラハムの出番があるに違いないと信じています!
 これまでの活躍もありますし、かなり期待していきたいと思います!!


>ごろーさん

 ごろーさんコメントありがとうございました~!いつも見ていただきありがとうございます。
 感想にご意見ありがとうございました!嬉しかったです。
 2クールになり、トリニティ3兄妹が出てきてからは展開も随分急展開になってきましたよね。毎回見ていて飽きません。しかし今回のミハエル、ヨハンの死には驚きですよね…。まさかここで死ぬとは…。生き残りのネーナが刹那達にどう影響を与えるのか気になりますね。
 月のイオリアは一体どうなるんでしょうね。コールドスリープ中のイオリアが目覚める時が来るのかもまた気になるところです。
 アリーはもう2クール目に入ってから過激さが増していかにも敵という感じになってますね。私もあのアリーの行き過ぎた行動には嫌気を感じます…。まあ悪役がいて話も面白くなるのでしょうけど。とりあえず刹那が倒してくれることを期待します!でも私もこのままアリーだけが悪者という扱いはちょっとな~と感じます。何だかそうなると物語が単純に見えてくるので。この先の展開では、そこら辺どうにかしてほしいなと思います。

 ではありがとうございました~。
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