コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#161 モーニング23号 感想

2010-05-09 00:17:06 | GIANT KILLING (原作感想)

 

 久しぶりのジャイキリ本誌感想。表紙+巻頭カラーということで楽しみにしていました。今回もジャイキリらしい独特な表紙で驚きました。まさか横でくるとは…。
 今回も港大の話の続き。ますます留学生と地味な選手の存在感が増していきます。二人の正体は…。今回は椿と堺の会話があって嬉しかったです。まさかこの二人が会話しているシーンが見れる日がくるとは…。


 今回の表紙はモーニングに限らず雑誌の表紙では珍しい横型表紙+キャラが目立つ画ではない表紙。初めてモーニングサイトでこの絵を見たときは思わず頭を動かしてしまいました。なので今回は横向きで紹介です。見やすくなった~。
 普通表紙は目立つようにキャラ一人をデカデカと置くのがデフォでなかなかこういう表紙は見られないと思います。モーニングはチャレンジャーだな…と感じました。評判がどうなのかとても気になるところです。
 そして画の方は達海が試合中の選手達を見守るシーン。タッチはいつかの駆ける椿風。その点もまた表紙としては異例ですね…。ジャイキリが監督主役マンガだと静かに主張している気がしました。しかもちょうどメインにいるのが椿!見た瞬間はしばらく釘付け状態でした。7番繋がり好きな自分にとってはたまりません~。今回も素晴らしい表紙でした!


 本編の方ははじめは椿が反則したと判断されたシーンから…。しかもPKまでとられてしまいます。最初椿は自分は何もしていないと主張しますが、審判の後藤はひっかけたんだろうとたずねてきます…。で、しばらく悶々としていた椿ですが、ついに折れてしまいます…。

「か…かかりました」
「自主したか」
「簡単に落ちましたね」

 椿がうなだれるシーンもですが、黒田・清川の反応がまた面白かったです~。今回の合宿ではこういう選手同士のやりとりも見れて嬉しいところ。

 そうしてPKに…。しかも今回のカラーPのメインにきたのはあの謎な外国人留学生!そろそろ名前を明かして欲しいです。こうして感想を書く時に困る~。
 で、まず外国人は椿を気遣うようなそぶりを見せますが、それは心配したのではなく、してやったりというような感じ…。さり気にセリフが恐ろしい件。

「それと…
 いい位置でファウルしてくれて
 どうもありがとう」

 最初読んだ時は思わずポカーンとしてしまいました。笑顔で言うセリフじゃない~。人当たりよさそうに見えてこの留学生結構狡猾そうです。言葉が分からない椿はまんまと騙されてしまいます…。椿は良い性格していると思うのですが、騙されやすいのがあれなのかも…。

 よく分からずそのまま留学生を見送る椿。カラーPの椿が今回妙にかわいい感じがしました~。
 ですがETUサイドもそのまま留学生を黙認する気はなく…。ここで堺と赤崎が椿に注意に入ります。

「椿 お前騙されていると思うぞ」
「俺もそう思う」
「!!」

 やっぱり皆騙されっぱなしではいられないようです。そしてここから堺は椿に今のプレーがどういうことだったのか説明をします。堺は留学生が椿の特性(スピード・切り返しへの反応など)を見抜いた上でつっかけてきたんだと話し、今の反則に関しても足がかかったのはわざとで狙ってやったことだと分析します。さすがは冷静な堺…見事な説明でした。
 そして二人はそう話をし、留学生がただものではないということを椿に伝えます。

「PK狙っていた人間の行動にしか
 見えなかったけどね
 俺には」
「俺なんかさっきシャツ引っ張られて
 体勢崩されてっからな」

「ね… 狙われていたのか…俺」

 椿も二人の話を聞いてようやく自分がカモにされていたことに気付きます。試合中に気付けてよかった…。に、しても赤崎が思ったより冷静なのが意外でした。
 それから椿は持田にカモにされた時のことを思い出し、反省…。騙されたことを悔しがります。

『くそーっ
 留学生め……』

 いつになく悔しがる椿でした。この試合が終わるまでで挽回できるのか楽しみです!
 今回は椿と堺の会話シーンが見れただけでも満足です~。堺が椿にどう接するのか地味に気になっていましたが、やはり良い先輩という感じで良かったです~。変な意味とかではなく、好きなキャラが会話するとなんか嬉しいものがあります。

 そうしてPKへ。自信満々な留学生ですが、よりによってこういう時ETUのGKはなんと夏木…。これはまずいです…。黒田も夏木を挑発してやる気を出させようとします。そしてゴール裏には広報の有里が…。恥ずかしい写真をいよいよ撮られてしまうのでしょうか?
 しかも夏木自身はFWの時の経験を活かすと妙にやる気…。返って不安です。むしろ不安になっていたほうが止める可能性もあったんじゃないかと…。夏木のオーラに騙されかける世良がまた面白すぎでした。
 ですがほとんどのETUの選手・コーチは夏木に止めるのは無理だと思っていました。確かに普段からPKを外しているのに止めるというのは無理っぽいかも…。ジーノも結構ひどいことを呟きます。

「ナッツは単純な上に
 止まっているボールを蹴るのが下手なのさ
 救いようがないね」

 かなり散々ないわれようです…。弱点を指摘するのはすごいですが、どれだけ夏木のことが嫌いなんでしょう…。ジーノにしては珍しいかも。

 いよいよPK開始――。夏木の無駄な気合がやっぱり返って不安にさせました…。どっちに反応するかで迷う夏木。どんどん深みにハマってしまい、動けなくなっていきます…。葛藤する夏木がグダグダで面白すぎでした~。
 そして留学生がシュートしようとした瞬間、夏木は思い切って右へ飛びます!

「なんかよくわからないけど……
 えーい こっちだぁ――っ!!!」

 こういう時は無駄に元気がいい夏木でした。ですが留学生はそんな夏木の性格も理解していたようで、夏木が右へ出た瞬間に反応し、逆の左の方にボールをトスッとかる~く蹴ります。コマのあのスペースの広さといったら…。あまりにもいたたまれない…。
 そうしてボールはゆっくりとゴールへ――。この時のコマが本当に緩やかで夏木が更に哀れに見えてしまいました…。
 その留学生のプレーにETUの選手も驚き!留学生はやっぱりしたたかでした…。そして夏木は有里にその恥ずかしいシーンを激写されてしまい…。淡々と仕事をこなす有里もでしたが、意気消沈する夏木が面白すぎました~。夏木、素晴らしいやられっぷりでした~。
 留学生は成果を上げたことにご機嫌。椿も騙されるもんかと警戒心を募らせます。逆転はあるんでしょうか。

 一方この留学生のプレーを見ていた堺は留学生・地味な選手が只者ではないことに気付き始めます――。


『二人共背番号がないのに……
 ピッチじゃ存在感出してきやがる……

 一体何者だよ
 あいつら……』



 一体二人の選手はどこの選手なのでしょうか…。ここで気になったのは堺の二人とも背番号がないというセリフ…。この時点でこの二人が港経済大学の生徒ではないということが示唆されてきました。更にある可能性が深まってきました。


 一方のんびり試合を見ていた達海。達海も留学生のプレーに感心していた様子。横に立っている笠野さんも何か手ごたえを感じているようでした。そろそろどういうことかみえてきたような気がしました。
 試合再開。いいようにされているETUは気持ち新たに試合へ。黒田が中井のことを意識していて笑。あの中井のしてやったりという表情が憎たらしい~。良い表情です。あと夏木が未だにやられたショックを引きずっていて面白かったです。かなりショックだったんですね…。

 村越はいつものように重そうな雰囲気の中、また今回の失点が自分のせいだと反省していました…。

『何年プロでボール蹴ってんだ……
 俺はよ……』

 そして失点が自分のせいだと謝るのですが、それとは裏腹に黒田は思いがけないことを村越に…。


「んなこといいって村越(コシ)さん!!
 後ろはいいから点取ってきてくれ!!」


 それは守りのことは考えなくていいから、点をとってくれということ…。黒田は村越が攻めることを求めていました。最近アニメで東京V戦をやったせいか、その時と色々重なる部分があります。黒田がこういうのも、村越なら何とかしてくれるという思いがあるからなのかもしれません。
 で、黒田はジーノの分も自分が潰すからと村越を前に行かせようとします。ここの黒田は結構カッコよかったです。ジーノはいつもの調子ですけど…。またジーノもまた村越が何に悩んでいるのか大体気付いているようでした。椿の不安定さに振り回されている時と同じ…。
 椿も流れで失点したことを村越に謝ります。なんだかんだでETUはまとまっていました。やっぱり村越は1巻で達海に指摘されていたことをまだ乗り越えられないでいるのかもしれません。色々抱え込みすぎというか…。そして村越自身もそのことに気付き始めます。


『俺は今まで……
 自分一人が抜かれたら……
 チームが決定的なピンチに陥ると
 思っていなかったか……』


 ピッチに立ち尽くす村越。村越はこの試合で変わることはできるんでしょうか?


 一方達海と笠野さん。この試合も終わろうとしていました。そんな中話題になるのはあの謎な留学生と地味な選手。達海はこの二人のプレーに満足している様子。


「いいんじゃないの?
 あの二人」

「笠さんが厳選しただけあって
 なかなかいい動きしてたよ」


 どうやらこの二人の選手はただの練習相手というだけでなく、何か違う狙いで投入されたようです。
 そして港大の監督も気分よさげに2人をいい選手だと絶賛。それに達海もごきげん。

「ホントウチの学生だったらなんて……
 羨ましい思いで見てましたよ」

 ここでまたヒントがひとつ…どうやらあの二人は港経済大学の生徒ではないようです。そして達海は笠野さんに確認をとります。

「俺としてはゴーだよ
 どう?笠さん」
「お前がよければ成立だ
 後藤や兄やん達とも
 そういう話になっている」

 ここであの二人の選手がETUの新メンバーだと確信が持ててきました…。石浜がいなくなったのに、何の戦力補強もないのは変だと思っていましたが、そういうことなんでしょうか。大体確定に近いところまできました。あとは試合が終わるのを待つだけですね。とりあえず二人の名前と今までどこにいたのか気になります。
 
 で、今回最後は達海が軽く何かを探るように試合を見ているところで終わり。


「おし
 こっち方面の収穫はあったな

 さーて
 向こうっ側の収穫はどうかな――」


 果たしてETUの選手達は達海の期待に応えることはできるんでしょうか。試合では後半戦でジーノがボールを蹴っているところ。ここからETUの反撃はあるんでしょうか。
 この試合前半では謎の二人の選手に翻弄されて終わりましたが、そっちの話も結論が出たということで、次回はETU側の逆転に期待したいです。特に村越にはそーろそろ変化がほしいと思います。今回は久しぶりにノリノリで感想書けました~。

 あとゲキサカのサイトではツジトモさんのインタジュー♯4が更新に。今回のインタビューでは達海の誕生秘話・キャラについての語りがあり、感心するばかりでした。監督の描き方に関しても。
 特に過去編での葛藤する達海を見た後に読むと、色々感じるものがあります。達海が根が非情に優しい常識人というのは本当に…。10番やキャプテンの話もあったりと濃いインタビューで毎週の更新が本当に楽しみです。

 ではまた次回に!

 
・TB送信先
 にほんブログ村 トラコミュ一
 GIANT KILLING -ジャイアント・キリング-



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
へろう ソウキさん (Y)
2010-05-09 14:23:36
こんにちは アメリカからYです。今回の表紙はすばらしいの一言ですね。ジーノが左サイドにパスをだして、ナッツは中央に走りこんでいるのかな?椿のダイナミックな姿は自分を奮い立たせているような。。。本編は、コッシーの変化に期待ですね。こちらアメリカ時間、土曜の夜にソウキさんのブログにお邪魔するのが楽しみです。躍動感も、キャラの心の内側も、これからも伝えてくださいね。ヨロシクです。
返信する
コメントありがとうございます! (ソウキ)
2010-05-12 23:44:45
 Yさんコメントありがとうございます~。今回の表紙もよかったですね。試合の臨場感が伝わってくる感じがしました!この絵を見て、また元気が出てきました。
 本編はまだ村越が何かに気付き始めてきた感じがしてどうなるか目が離せません。3巻のような雄姿をまた見せてくれればいいのですが…。
 感想うp次回も頑張ります~。時差の話は聞いてなんだかおおっ~という感じがしました。同じ土曜の夜でもやっぱり何か違うんですねー。あまり時差を気にしたことがないので新鮮でした。

 ではでは~。
返信する