あの夏もいよいよ最終回。イチカと海人の恋はどうなってしまうのでしょうか、そして檸檬の正体は…?明かされないと思っていた謎まで明かされてビックリしました。まさか映画の内容が真実だったとは…!不思議なすっきり感を感じる最終回でした。
強制送還を回避するために、地球が既に宇宙と文明を持てる星であると証明するため、イチカの記憶の思い出の場所に向かうことになった海人達。今回はOPなしでスタート。最終回っぽい…。
あの後車は転倒、足止めされています。そこで檸檬が残って追ってを引き付けることに。すべては親友・イチカのために。まさか檸檬にも見せ場があるとは思いませんでした…!檸檬もこういう熱い面があったんですね。そうして海人・イチカは先を急ぎます――。
柑菜は哲郎の姉・真奈美とたまたま出くわし、車に乗せてもらうことに。柑菜と追っ手の戦いは続いていました…!真奈美はここで夫の連絡を待っていたようでしたが、まさかここが後の展開に繋がってくるとはこの時思っていませんでした。
イチカの姉・エミカもイチカの手助けを。りのんもイチカのために残って追っ手と戦います。みんなカッコよすぎる…。あの夏は本当、個性的な脇役揃いだったんだなとか思ったり。
電車に乗って目的地へ向かうイチカ・海人。さっきまでの戦いが嘘のような、穏やかな景色を進む電車。全部が終わったら…と仮定の話をし合う海人・イチカ。海人の星を見てみたい、家族を知りたいし会いたいと、相変わらずラブラブな2人…。
「私はずっと海人君を好きでいます
だから…ずっと好きでいてね」
「はい、誓います」
ずっとこの時が続けばいい、お互いにそう思うイチカ・海人ですが…。なんか空気がしんみりしすぎていて、これが二人の最後の語らいの一時になるんじゃないか…とヒヤヒヤしていました。
再び戦い。窮地に追い込まれる檸檬。そんな檸檬を助けたのはMIBでした~。まさか本当にMIBが存在したとは…驚きです。あの脚本、事実が書かれていたんですね。檸檬は一体どんな気持ちであの脚本を書いたんでしょうか。ただ単に面白がっていたのかも…。そして檸檬も…?
しかも真奈美の夫・聡もMIB!最終回で一気に設定オープンにしすぎです~。でも宇宙人設定が1話からあった時点で、想定すべきだったのかも…。
そうして海人と共に記憶の場所に向かい、辿り着いたイチカ。そこは湖でした――。そして浮かび上がってくる水晶のような謎の物体。そこからイチカと海人は祖先が地球に残した痕跡も発見。ですが既にその木はなく、痕跡を証明することは現時点では不可能に……。
その事実に愕然とするイチカ。一気にどん底です…。そしてその後、とうとう宇宙人にイチカが捕まる時が…。海人は必死に抵抗…!最後まで諦めない海人…立派でした。
「行かせたくない、先輩を…!」
「ありがとう、海人君…」
そんな海人の言葉に、何かを始めたい、そして見つけることが出来たと感謝するイチカ。そうして去っていくイチカはまるでかぐや姫のようでした…
「大好きだよ、海人君…」
そうして離れ離れになってしまったイチカと海人…。その時、先祖の声が…!というか声が井上喜久子さん。みずほ先生ではないにしろ、その血筋の一族であることは間違いなさそうです。
先祖が記憶を残しておきたかったのは、あの人との思い出を残しておきたかったから…。先祖もまた誰かと離れ離れになってしまったようです。まさかおねティ…?違うことを祈りたいです。
願いを託した先祖、それを受け継ぐイチカ。
「お願い、忘れないで」
「忘れないよ、忘れられるわけない、
ずっと、待ってるね…」
こうしてイチカは星へと帰ってきます――。それが一夏の出来事でした。もしかしてイチカの名前はここに繋がっていたんでしょうか。
色々なことがあったこの夏。失恋したりもしましたが、この夏を特別にしてくれた皆イチカに感謝していました。ここの台詞と「あの夏で待ってる」のサブタイの重なり方には鳥肌が…!
「あの夏を忘れない」
後半、季節は秋に。皆の制服が冬仕様になっているのが時を感じさせます。皆の関係は結局、友達のままで変わらず。哲朗と美桜が結局付き合ってないのがちょっと残念でしたが、それはそれでよかったのかも。
海人の姉もボリビアから帰国ー。話が終わりに近づいているんだな…と寂しい気持ちになりました。
結局、あれからイチカとは連絡がとれないまま。知らないから仕方ないとはいえ、海人が姉から質問攻めにされてなんだか可哀そうだったような…。
檸檬は家の事情で転校することに。檸檬もやっぱり…。そして檸檬は海人に映画のフィルムを渡して去っていきます――
「ほんと素敵な夏だったわ
でも映画は未完成
ラストシーンを飾るのはあなたよ」
そう青空に呟く檸檬。檸檬はいつかここにイチカが戻ってくると確信しているようでした。
その後、海人達は檸檬が渡してくれたフィルムを見て見ることに。映画の出来はやっぱり高校生クオリティ。朝比奈みくるの冒険を思い出す何かがそこに…。画面が4:3というのがまたリアルに感じました…。
ですがそれは海人達にとってこの夏の思い出。そしてこれまでのシーンの数々が――。これまでの思い出が蘇ってくるかのようでした。
柑菜、海人はその映像を涙を流しながら見つめていました…。それは皆にとってかけがえのない思い出でした。
『人が死んだら天国へ行けるという
でも僕はそうは思わない
死んだ人間は、誰かへの心へと旅立つのだ
思い出となって、生き続けるんだ』
それでも消える思い出。でもだからこそ海人は映像を撮り続けようと決心をします。季節が過ぎても撮り続ける海人。すべてはイチカのために――。
脇役の面々の今の様子が映った後、次は檸檬。MIBに黒スーツを着て現れた檸檬。なんと檸檬もMIBでした…!檸檬はイチカを追って転校してきたのかもしれません。任務も終わったことで、MIBに戻ったということなんでしょうか。最後まで檸檬の秘密は明かされないで終わるかと思いましたが、分かってすっきりしましたー。全ては脚本に込められていました。でも一体何歳なのか…それは謎のままのようです。
それから月日は過ぎ、また文化祭。海人達が卒業した後も映画は上映され続けていました。在校生の評判も上々。卒業しても上映され続けているその映画、タイトルはやっぱりこれ。
「あの夏で待ってる」
やはり最後の最後でタイトルと繋がりました…!そしてラストシーンもちゃんと追加されていました。「宇宙船が壊れた、また?」という海人の台詞的に、どうやら↑以降の後、撮った映像のようで……
そしてそのラストシーンには
海人姉のお土産のボリビアの民族衣装を着た
イチカ(りのんも)が……!!
イチカはあの後、海人の元に無事帰ってきたようです~。そこをやらないとは…やられました。イチカの母星と交流できる段階であると認められたから、イチカは地球に帰ってこられた…そう考えていいのでしょうか。
そしてそのイチカの笑顔でFin。あの夏らしい爽やかなラストでしたー。最後には応援ありがとうございましたカードが!ここまで観ていてよかった…。色々ありましたが、全てやりきって終わった感じがしてよかったです~。
スタッフの皆さん、お疲れ様でした!
…という感じであの夏で待ってる、終わりました。観ている途中は話がなかなか進まなかったり、宇宙人・MIBネタに食傷気味になったりと、ムラムラしていたりしましたが、不完全燃焼な部分なく終えたからか、とても満足しましたー。あの夏は最終話に全て集束していた気がします。
話以外の部分は毎回TVアニメとは思えないくらい、クオリティが高くて驚かされました。田中さんキャラデザのキャラもいきいきと動いていていました。草薙の背景はもう本当に画集。今までの作品の時以上に夏・自然の空気をリアルに感じました。
特に長井監督の演出は今作でもとても素晴らしかったです。長井監督が作る映画が観てみたいと改めて感じました。
話の方はあの夏単体で評価するのだとすれば高いものになると思うのですが、関連作品のおねティを通して評価するとなるとちょっとあれかもしれません…。
結局自分の中ではあの夏は、おねティ以上のものにはならなかった…という感じがします。おねティは停滞、おねツイは本当の妹がどっちかという物語通しての試練・問題があって、それが終盤の展開に繋がることでカタルシスに繋がり、惹きつけられましたが、あの夏にはその部分が希薄だった気がします。
あとイチカにあまり感情移入できなかったのが残念でした…。海人はイチカのために体を張ったり頑張ったりと、今時の作品の男子キャラの中でもかなり奮闘していて好感が持てましたが、イチカはいつまでも受け身で迷ったりうじうじしていて、それが最後まで続いていたりと、ヒロインとしての魅力に欠けていた気がします…。もっとお姉さんキャラならではの芯の強さを見せて欲しかったです…。
逆に脇役陣に関しては文句なしです!柑菜・哲朗・美桜の片想いには観ていてドキドキさせられました~。檸檬にしろむしろこの作品、脇役の面々の方が輝いていた気がします!
祖先の声については、観ている中では「おねティはバッドエンドで終ってしまったのか!?」とか思ってしまいましたが、よくよく考えてみるとおねティとあの夏の時系列に関しては曖昧なままで…。あの夏もなんか未来より、昔っぽいですし、おねティが未来の話という可能性もあるのかもしれません。
あの夏に関してはまた観返して色々考えてみたいと思います~。
あとあの夏のコミック1巻ゲットしました!前々からpixivで毒田ペパ子さんの絵を見ていて、本誌連載の方で読んだ時から1巻ゲットしようと思っていたので発売嬉しいですー。pixivの講座にはお世話になりました。
作画に関してはどのページもキャラがいきいきと、背景も手抜きなくみっちり描かれていて、読み応えがありました。毒田さん自身おねティのファンだそうで、あの夏に対する愛をどのページからも感じました。表紙の絵を観て気になったら、ゲットして損なしだと思います!
あとちゃんと事前にスタッフの方と打ち合わせした上で描かれているようでそこもオススメポイントです。あとがきの黒田さんの、
「極論ですけど、キャラが死んでも構いませんので(笑)」
というコメントにはビックリしました~。作家さんによっては死ぬ展開もあったんでしょうか…。そういう展開にはならないみたいですが、漫画版、アニメとは一味違うあの夏が読めそうで楽しみです。とにかく2巻も出たら即ゲットしたいと思います!
ではこれまで記事を読んで下さった方々、
TB&コメントくださった方々
ありがとうございました~。