コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#153 モーニング14号 感想

2010-03-06 00:31:37 | GIANT KILLING (原作感想)

 過去編も前回でひと段落して、今回から夏のキャンプ編へ。過去編が4ヶ月半続いたのもあって久々にETUの選手達を見るのが楽しみでした。で、過去編がシリアスめだったので、コミカル話が見たいと思っていたら…なんか想像以上にあれな展開でびっくりでした。2巻を読んでから読むと面白さ倍増です!


 はじめはキャンプ地で黒田が暑がっているところから。暑さでイライラしている様子。で、その矛先になるのが椿…。椿はビビりつつも「夏だから」と、答えを探し出そうとするのですが、また黒田に怒鳴られてしまいます…。そしてそれにビビりまくる椿…。やっぱり相変わらずな2人でした。椿、かわいそう…。杉江にフォローされて助かりました。
 で、黒田が言いたかったのはキャンプ地のこと。黒田は他のクラブは北海道や軽井沢などの避暑地に行っているのにと、今回のキャンプ地に不満を持っていました。で、そのキャンプ地というのは…


「シーズン前とキャンプ地が同じってアリかよ!
 東京出ようぜ東京をよ―!!」

『フロントの台所事情で……
 スマン黒田…』


 なんと2巻のキャンプ地でおなじみのあの夢の島でした!まさかこういう流れになるとは予想外でした。後藤も相変わらず苦労人…。黒田の叫びが面白すぎです。今回は1話通して黒田がいいツッコミ役していました。
 そして更に面白いのがここからのやり取り。

「あっちいな――
 本当にここでキャンプすんの――?」

「自分が連れてきたんじゃないスか?」
「俺だって嫌だよ
 避暑地がいいに決まってんじゃん」

「この光景も前に見たぜ…
 イラつくな――」


 達海も練習場に出てきますが、なんとここら辺のやり取りも2巻と大体同じ!嬉しい繋がりでした~。また話がここから始まるんだなーという感じもしてきました。に、しても達海、本当に暑そう…。

 暑さで早くもバテバテ気味な達海でしたが、今後はちょっと違うようで。文句ばかり言っていても始まらないと、気分だけでも工夫しようとある準備をしていました。それはペンギン・しろくまの寒い地の生き物の置物・海とかプールにおいてあるベンチ・カキ氷屋といった海ならではのアイテムなど。初めて本屋で読んだ時、しろくまの置物やカキ氷を作るおっちゃんが平然と立っていたりと、そのシュールさに笑みを堪えるのがとても大変でした。
 ここの達海と黒田のボケとツッコミがまた最高でした。


「ほら少しは涼しい感じするだろ?」
「するわけねえだろ!!
 逆にやる気そがれるってんだよ!!」

「監督ー……
 私 本当にこの格好なんですか?」

「おおハマってるね 松ちゃん」
「松さんまで何やってんだよ!!」


 達海が妙に自信満々なのに笑。しかも松原が水着をして、浮き輪・ゴーグルをして現われたりと、もはやギャグとしか思えない流れに…。この松っちゃんの水着姿で腹筋が~。さすがはジャイキリです…。

 そんなゆかいな面々を見ていた他の選手。緑川・堀田ら選手達も楽しそう。

「なんだかんだで元気じゃねえか 黒田」
「あいつブラジル人並みに
 夏に強いですからね」

 なんだかんだで夏に一番強いのは黒田なのかもしれません…。赤崎が他人事のように見ているのを世良につっこまれていたり、ジーノが日焼けを心配しているのを(長袖!)夏木に突っ込まれていたりと皆も相変わらずでした。なんか現在に戻ってきたんだなーという感じがして、ワクワクしてきました。
 文句を言いまくる黒田。そんな黒田を達海がまた挑発してきます。


「要するにさ
 練習内容が面白けりゃ文句ねえんだろ?」


 これには選手皆が驚き…。皆がその達海の言葉に反応します。ここの皆の表情が良い感じでした。他のキャラが2ショットなのに椿が何故一人なのかちょっと気になったり。に、しても全体図がハート型に見えて仕方ありません…。
 そんな選手達の様子を見て、有里はまたシーズン前みたいに荒れるのではないかと心配していましたが、それ以上に有里は松原のことを心配していました…。

『そして松原さんはいつまであの格好なのかしら
 不安だなあ』

 松原が妙に真剣なのが更におかしいです~。今回の松原の存在感は異常。本当に丸1日こういう格好とかありえそう…。なんにしろこれからまたひと波乱置きそうです…。


 一方そんなETUの様子を記者達が見ていました。どうやら取材しに来ているようです。そしてそこには藤澤さんと山井も…。藤澤さんはこのキャンプでもどうにか記事にできる材料を見つけたいと、今回も一生懸命でした。ここでの話を聞く限り、石浜を甲府に出したETUですが、新しく選手が入ることは現時点ではなさそうですね。このままいくのか、元いる選手で誰か目立ってくるのか気になるところです。
 で、藤澤さんはまず達海に何かしてくれるのではないかと期待を持ちます――。


『達海がどうモチベーダーとしての手腕を見せ…
 このチームに自信を植えつけるか……

 現戦力でシーズン後半を
 戦い抜くための自信を…!』


 ここはジャイキリに珍しくベタフラを使っていて、ちょっとびっくりしました。ベタフラはなんか緊張します。あとここでさり気に堺が小さく描かれていました。今回唯一の出番です。最初読んだ時は「あれ堺いたっけ?」とか思ってしまったのですが、家に帰ってじっくり読んでみると…。堺に全力で謝ります!立ち読みではなかなか気付けないことってありますね…。
 達海に期待し、気を引き締める藤澤さん。ですがそれとは対照的に山井はあくびしていたりとやる気ゼロ…。藤澤さんをまた苛立たせます。ですが山井はあくびしたことで、観客席にいる笠野さんに気付きます――。いよいよ藤澤さんが笠野さんを発見する瞬間が!山井は近くにいた記者にそれが笠野さんか確認します。

「あそこにいんのって
 スカウトの笠野さんじゃねえか?
 ほら あそこにいる
 スゴ腕刑事(デカ)みたいな感じの」
「おお本当だ」

 やっぱり皆そう思っているんですね。何となく笠野さんが取り調べしているようなイメージが浮かびます。
 そして藤澤さんは驚きつつも、必死にそっちの方向を見ています。最初違う人と勘違いしていて笑。気持ちは分からなくもないですが…。すかさず山井が呆れつつ、訂正してきます。

「多分その奥のアレだよ
 張り込み中のベテラン刑事みたいな人」

 そして初めて笠野さんの姿を見るのですが、その先にいたのは小倉あんぱんを食べている笠野さん!あと牛乳?藤澤さんはそんな笠野さんの姿にちょっとがっかりしてします…。間が悪かったというか…。まあ笠野さんらしかったです。
 また笠野さんがいるのを見て、山井はETUに何かあったのかと勘ぐります。


「まあでもよ 本当に珍しいぜ
 笠野さんがこういうところに顔出すなんて…
 フロントに復帰してから皆無だったからな
 何かあったのかね ETU」


 こういうところを察することができる辺り、山井もやっぱりETUの記者なんだなーと感じます。ただのアンチじゃないんですねー。
 そんな山井の話を聞き、藤澤さんはこのキャンプの意味を考え始めます…。このキャンプにはどういう目的が含まれているんでしょうか。とりあえずキャンプで藤澤さんが笠野さんが接触するかどうかも見て行きたいと思います。


 一方食事が終わった後の笠野さんと謎のどこかのクラブ関係者らしき男性。どうやら笠野さんは人脈を使い、どこかのクラブに何か協力を頼んでいるようです。男性もこちらにもいい経験になると快くその頼みを聞いてくれたようです。そしてそれは明日になれば明らかになるようですが…。一体どこのクラブの関係者なのか気になります。大福話も良い感じでした。
 達海の考えについて話す二人…。結構親しそうです。達海の今の一番の理解者である笠野さん。笠野さんも達海の考えていることをすべて把握しているというわけではなさそうです。


「でもあいつの考えていることって言ったらよ
 いつもビックリするくらい…
 シンプルだったりするんだよな」


 なにか起きるぞーという感覚だけが深まっていったここまでの話…いよいよキャンプ開始です。


 はじめに選手の前で話をする達海。達海は最初から皆を不安にさせるようなことを口にします…。


「まあこのキャンプも
 色んなことが起こると思いますが
 皆 動揺しないで頑張って下さい」


 なんかもうわざと皆をビビらせているようにしか思えません~。まあ実際そんな感じっぽいですが…。皆のビビりっぷりがまた面白いです。赤崎がここまで嫌そうな顔するのも珍しいかも。石神の心のツッコミも冴えていました。また矢野・宮野・亀井など懐かしい控え選手も出てきたりと、誰が活躍することになるかも気になるところです。
 それからも達海の話は続きます。

「俺がこのキャンプでお前達に求めることは
 たったひとつだ

 そして

 それが何かは教えない」

 ですがこれまた厄介で…。達海は選手に答えを教えない方向でいく気のようです。達海も高くハードルを設定してきた気がします。まあ言われて分かるというものでもなさそうなので、これはこれでいいと思うのですが、更に難しくなりそうなのがその続きの話。


「いいか?
 俺がお前達にどうなって欲しいか
 どうやったらETUは強くなるのか

 そのことを常に考えてプレーするんだ」


 どうやら達海は選手達がメニューをこなしていくことだけではなく、常に何かを考えながらプレーすることを求めてきます。言われるだけのことをやるのは楽ですが、考えながら何かやるというのはとても大変なことだと思います。しかも常に動いていなければならないサッカーとなると更に…。その辺はリアルでもよく聞く話のような感じがしますが、ジャイキリではどういう答えが用意されているのか興味深いです。
 そしてたちの悪いのがその話の締め方。

「たとえそれが…どんな状況下であろうともね
 二ヒー」

「ほらやっぱり悪い顔した!」
「怖い 怖いっス監督!」
「無事に帰れんのか!?
 このキャンプ」

 ここまでビビらせてこの締め方~。皆を挑発していますねー。とても達海らしいです。なんか無事に帰れるのかとかとんでもない話になってきました~。一体どういう方向に進んでいくんでしょう。
 そんな達海の話を黙って聞いていた村越。村越も村越なりにその達海の話の意味を考えているようですが、現時点ではまだ達海の考えを理解しきれていないようです。


『この時期にこんなぬるいことをやっていて…
 俺達にあの差が埋められるのか……!?』


 村越の考えはちょっと固すぎる気もしますが、確かにその考えも分かる気がしました。でも達海も達海で本気なのは確かで…。このキャンプが終わる頃、村越は達海の求めているものを理解できるようになっているのでしょうか。

 そして最後は達海がマイペースにキャンプをはじめようとしているところで終わり。


「いやー 暑いねー
 夏だね――

 ってなわけで
 スイカ割りっぽいことでもやろうか」


 ボールを抱え、さあやるかーみたいな軽いノリでした。達海の笑みがまた何か企んでいそうで怖いですね…。他にもなんかいたずらっ子のような感じが…。とりあえず本気で楽しんでやるというのは良いことだと思います。
 果たして選手皆、無事にキャンプを終えることはできるのでしょうか?そして松原はいつ着替えるのか…。前のキャンプより、色々大変なことになりそうです。


 次回はいよいよキャンプ開始!ということで、どんなメニューがETUの選手を待ち受けているか気になるところです。読者も考えて読まなければならなそうです。あとは「明日」に何が起こるかどうか。また面白くなってきそうです。
 に、してもスイカ割りとサッカー、結びつきそうで結びつかないです。目隠ししてプレーするとかは無謀そうですが…。他にも夏の風物詩にちなむメニューが用意されているみたいです。一体どうなることやら…。

 そういえば今週の本誌、アニメ化の知らせが消えていました…。まあスタッフ的に立ち消えた方がいいんじゃないかとも思ったりするわけですが…。でも、もう放送まで一ヶ月切ったのにキャラデザ+メインビジュアルが出てこないって、どれだけ…。放送日が先に明らかになっているとはいえ、ちょっと不安です。黒い噂ばかり聞きますし…。でもアニメ誌発売の10日付近が待ち遠しいです。声だけはやっぱり気になる…。

 ではまた次回に!

(追記)
 そんなことを書いていたら6日にキャスト・キャラデザも発表に!
 声は期待できそうです。記事はこちらからどうぞ。


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2 コメント

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Unknown (長野の一応援者)
2010-03-07 15:11:48
今週もありがとうございます。

今週は仰られた通り過去編と対照的にコミカルでしたね。そういえば久しぶりですね、現在のETUの面々を見るのは…

黒田と椿、清川と達海の掛け合いや松ちゃんには笑いました。今週はツッコミどころが多過ぎましたが…個人的に一番ツッコミたいのは「張り込み中のベテラン刑事」笠野さん。
(あんぱん食った後の大福はデザートとは言えないかと…)

その笠野さんは何をするのか…あの様子だと達海の言う、チームの不足点を補うのを協力するために人脈を使ったようですね。早速笠野さんのいい部分が生きていてチームとしてはいい傾向だと思います。

笠野さんが連れてきた人は、自分が思うに、下部リーグ(椿のいたFC武蔵野のような)か、大学チーム(もしや中井のいる港経大?)の監督かフロントの人ではないかと考えます。

各地から選手を発掘してくる笠野さんと関係がある人であるし、現実でも日本代表などが大学チームと練習試合をします。(何より、他トップチームはひしょちに行ってしまっているはず…)

自分たちより低いカテゴリーのチームと戦ったり、指導する側になったりしたら自分たちのプレーに何か発見があるかもしれません。
だから、そのために笠野さんが呼んだのでは?と思いました。
(強引かもしれませんが…。達海の言う夏らしいメニューとも少しもかかっていない…)

現時点ではそんな事を考えてしまいました。とにかく、キャンプが無事終わるのを祈るだけですね。

長々とすみませんでした。
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コメントありがとうございます! (ソウキ)
2010-03-08 23:42:04
 長野の一応援者さんコメントありがとうございます~。
 今回の話は本当過去編がシリアスすぎたせいか、コミカル過ぎでしたねー。ようやく今の話に戻ったんだなーという感じがしました。皆に張り込み中のベテラン刑事といわれる笠野さんも面白かったです~。確かにあんぱんを食べた後、大福というのはデザートではないですね。同じくらい食べるのがあれな感じが…。さすがは笠野さんというか。

 笠野さんが前回戻ってきたことで、どういう策をとるか気になっていたのですが、長野の一応援者さんのおっしゃる通りクラブではなく、下部リーグ等の人なのかもしれませんね。おかげで新しい予想ができそうです!
 確かに言われてみると他のチームも合宿中ということで、同じようなクラブチームより、大学チームや下部リーグとかのチームの方がしっくりくるような気がします。合宿の成果を試すための練習試合の相手を連れてきたりするのかな…とか思ったり。達海が一体何を企んでいるのかますます気になってきました。
 とりあえず今は「明日」が待ち遠しいです~。キャンプ、様々な意味で無事に終わるといいですね~。

 ではでは~。   
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